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今や代表的な 犬種 ともいえるチワワですが、一躍ブームになったのは某CMでの起用がきっかけでした。
つぶらな瞳で一途に見つめる姿はとても愛らしく、人気が高まったのは1991年ごろのことです。
今では トイ・プードル 同様、日本での登録数ランキングでは常に上位に位置しており、多くの人に親しまれている犬種です。
賃貸などの集合住宅でも飼育できることから需要のあるチワワですが、飼育を検討した場合はどのようなものが必要になるのでしょうか?
本記事ではそんなチワワを紐解くために、歴史や特徴、飼育における注意点などを紹介させていただきます。
世界的にも認められた「世界で一番小さい犬」です。
チワワはメキシコ原産の 犬 であり、北アメリカにおいてもっとも古い犬種です。
チワワの祖先はテチチと呼ばれている古代犬であり、アステカ文明の王族の時代から飼育され、儀式の生贄として書物にも登場しています。
当時のテチチは現状より少し大きめであり、当時は神の使いとして儀式に使用され、王族が亡くなると一緒に埋葬されていました。
その後、ペット用にアメリカで品種改良が進められ、1904年にアメリカンケネルクラブに登録されました。
同年、現在最も飼育数の多い ロングコートチワワ が作出されました。
日本では1970年代より飼育されるようになり、ロングコートチワワは特に若い女性に人気があります。
2006年のジャパンケケネルクラブの登録数では、 ダックスフンド に次ぎ2位の多さを記録しました。
最大の特徴はもちろんその小ささですが、近年の小型化ブームにより、犬種の健全化という観点からは大変危険な実情があります。
飼い主側の要望に応えるため、一部の悪質なブリーダーにより無理な交配をした結果、奇形児が生まれるなど社会問題になっていました。
また、遺伝性疾患をもつ個体も生まれるようになり、ブームが沈静化しつつある現在は反省し、健康な個体を入手できるよう取り組みが進められています。
成長してもその体重は3kg以下であることがほとんどで、賃貸や一人暮らし世帯でも飼育できるところから、幅広い層に人気の犬種です。
毛色は多種多様であり、単色でなく、複数の毛色が混ざり合った混色の個体も多く存在しています。
大きな瞳の色は毛色と同様の色であることがほとんどで、茶褐色や灰褐色など様々な色が認められています。
被毛はスムースコートとロングコートの2種類があり、ロングコートは ポメラニアン などとの掛け合わせにより生み出された長毛種になります。
また、チワワの頭部は「アップルドーム」と呼ばれ、リンゴのように丸味を帯びた形になっており特徴的です。
上記で紹介したとおり、チワワには2種類の被毛があります。
それぞれの特徴や魅力、メリット、デメリットを紹介いたします。
お好みのチワワを選んでいただく判断材料にしていただければ幸いです。
スムースコートチワワはロングコートチワワに比べて体長がわずかに長く、被毛がつるんとしているのが特徴的です。
祖先犬であるテチチはこのスムースタイプだったと言われており、原種に近い種類のチワワになります。
ミニチュアピンシャー 等と同様に骨格はしっかりとしていて、手足が細く、光沢のある短い短毛が密集しています。
アップルドームのチワワの特徴が顕著に表れていることが多く、よりチワワらしさを感じる種類です。
ロングコートのチワワに比べると活発で好奇心旺盛な個体が多く、遊ぶことが大好きです。
半面、独立心が高く警戒心の強い面もあり、家族に対しては友好的に接し甘えますが、外部に対しては攻撃的になる個体もいます。
頭が良いので、幼少期からの社会化により攻撃性はコントロールできますが、勇敢な面から番犬としても活躍できるチワワです。
ロングコートチワワより独立心が強く、自我がはっきりとしているので、メリハリをつければ しつけ はしやすいです。
また、独占欲が強い面があるので、一対一での単身世帯で飼育するにはうってつけの犬種であり、相思相愛の良好な関係が築きやすいです。
活発であるため、 散歩 などの運動を好み、ボール遊びやアクティブに外出などを楽しむことができます。
さらには被毛の短さからロングコートチワワよりも手入れは楽になり、負担は少ないでしょう。
ロングコートのチワワに比べると、被毛が短い分、暑さ寒さに弱い面があります。
特に寒さは苦手なので、暖房の効いた暖かい部屋での飼育が必須になり、必要に応じて 洋服 などで防寒対策をしてあげましょう。
さらに皮膚が弱い面があり、高齢などの理由から皮膚病にかかりやすいという点があります。
シャンプー などの定期的なケアによって被毛の状態を観察し、必要に応じて薬浴などで対処してあげましょう。
また、ロングコートチワワに比べて独占欲が強く、飼い主の愛情を独り占めしたい傾向にあるので、多頭飼いの際には工夫が必要です。
一度群れの仲間と認めてしまえば、友好的に接しますので、幼少期からのしつけが重要になります。
チワワの中で最も人気のロングコートチワワは、ペットショップに一匹はみかける種類のチワワです。
スムースコートチワワとポメラニアンや パピヨン といった長毛種との掛け合わせから生まれた種類です。
そのふさふさした被毛と、もともとのチワワの愛らしい様子がマッチして、特に若い女性に人気のチワワでもあります。
被毛が長いことにより、 トリミング 等でカットを楽しめる種類でもあるので、自分好みに個性を引き出してあげられる点も魅力的です。
性格はスムースコートチワワに比べるとおっとりとマイペースであり、多頭飼いにも向いています。
我慢強く愛情深い面もあるので、小さい子供のいる家庭でも飼育ができる種類のチワワです。
しかし、身体が小さい犬特有の警戒心が強く臆病な面も持ち合わせているので、外部に対して攻撃的になることもあります。
しつけは必須であり、社会化に失敗すると後々攻撃性が強くなって問題になってしまうので、注意が必要です。
愛情深く、穏やかな性格なので家庭犬向きの犬種です。
さらに飼い主やその家族に対して非常に優しく、甘えん坊な面があり友好的に接します。
頭も良く飲み込みも早いので、しつけがしやすく多頭飼いにも向いています。
長い被毛は美しく手触りはビロードのようであり、その容姿は愛らしい限りです。
また遊び好きな一面もあるので、活発に行動することも好み、一緒に外出を楽しめます。
スムースコートチワワに比べると、定期的なトリミングが必要になり、維持費がかかります。
被毛に覆われているため、皮膚の異常に気付きにくく皮膚病が悪化してしまうこともあるので、こまめなメンテナンスが必要です。
寂しがり屋の個体も多く、お留守番等が苦手な子も多いです。
しつけ次第でコントロールは可能ですが、飼い主に依存傾向になる子が多く、無駄吠えなどには注意が必要です。
チワワはその外見とは裏腹に独立心が強く大胆で勇敢な面があり、自分より大きな相手にも立ち向かう強さのある犬種です。
機敏で知性があり自我が確立しているため、個性が豊かなのもチワワの魅力です。
さらには飼い主に対する忠誠心が高く、良好な関係を築くことができれば、唯一無二のパートナーとして頼れる存在になります。
飼い主に愛情深く接し、遊ぶことも大好きで好奇心旺盛なので、充実したドッグライフを満喫することが可能です。
しかし、身体が小さい分ストレスや、外部からの刺激に敏感で臆病な面があり、幼少期からしつけをしないと攻撃的になりやすいです。
主に飼い主による甘やかしが原因で問題行動を起こすチワワになってしまうので、リーダーとしてきちんとしつけることが重要です。
頭が良いので飲み込みは早く、また飼い主と行動することに喜びを見出す犬種なので、一度しつけを成功させればその後も良好な関係を築くことができます。
また、外部の人間に対してもフレンドリーに接するようになります。
さらには同種同士での忠誠心が強く、他の犬種に比べてチワワ同士での親交を好みます。
チワワ同士の多頭飼いもしやすく、好奇心旺盛で行動的なので、日常の散歩ではチワワ同士で臭いをおって交流することを楽しみます。
身体が小さいためそこまでの散歩量は必要ありませんが、毎日30分程度の散歩は必要な犬種です。
ペットショップ等で15万円~20万円前後で販売されていることが多く、親犬がチャンピオン犬などの場合は高額になります。
毛色や模様も様々であり、人気の毛色によって価格に開きのある犬種です。
一般的には12万円~30万円前後で販売されており、 寿命 は15年~18年と長命な部類になります。
一般的な 小型犬 を飼育する上で必要なものをそろえていただければ問題はありませんが、あったら良いものなどを紹介いたします。
飼育する際の注意点なども併せて紹介いたします。
チワワは屋内飼育が必須の小型犬です。
居住スペースを区切ることにより安心して過ごすことができるようになりますので、愛犬のために ケージ を用意してあげましょう。
ケージはサークルタイプの物など様々な種類がありますが、画像のようにトイレスペースが作れる区切れるタイプのものはおすすめです。
トイレトレーニングなどのしつけもしやすくなりますので、愛犬のサイズ、性格に合わせたケージを用意しましょう。
チワワは華奢な身体つき故、骨格に問題がでやすい犬種でもあります。
また、おなかのバランスを崩しやすい子も多く、毎日のフード選びはとても重要になってきます。
愛犬の日々の健康を守るためにも与えるフードは幼少期から気を付けたいものです。
なるべく、油分の少ない添加物が含まれていないフードを与えると良いでしょう。
チワワは人気の犬種であるため、画像のような専用に作られたフードも各社で販売されています。
グルメ家な一面もあり、えり好みをしやすいので、愛犬の嗜好に合わせた ドッグフード を用意してあげましょう。
上記で紹介した通り、チワワは温度管理が苦手な犬種です。
身体が小さい分抵抗力が弱いので、暑さ寒さに弱く冬期は防寒具が必要になります。
現在では多くの小型犬用の洋服が販売されていますので、おしゃれもかねて洋服を着せてあげると良いでしょう。
個性の表現にも洋服は有効で、可愛らしい愛犬を彩るアイテムにもなります。
また犬用ヒーターやベット類も大変好んで使用するので、家の中のリラックスできるスペースに用意してあげましょう。
多頭飼いの場合には一頭につき一個用意してあげ、それぞれで落ち着いて休めるように複数設置するのがベストです。
犬を飼育するうえで一番気になるのは日々の健康と言っても過言ではありません。
愛犬との日々のコミュニケーションを大切にして病気の早期発見ができるように心がけたいものですよね。
こちらではチワワがかかりやすい病気についてご紹介いたします。
参考にしていただくのと同時に、愛犬に異常が見られた場合には速やかに獣医師の診察を受けるようにしましょう。
チワワ等の小型犬に発生しやすい病気で、脳脊髄液がなんらかの以上で増え、脳室を圧迫してしまう病気です。
脳室が圧迫されることにより、発作や意識混濁などの神経症状がみられます。
主な原因は先天性のものであり、無理な交配により誕生した個体などに多い遺伝性疾患です。
主な症状としては神経症状の他、異常な興奮状態になったり、ぼーっとしている時間が多いなどがあげられます。
根本的な治療方法はなく、でた症状により対処療法をする形になります。
早期発見と、購入時に血統をはっきりとさせておくことが重要になってきます。
脚のお皿部分が外れてしまう疾患です。
華奢な手足をしている犬種に起こりやすく、チワワもその代表的な犬種です。
初期症状はわかりにくく、一度外れてしまうと繰り返して起こりやすくなります。
先天性の骨の異常や高齢により骨がする減ることで起こりやすく、症状が悪化すると歩行困難や痛みを伴う炎症をおこすことがあります。
予防策として飼育スペースには滑り止めマットを設置したり、体重管理をして肥満にならないようにするなどの日々のケアがあげられます。
また、骨格維持のためのサプリメントなども有効になります。
心臓病の一つで、心臓にある弁がうまく閉まらずに血が逆流してしまう病気です。
症状は主に空咳や元気消失などがあげられ、症状が悪化すると衰弱してしまうこともあり、注意が必要です。
主な原因は老化であり、予防策は特にありません。
しかし、早期発見することにより重症化を防ぎ、薬物療法によって症状をコントロールすることが可能です。
薬は一生飲み続けることになりますので、飼い主への経済的負担がかかる病気でもあります。
現在様々な毛色が存在するチワワですが、その中でも代表的で人気の高い毛色をいくつかご紹介いたします。
チョコタンの他にもブラック&タン等が存在します。
最大の特徴は瞳の上のドット模様で、眉毛のように見えることから人気の毛色です。
日本では、平安貴族のような「マロ眉」として親しみのある模様で若者に特に人気の種類になります。
人気種ということもあり、価格は22万円前後と他の毛色に比べて割高で販売されております。
主にスムースチワワに多く、代表的な毛色になります。
ホワイトを基調にブラウンやクリームなどが身体の一部に混じっていることもあり、多くはホワイト&クリームなどと表記されます。
ブラック&タンなどに比べて個体数が多いので価格も安く購入することができます。
ロングのホワイトは光沢が美しく、反射した被毛が魅力的です。
主にブラック&ホワイト&ブラウンの三色で構成されている毛色です。
顔周りがはっきりしており、精悍な印象をあたえる毛色です。
凛々しい顔つきが人気があり、チワワブームより存在する根強い人気の毛色です。
販売価格はおよそ17、8万円前後です。
ベースとなる毛色に複数の色が部分的に混ざった毛色です。
個体数としては最も多く、その毛色は千差万別であり、唯一無二のオリジナリティーがあることからも人気があります。
毛色は親犬に由来することがほとんどですが、稀に隔世遺伝によりその血統にない毛色で生まれてくる個体もいます。
価格はその個体の色合いにより様々ですが、20万円前後で購入することが可能です。
原産国 : メキシコ
値段 : 15万円~30万円
毛色 : ホワイト、ブラック&タン、チョコレート&タン等
寿命 : 15年~18年前後
体重 : 3kg未満
体高 : 15センチ~23センチ前後
特徴 : 世界最小の犬であり、アップルドームと呼ばれる丸みを帯びた特徴的な頭部をしています。
性格 : 独立心が強く、大胆で勇敢な面があります。飼い主に対して愛情深く、甘えん坊でさみしがり屋です。警戒心が強く、臆病な面があるので幼少期からのしつけが重要です。頭が良いのでしつけは入りやすく、活発で好奇心旺盛なので運動も好みます。
かかりやすい病気 : 水頭症、膝蓋骨脱臼等
注意点 : 身体が小さい分抵抗力が弱く、気温の変化によるストレスを感じやすいので、特に冬季は暖房のきいた暖かい部屋での飼育が推奨されます。また、洋服などで防寒対策をしっかりとしてあげましょう。
人気犬種、チワワの魅力について紹介させていただきました。
チワワはその身体つきからは想像できないほど、アクティブで頼りになる存在です。
また毛色も数多く存在しているので、自分だけのオンリーワンを見つけることができる魅力的な犬種でもあります。
飼い主と共に行動することに安心感と喜びを覚える犬種ですので、飼育を検討している方は是非参考にしてくださいね。
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公開日 : 2017/12/06