本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
日本猫とは、長く日本に住むことで定着した 猫 たちのことで、和猫とも呼ばれます。
ノラで生活していることも多いことから、街中で見かけることもあると思います。
最近は様々な 猫の種類 がペットとして飼われるようになりましたが、いまだに一般的な猫に対するイメージとなると日本猫を思い浮かべるのでないでしょうか?
その独特な毛並みはとても美しく、国内のみならず海外からの人気も高いです。
そんな日本猫について、種類別に特徴などをとりあげつつまとめました。
日本猫という言葉はあまり使わないかもしれませんが、日本人に長く親しまれている普通の猫たちのことです。
特定の種類のことを指すのでなく、長く日本に生息する中で日本の風土に定着した猫たちを総称して指します。
飼いやすさもあって人の生活に根づいており、 犬 とともにペットの代表格です。
日本全国で幅広く飼われ、犬と違って野良で生活している猫も少なくありません。
しかし放し飼いされていることもありそのほとんどが雑種であり、厳密な意味での日本猫はとても少ないです。
雑種猫 であれば様々な家庭で飼われており、飼い猫の80%程度は雑種であるといわれています。
顔の特徴として額が広く、鼻筋がしっかり通っていることがあげられます。
体を覆う毛はそれほど長くなく、とくに耳の毛は短いです。
毛は独特な配色をしていて、白、黒、ぶち、三毛猫、トラ、サビなどに分かれます。
しっぽは細長いものと短いものの種類があり、しっぽが短いことは世界の他の猫とも比べても大きな日本猫の特徴とされています。
【体重】
オス 4.3kg~5.5kg
メス 3.1kg~4.2kg
【体高】 26~27cmくらい
【寿命】
13~16歳くらい
室内飼いの方が長く生きる傾向にあり
「ネコは家につく」などの言葉にもあるように、環境がよければ猫はあまりあちこちを動き回りません。
変化を嫌い安心できる場所に長く留まります。
野良猫でも半径500mくらい、飼い猫であれば半径100~200mくらいに行動圏は収まるとされます。
もし飼い猫が脱走して行方不明になってしまってもわりとすぐそばにいる可能性があるので、落ち着いて近所を見て回ると見つかる可能性も高いです。
また非常にきれい好きでグルーミングを欠かしません。
もとは夜行性のハンターのため、昼間は寝てばかりいることもあります。
初対面の相手にはそこそこ警戒心を見せるものの、気を許すと愛嬌あるしぐさを見せてくれます。
もちろん個体差はありますが、気まぐれなことの代名詞として用いられることにふさわしく、気分屋なところがあります。
人間と日本猫との関わりの歴史は深く、紀元前から飼われていた可能性がありますが今のように定着しだしたのは奈良時代(8世紀頃)とされています。
穀物や書物を荒らしてしまうネズミを食べてくれる益獣として、中国から輸入されたことが日本猫の始まりのようです。
その後の平安時代(9~12世紀頃)になると物語や和歌などにも登場することから、人とも深い交流があったことがうかがえます。
その後しばらくは日本猫として日本に定着し続けましたが、戦後に シャム猫 や ペルシャ猫 といった外来の猫が入ってきたことから混血が進みました。
そのため純血の日本猫を守るための保存活動などが行われています。
猫は気まぐれでミステリアスな雰囲気のせいか様々な伝承にもでてきます。
年老いた猫が人を化かす妖怪である「猫又」になるなどの逸話が有名です。
近年でも映画や漫画、アニメなどにも盛んに登場し、様々なシーンでその姿を見かけます。
住んでいる地方などによって変わりますが、日本猫の種類は大きく分けて6つとされています。
あまり科学的な根拠はありませんし、もちろんそれぞれの猫で異なりますが毛色によって性格などに差がある傾向があるともされます。
それらの特徴を写真ともにご紹介していきます。
その名の通り真っ白な毛に覆われている猫です。
瞳の色は神秘的な青で会ったり、左右で色が違うオッドアイであることもあります。
全体的に神経質で気難しく、あまり向こうから寄ってくることがないとも言われます。
半面飼い主に対する独占欲は強く、他の人や猫が近づくと敵を見せて追い払おうとしたりします。
しかし、気を許した人には甘えたしぐさも見せるので、長く飼うとその良さを感じられます。
その真っ白で柔らかく落ち着いた印象もあってか、幸運を運ぶなどとも言われる白猫。優美な姿は見るだけで癒しになります。
部分的に白い毛などが混じったりすることもありますが、夜に溶け込むような真っ黒な毛をした猫です。
黒猫が通ると縁起が悪いなどの俗説もありますが、慣れれば穏やかで性格もよく人になつきやすいと言われます。
飼い主思いで人の気持ちをよく察してくれるとも言われる、賢い猫です。
あまりペットを飼ったことがないかたにもおすすめとされます。
真っ黒な毛並みは美しく、家屋の中でも毛色は映えます。
縞の模様が入った毛色をしている猫です。
活発で子供のようで、愛着を感じながら育てられます。
見た目の愛らしさもあいまって、とても人気があります。
毛の模様から茶トラ、キジトラ、サバトラなどに分かれます。
とくに人気の高い種類です。美しいきつね色の見た目が特徴です。
明るくフレンドリーでかつ甘えん坊なため、とても飼いやすいです。
その性格からCMやテレビなどのメディアに出演することも多くあります。
キジトラは茶色の毛がベースの点が特徴で、日本猫の原種ともされています。
このキジトラから遺伝子の突然変異で発生した別の毛並みの個体が、繁殖などを繰り返すなかで定着していったなどと考えられています。
活発で警戒心が強いので、特定の相手にしか気を許さないこともあります。
サバトラは魚のサバのようなグレーの体毛に、虎のような黒い縞模様の毛が特徴の猫です。
陽気で人なつっこい性格の子と、警戒心が強く神経質な性格の子の両極端に分かれるとされています。
気難しいところもあるので単頭飼いがよいとされています。
一人の時間を大切にしてあげたい猫です。
白い下地に黒や茶色の毛が混じった猫です。お腹と足の毛が白いパターンが多いですが、猫によって様々なパターンの模様があります。
白の下地に額から八の字に割れていく柄のパターンは「ハチワレ」とも言われ、人気が高いです。
優しくて我慢強い反面、頑固な正確なこともあります。人なつっこく陽気かと思えば孤独を好んだりと、二面性があることも。
サビ猫 は赤茶色と黒の毛が混ざり合った毛色をもつ猫です。
特徴的な見た目のため「べっこう飴」のようとも称され、表情がわかりにくいと言われたりもします。
マイペースで穏やかな性格のため日本猫の中でも飼いやすいとされますが、あまり構いすぎたりするとイライラする短気な側面も。
遺伝子の突然変異で生まれた個体であり、ほとんどの個体がメスとされています。
三毛猫 は白、黒、茶の3種類の毛が混ざり合った猫です。
胴体の模様は様々なパターンがありますが、いずれも面白さがあり外国の方にも人気があります。
サビ猫と同様にほとんどがメスと考えられ、オスの三毛猫は貴重です。
プライドが高く独立心も強いと言われ、可愛らしいもののまさしく猫のようなきまぐれさもあります。そのため飼うのがやや難しいともされています。
日本猫を含めてネコは肉や魚などのタンパク質をメインに摂取する肉食性の動物です。
野生下ではネズミや ウサギ 、小鳥、 トカゲ などの爬虫類、魚、昆虫などを捕獲して食べます。
犬よりも雑食性は弱いですが、慣れればコメなどの穀物なども食べるようになります。
いわゆる「 猫草 」と言われるような、背の低いイネ科の植物を食べることもあります。
足りない栄養素を補うためや、排泄を促すためなど諸説ありますがくわしくはわかっていないようです。
与えてはいけない食べ物として、ネギやニンニク、ラッキョウなどのユリ科の植物があげられます。
これらが体内に入ってしまうと強い中毒になってしまう可能性があり、飼う際にはとくに注意が必要です。
その他イカなどは与えると好んで食べることもありますが、加熱していないとビタミンB1を破壊してしまうチアミナーゼという酵素を多く含むため、長期にわたって食べ続けると骨が変形したり寿命が縮む恐れがあります。
基本的に人間向けの食べ物は猫にとっては塩分や糖分が多すぎることがあるので、キャットフードなど専用に作られた食べ物のほうが安心です。
また、人間のように1日に3回くらいまとめてとうより、1日に10回くらい少量ずつ食べるのが本来の食事スタイルのようです。
餌は一日に何度かに小分けして与えます。
やはり栄養バランスなどを考えて キャットフード などが無難です。
ドライフードと缶詰がありますが、ドライフードは扱いやすく猫が歯周病になりにくいという特徴があります。
缶詰は猫が好むので良く食べ、水分が多いことから泌尿器科の病気になりにくい良さがあるため一長一短です。
ご飯はあまりあげすぎてしまうと太ってしまうので注意です。
犬のように叱られたらその行動をやめるということはあまりありません。
むやみに叱るのでなく、環境を整えつつそれができないような状況を整えることが大切です。
室内で飼う場合には トイレ の場所を覚えさせることが必須になってきます。
その猫本人の排せつ物をあらかじめ置いておくなど、猫が自分の場所だと認識できるようにしておくと習慣化できます。
できるだけ猫の目線に合わせて、甘えたさそうなときは構い、ほっといて欲しそうなときは距離をとるなど猫に合わせると信頼関係ができていきます。
最初のうちはけっこう根気がいるかもしれません。
日本猫は厳密には品種でないために洋猫とは違い、意外にペットショップなどで取り扱われていないことも多いです。
地域猫の保護活動団体、動物病院、保健所や里親募集のホームページなど様々なところで飼い主が探されているので、それらを使うこともおすすめです。
なかには人間の身勝手な行動で辛い状況に置かれてしまっている猫たちもいます。
残念ながら殺処分されてしまう猫も少なくない現状なため、その子らにも手を差し伸べてあげたいです。
日本猫についてその特徴や種類、飼い方などについて書かせていただきました。
猫といっても幅広く、ペットショップでは アメリカンショートヘアー 、 マンチカン 、 シャム など様々な種類が扱われています。
しかし、日本の風土にも定着していて、親しみやすい日本猫はいまだに高い人気があります。
もちろん世話は必要ですが、犬などと違い単独行動を好み、放し飼いにしやすことなどから一人暮らしなどでも飼いやすい良さもあります。
これからペットを迎えようと考えられている方も、ぜひ検討してください。
▼関連記事
公開日 : 2017/10/17