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日本猫 の一種である「茶トラ」。
とっても人気の種類なんですよ。
ただ、日本猫ということはつまりは「 雑種猫 」になるので、ペットショップなどで見かけることはありません。
たまたま生まれた猫ちゃんの中に茶トラがいたとか、保護猫の募集で見つけるしかないのです。
しかしながら、保護猫の募集でもすぐさま飼い主さんが決まるほど大人気なので、一緒に暮らすのはなかなか難しそうですね。
茶トラがこれほどまでに人気なのは、美しい縞模様の見た目と愛くるしい性格にあるようです。
今回は、そんな茶トラの特徴や性格をご紹介したいと思います。
まずは、茶トラを含めた日本猫が誕生した歴史を見てみましょう。
現在の日本猫と言われる 猫 は、8世紀頃に中国から仏教の経典を守る為に船で一緒に連れてこられたと言われています。
日本でも、農作物を荒らすネズミを狩る役割として重宝されました。
その後、日本で繁殖を繰り返し、貴族を中心にペットとして可愛がられるようになったのをきっかけに、一般の人々にもペットとして普及していきました。
中国から運ばれてきた猫が自然繁殖されたのが現在の日本猫と呼ばれている猫たちです。
様々な体型・カラー・模様を持った猫たちが繁殖を繰り返してきた為、現在の日本猫も体型・カラー・毛色などの特徴は様々な種類の子が生まれます。
親が白猫だから白猫が生まれる、という確証はなく隔世遺伝によって親と子の毛色や模様が異なることもあります。
茶トラの特徴といえば、すでに何度も出てきている「茶色の毛色」と「トラのような縞模様」ですね。
目は黄みの強いゴールドのような色味で鼻はピンク色。
肉球も鼻と同じく薄いピンク色の子が多いようです。
「トラのような縞模様」を持った猫は、他にも「キジトラ」や「サバトラ」がいますが、茶トラの明るい毛色が特に人気のようです。
こげ茶の毛色に黒の縞模様が特徴の猫です。
茶トラよりも全体的に少し暗いカラーの毛色になります。
鳥の「キジ」に似ている毛色から名付けられました。
灰色の毛色に黒の縞模様が特徴の猫です。
ベースの毛色(灰色)が鯖のような色味から名付けられました。
他にも茶トラのカラーをベースに白い毛色が混ざった種類の猫もいます。
茶トラは、体全体が茶色の縞模様で被われている猫を指し、体の一部が白い猫は「茶白」や「白茶」という種類に分類されます。
茶トラが体全体が茶色い毛色なのに対し、茶色に白が混ざった毛色を持っているのを茶白と呼びます。
顔やお腹、足などが白い毛色になることが多く、白よりも茶色の面積が多いのが特徴です。
茶白の反対で、茶色より白い面積が多いのは茶白と呼ばれています。
このように同じように見えても微妙な違いで種類が分かれているので、純粋な「茶トラ」自体、とても貴重です。
茶トラのおでこの縞模様がM字に見える子が多いようです。
確かに我が家の茶トラのおでこは…ギリギリM字があるようなないような。
ただ、先ほど紹介したキジトラやサバトラ、茶白のおでこにはM字が見えますね。
また、頬のラインはクレオパトラライン、目のラインがくっきりしているので、目の周りの黒いラインがアイラインだなんて呼ばれることもあります。
こんなところもチャーミングで可愛いですよね。
茶トラは、遺伝的に「オス」が多い猫種です。
茶トラの8〜9割が「オス」と言われています。
その為、茶トラを繁殖させたいからと茶トラ同士を掛け合わせようにも「メス」が非常に貴重なため、掛け合わせるのが非常に難しいです。
また、前述の通り、親と子が必ずしも同じ毛色・模様とは限らない為、茶トラ同士を掛け合わせても茶トラが生まれるとは限りません。
茶トラの人気は、可愛らしい性格にあり!!
本当に飼いやすい猫ちゃんなんですよ。
おすすめしたいポイントはたくさんあるのですが、その中から4つご紹介します。
猫ちゃんは飼い主さんにしか懐かないとか、慣れるまで時間がかかるなんて言いますが、茶トラさんはとっても人懐こい猫ちゃんなんです。
飼い主さんに懐くのはもちろんですが、警戒心が薄く、来客にもすぐ馴染む子が多いようです。
そのため、小さなお子様が入るご家庭や多頭飼いのお家、また初めて猫を飼われるという方にもオススメです。
中には野良猫なのに人間にスリスリ寄ってくる猫ちゃんもいるようですよ。
ただ、猫ちゃんにも個体差があるので、来客や他の動物と交流させる際は相性などをみながら引き合わせてあげてくださいね。
茶トラはとっても甘えん坊。
飼い主さんがトイレや別の部屋に行くと必ずついてきたり、お風呂の時は、扉の前でちょこんと待っていてくれたり。
飼い主さんが大好きで常に一緒の空間にいたい子が多いようです。
飼い主さんに「撫でて〜」と頭をスリスリ擦り付けて甘えたり。
甘えん坊の構ってちゃんなので、遊んでおねだりもしばしば。
こんなに可愛いお顔で甘えられたらイチコロですよね〜(笑)
特にオスは甘えん坊だそうです。
茶トラはほとんどがオス猫なので、甘えん坊なのは間違いないですね!!
茶トラの性格でもう一つあげられるのが、その活発さ。
とにかく元気いっぱいで、やんちゃな猫ちゃんなんです。
部屋を走り回ったり、高いところに登ったり、おもちゃで遊んだりと体を動かすのが大好きです。
動く物にも敏感に反応して動き回るので、飼育環境はしっかり整えてあげる必要があるでしょう。
茶トラは、食べるのもとっても大好きです。
そのため、食べさせすぎてしまって太ってしまう子も多いようです。
太りやすい体質でもあるので、甘やかしすぎずにしっかり管理してあげるといいですね。
他にも温厚で少し間抜けな部分もあったりして飼い主の心を鷲掴みしちゃう猫ちゃんなんです。
茶トラの性格をご紹介した上で、茶トラと一緒に生活する上で気をつけたいことをまとめてみました。
茶トラは、甘えん坊で構ってちゃん。
飼い主さんと一緒にいるのが大好きです。
それなのに、毎日一人で部屋の中に閉じこもっているのはとても寂しいですしストレスの原因になります。
なるべく留守番の時間は少なくしてあげて、一緒に過ごす時間をたくさん設けてあげましょう。
また、おもちゃなどを使って一緒に遊ぶことでコミュニケーションをとってあげることも大切です。
やんちゃ坊主の茶トラさん。
部屋でもたくさん動き回ることでしょう。
運動大好きな茶トラさんが運動不足でストレスを溜めないようになるべくたくさん動き回れるスペースを確保してあげましょう。
また、上下運動ができるように キャットタワー を用意してあげたり、興味を引くおもちゃを与えてあげましょう。
マンション住まいの場合は、活発な猫というのを十分理解した上で、近隣住民に迷惑をかけないかどうかもきちんと考えた上で迎え入れてあげましょう。
茶トラさんは食いしん坊で太りやすい体質な子が多いので、飼い主さんがしっかり体重管理をしてあげましょう。
毎日の食事の内容や体重に合わせた適切な食事の量を管理し、おやつを与える場合も欲しがるからといって与えすぎないようにしましょう。
また、食事の管理と同じくらい大切なのが、しっかり運動をさせることです。
運動はストレス解消にもなります。
猫は 犬 のように 散歩 にいけない分、室内での運動が非常に大切です。
キャットタワーを設置して上下運動ができる環境を整えるのと同時に、飼い主さんが おもちゃ などを使って一緒に遊んであげましょう。
飼い主さんが一緒に遊んでくれることで、茶トラさんも「構ってもらっている」ととっても喜んでくれるはずです。
以上、3つの具体的な飼い方のコツをご紹介しました。
こちらは、動物と一緒に暮らす場合は、どんな動物にも当てはまることです。
猫も人間も双方が快適に過ごせるように心がけたいですね。
日本猫だけがなりやすい病気や遺伝性疾患などは特にありません。
そのため、一般的に猫に多い病気をご紹介します。
猫の死因でもっとも多い病気と言われており、老猫のほとんどがこの病気になっていると言われています。
主な症状は多飲多尿で、急に発病する病気ではなく、日常の生活習慣などで徐々に腎臓の機能が弱っていく病気のため、発見が遅れることが多いです。
尿を作ったり、血圧の調整、赤血球を作るためのホルモンを生成する役割がある腎臓病の機能が低下すると老廃物を尿で体外に排出できずに尿毒症になったり、多尿になって脱水症状を起こすなど様々な症状に繋がります。
この病気は一度発症してしまうと完治ができない病気なので、事前に予防することが一番です。
普段から、お水をたくさん飲む習慣をつけてあげるように工夫をしたり、定期的な健康診断で数値の異常を見逃さないように気をつけてあげましょう。
尿路結石、膀胱炎などの下部尿路疾患も猫に多い病気です。
よく人間でも「石ができると激痛がする」なんて聞きますよね。
猫ちゃんも人間と同様に尿路結石を発症します。
結石は、腎臓・尿管・膀胱・尿道・尿道口までの尿路系と呼ばれる部分に食事などで摂取したマグネシウムやミネラルが貯まって結石化することです。
予防としては、マグネシウムやミネラルの過剰摂取を抑えることで、体内に入るマグネシウムやミネラルの量を抑えたり、普段から水を飲むように工夫してあげ、尿の中のマグネシウムやミネラルの濃度を薄めてあげることで可能です。
また、体重増加も尿路結石の原因となるので、体重管理をしてあげることも予防に繋がります。
こちらも人間でもよく聞きますね。
おしっこを長時間我慢したり、膀胱に細菌が入ることで発症します。
膀胱炎の対策も、よく水を飲んでおしっこをたくさん出せるようにお水を飲む工夫をしてあげたり、トイレを清潔に保ってあげることで、猫ちゃんもおしっこを我慢せずに安心して用を足すことができます。
このように普段の生活の中で、猫ちゃんが病気になるリスクを減らせることが多くあります。
少しでも長く一緒に過ごせるように環境面にも気を使ってあげたいですね。
また、定期的な健康診断を受けさせるのも忘れないようにしましょう。
茶トラは、先に述べた通り、ペットショップやブリーダーで購入することはほとんど不可能です。
そのため、保健所やシェルターから譲渡してもらうことがほとんどです。
ただ、譲渡といっても引き受けの際にワクチンの接種などの費用が発生しますし、家の中の準備費用や引き取った後の通院費など諸々発生しますので、お金がかからず飼えるからと安易に引き取るのは要注意です。
また、大人気の 猫種 ですので、なかなか譲渡に出されることもない上に、出された直後に引き取り手が見つかるため、簡単には手に入らないと考えた方がいいでしょう。
たまたま譲渡会で見つけた場合は、その場で運命だと思って引き取らないと次に出会える可能性は限りなく低いです。
一般的な 猫の平均寿命 と同様と考えていいでしょう。
猫は犬と比較すると長生きと言われており、室内飼いの猫の一般的な平均寿命は15〜16年と言われています、
あくまで平均の数値なので、猫によっては20年近く生きる猫も珍しくありません。
猫に限らず動物と生活する際は、一生添い遂げられるかを考えた上で決めてくださいね。
また、ご家庭によっては、完全室内飼いではなく、猫を自由に外に出す飼い方をする場合もあると思います。
しかし、室内飼いの猫の寿命に対して、野良猫の寿命は3〜4年と言われており、1/4以下になってしまいます。
外で生活する野良猫は、交通事故にあったり感染症を起こしたりと様々なリスクが付きまといます。
それは、自由に出入りできる飼い方をしている猫ちゃんにも当てはまります。
そういったリスクも考えた上で、飼い方もご家族で検討されるといいですね。
短毛種のため、 トリミング は必要ありません。
(純粋な日本猫の茶トラである場合のみ。洋猫とのミックスは長毛種である場合があります。)
ご家庭で定期的に シャンプー によるお手入れと日々のブラッシングを行なってください。
特に春と秋の換毛期は、毛が抜けやすいのでブラッシングをこまめに行うことをオススメします。
名称:日本猫(和猫)
原産国:日本
入手:困難
体重:3〜4Kg
平均寿命:15〜16歳
特徴:茶色い毛、縞模様、おでこのM字
性格:人懐こい、甘えん坊、やんちゃ
日本猫の中でも高い人気を誇る茶トラ。
見た目の可愛らしさだけでなく、性格まで可愛らしさ満点なので、是非とも家族に迎え入れたいですよね。
なかなか入手は困難ですが、譲渡会や保護施設のホームページを根気強くのぞいていたら、いつか巡り会えるかもしれません。
その時は是非とも迎え入れてあげてくださいね。
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公開日 : 2017/10/19