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錆 (さび)。
いきなりですが、「さび」という言葉を聞いて、どんなイメージを抱きますか?
茶色、鉄、古い、酸化、ボロボロ...など、色みすぼらしいようなネガティブな印象があるのではないでしょうか?
そんな「さび」というネガティブワードが呼び名に付いてしまっている 猫 がいます。
その名もサビ猫。
黒い地色に茶トラ柄が乗った、黒と茶色のまだら模様。
名前の通りさびのような色の猫で、この色から汚い、怖いなどの印象を持たれがちな猫です。
しかも、「さび」だけならまだしも、「雑巾猫」というひどい呼び名まである始末。
名前からすると、万人受けとはほど遠い猫なのです。
サビ猫は古くから日本に存在する猫です。
しかし、猫好きには馴染み深い、歌川国芳による猫を描いた浮世絵にも、サビ猫は登場していません。
さらに、その後、現代でも使われている「サビ猫」「雑巾猫」という呼び名が付いてしまうほどなので、昔からあまり人気が無い毛色の猫だったのかと推測してしまいます。
サビ猫は基本的に 雑種 です。
サビ猫は毛色についての呼び名であって、 猫の種類 では無いのです。
稀に ペルシャ やトンキニーズ、 ブリティッシュショートヘア などからサビ模様の猫が生まれることがあります。
実はサビ猫にはサビ猫とべっ甲の2パターンがいます。
基本的にはまとめてサビ猫と認識されています。
海外ではサビ猫を「トーティシェル」と呼びます。
「べっ甲」という意味で、毛が光で照らされた時の美しい赤い輝きからこの呼び名になったようです。
「雑巾猫」と違ってネーミングに愛情を感じますね。
これまではサビ猫といったら人気がなく、怖い、汚いなど、ひどいことを言われてしまう猫でした。
しかし、ここ近年、サビ猫に魅了される人が増えているのです。
ここからは、サビ猫の魅力についてご紹介します。
サビ猫の魅力はまず、その毛色と顔。
個性的、かわいい、かっこいい、哀愁を感じるなど、見た目で嫌われがちなサビ猫の外見に魅せられる人が増えています。
サビ猫の魅力といったら、やはり黒と茶トラの個性的なまだら模様の毛色。
そのまだら模様は複雑に様々な混ざり方をしており、どのサビ猫もまさにオンリーワンなのです。
しかも、子猫の頃はあまり模様がはっきりとしておらず、成長とともに個性的な毛色があらわになってくるところもオシャレな計らい。
パッと見で毛色だけを一見すると、汚いような怖いような印象を持たれがちなサビ猫。
しかし、よく顔を見てみると…
かわいい。
実は、サビ猫は渋い毛色とは裏腹に可愛らしい顔の猫がとても多いのです。
しかし、なぜ可愛い顔のサビ猫が多いのでしょうか。
よく 三毛猫 のオスは珍しいと言いますが、実はサビ猫のオスも滅多に産まれません。
猫も人間同様、凛々しい顔のオスに対して、メスは愛嬌のあるかわいい顔をしている場合が多いですよね。
しかし、なぜオスのサビ猫は滅多に産まれないのでしょうか。
それは、オスの 三毛猫 が滅多に産まれない理由と同じなのです。
つまり、サビ猫のように黒と茶の毛色を同時に持てるのは基本的にメスのみということになります。
しかし、稀にXXYの染色体を持った染色体異常のオスのサビ猫が産まれることもあります。
サビ猫は怖そうと言われてしまうとがった見た目とは裏腹に、初心者でも飼いやすい性格の猫として有名です。
もちろん個体差があるので性格はそれぞれ違いますが、サビ猫の性格としてよく挙げられる特徴をまとめました。
サビ猫は頭が良い猫として有名です。
飼い主の様子を良くうかがい、言うことを聞いてくれます。
頭が良い猫だからこそ、いけないことをしたらしっかりと短く叱り、褒めるときはしっかりと褒めるとちゃんとした しつけ が身に付きます。
しかし、頭が良い猫であって決して従順という訳ではないので、飼い主がいないところで悪さをする可能性はあります。
サビ猫は警戒心が強く、仲良くなるまで時間がかかります。
しかし、強い絆が生まれたら飼い主にべったりと懐いて甘えてくるツンデレなギャップもサビ猫の性格の魅力です。
ただ、飼い主にべったりとしているからこそ、寂しがり屋で嫉妬深いやきもち焼きな一面もあります。
サビ猫といったら奥ゆかしく、空気を読める猫としても有名です。
我先にといったタイプではなく、周りの様子もうかがう協調性を持っており、他の猫となじみやすいという特徴もあります。
多頭飼いにも向いている猫と言えるでしょう。
しかし、協調性があるからこそストレスをためやすい一面もあるので、飼い主がしっかりと猫を気遣ってあげてください。
サビ猫のほとんどがメスなため、母性が強く愛情豊かです。
自分よりも小さな猫に対しての面倒見が良く、穏やかなので新しく子猫を迎え入れるときも安心です。
サビ猫は基本的に雑種なので個体差はありますが、足が長く、しなやかでスリムな美しい体型の猫が多いです。
さらに、身体能力が高く、遊び好きな一面もあります。
サビ猫を飼ったらぜひたくさん遊んであげましょう。
サビ猫を迎え入れるには譲り受ける、もしくは保護する方法が一般的です。
家猫として生まれても捨てられてしまうことが比較的多い品種で、里親募集などでも貰い手が見つかりにくいのです。
買い手がつきづらいのでペットショップで売っていることもほぼありません。
サビ猫を飼いたいと思ったとき、どこででどうやって譲り受ければ良いのでしょうか。
ためしに「サビ猫 里親」と検索してみてください。
里親募集サイトにてたくさんのサビ猫たちが 里親 を待っています。
最近よくある、誰かに物を譲りたいときなどに貰い手を募るサイトにてサビ猫の里親を募集していることがあります。
家の都合で飼えなくなってしまった、野良猫を保護したので引き取ってもらいたいなど、事情は様々。
もし興味がおありでしたら覗いてみると良いかもしれません。
収入や飼い主の健康状態、何人暮らしかなど、厳しい譲渡条件のもと審査を受けることがあります。
Webサイトで里親募集中の猫たちを公開している団体もあるので、お近くの団体のホームページを見てみると良いでしょう。
猫にワクチン摂取や避妊をすでにやってくれている団体もあるので、聞いてみましょう。
窓口、電話、Webサイトで猫を保護するための面談の予約をし、実際に面談をして適切と判断されたら無事に猫を引き取ることができます。
保健所でたくさんの猫と会えるわけではないので、家でどんな猫が良いか考えてから引き取りましょう。
野良猫が子猫の場合、親猫がいる可能性があるので何日か観察してから引き取るのが良いでしょう。
また、実は飼い猫だったということもあり得るので、本当に野良猫かどうかの確認もしておくのが無難です。
無事に野良猫を保護することができたら、まずは動物病院に連れていき、病気やケガ、体に異常がないかを診てもらってください。
動物病院やペットショップに設置してある掲示板に猫の里親募集のチラシが貼られていることがあります。
もしかしたら運よくサビ猫が里親を募集しているかもしれませんので、チェックしてみると良いかもしれません。
サビ猫は遊び好きで身体能力も高く、雑種のため、身体が強いです。
ちょっと風邪気味かな?と思ったらすぐに治っていたり。
しかし、いくら身体が丈夫だからといっても気を付けなくてはいけない病気もあります。
いくら身体が丈夫でも、食べ過ぎで太ってしまっては意味がありません。
肥満になると筋肉や関節、心臓などに大きな負担がかかってしまったり、糖尿病になってしまう恐れがあるため、しっかりと食事管理をしてあげましょう。
いくら飼い猫がかわいいからといって、 キャットフード を欲しがるだけあげてしまっては、かえってかわいそうな結果になりかねません。
猫は腎臓に病気を患いやすい動物です。
特に7歳以上のシニア猫の3割ほどは腎臓に病気を抱えていると言われています。
塩分を控え、水分をしっかりと摂るようにし、食べ過ぎないよう気を付けましょう。
近年、人間界では女性ならではの病気がよく注目されていますが、猫にもメスならではの病気があります。
子宮に膿が溜まってしまう病気です。
避妊手術をしておらず、子供を産んでいない猫がかかりやすい病気で、高齢のメス猫が発症しやすい病気です。
子供を産ませる予定が無い場合は、避妊手術をすることが予防になります。
猫の乳腺にしこりができてしまう病気です。
なんと、そのしこりの8割ほどが悪性です。
もしも触った時に違和感を感じたら、すぐさま病院へ連れていきましょう。
初心者でも飼いやすさ抜群な猫として有名なサビ猫。
万人受けしない毛色によって関心を持たれないことが多いサビ猫ですが、その魅力に気付いてしまった人たちは徐々に増えています。
今後もWebを通じて、サビ猫に魅せられた人たちがサビ猫の魅力を広めてくれることでしょう。
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公開日 : 2017/10/06