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三毛猫が神社や庭でくつろぐ姿はなんだかとても日本的ですよね。
過去には、嵐の相葉雅紀さん主演の日テレ系ドラマ「三毛猫ホームズの推理」という作品でも話題になりました。
そんな三毛猫ですが、一体どんな 猫 のことをいうかご存知でしょうか。
一般的には「黒」「白」「茶(オレンジ)」の三色が発現していれば三毛猫です。
三毛猫は見た目だけでなく、定義もゆるいです。
三毛猫とは、あくまで白黒茶の3色の毛色の猫のことを言います。
例えば、三毛のペルシャの品種は ペルシャ 。三毛のスコティッシュフォールドの品種は スコティッシュフォールド というように、三毛猫とはあくまでカラーバリエーションなのです。
三毛猫は日本原産で、海外では珍しく、三毛猫愛好家がいるほどです。
英語では三毛猫を「キャリコ」、「トーティ・アンド・ホワイト」、「ミケ」などと表現します。
白黒茶の毛色の三毛猫ですが、三毛猫の中でもさらに3パターンに分けられます。
白地に黒、茶の模様が浮かんでいる典型的三毛猫です。
白、暗い茶色、明るい茶色のような毛色のことを言います。
縞三毛(しまみけ)は、三毛のうち、茶色や黒が縞模様になっている毛色ことを言い、パッと見はキジ三毛と似ています。
三毛猫を見かける機会は多いと思いますが、そのほとんどはメス猫です。
実は、三毛猫のオス猫が生まれる確率はとても低く、なんと3万分の1と言われています。
大変貴重な三毛猫のオスですが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
ここでは、性別と毛色の重要な関係を解説します。
猫の染色体は全38本、そのうち2本は性別を決める性染色体です。
メスの染色体はXX、オスの染色体はXY。
黒や茶色の毛色にする遺伝子はX染色体に乗っています。
白い毛色の遺伝子はどちらにも乗っています。
上記のように、メスの染色体はXX、オスの染色体はXYです。
メスの染色体はXXなので、同時に黒、茶の毛色を持つ可能性があり、そこに白が加われば3色の毛色、三毛猫になります。
オスの染色体はXYのため、黒か茶のどちらか+白の毛色、つまりは2色の毛色までしか持つことができません。
このように、オスは基本的に三毛猫になることができません。
それどころか、黒茶の2色の毛色、サビ猫になることもできません。
これが三毛猫のほとんどがメスの理由です。
オスの三毛猫は染色体異常により、XXYの染色体です。
XXYでXが2つあるため三毛猫になれるということです。
これをクラインフェルター症候群といい、オスの三毛猫が生まれる確率はなんと3万分の1なのです。
オスの三毛猫はほとんど精子を作ることができず、子供を作ることができない場合が多いです。
寿命や健康状態については、滅多に生まれないのでしっかりと研究できる機会が少ないそうですが、今のところ寿命や健康状態については問題無いと言われています。
オスの三毛猫は、その珍しさから商売繁盛、縁起物の象徴とされ、招き猫のモデルとなっています。
滅多にお目にかかれないオスの三毛猫。
「何千万で取引される?」というような噂話もありますが、明確な記録が残っているわけではなく、都市伝説として広まってしまった可能性が高いようです。
実際のところ、三毛猫を含む「日本猫」には血統書付登録がされていないため、ペットショップでの取引価格は0円になるという話もあります。
その希少性から、高いお金を払ってでも飼いたいという方もいるかもしれませんが、メスもオスもその時巡り合った命を平等に愛してあげましょう。
いかにも和やかな見た目とは裏腹に、まさに猫といった性格の三毛猫。
そんな三毛猫の性格や特徴、付き合い方をまとめました。
三毛猫の性格の特徴として、以下のような点が挙げられます。
さっきまでずっとくっ付いていたのに、突然プイッとどこかへ行ってしまうなど、気分屋なところがあります。
嫌いな物は徹底的に嫌い、逃げ続ける傾向があります。
叱ったりすると、拗ねてしまったり逆切れをすることがあります。
初めて見る人からは逃げ、心許していない人にも警戒します。
本当に心を許したらとてもべったりとしてきます。
まさに典型的な猫らしいツンデレ猫といった感じです。
気高い性格なので、厳しく接するのはおすすめしません。
一度嫌われると、そのままずっと嫌われるかもしれないため注意が必要です。
長い時間をかけて徐々に距離を縮めれば、懐いてくれる可能性があるでしょう。
三毛猫の身体には以下のような特徴があります。
三毛猫は おもちゃ で遊んぶことが好きで、木登りがとても得意です。
三毛猫は身体が程よく筋肉質でしなやかです。
近頃ではミックスというオシャレな言い方をしますね。
三毛猫には雑種の猫が多く、様々な特徴が混ざり合っています。
三毛猫は雑種が多いため、平均寿命が長いです。
ちなみに、筆者が飼っていた三毛猫は19年半生きました。
上記と同じく雑種が多いため、三毛猫は気温の変化に強く、病気にかかりにくい猫が多いです。
水分の摂取量が不足していたり、塩分やカルシウム、マグネシウムの過剰摂取により、尿路結石や膀胱炎などの尿に関する病気にかかりやすいです。
トイレに行く回数がやたらと多くなったら、動物病院で診てもらいましょう。
例えば、 ロシアンブルー が欲しい、 アメリカンショートヘアー が欲しいという時、ペットショップで購入することができます。
しかし、三毛猫は品種ではないためペットショップで専門的に扱っていることはありません。
三毛猫を飼いたい場合はどのように探せば良いのでしょうか。
今ではインターネットで 里親 を募集できるようになりました。
三毛猫でしたらたくさん里親を募集しているので、責任を持って引き取ることができる前提の人はぜひ覗いてみてください。
動物病院やペットショップには掲示板があることがあり、そこで里親募集の貼り紙をしている場合があります。
運良く三毛猫の里親募集に出会えるかもしれません。
収入の状況や家の状態、飼い主の病気の有無、何人暮らしかなど、厳しく審査を受けることがあります。
お近くの保護団体のwebサイトで、保護している猫をみてみると良いでしょう。
また、譲渡会もあります。
(1)事前に面談予約
電話やwebサイト、窓口などで動物を保護するための面談の予約をすることができます。
(2)面談
面談では、猫を飼うにあたって適切な人物がどうかを判定されます。
その後、誓約書などの書類を提出します。
(3)お見合い
引き取る猫を選びます。
色々な猫に会えるという訳ではないので、希望などをあらかじめ家で考えてから臨みましょう。
近頃よくある不要になった物を引き取ってくれる人を募集するサイトにて、事情により猫を手放さなくてはいけなくなった人が、猫の里親を募集していることがあります。
今ではインターネットを使ってブリーダーが売りに出している猫を選ぶことができます。
もし気に入った猫がいた場合、なるべく直接見に行くことをおすすめします。
あまり期待しない方が良いですが、運よく血統つきの三毛猫に出会える場合があるかもしれません。
ペットショップへ行くたびに確認してみると良いでしょう。
子猫を迎え入れる場合、親猫がいるかもしれないので、しばらく様子を見てから拾いましょう。
また、特に成猫の場合、飼い猫ではなく本当に野良猫なのかどうか注意が必要です。
無事に迎え入れることができたら、必ず動物病院で健康診断をしてもらってください。
三毛猫を飼いたいけど、何が必要で何をしたら良いのかわからないという方のために、必要な準備をまとめました。
子猫の三毛猫を家に迎え入れたら、ワクチンの接種をします。
譲ってもらった場合は猫を譲ってくれた相手、買った場合はその猫を買ったペットショップやブリーダーに次回のワクチン予定日を教えてもらいましょう。
成猫も毎年、動物病院で病気予防のワクチンを打ってもらいましょう。
猫が用を足すための猫トイレが必要になります。
里親として引き取った場合、その猫が元々使っていた猫トイレの砂を少し貰い、新しい砂に混ぜてあげると安心してトイレを使ってくれるでしょう。
キャットフードを入れるための食器、水を飲むための食器を用意しましょう。
三毛猫は運動や遊びが大好きなので、おもちゃなどを使って遊んであげましょう。
同じおもちゃばかり使っていると猫が飽きてしまうため、数種類のおもちゃをローテーションで使い回していくことをおすすめします。
三毛猫は身体能力が高く、運動好きです。
高いところに上がりたがるため、 キャットタワー など運動を楽しめる物があると良いです。
三毛猫がかかりやすい病気の項目で、尿道結石や膀胱炎などの尿に関する病気にかかりやすいとお話しました。
そんな三毛猫の食事で気を付けるべき点は塩分やマグネシウム、カルシウム、リンなどです。
三毛猫の 餌 を選ぶ際は、低マグネシウムで動物性たんぱく質を豊富に含んだ物を選ぶと良いでしょう。
マグネシウムについては0.09%を基準とすると良いです。
植物性たんぱく質が多い食事は尿の病気を引き起こしやすくする可能性があるので、肉や魚を使った動物性たんぱく質が豊富なキャットフードを選びましょう。
猫は被毛を清潔に保つことがとても重要です。
ブラッシングをしてあげることで清潔を保つと同時に、スキンシップを取ることもできます。
必ず毎日トイレ掃除をしましょう。
きれい好きな三毛猫はトイレが不潔な状態であると、用を足さなくなってしまうこともあります。
三毛猫はきれい好きなため、食器や食事場をきれいにしておかないとご飯を食べなくなってしまうかもしれません。
人間の食卓と同じように、いつもきれいにしておきましょう。
ここ近年、日本では大変な猫ブームで、様々な猫を見るようになりました。
特に洋猫が人気で、さらに和洋様々な猫と混ざり合ったミックス(雑種)猫も大変人気があります。
しかし、三毛猫などの純粋な日本猫の数が年々減少しています。
色々な種類の猫が世間に広まり、様々な猫と混ざり合い、元々日本にいた日本猫がその数を減らしてしまったのです。
そんな中、アメリカではジャパニーズボブテイルという名前で日本猫が正式に純血種として登録されました。
日本では日本猫の数が減っている代わりに、海外で日本猫が守られているのです。
見た目の和やかさが魅力の三毛猫。
三毛猫のほとんどは雑種で、ペットショップでは滅多にお目にかかれません。
真剣に猫を飼うことを検討している方は、三毛猫も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
最終更新日 : 2021/06/04
公開日 : 2017/09/13