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長毛種のマンクスの繁殖過程で、1960年代にカナダで突然変異的に発生しました。
TICA(世界最大の猫の血統登録機関)に公認されたのは1979年のことです。
起源はマン島(グレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島で、自治権を持った英国王室属領国)ですが、そこでは長毛の遺伝子を持つ猫の繁殖が意図的に避けられていたと言われています。
マンクスの故郷である、マン島近くのウェールズ地方の別称である「キムリー」から名付けられました。
がっしりとしたコビータイプで、全体的に丸みがあります。
被毛の長さ以外は、マンクスと同じ体の特徴をしています。
頭数が少ない希少な品種です。
これには理由があり、キムリック同士の交配でも長毛の子猫が生まれる確率が25%ほどと非常に低いからなのです。
猫にしては珍しいことに、飼い主に対して非常に従順です。
そのため、しつけがしやすい種類と言えるでしょう。
賢くて好奇心旺盛でもあるので、他のペットと仲良くすることもできます。
遊んだり高い所に登ったりするのも好きです。
英名:Cymric
原産地:カナダ
先祖:マンクス
由来:ウェールズ地方の別称である「キムリー」から
体重:
オス…3〜6kg
メス…3〜5kg
毛色:多くの色がある(ブラック、ホワイト、レッドなど)
目色:毛色に準ずる(ブルー、グリーン、ヘーゼルなど)
体型:コビー(骨格が太く短めでがっしりしている)
性格:賢い・優しい・好奇心旺盛・おだやか・愛情豊か
類似種:ジャパニーズ・ボブテイル、カレリアン・ボブテイル、クリリアン・ボブテイル、マンクス
※合わせて読みたい: 尻尾がない犬やウサギのような猫!「キムリック」の特徴や値段、飼い方を解説
ロシアのシベリア地方発祥の猫です。
1800年代に出版された書物に登場するほど昔から存在し、ロシアの伝承によると1000年ほど前から土着猫として知られていたそうです。
大型で筋肉質な体をしています。
身体能力が優れているため、元は農家や修道院でネズミ捕り用の猫として飼育されていたと言われています。
今ではロシアの国宝と見なされています。
日本でサイベリアンが注目されるようになったのは2012年7月。
東日本大震災の支援へのお礼にロシアの大統領に 秋田犬 を贈った返礼として、「ミール(平和の意)」という名のサイベリアンが贈られています。
飼い主のそばにいるのが好きで、おどけたり、人を慰めたりすることもできます。
おもちゃで遊ぶのが好きです。
英名:Siberian
原産地:ロシア
体重:
オス…4〜8kg
メス…4〜6kg
毛色:すべての色
目色:毛色に準ずる(ゴールド、グリーン、カッパー)
体型:ロング&サブスタンシャル(がっしりとした大型)
性格:おちゃめ、頭がいい、穏やか、優しい
類似種:メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、ターキッシュバン
※合わせて読みたい: 極寒の地シベリアが生んだ猫「サイベリアン」の性格や飼い方
1940年代にイギリスで生まれました。
アビシニアン の由来となった「アビシニア(現エチオピア)」の隣の国「ソマリア」から名付けられました。
筋肉がほどよく発達した中型の品種です。
長毛のアビシニアンを元に生まれた品種です。
長毛のアビシニアンは「アビシニアン」の基準では失格となってしまうため、あまり注目されていませんでした。
しかし、1963年にカナダのキャットショーで一人のブリーダーが持ち込んだ長毛のアビシニアンが注目されたことにより、計画的に繁殖がされるようになりました。
その結果、1972年にCFAに公認されています。
アビシニアンの性格と類似しており、とても頭がよく、好奇心旺盛です。
穏やかですが、エネルギッシュなので、飼う場合はたくさん遊んであげましょう。
猫の集団にいるのは苦手な方ですが、人と一緒にいることは好きで、飼い主にとても従順です。
英名:Somali
原産地:カナダ
体重:
オス…3〜5kg
メス…3〜4.5kg
毛色:一部の色がある(ルディ、レッド、ブルーなど)
目色:グリーン、ゴールド
体型:フォーリン(細身で胴体と四肢が長い)
性格:穏やか、人懐っこい、頭がいい、好奇心旺盛、従順
類似種:シンガプーラ、ソコケ
※合わせて読みたい: ソマリの性格、毛色、飼い方
トルコの山岳地帯で自然発生しました。
楕円形のような、長くほっそりとした体をしています。
骨格が細い中型体型です。
長毛種の猫の中で、最も古い歴史を持つ品種です。
1600年代初期は、「アンゴラ」として紹介されていました。
その当時は頭数が少なく、さらにペルシャとの交配が盛んに行われたことで、純粋なアンゴラは数を減り、第二次世界大戦時には絶滅の危機にまで瀕していました。
しかし、トルコの動物園で保護されていたアンゴラがアメリカに輸入されたことで計画的に繁殖され、1973年にはCFAに公認されたのです。
愛情深く、飼い主に忠実です。
やや神経質な部分があり、猫にしては珍しく狭い場所をあまり好みません。
改良されるごとに怒りっぽかった性格が軟化し、猫の中でも一番といわれることもあるほど社交的になりました。
英名:Turkish Angora
原産地:トルコ
体重:
オス…3.5〜5kg
メス…3.5〜4.5kg
毛色:多くの色がある(ブラック、レッド、クリームなど)
目色:多くの色がある(ゴールド、オレンジ、ブルーなど)
体型:フォーリン(細身で胴体と四肢が長い)
性格:優しい、飼い主に忠実、愛情深い、やや神経質、社交的
※合わせて読みたい: ターキッシュアンゴラの価格、性格、飼い方
トルコの山岳地帯に古くからおり、バン湖(トルコ最大の湖)周辺が原産地です。
胸が幅広く厚い、大型でたくましい体型です。
猫にしては珍しく泳ぎが得意で、「スイミング・キャット」と呼ばれることもあります。
なぜ泳ぎが得意なのかは解明されていません。
紀元前17世紀頃のヒッタイト族の遺跡から、ターキッシュバンの特徴である「バンパターン」が描かれている猫の壁画や装飾品が発掘されており、昔から知られていたことがわかります。
非常に活発で賢いです。
飼い主に付いて歩いたり、投げたおもちゃを取ってくる遊びをしたりと、犬に似ているところがあります。
英名:Turkish Van
原産地:トルコ
体重:
オス…4〜6.5kg
メス…4〜5.5kg
毛色:一部の色がある(クリーム、ブルー、レッド、ブラック)
目色:ブルー、アンバー、オッドアイ
体型:ロング&サブスタンシャル(がっしりとした大型)
性格:賢い、活発
類似種:メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアン
※合わせて読みたい: ターキッシュバンの性格・飼育方法・値段
ノルウェーの森林地帯に生息していました。
筋肉が発達しており、胸板や胴回りが厚くなっています。
大型で骨太な体型です。
ノルウェーでは「森の猫」とも呼ばれており、国の公式猫にも認定されているほど親しまれています。
ノルウェーの神話や民話でも語られることがよくあり、「女神フレイヤの車を引く2匹の大きな猫」の話や「雷神が持ち上げることができなかったほど大きな猫」の猫のモデルがノルウェージャンフォレストキャットとされています。
昔、バイキングが船の上にネズミ退治のために乗せていた猫がノルウェージャンフォレストキャットだったとも言われています。
優しい性格で、人や他の動物にも愛情深く接することができます。
活発な部分もありますが、室内でも上手に生活できます。
英名:Norwegian Forest Cat
原産地:ノルウェー
体重:
オス…3.5〜6.5kg
メス…3.5〜5.5kg
毛色:多くの色がある(ブラック、ホワイト、シナモンなど)
目色:毛色に準ずる(ブルー、グリーン、ゴールドなど)
体型:ロング&サブスタンシャル(がっしりとした大型)
性格:活発、優しい、愛情深い
類似種:メインクーン、サイベリアン、ターキッシュバン
※合わせて読みたい: 北欧の妖精!北国の長毛猫ノルウェージャンフォレストキャット
釈迦の誕生より古くからミャンマーにいたと言われています。
筋肉質で重量感のある身体をしています。
バーマンには有名な「ビルマ」の言い伝えがあります。
昔ミャンマーの寺院で高僧が亡くなった時、美しい白猫がその高僧の胸に乗りました。
すると、高僧の魂が猫に乗り移り、茶色とクリーム色の毛色になり、胸に触れていた部分である脚は白く残りました。
そして、高僧が崇めていた金色の女神を見つめた猫の目の色がサファイアブルーに変わったことにより、バーマンが誕生したといわれています。(諸説あり)
穏やかで忍耐強く、優しい性格なので、他の動物や子供とも仲良くできます。
飼い主の行動に興味をもち、飼い主の問いかけにも反応することがよくあります。
英名:Birman
原産地:ミャンマー
体重:
オス…3.5〜5.5kg
メス…3〜4kg
毛色:多くの色がある(ライラック、チョコレート、ブルーなど)
目色:サファイアブルーのみ
体型:ロング&サブスタンシャル(がっしりとした大型)
性格:優しい、穏やか、忍耐強い、陽気
類似種:ラグドール
※合わせて読みたい: 歴史と伝説を持つ聖なる猫!バーマンの特徴、性格、飼い方などを解説
1940年代に、アメリカで突然変異的に発生しました。
サイアミーズの突然変異で生まれることがあった長毛の猫を、アメリカのブリーダーが固定化した品種です。
1958年にCFAに公認されています。
猫の動きが、バリ舞踊の動きのようだったため「バリニーズ」と名付けられました。
筋肉質で骨格が細く、スラリと引き締まっています。
胴体は長い筒状です。
体の特徴は、サイアミーズによく似ています。
やや穏やかで、鳴き声が小さめです。
シャム猫 の性質を引き継いている部分もあり、社交的で遊び好きな面もあります。
人懐っこく、飼い主との親密な仲になりやすいでしょう。
英名:Balinese
原産地:アメリカ
先祖:サイアミーズ
体重:3〜4kg
毛色:一部の色がある(チョコレート、ブルー、ライラック、ブラック)
目色:ブルーのみ
体型:オリエンタル(全体的に長いほっそりとした体型)
性格:人懐っこい、やや穏やか
イギリスで人為的に発生しました。
一番初めに開発に取り掛かったのはスウェーデンのブリーダーで、その後イギリスとアメリカでも計画的な交配が行われました。
「カラーポイントロングヘアー」として登録されたのは1955年で、CAFで「ヒマラヤン」として公認されたのは1957年です。
毛色模様がヒマラヤウサギに似ているため「ヒマラヤン」と名付けられました。
太っているわけではありませんが、幅広でどっしりとした中型骨太な体型です。
かなり筋肉質なコビータイプです。
登録団体により、ヒマラヤンに対する認識が大きく異なります。
様々な見方がありますが、しっかりとしたペルシャの系統で、顔・耳・尾・脚にポイントが入っています。
穏やかで頭のいい性格なので、人や他の動物とも仲良くできます。
あまり鳴きませんが表情豊かで、自分にとって親しい人には愛情を示します。
英名:Himalayan
原産地:イギリス
先祖:ペルシャ、サイアミーズ
体重:
オス…3〜5.5kg
メス…3〜5kg
毛色:多くの色がある(ブラック、チョコレート、レッドなど)
目色:サファイアブルーのみ
体型:コビー(太く短めな骨格をしているがっしりとした体型)
性格:賢い、穏やか
類似種:エキゾチックショートヘアー、ペルシャ
※合わせて読みたい: ヒマラヤンの性格や値段、飼い方など
はっきりとした起源は不明ですが、ペルシャ(現在のイラン)からヨーロッパに輸入されたのが始まりとされています。
イギリスのキャットショーに初めて出場したのは1871年で、長毛種の代表的な品種として古くからキャットショーに出場しています。
筋肉質で厚みのある、ずんぐりとした中型の猫です。
ホワイトのカラーが印象的なペルシャですが、カラーバリエーションがとても豊富です。
その数は、公認されているものだけでも100種類以上あります。
とても温和で、大声で泣くことも多くありません。
本質的に穏やかで他の動物や子供とも仲良くできますが、基本は飼い主にとって自分が一番であることを好みます。
英名:Persian
原産地:アフガニスタン
体重:
オス…3〜5.5kg
メス…3〜5kg
毛色:多くの色がある(クリーム、ライラック、ホワイトなど)
目色:毛色に準ずる(ゴールド、カッパー、ヘーゼルなど)
体型:コビー(太く短めな骨格をしているがっしりとした体型)
性格:穏やか
類似種:エキゾチックショートヘアー、ヒマラヤン
※合わせて読みたい: 気品漂う猫の王様!ペルシャの飼い方、性格や値段
アメリカで自然発生したアメリカの土着猫です。
祖先は、1600年代頃からネズミ捕りをするワーキングキャットとしてアメリカで活躍していました。
1861年には初のキャットショーに出場し、長い時を経て1950年にメインクーン協会が設立、1985年にCFAに公認されました。
大きな体・フサフサとしている毛から「猫と アライグマ の混血」という説が生まれ、「メイン州(メイン)のアライグマ(クーン)」と名付けられました。
もちろん、遺伝的にその説は否定されています。
筋肉がしっかりと付いた、中型〜大型の体型です。
太い骨格を持ち、胸元は広めです。
アメリカ最古の土着猫の一種です。
名称の由来となっているアメリカのメイン州では「州の猫」として公式認定されています。
身体的特徴や性格から「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という愛称もあります。
子供好きで他の動物とも仲良くできるメインクーンは、環境への順応性や人や動物との協調性に優れ、なおかつ温厚なため人気があります。
賢く器用でもあり、飼い主につてい回るのが好きです。
おもちゃを投げて取ってくる遊びや、水の中で遊ぶのも得意です。
英名:Maine Coon
原産地:アメリカ
体重:
オス…3.5〜6.5kg
メス…3〜6kg
毛色:多くの色がある(ブラック、レッド、ホワイトなど)
目色:毛色に準ずる(ブルー、グリーン、ゴールドなど)
体型:ロング&サブスタンシャル(がっしりとした大型)
性格:温厚、協調性・順応性に優れる、優しい、賢い
類似種:ノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアン、ターキッシュバン
※合わせて読みたい: メインクーンの毛色、性格、大きさ、飼い方
アメリカで人為的に発生しました。
筋肉質な体は、後方に向かうほどより筋肉が付いています。
大型で長めな体で、胸と肩が広めです。
ラグドールのブリーダーたちが開発した品種です。
ラグドールの特徴を持ちながら、ラグドールよりより多彩なカラーバリエーションを持って誕生したのがラガマフィンです。
ラグドールが元になっているため、ラグドールの性格に似ています。
素直で人懐っこく、遊び好きです。
英名:Ragamuffin
原産地:アメリカ
先祖:ラグドール
体重:
オス…4〜7kg
メス…4〜6kg
毛色:すべての色がある
目色:毛色に準ずる(サファイアブルー、ゴールド、イエローなど)
体型:ロング&サブスタンシャル(がっしりとした大型)
性格:甘えん坊、温和
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アメリカのカリフォルニア州で飼われていた白いロングヘアーの猫が起源です。
抱き上げると力を抜いて体を預けてくることから、英語でぬいぐるみの意味である「ラグ・ドール (rag doll)」と名付けられました。
大型で筋肉質な体をしています。
ボディの形は長方形が理想とされています。
温厚で優しく、のんびり屋です。
少々機敏さに欠け、鈍感な部分があるといわれているため、外飼いには向きません。
室内飼いでも、危険な場所や物には注意を払った方が良いでしょう。
英名:Ragdoll
原産地:アメリカ
体重:
オス…4〜7kg
メス…4〜6kg
毛色:多数あり(チョコレート、レッド、ブルーなど)
目色:ブルーのみ
体型:ロング&サブスタンシャルタイプ(大型でがっしりとした重量感のある体型)
性格:温厚、優しい、遊び好き、穏やか、少し鈍感
類似種:バーマン、スノーシュー
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今回は長毛種の猫をご紹介しました。
毛のお手入れをはじめ短毛種より様々な面で飼育が大変なので、長毛種を飼ってみたい場合はそれなりの覚悟が必要です。
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最終更新日 : 2021/06/11
公開日 : 2020/02/16