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ラグドールをペットにするなら知っておきたいコト:かかりやすい病気は?
もふもふの毛並みがかわいい猫ちゃん、ラグドール。
ラグドールとは英語で"ぬいぐるみ" という意味。
その名の通り、ぬいぐるみのようにかわいらしい見た目が人気の 猫 の種類です。
また温厚な性格で、鳴き声もうるさくないため飼いやすく、ペットとしても定番の品種になります。
ペットショップに行くと必ずと言っていいほどラグドールに会えます。
今回はそんなラグドールの誕生の秘密や、毛色や性格等の特徴、かかりやすい病気や注意点など幅広く解説します。
ラグドールを飼っている方も、これから飼おうか考えている方も、是非最後までご覧になってくださいね♪
ラグドールの歴史は1960年代まで遡ります。
当時、アメリカのカリフォルニア州に住んでいたアン・ベイカーという1人の女性がいました。
彼女はブリーダーであり、まずは飼っていた白い ペルシャ の「ジョセフィーヌ」とシールポイントのバーマンを交配させ、今度は生まれてきた子をバーミーズと交配させました。
上記を経て誕生したのがラグドールと言われています。
また、彼女は商売上手でもあり、ラグドールの品種名を商標登録した上で既存の猫血統登録団体には登録せず、新しくIRCA(International Ragdoll Cat Association)という組合を設立して、IRCAに登録しているブリーダーしかラグドールという名前自体を使わせないというビジネスを始めました。
今で言うところのフランチャイズのような商法で、もしラグドールを繁殖させたいという人が出てきたときは、彼女はフランチャイズ契約を結ばせてラグドールを譲渡していたのです。
しかし、1970年代に入るとラグドールを独占的に販売していたアン・ベイカーの考え方に疑問を持ったデニー・デイトンがグループを発足し、IRCAとは別に独自で活動をして、ラグドールの血統から新たにラガマフィンという猫の種類を生み出したのです。
その後、20世紀の後半にはIRCAは分裂しており、アン・ベイカー以外のブリーダー達によって現在のラグドールが繁殖されてきました。
ちなみに、ラガマフィンは英語で「布製のぬいぐるみ」という意味で、「ボロ人形」という意味のラグドールから着想を得て命名されました。
なぜラグドールはボロ人形という意味の言葉を付けられたかというと、人間が抱き上げてもおとなしくしていること、体がぬいぐるみのような質感であったこと、さらには抱き上げるとぐったりとした体勢になることから、まさにその姿が「ボロ人形」に見えるため、ラグドールという名が付けられたと言われています。
ラグドールをペットショップで購入する場合は、およそ10万円から20万円です。
15万円程度が平均的な相場感ですね。
ラグドールは世界中で愛されている人気の品種なので、ブリーダーも多く入念にブリーダーをあたれば、安くて数万円程度でも購入することができるでしょう。
また、人気ということは購入できる経路も多いということなので、ペットショップやブリーダーだけではなく、里親として少額で購入することができたり、譲り受けたりすることもできます。
当たり前のことですが、命を授かるということなので「少額だから・無料だから」という安直な気持ちで里親にはなろうとはしないでくださいね!
もしラグドールを飼うことを検討されている方は、絶対に子猫の頃からがおすすめです。
子猫の頃は単純にちっちゃくて可愛いかったり、成猫に比べれば懐きやすかったりする理由がありますが、何よりラグドールは子猫の期間が他の種類の猫よりも長い傾向にあるのです。
猫の種類で一番重くなると言われている猫ちゃんで、成長もゆっくりしています。
本来であれば1歳を過ぎると成猫といっても良いのですが、ラグドールの場合は子猫の期間がなんと生後3年ほどまでと言われています。
ゆっくりと子猫のときから大切に愛情を注いで飼いたいという方には朗報かもしれませんね。
一般的に成猫よりも子猫の方が値段は高いですが、子猫の"期間"はお金では買えないので、検討材料としてこのことは覚えておいても良いと思います。
ラグドールの個体以外にもその後には食費がメインでかかります。
平均的な猫であれば月に3,000円程度のご飯代で十分だと思いますが、ラグドールは体が大きくなる猫で平均よりもおよそ2倍は食費を見積もった方が良いかもしれません。
そのため、月に6,000円程度はご飯代がかかると考えておくのがベストです。
ご飯以外にもおやつを都度あげてしまうという方は月3,000円にプラスアルファ4,000円ほど見積もっておくと安心です。
キャットフードの選び方やおすすめのキャットフードをまとめた記事 もありますので、合わせてご覧になってください。
ラグドールの 寿命 はおおよそ14歳から16歳程度と言われています。
通常の猫の 平均年齢 は15歳ほどなので、それと比較すると同等ですね。
長毛種なので、ブラッシングを毎日丁寧に行わないとグルーミングで毛玉が溜まったりしてしまい、それが原因で嘔吐するようになったり体調を悪くしてしまったり、病気になってしまう危険性があります。
ラグドールの体のケアを怠ると、当然寿命も平均値より下がってくる可能性が高まりますので、ブラッシングをはじめ体のメンテナンスを飼い主の方が都度してあげることが大切です。
飼育環境を整えて、丁寧に扱っていれば猫の平均寿命よりも長生きする品種です。
体が大きいことを踏まえると、ストレスを与えないようにある程度の飼育スペースを確保しておく必要があります。
ラグドールは猫の種類の中でも骨格がしっかりとしており、大き目の品種です。
もしもラグドールを子猫のうちからペットにしたいと思うのであれば、骨格がちゃんとしていて筋肉質な子を選んであげると健康に育ちやすいでしょう。
※ちなみにラグドールの目の色は、決まってサファイアブルーなのです。
ラグドールの体重は男の子で5kgから7kg、女の子で4kgから5kgほどになります。
骨格がしっかりとしている分、猫の平均体重である4kgをゆうに超えることが多いいです。
また、ラグドールは世界一体重の重い猫と言われており、中には10kgを超えるものも出てきます。
これは、人間に例えるとおよそ2歳から3歳ぐらいの幼児と同等の体重です。
写真を見るだけで、その重さが想像できるかと思います。
それに加えておっとりしている性格で運動不足になりがちなので、一緒に遊ぶ回数を増やして、少しでも肥満を解消するようにしてあげた方が良いでしょう。
なんと、生まれたばかりのラグドールはみんな真っ白です!生後数週間が経つと徐々に色が出始めてきます。
その子によって、毛色や濃さなどが変わってくるのと、完全に発色するまでに2年近くかかる子もいます。
毛色に関しては、下記の3つに大きく分けることができます。
カラーポイントは顔、手足、しっぽなどが濃い色になっていて、その他は明るい色なのが特徴です。
下記の画像はシールポイントで、その他にブルーポイント、レッドポイントをはじめ、複数種類のポイント柄があります。
カラーポイントは特にヨーロッパを中心に人気のある毛色です。
ちなみに、色が濃い部分は体温が低いところです。
見て分かる通り、靴下を履いたような柄をしているのが特徴です。
手足の毛とお腹の毛が白くなっています。
ラグドールを生み出したアン・ベイカーが最も愛したのがこの毛色だと言われています。
顔から背中にかけてブラウンやグレーなどの色になったり、顔に「八」のマークが現れているのが特徴です。
八の字を前後に色が切り替わっているところからバイカラーと言われています。
ラグドールが登録された当初は、このバイカラーだけが認められていました。
ラグドールの毛は長毛でダブルコートになっています。
ダブルコートとは、オーバーコート(直射日光などから皮膚を守る)とアンダーコート(体温を調節する)の2種類の毛から成り立つ毛のことです。
換毛期には、対応調節の役割を担うアンダーコートが抜け落ちます。
そのため、ブラッシングはオーバーコートを手でかきあげた上で、アンダーコートのみを重点的にやってあげるようにすると効果的です。
意外にも、ラグドールは抜け毛の多いタイプの猫ちゃんではないので、あまり毛に関する病気になったり毛玉を吐くなどのトラブルには陥らないかもしれません。
ラグドールは先述したように骨格がしっかりしているために体の重い猫ちゃんです。
目がすべてサファイヤブルーなのも特徴的です。近年では、緑色や稀にオッドアイの子もいます。
体重が重い分、 キャットタワー を買う場合は是非低めのものにしてください。
高いものを買ってしまうと遊ぶんでいる際に壊れてしまう可能性があります。
また、英語でラグドール=ぬいぐるみという意味なので、抱き猫として有名です。
体がやわらかく、毛も長くてもふもふで人間が抱っこしようとすると体を預けてくれるので、ラグドールを一度抱っこなんてしてしまった日には、もうやみつきになること間違いなしですね。
ラグドールは猫の中でも成長がゆっくりであるとも言われています。
先述の通り、通常の猫は1歳で成猫になりますが、ラグドールの場合は成猫になるまで3年ほどかかります。
ただでさえ大きくなる猫種なので、肥満には要注意です。
過度な食事をあげすぎてしまうとすぐに太ってしまいますので、ご飯のあげすぎにだけは特に注意をしましょう。
大きくて、なおかつ肥満体質だと世話も大変になってしまいますので…
その他で言うと、「ボイスレスキャット」と呼ばれている ロシアンブルー のように、無駄に鳴くことがない猫でもあります。
仮に鳴くとするのであれば、何かしら訴えたいときだと思います。
例えば「お腹がすいたよ」であったり「寂しいから遊んで」だったり、状況に応じてどういう理由で鳴いているのかを考えてあげることも大切です。
猫ちゃんの感情を読み取る1つのサインとして「しっぽの動き」があります。
特にラグドールのようなあまり鳴くことがない猫ちゃんについては、しっぽの動きに着目して感情を読み取ってあげようとすると良いかもしれません。
※参考記事: これを知れば仲良くなれる!しっぽでわかる猫ちゃんの気持ち
また、ラグドールは帰巣本能が強い猫としても知られていますので、万が一引っ越しや猫の住む環境を変えられる際には最新の注意を払ってあげてください。
ケージなどに入れて、気が落ち着かせるのを待つのが良いでしょう。
新しく出迎えるラグドールの場合も、最初からあまりちょっかい出してかまったりせず、気長に環境に順応させてあげるようにしてくださいね。
ラグドールの性格はなんと言っても従順なところが特徴的です。
人間には抱っこされるのが大好きですし、体をなでなでしていても嫌な顔一つしない子が多いですね。
甘えん坊なところがあるので、膝の上にもよく乗っかってきたり、飼い主の方にはちょっかいを出してきたりすることも多々あります。
運動も活発にする方ではないのでおとなしく、落ち着いて育てたいという方にはぴったりの猫ちゃんです。
まったりとした性格なので、外に出して遊んであげることはできるだけ避け、室内飼いをしてあげてください。
体が大きい分、それだけのスペースを保ってあげることも重要ですが。。
嬉しいことに、ひっかくこともあまりしない猫ちゃんです。そのため室内に置いてあるものが破壊されることがあまりありません。
家の壁やソファー、椅子などが普通は標的にされやすいのですが、ラグドールであれば比較的安心して一緒に暮らすことができます。
また、既に他の動物を飼っている場合でも心配はいりませんので、ラグドールは多頭飼いに適している猫です。
もちろん、赤ちゃんでも一緒に暮らすことはできますので、子守も任せられるかもしれませんね。
ラグドールは一人暮らしでも、家族と一緒に住んでいても飼いやすい猫ちゃんです。
住環境さえ整えて、猫を飼う前に準備しておくべきことをやっておけば、いつでも迎え入れる状態になると思います。
※参考記事: 猫の飼い方!費用、エサ、しつけ、病気から老後の世話まで
毛玉病とは、長毛種によく見られますが毛づくろいによって体内に毛が溜まってしまい、毛玉が形成されて胃や腸を刺激して傷付けてしまう病気です。
症状は嘔吐をするようになったり便秘になったりします。
事前防止策は、ずばりブラッシングを1日に1回は行うということです。
肥大性心筋症は、突如として後ろ足を激しく痛がり始めたり、急に命を落としてしまう可能性がある非常に怖い病気です。
心筋壁が膨張することによって心臓に血栓ができて、動脈が詰まってしまう恐ろしい病気です。
他の症状としては、起き上がれなくなってしまったり、急に呼吸困難になって命を落としてしまったりします。
これは、尿道に石や砂が溜まってしまうことにより、血尿になってしまったりトイレの回数が増えたりします。
危険信号としては、尿量が激減してしまったり、排尿の際に痛がる様子が見られるときです。
ひどくなると尿自体が出なくなってしまい、それに伴い食欲が減退して、命にも関わるほどの重症になってしまいます。
尿結石の原因としては、水分をほとんど摂取しなかったり、ビタミン不足により免疫機能が低下することにより引き起こされてしまいます。
症状が軽ければ石や砂を薬によって溶かすことができますが、重症になると手術でしか摘出できない状態となってしまいます。
これらの発病リスクを少しでも軽減するために、定期的に動物病院で検診するようにしてあげてください。
原産地:アメリカ
誕生年:1960年代
公認団体:CFA、TICA
ボディタイプ:ロング&サブスタンシャル
原種:ホワイトロングヘア×バーマン
毛種:長毛種
目色:ブルー
公認毛色:ブルーポイントバイカラー、シールリンクスポイント、チョコレートポイント、ライラックポイントなど
価格:10万円~20万円
平均寿命:14歳~16歳
体重:男の子 5~7kg、女の子 4~5kg
特徴:重くて毛がもふもふしている
性格:従順
かかりやすい病気:毛玉病、肥大性心筋症、尿結石
ラグドールはぬいぐるみのようにもふもふで抱き心地抜群の可愛い猫ちゃんです。
ラグドールを一日中抱いていたい!落ち着いた環境でのんびりと育てたい!そんな方にぴったりの猫ちゃんですので、 本記事でその魅力に気付いてしまった方は、是非とも家族の一員にしてあげてください。
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公開日 : 2016/03/25