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猫を飼育することでメリットはもちろん、デメリットもあります。
どのようなことがあるのか、実際に一人暮らし中に猫を飼っていた筆者が紹介します。
一人暮らし中に猫を飼うことで得たメリットです。
猫がいることで、心身ともに癒やされること間違いなし!
仕事や勉強で疲れたときも、猫をなでたり眺めたりと、猫好きなら一緒にいるだけでも癒やされることでしょう。
一人暮らしだと、家に帰ってきた時に寂しさを感じることもあると思います。
しかし、猫を飼っていれば寂しさも減ります。
筆者の猫は、家に帰ってきたときはいつもお出迎えしてくれました。
一人暮らし中に猫を飼うことで経験したデメリットです。
猫がいることで、外泊がしにくくなります。
泊まりで出かける際はペットホテルに預けないといけなくなるので、手間とお金がかかるようになります。
猫に寂しい思いをさせたくないこともあり、旅行に出かけることが少し億劫になるでしょう。
猫を飼育するということは、エサ代や病院代、ペットホテル代など、一人で暮らしているときより多くの出費があります。
初期費用だけを用意するのではなく、その後の暮らしの中で猫にかかるお金がちゃんと賄えるかどうかも、猫を飼う前にしっかりと考えておきましょう。
猫を飼うなら、一人で暮らしているときには考えなかったような気を付けなければならないことがあります。
事前に動物病院とペットホテルを探しておくようにしましょう。
動物病院は病気になった時以外にも行くことがあります。
去勢・避妊手術やワクチン接種、健康診断など、猫が元気であっても必要になってくるので、必ず調べておきましょう。
ペットホテルも意外と利用する機会があります。
かかりつけの病院や猫をお迎えしたペットショップに併設されているペットホテルなら安心して預けられるでしょう。
人は大丈夫なものでも、猫には有害なものがあります。
食べ物ならアボカドやネギ、チョコレートなど。
植物ならシクラメンやパンジー、スイセンなど、身近なものもあります。
これらは食べてはいけないものですが、触ったら危ないものや壊れやすいものも、猫が触れられる場所にあると危ないです。
猫を迎える前に、これらはしっかりと対策をしておくようにしておきましょう。
筆者が飼っていた猫は紐状のものが好きで、イヤホンやズボンの紐を噛んでいるうちに食べてしまっていたことがあります。
これらを食べ続けることで腸管に異物が詰まってしまい、腸閉塞を起こしてしまうことがあってもおかしくはありません。
このように、無害に見えるものでも猫に危険を及ぼす場合があるので、猫と周囲のものの観察も怠らないようにしてください。
※合わせて読みたい: 猫がチョコレートを食べてはいけない理由と対処法まとめ!
「猫を飼育するならどれくらいの広さがあった方がいいでしょうか。」
これは野暮な質問です。
部屋が広いなら広いに越したことはありません。
一方で、広くない部屋でも過ごそうと思えば暮らすことはできてしまいます。
要は、猫を飼うにはどれくらい広さがあった方がいいのかではなく、飼い主さんが猫を飼うためにどれだけの広さを用意できるかが重要です。
筆者の場合は、ワンルームロフト付きの部屋で猫と暮らしていました。
ロフトは階段があまり急でなはなかったので、猫がロフトに登ることもよくありました。
ロフトで上り下りが出来たこともあり、 キャットタワー は使用していませんでした。
まず第一に、猫を飼える賃貸物件でも飼える頭数に限度があることをご存知でしょうか。
全ての物件がそうとは限りませんが、不動産関係に勤める知人によると、賃貸物件の条件で猫の飼育がOKになっていても、飼育頭数は多くて2匹、3匹以上が飼える物件はほぼなく、値段が相場より大幅に高いそうです。
もし一人暮らしをしながら猫の多頭飼いをしたいのであれば、自分の持ち家に住むか、多頭飼いOKの賃貸物件をに住むことが前提なので、「猫の多頭飼い」をする前の段階で条件のハードルがなかなか高いのです。
これがクリアできたなら、猫の飼育に慣れている人であれば、多頭飼いは難なくできるでしょう。
猫の飼育が未経験である場合は、最初から多頭飼いはせず、1匹だけ飼った方がいいです。
多頭飼いの場合、複数の個体の様子を観察し、お世話をしなければなりません。
動物の飼育に慣れていないのであれば、それぞれの個体のちょっとした様子の変化に気づくことができないかもしれませんので、病気の兆候を見逃してしまうこともあります。
そのため、初めて猫を飼う場合は、一人暮らしでもそうでなくとも多頭飼いはおすすめしません。
猫を飼うには色々と準備が必要になってきます。
あらかじめどのようなことをしなければいけないのか、筆者の体験談も交えつつご紹介します。
猫自体の値段はピンからキリまでです。
猫の値段は種類により大きく異なりますが、それ以外にもワクチン接種や、チップを入れているかでも値段が変わります。
値段の内訳はペットショップにより異なるため、購入前に店員さんに聞いておくと良いでしょう。
また、猫ちゃんをお迎えするときに保険に入るかどうか、どの保険に入るかで費用が追加されます。
猫の保険については、ペットショップにて保険の資格を持っている店員さんが値段や内容の話をしてくれますので、話を聞いておくと良いでしょう。
※合わせて読みたい: ペット保険とは?知っておきたいペット保険の種類や選び方のポイント、おすすめペット保険会社10社の特徴をご紹介!
ペットショップでお迎えするのではなく、 保護猫 を譲渡してもらう場合は何も費用がかからないということもあります。
飼育用品代も、どのような商品を買うかによりだいぶ値段が変わります。
自身のお財布と相談しながら、ちょうど良さそうな品を買うようにしましょう。
猫を迎えるにあたり、必要最低限用意して置かなければいけない用品は以下の通りです。
ケージはなくてもいいのではと思われがちですが、あると何かと便利です。
来客がある時や掃除をする時など、様々な場面で役に立ちます。
特に、猫を迎えた初期や子猫の頃は、猫が安心できる場所としても活躍するので、ケージはあった方が良いでしょう。
筆者はへその緒が付いている子猫を育てたことがあり、その子猫が自分で餌を食べられるようになった頃にはケージに入れることもよくありました。
しかし、猫がまだ小さかったため、ケージの柵の間からスルッと抜け出してしまう時期がありました。
そのため、子猫のときから飼う場合は、猫に対してケージの柵の幅も考慮して購入した方が安心です。
※合わせて読みたい: 元猫の保護施設スタッフが選ぶ、猫の飼育にピッタリなケージ
猫の餌は種類が豊富なので、どれにしようか悩むことでしょう。
そのような場合は、その猫が元いた場所であげていた餌をあげるようにするのが一番いいです。
猫をペットショップで迎え入れるなら、そのペットショップで猫にあげている餌を何の種類のものをどれくらいあげているのか聞いて、猫を迎えてからも同じようにあげてみてください。
もしあげてたものと違う餌に変える場合は、その餌をあげつつ、新しい種類の餌も少しずつ一緒にあげるようにしましょう。
急に餌を変えてしまうと、食べなかったりお腹の調子を悪くしてしまう場合があります。
様子を見ながら新しい餌の量を増やしていき、元使っていた餌から新しい餌に切り替えるようにしてください。
※合わせて読みたい: 安心・安全なキャットフードはどれ?猫の餌の与え方や注意点とおすすめキャットフード12選
猫用の餌・水皿は、利便さを求めなければ100円ショップで売っているようなものでも大丈夫です。
どれにしようか悩む場合は、割れにくく、少し重みがあるものを選ぶと良いでしょう。
お皿が軽すぎると猫がお皿をひっくり返しやすくなります。
また、お皿が割れやすい製品であれば怪我の原因になってしまうことも。
それらに注意して猫用の食器を探してみてください。
もし猫がお風呂やトイレなどの蛇口から流れる水を飲みたがるなら、ペット用の給水器を利用してみてもいいでしょう。
猫は本能的に、流れている水は新鮮だ!と認識し、流れている水を飲みたがることがあります。
電動の製循環式給水器も販売されているので、そのような給水器を利用していみるのも一つの手です。
※合わせて読みたい: 猫と暮らす前に知っておきたい、猫への水の与え方
猫はトイレを覚える動物なので、ちゃんとトイレを用意してあげましょう。
フード付きタイプやシステムタイプなど、猫トイレの種類も豊富ですが、猫が使ってくれるのであれば何でもOKです。
筆者は、システムタイプの「 花王 ニャンとも清潔トイレ 」やベーシックなタイプの「 リッチェル コロル ネコトイレ 48 」、フード付きの「 アイリスオーヤマ 掃除のしやすいネコトイレ 」など、様々な種類の猫トイレを使用してきました。
その中で一番良かったかなと思うのは、フード付きの猫トイレです。
フードが付いているため、一番猫砂が飛び散りにくく、猫的にも周りから見えない空間でリラックスできたのではないかと思います。
ただ、フードが付いていても完全に猫砂が飛び散らないというわけではありません。
「猫砂が飛び散りにくい」というのは、猫の肉球に猫砂が挟まってしまうことがあるからです。
猫トイレにすのこが付いていても完全に落ちきらないので、猫砂を大きくして、肉球に猫砂が挟まらないようにするのがベストな対策かと思いますが、完全に落ちないようにするのは難しいかもしれません。
フード付きの猫トイレの利点としてもう一ついえるのが、匂いが他のトイレより気にならないという点です。
いつもきれいにしていても、猫が便をした時は匂いが気になります。
すぐに片付けても匂いが残りますが、フードのありなしで匂い加減もだいぶ変わりました。
※合わせて読みたい: 猫のトイレについて、しつけ方や掃除方法、オススメの猫砂や猫のトイレなどを紹介!
猫に必須なのが猫砂です。
猫砂の種類も豊富で、紙製や木製、鉱物のものもあります。
猫のトイレの形状により、猫砂の大きさも考えて購入した方がいいです。
猫トイレにすのこが付いているものであれば、猫砂の粒の大きさが小さすぎて、すのこの部分にハマってしまうということもあります。
どの猫砂にするか迷った場合は、猫の購入元でどの猫砂を使用していたかを聞き、同じものを使うようにするのがおすすめ。
もし、猫がトイレ以外の場所で粗相をしてしまう場合は、猫砂が気に食わないのかもしれません。
木製の猫砂でトイレをしてくれなかったら、鉱物タイプの猫砂に変えてみたり、粒の大きさを変えてみたりと、色々と試してみてください。
猫砂を違う種類の猫砂に切り替えることがある場合は、餌同様に元の猫砂に新しい猫砂を混ぜて徐々に慣らすようにしましょう。
猫は爪を自分で研ぎますが、それには限度があります。
完全家猫の場合は爪を切ってあげないと伸びてしまうので、定期的に切ってあげてください。
小さい頃から慣れていれば楽にできますが、飼い主自身が猫の爪切りに慣れていないと、爪切りをするのは難しく感じられることでしょう。
できるだけ飼い主さんが切るようにした方がいいですが、どうしても切れないという場合は、ペットショップや動物病院で爪を切ってもらうことも可能です。
※合わせて読みたい: 猫の爪のお手入れはどうする?猫の爪とぎ、猫用の爪切り、猫の爪の切り方などを解説
その他の猫のお手入れですが、長毛種だけではなく短毛種でもブラッシングをしてあげてください。
長毛種は、毎日とかしてあげないと毛が絡まってしまうため、毛のお手入れ用品が必須です。
短毛種でも、毛をとかしてみると意外と多く毛が抜けます。
特に換毛期にはよく抜けるので、ブラッシング前後では別の猫のように見た目が変わることもあります。
※合わせて読みたい: 猫のブラッシングの効果と、ブラシの種類やブラッシングの方法を解説
キャリーバッグは、猫の運搬時に必要です。
動物病院やペットホテルに連れて行くには必ず必要になるため、あらかじめ用意しておきましょう。
※合わせて読みたい: おすすめの猫用キャリーバッグ!キャリーバッグへの慣れさせ方やコツも
猫は爪とぎをすることで、古い爪を剥がすだけではなく、ストレス発散にもなるため、必ず置いてあげましょう。
もし、爪とぎ用品以外の場所で爪とぎをしてしまう場合は、その爪とぎ用品の形状や素材が気に入らないのかもしれません。
猫は爪とぎの姿勢にもこだわるので、立って伸びをしながら爪とぎをしたいのか、四つん這いのまま爪とぎをしたいのか、姿勢に合った爪とぎを置く必要があります。
筒状のものなら爪とぎはもちろん、筒の中ですっぽりと丸くなってくつろぐこともできます。
筆者は「 ミュー 爪とぎ ガリガリウォール スクラッチャー 」と「 ミュー ガリガリサークル 」の両方を使用したことがあり、色々な猫に試したことがありますが、どちらも猫にとても好評でよく使ってくれました。
素材はダンボールが人気でしたが、欠点としては研ぎカスが出やすいことです。
麻も爪とぎをしてくれますが、ダンボールに比べると少し好みが分かれるようで、中には爪とぎをしない猫もいました。
ただ、麻の方がダンボールより研ぎカスが少なく長持ちします。
猫のストレス発散やスキンシップのためにおもちゃが必要です。
一緒に遊べる用のおもちゃ以外に、猫が一人でも遊べるようなおもちゃがあれば、飼い主さんが家を空けているときでも遊べるので退屈しのぎになります。
こちらはボールを転がして遊んでくれます。
ダンボールの部分もあるため、爪とぎもできますよ。
猫にもおもちゃの好みがあるので、色々と試しつつ、その猫にあったおもちゃを用意してあげてください。
※合わせて読みたい: おすすめの猫のおもちゃ20選!おもちゃの種類や、猫のおもちゃ選びのポイントも解説
一人暮らしで猫を飼うとなると、もちろん飼い主がいない間は猫はお家で1人きりです。
そうなると、夏場は特に心配になると思います。
筆者はどうやって夏を過ごしていたかというと、筆者がいない日中は、猫のためにエアコンを付けていました。
電気代はかかりますが、動物を飼うなら飼育環境を整えることは当たり前なので、これくらいは必要経費です。
気温は20〜28℃ほど、湿度は50〜60%程度になるよう調整するようにしましょう。
猫には様々な特徴があるので、猫により接し方も異なります。
ここでは、一人暮らしでも飼いやすい猫の種類をいくつかご紹介します。
個体差はもちろんですが、飼いやすさは何を優先するかによって変わってきますので、あくまでも参考にご覧ください。
抱き上げるとぬいぐるみのように体を預けてくれることから「ラグドール(ぬいぐるみ)」という名前が付いた猫です。
落ち着きある穏やかな猫なので、猫を飼うのが初めての場合でも性格的に飼いやすいでしょう。
原産地:アメリカ
体型:ロング&サブスタンシャルタイプ(大型でがっしりとした重量感のある体型)
体重:
オス…4〜7kgほど
メス…4〜6kgほど
毛種:長毛種
毛色:多数あり(チョコレートやレッド、ブルーなど)
目の色:ブルーのみ
※合わせて読みたい: ラグドールをペットに!毛色、性格、値段、飼い方など徹底解説
犬でいうと ダックスフンド のように足が短い胴長短足な体型をしています。(普通の猫ほどの足の長さの子もいます)
ダックスフンドは腰を痛めやすいですが、マンチカンの場合は猫の柔軟性のおかげで腰を痛めやすいわけではありません。
その可愛らしい体型とは裏腹に、骨格が頑丈で、筋肉もしっかりと発達しています。
明るくて遊び好きな性格なので、いっぱい遊んであげましょう。
短毛のマンチカンなら、長毛種に比べてお手入れも楽です。
原産地:アメリカ
体型:セミフォーリンタイプ(やや胴が長めで、平均的な骨格をしている体型)
体重:3〜6kgほど
毛種:短毛種、長毛種
毛色:レッド系、クリーム系、キャリコ、シルバー、カメオ、ブラック、トーティー、ダイリュートキャリコ、ホワイト、ブルー、ブラウンマッカレルタビー
目の色:アンバー、グリーン、ヘーゼルなど
※合わせて読みたい: マンチカンの毛色、性格、値段、飼い方
丸い顔が可愛らしい猫です。
一人遊びも得意の方なので、仕事や学校で家を空けている時でも比較的安心です。
穏やかな性格で鳴き声も小さめなので、一人暮らしでも飼いやすいでしょう。
原産地:イギリス
体型:セミコビータイプ(胴・四肢・尾がやや長めでがっしりとした体型)
体重:
オス…3〜5.5kgほど
メス…3〜5kgほど
毛種:短毛種、長毛種
毛色:多数あり(ブラックやホワイト、ブルーなど)
目の色:毛色に準ずる
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シャルトリュー 、 コラット に並ぶ「ブルーキャット御三家」の一種。
穏やか、かつ従順であり、あまり大きな声では鳴かない賢い子が多いです。
短毛種なので、初めてでも毛のお手入れはしやすいです。
「家庭的」と言われるほどやや内向的なので、人見知りをすることもあります。
原産地:ロシア
体型:フォーリンタイプ(長いボディと四肢を持つ細身な体型)
体重:3〜5kg
毛種:短毛種
毛色:ブルーのみ
目の色:グリーンのみ
猫を飼ったら長くて20年以上一緒に暮らすことになります。
その長い間、きちんと猫のお世話をすることができるでしょうか。
日々の生活費や病気になった時の費用など、様々な出費が飼い主さん一人にのしかかってくるので、金銭的に大変になることがあるでしょう。
さらに、猫を飼っているとなると引っ越しをするのも大変です。
猫可の物件探しは大変ですし、引越し後の環境の変化に猫がついていけるかも心配になるところ。
それでも猫と最後まで一緒に過ごせるという覚悟がある場合は、一人暮らしでも猫と楽しく過ごすことができると思います。
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公開日 : 2020/02/05