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保護猫を養う資金はどこから出てきているのか






保護猫の里親募集や譲渡会は色々な所で行われています。
その分、保護猫がたくさんいるということも事実です。

しかし、そのたくさんいる保護猫を養う資金はどこから出てきているのか疑問に思いませんか?
猫を保護していたとしてもお金が貰えるわけではありませんし、むしろ保護猫を養うためには多額の資金が必要になります。

そう考えると、その資金がどこから出てきているのか不思議ですよね。
本記事では保護施設の資金源や、保護活動の支援について掲載しています。

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【目次】保護猫を養う資金はどこから出てきているのか

 

保護猫にかかる費用

(1)医療費

(2)食費

(3)雑費

保護猫にかかる初期費用合計

保護猫を養う費用の資金源

(1)保護猫カフェ

(2)寄付

(3)個人的なお金

(4)助成金

支援の形は様々ある

 

 

保護猫にかかる費用

 

を保護している施設の状況や、保護猫の頭数によりだいぶ費用は変わります。

本記事では、必要最低限の初期費用を見てみましょう。

 

(1)医療費

 

保護 猫 資金 検査 カフェ 引き取り 保護猫

 

意外とかかるのが医療費です。

まず、動物病院での負担費用は、基本全額負担になります。

 

もし、ペットの医療保険に入っているのであれば保険会社から幾分保障されますが、保護猫で医療保険に加入していることはないでしょう。

そして、保護猫で行っておきたい医療行為は以下となります。

 

・健康診断(検便や血液検査など)
・ウイルス検査
・予防接種
・去勢または避妊

 

これらを行い、もし何か異常があれば追加でその医療費もかかることになります。

通常、動物病院は価格競争が起こらないように、ホームページがあっても診察料を載せていません。

それは、動物病院により値段がだいぶ変わるということでもあります。

 

そのため、値段ははっきりいくらとは言えませんが、筆者が保護猫施設に勤めていた時の経験から、メス猫で合計で35,000円とします。

※内訳:健康診断5,000円、ウイルス検査3,000円、予防接種7,000円、避妊20,000円

 

(2)食費

 

保護 猫 資金 検査 カフェ 引き取り 保護猫

 

食費ですが、猫は大人であり健康体だとします。

 

・ドライキャットフード2kg:2,000円
・水

 

基本的に、こちらがあれば十分な生活ができます。

ドライフードですが、飼育頭数が多ければ大袋入りの物でブリーダー用を買っている所が多いと思います。

 

そのため、普通のドライフードより少しは値段が安くなります。

しかし、これ以外のウェットフードや おやつ を与えるとなると、さらに金額が高くなります。

 

(3)雑費

 

保護 猫 資金 検査 カフェ 引き取り 保護猫

 

猫ですので、 爪とぎ 猫砂 などの衛生用品を定期的に購入しなければなりません。

 

・爪とぎ:500円
・猫トイレ:1,000円
・猫砂5L:600円
・食器:1,000円
・爪切り:600円
・キャリーバッグ:5,000円
・ケージ:10,000円
・エリザベスカラー(去勢、避妊後に必要な場合あり):2,000円

合計:19,100円

 

ケージ や猫トイレなどは品揃えが多く、値段がピンからキリまであるので、さらに値段が跳ね上がることもあるでしょう。

 

保護猫にかかる初期費用合計

 

ここまでで出ました初期費用を合計してみます。

 

(1)35,000円+(2)2,000円+(3)19,100円=56,100円

 

初期費用だけでも、こんなにかかってしまうのです。

 

猫は長生きする個体で20歳くらい生きます。

もし、 里親 に引き取られることなく生涯施設内で過ごすことになったとすると、1匹育てるのに相当な手間と費用がかかることになります。

 

それを賄うための資金はどこから来ているのか疑問に思いませんか?

 

 

保護猫を養う費用の資金源

 

保護猫を養うための資金源は幾つかあります。

また、その施設により方法も変わってきます。

 

(1)保護猫カフェ

 

保護 猫 資金 検査 カフェ 引き取り 保護猫

 

保護猫がある程度人に懐いている場合は、保護猫カフェを運営していることがあります。

保護猫カフェを行うことには利点があり、『猫が引き取られやすくなる』『猫のストレスが軽減されることがある』『資金源になる』などがあります。

 

猫カフェ を行うことで、実際に猫と触れ合い、保護猫を引き取りたいと名乗り出てくれる人が多くなります。

また、猫を譲渡する側としても、その人とすでに直接会っているので、譲渡がしやすくなります。

 

多くの利点はありますが、保護猫カフェの開業資金や運用資金、経営力などが必要になるので、保護猫カフェの運営に至るまでの道のりは険しいです。

 

(2)寄付

 

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寄付を募ることもあります。

ホームページやSNSなどを利用して行えるので、0円から実施可能です。

 

しかし、知名度がないと集まらなかったり、必ず寄付してもらえるわけではありません。

当たり前なことですが、名も知れていなく、どのような活動を行っているかもわからない団体に寄付をしたいとは思いませんよね。

 

保護活動の詳細を公に公表し、健全かつ保護活動に貢献できていることを知ってもらうことで信頼を得ていかなければなりません。

 

(3)個人的なお金

 

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意外とあるのが、個人のお金で活動資金を補っている場合です。

いわゆる、ポケットマネーというものですね。

 

NPO法人や団体活動にすることができず、個人的に保護活動を行っている人もいますので、このようなパターンもあります。

中には、NPO法人でもほとんど個人のお金で活動資金を賄っているところもあります。

 

(4)助成金

 

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助成金とは、事業の活動を助けるために別の団体から支払われるお金です。

助成金を支払う団体により内容は違いますが、助成金の申請は審査が厳しいです。

事業報告書や活動報告など、作成に手間がかかってしまう場合があります。

 

しかし、その手間があった分、助成金を受け取ることができた団体はしっかりとした活動ができているという証にもなります。

もし、個人的に寄付をするとしても、助成金を受け取ることが出来ている団体を選ぶというのは無難な選び方です。

 

 

支援の形は様々ある

 

支援の方法は多様です。

ふるさと納税をしたり、物資を寄付したり、売り上げの一部が活動資金に充てられる商品を買ったり…方法は様々です。

 

資金の調達が大変であり、労力も消費する保護活動ですが、それを外部から助けてくれる人がいるだけでも、大きな励みになります。

犬や猫の保護活動に少しでも興味があれば、ぜひその支えになってください。


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