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ブルー御三家以上にそっくりな猫、ブリティッシュショートヘアー
美しい青みがかったシルバーの毛、大きな身体、か細い声が特徴のシャルトリュー(英語表記;chartreux)。
フランス元大統領 シャルル・ドゴールや女流作家コレットをはじめとした多くの著名人が愛した 猫種 です。
青みがかったシルバーの毛が美しい、穏やかで賢いと評判の 猫 であるシャルトリューについてお話させていただきます。
シャルトリューはこんなにたくさんの異名がついてしまうほどに特徴的な猫です。
4つの異名について簡単にご説明していきます。
口角が上がっていて、まるで微笑んでいるかのような口元なので、「微笑みの猫」と呼ばれています。
シャルトリューの賢く、飼い主に従順な性格から、「 犬 のような猫」とも呼ばれています。
足が短く、熊のように後ろ足だけで立つことが得意なため、「ベアキャット」という異名もあります。
フランスを表すアイコンとされることも多いため、「生きたフランスの記念碑」と呼ばれることもあります。
また、「フランスの宝」という呼ばれています。
シャルトリューは起源が不透明で絶滅の危機に瀕した経験があるフランス原産の猫です。
そのはじまりから現在にいたるまでをざっくりと見ていきましょう。
シャルトリューは名前からも想像できる通り、フランス原産の猫です。
しかも、唯一のフランス原産の猫です。
フランスとイタリアの国境付近の地方で生まれたとされていますが、その起源にはいくつかの説があります。
シャルトリューの由来もいくつかの説があり、その中でも最も有力とされているのがお酒です。
キリスト教カトリック教会の修道会、カルトジオ会に伝えられた薬草系リキュール「シャルトリューズ」。
「リキュールの女王」という異名を持つリキュールで、この「シャルトリューズ」から「シャルトリュー」と名付けられたとされています。
シャルトリューズはネットでも購入でき、バーで置いてあるところもあるので、シャルトリューの由来となったお酒を味わってみるというのも面白いですね。
ちなみに、シャルトリューズには緑色の「シャルトリューズ ヴェ―ル」と、黄色の「シャルトリューズ ジョーヌ 」があり、ストレートで飲んだり、炭酸水で割ってライムを絞って飲んだりするようです。
ここまで原産国や名前の由来のお話をしましたが、実は、シャルトリューの起源ははっきりと分かっておらず、いくつもの説があります。
16世紀のフランスの文献にシャルトリューのご先祖様と思われるシルバーの毛に銅色の目の猫が描かれており、遥か昔からフランスに存在していたことは間違いないようです。
第二次世界大戦によって、人だけではなく、猫の生活も危機的状況に陥りました。
戦争で猫を飼育していくことが難しくなった人々は、手放さざる得なくなりました。
また、シャルトリューは運悪く身体が大きく、美しくふかふかな毛を持っていたため、毛皮として利用され、個体数が激減してしまいました。
世界大戦でシャルトリューは絶滅の危機に陥りましたが、再び個体数を増やす取り組みがブリーダー達の中で起こりました。
しかし、生き残った個体数が少ないため、シャルトリューだけでは数を増やすことが難しかったのです。
そこで、シャルトリューと他の猫を異種交配させるという手段が取られました。
ブルターニュ地方で猫のブリーダーをしていたレジェ姉妹が、交配相手として ペルシャ 、 ブリティッシュショートヘアー を選びました。
無事に数を増やしていったシャルトリューは、のちに北米に輸出されるようになり、今では世界で人気の猫となっています。
シャルトリューは見た目以外にも、性格も特徴的です。
以下に性格の特徴をまとめました。
シャルトリューは穏やかで賢く、そして攻撃的ではありません。
例えば小さいお子さんがいる家庭でも安心して飼うことができます。
シャルトリューは「犬のような猫」という異名を持つほど飼い主に従順な猫として知られています。
賢いため、 しつけ もしやすいです。
シャルトリューは飼い主にべったりするタイプではなく、控え目に甘えて、そっと近くにいる猫です。
シャルトリューは元々ワーキングキャットとしてフランスに広まったほどねずみ取りの名手で、身体能力が高く、運動好きです。
シャルトリューを飼ったらたくさん遊んであげましょう。
シャルトリューは毛から声まで、身体の特徴がたくさんある猫です。
身体の特徴をご紹介していきます。
シャルトリューのいちばんの特徴は、短毛でありながらもふかふかで美しく青みがかったシルバーの毛です。
この美しい毛が原因で乱獲されてしまった過去があるほどです。
オスは体重4~7kg、メスは体重3~5kgと、随分大きく育ちます。
肩幅が広くどっしりとしていますが、足は短く、身体の割に細いため、ずんぐりむっくりとした愛嬌のある体型となっています。
美しい銅色、またはゴールドの大きなまん丸の目に小さな鼻。
しかし、輪郭や耳は丸く、目の位置は離れていて、美しいのか愛嬌があるのか分からないような、とても魅力的な顔をしています。
口角が上がっていて微笑んでいるように見えるところも魅力的ですね。
ちなみに、シャルトリューは子猫の頃は目の色がブルーの場合がありますが、成長するにつれ、色が変化して銅色や金色になります。
シャルトリューが飼いやすいと言われる理由はここにもあります。
鳴き声が小さく、か細いのです。
しかも、鳴く回数も少ないので、マンションで飼っても鳴き声の心配をする必要がありませんね。
シャルトリューは日本国内でも比較的入手しやすいです。
相場、入手できる場所をご紹介します。
普通のペットとして飼うならば、大体15~17万円程度が相場です。
インターネットでブリーダーが猫を売っているので、ぜひチェックしてみましょう。
シャルトリュー専門のブリーダーもおり、この方法が最もおすすめです。
運が良ければペットショップで見つけることもできます。
系列店があるようなペットショップでしたら、他の店舗から取り寄せてくれるかもしれません。
インターネットの 猫の里親 募集サイトで成猫から 子猫 まで見つけることができます。
シャルトリュー以外にも様々な猫がいるので、見ていて楽しいですよ。
シャルトリューは基本的には丈夫な猫で、たくさん食べてたくさん動くことでしっかりとした筋肉や骨を作ることができます。
丈夫で健康に育てるための方法をご紹介します。
シャルトリューは身体能力が高く運動好きなため、おもちゃを使ってたくさん遊んであげましょう。
同じ おもちゃ を使っていると飽きられてしまうので、たくさんの種類のおもちゃを用意し、ローテーションで使い回しましょう。
シャルトリューは身体能力が高く身体が大きいので、丈夫でしっかりした キャットタワー を用意しましょう。
シャルトリューは大きく育ち、さらに運動好きなので、高たんぱく、高カロリーの 餌 がおすすめです。
しっかりとした筋肉、骨を作るためにしっかりと食事を与えましょう。
なるべく動物性たんぱく質が中心で、あまり穀物が使われていない キャットフード を選びましょう。
穀物が多いキャットフードは猫の身体には合わない場合があるので注意が必要です。
シャルトリューは基本的には運動好きですが、もしもあまり運動をしていない猫ならば、餌の量を減らしましょう。
肥満になると様々な病気になる恐れがあるので、食事と運動には気を配りましょう。
シャルトリューは短毛でありながらも毛が密集しており、分厚い被毛なので、週に何回かブラッシングをしてあげましょう。
また、シャルトリューの毛は油分を多いため、体臭がきつくなることがあります。
体臭が気になるようでしたら、 シャンプー をしてあげましょう。
猫のシャンプーは子供の頃に慣れさせておくことが重要です。
大人になってからもシャンプーに慣れていないと、毎回シャンプーをするたびに苦労してしまいます。
特に、身体が大きなシャルトリューが嫌がったら手に負えなくなってしまうので、ぜひとも子供の頃からシャンプーに慣れさせておきましょう。
シャルトリューは大体12~15年ほどの 寿命 です。
一般的な猫と大体同じぐらい生きます。
シャルトリューを飼いたい方は、長生きすることを念頭に置いておきましょう。
シャルトリューは温厚で攻撃的ではなく、あまり嫉妬もしません。
なので、多頭飼いに向いています。
猫を複数飼いたいという方におすすめな猫です。
シャルトリューは鳴き声がか細く、しかもあまり鳴かないため、マンションや住宅密集地にお住まいの方でも安心して飼うことができます。
騒音などに厳しくなった現代に向いている猫といえますね。
シャルトリューは基本的に丈夫な猫ですが、注意しなくてはいけない病気もあります。
のう胞腎とは、腎臓にのう胞という水が入った小さな袋がたくさんできてしまい、腎臓が正常に機能しなくなってしまい、慢性的な腎不全で死に至る恐ろしい病気です。
ペルシャとの交配によってこの病気にかかりやすくなったようです。
のう胞腎は、残念ながら治療方法も予防方法もありません。
なるべく日ごろから水をたくさん飲ませて、尿を我慢しなくて良い環境を作ることで、腎臓への負担を少なくしてあげましょう。
猫がだるそうにしていたり、後に息切れや多尿の様子が見られたらすぐに動物病院へ連れていきましょう。
シャルトリューは毛が厚いことが原因でかかってしまう病気があります。
そのためにもブラッシングで毛のお手入れをすることが欠かせません。
シャルトリューの毛は密集していて厚いため、暑い日は熱中症にかかってしまうかもしれません。
日本の気候は多湿なため、シャルトリューの毛の厚いため、日本の多湿な気候では皮膚病になってしまう恐れがあります。
シャルトリューにはそっくりさんたちがいます。
みんな青みがかったシルバーの美しい毛を持っていて、ぱっと見では見分けが付きづらいかもしれませんが、それぞれ特徴があります。
シャルトリュー、 ロシアンブルー 、コラットの3匹でブルー御三家と呼ばれています。
ロシアンブルー、コラットの外見の特徴をみていきましょう。
国:ロシア
毛の色:青みがかった明るいシルバー
体型:すらっとしていてしなやかな、モデルのような体型
顔:小さな頭、緑色の大きな目、位置が離れていてとがった耳
異名:ロシアンスマイル
原産国:タイ
毛の色:落ち着いたシルバーブルー
体型:筋肉質でがっしりとした体形
顔:頭の形がハート型で、目の色はイエロー、グリーン
異名:シ・サワット(幸せをもたらす猫)
ブリテッシュショートヘアー は、かつてシャルトリューの交配相手に選ばれただけあって、毛の色だけでなく、体型や顔の形も似ています。
シャルトリューに比べてブリテッシュショートヘアーは顔がさらに丸く、そして大きいです。
そして、耳が小さく、体型はさらにずんぐりむっくりとしていて愛嬌があります。
近頃ではシルバー以外の毛のブリティッシュショートヘアーもいるようです。
賢い、従順、攻撃的ではない、あまり鳴かない、まさに家で飼うにはぴったりすぎる猫、シャルトリュー。
猫自体の値段も餌代などの値段も高くついてしまいますが、それを遥かに超えた魅力がこのシャルトリューには込められていると思います。
一度は絶滅しかけたこの従順なシャルトリュー、大切に育ててあげましょう。
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公開日 : 2017/09/26