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真っ白いもこもこの姿が可愛らしい、動くぬいぐるみマルチーズの特徴・飼育について






愛玩犬としてチワワやヨークシャーテリアと並んで人気の高いマルチーズは、白い身体が特徴的な小型犬。
動くぬいぐるみそのものの容姿を持っているマルチーズはお年寄りや一人暮らし世帯でも飼育しやすい犬種です。

古くから愛玩犬として重用されてきたマルチーズは、どのような特徴のある小型犬なのでしょうか?
今回はそんなマルチーズの歴史・特徴、飼育についてご紹介いたします。

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【目次】真っ白いもこもこの姿が可愛らしい、動くぬいぐるみマルチーズの特徴・飼育について

 

マルチーズについて:はじめに

マルチーズについて:原産国・歴史

マルチーズについて:特徴

マルチーズについて:性格・価格

マルチーズについて:推奨される飼育環境

・ケージについて

・エサについて

・おすすめのアイテム

マルチーズについて:日々の手入れについて

・ブラッシングについて

・シャンプーについて

・フルコートとサマーカット

マルチーズについて:かかりやすい病気

・低血糖症

・外耳炎

・僧帽弁閉鎖不全症

マルチーズについて:基本データ

マルチーズについて:まとめ

 

 

マルチーズについて:はじめに

 

マルチーズ はじめに

 

マルチーズは古くから家庭犬として、私たち日本人におなじみの 犬種 です。

白いもこもこの被毛は光沢も美しく、魅力的な容姿は 好きにはたまらない姿です。

また、被毛をビロードのように美しく伸ばした姿は、貴族に愛された気品漂う立派なものであり、ドッグショーなどで度々見かけることがあります。

 

カット犬種として トリミング が必要な犬種になりますが、お好みのカットをすることで様々なスタイルを楽しめることも魅力です。

愛玩犬としての歴史の長いマルチーズは、家庭犬として飼育しやすい犬種ではあるものの、どのような特徴があるのでしょうか?

早速、各項目にわけてマルチーズの飼育についてご紹介していきます。

 

 

マルチーズについて:原産国・歴史

 

その歴史は古く、紀元前にフェニキア人の船乗りが持ち込んだ犬が元になったと言われています。

当時から愛玩犬であったと考えられており、最も古い愛玩犬として記述されています。

血統的には、 ビション・フリーゼ やボロニーズ等のビション系の犬種と同じ系統です。

 

15世紀にフランス、19世紀にイギリスにわたり、各国の貴族の愛玩犬として愛されきました。

日本でも多く飼育されており、人気犬種ランキングでは1968年から1984年までの16年もの間トップの座を守っていました。

現在でもその人気は衰えることなく、人気犬種の一つになっています。

 

 

マルチーズについて:特徴

 

マルチーズ 特徴

 

マルチーズの最大の特徴は光沢のある純白の被毛です。

下毛のないシングルコートであり、抜け毛が少ないのも魅力の一つ。

 

被毛の白さとは対照的に鼻や唇、目や足裏は黒く、耳はたれ耳です。

体重は2.5kg~3.2kgが理想的であり、これ以上大きくなることはあまりありません。

 

被毛は抜け毛が少なく手入れもしやすいですが、毎日のブラッシングは必須であり、やわらかい毛質は毛玉になりやすいという面があります。

また、換毛期がなく被毛はカットしない限り伸び続けるため、定期的なカットが必要なトリミング犬種になります。

白い被毛はシニア期になると眼の周りに涙やけを起こすことが多く、流涙症に注意が必要です。

寿命 は15歳前後であり、 小型犬 としては標準的な寿命です。

 

 

マルチーズについて:性格・価格

 

最も古い愛玩犬であるマルチーズは、お年寄りでも飼育が可能な穏やかで物静かな性格をしています。

しかし、小型犬特有の警戒心が強く臆病な面も持ち合わせているので、 しつけ を怠ると外部に対して攻撃的な性格になることがあります。

 

運動も好きな犬種ですので、陽気に飼い主やその家族と遊んだり、お手や待てなどのコマンドを認識する賢さをもっています。

その愛玩犬としての歴史から、他の犬種より常に飼い主の傍にいることに幸福と安心感を感じる犬種です。

飼い主に依存する傾向があり、べったり甘える甘えん坊な個体が多いので、孤独は苦手なことが多いです。

お留守番も苦手な個体が多く、しつけにより身に着けることが可能です。

 

半面、自立心も強く自己主張もしっかりしますので、小さい子供が苦手な個体も多く我慢強さはあまりありません。

飼い主のしつけ次第では忠実に言うことを聞き、子供でも安心してふれあうことができます。

臆病なので、ふれあう際は優しく静かに前方から声をかけてふれることにより、信頼関係を築くことができます。

 

また、吠えやすい犬種でもあり、番犬にも向いています。

個体によっては、無駄吠えをする・攻撃的になる等の問題行動をする犬になりやすいので注意が必要です。

一貫性をもってしつけをすることにより、無駄吠えを防止することができます。

 

基本的に可愛がられ、撫でられる・抱っこされる等のふれあいが好きなので、飼い主にその身を任せ大人しく抱っこされます。

飼い主やその家族に対しては愛情深く接しますので、良好な関係を築きやすい魅力を持っています。

 

ペットショップでもよく見かけるポピュラーな犬種であり、販売価格は20万円前後で購入可能です。

しかし、ドッグショーでも重用されている犬種ですので、親犬の血統が良いと50万円前後と販売されている個体もいます。

ドッグショーに出したい、家庭犬として飼育したい等希望によって購入価格を考慮して検討すると良いでしょう。

 

 

マルチーズについて:推奨される飼育環境

 

マルチーズはシングルコートであるため、他の小型犬よりも寒さに弱い面があります。

また被毛も白いので、定期的なシャンプーが欠かせない犬種です。

 

抵抗力を上げるために、日々の飼育アイテムを充実させてあげましょう。

おススメのアイテム等紹介させていただきます。

 

・ケージについて

 

 

マルチーズを屋外で飼育することはほぼ不可能です。

その愛玩犬としての歴史から、人と常に一緒にいることで安心して生活することができるということもあり、温度管理が苦手な犬種です。

 

孤独で屋外に置かれることはマルチーズに多大なストレスを与え、屋外の気温により体調を崩す要因にもなります。

必ずマルチーズを迎え入れる際には、室内飼育を想定して迎え入れましょう。

 

ケージ は小型犬サイズのものを用意していただければ問題ありませんが、 トイレ が一緒になっているものですとしつけがしやすいです。

季節問わずに ベッド やクッションを使用して眠る個体が多いので、ハウスにはベッドを設置できる広さのものを選択しましょう。

 

・エサについて

 

 

マルチーズは口のサイズが小さいので、小粒の を選ぶようにしましょう。

また小型犬特有の膝蓋骨脱臼やヘルニアなどの関節に疾患が出やすい犬種でもあります。

 

さらに、遺伝性の心疾患を発症する場合も多く、将来的に心臓病にも注意が必要です。

与える ドッグフード は、関節サポートのものや心臓に負担がかからないように、油分が少なめの肥満対策ができるものがおすすめです。

 

また、人気犬種であるため各メーカーからマルチーズ専用フードも販売されています。

愛犬の嗜好にあわせて良いフードを選びたいものですよね。

 

・おすすめのアイテム

 

 

寒がりのマルチーズには 洋服 は最適なアイテムです。

特に冬場などは必需品になりますので、洋服や毛布、ヒーターなどの防寒具を用意してあげましょう。

 

小型犬の洋服はおしゃれで機能的なアイテムが豊富に販売されています。

おしゃれや個性の主張もかねて、お好みの洋服でマルチーズの防寒対策をしてあげましょう。

 

 

マルチーズの幼少期は、とても活発で運動も好きです。

そのため毎日の 散歩 も必要であり、1日2回20分前後の散歩が最適になります。

 

華奢な身体なので、散歩の際に リード を引っ張って歩くことにより、気管虚脱や首の疾患を発症する危険があります。

散歩の際に使用する首輪は ハーネスタイプ のものを使用するのが理想的です。

首に負担をかけないように、接地面の多いメッシュなどの柔らかい素材のハーネスはおすすめです。

 

 

マルチーズについて:日々の手入れについて

 

マルチーズは美しい被毛が特徴の犬種ですが、日々の手入れが重要な犬種です。

抜け毛が少ない犬種ではありますが、皮膚病にならないように毎日のブラッシングが必要です。

 

マルチーズの被毛は柔らかく毛が細いので、絡まりやすく毛玉ができやすいです。

マルチーズの手入れに関してのポイントや注意点、カットについてご紹介いたします。

 

・ブラッシングについて

 

マルチーズはシングルコートであり、他の犬種よりさらっとしたストレートな被毛をしています。

通常ブラッシングにはスリッカーを主に使用しますが、マルチーズの場合はコームを中心にしてあげるようにしましょう。

 

スリッカーとの併用は有効ですが、被毛から皮膚までの距離が近いことから、力加減によってはスリッカーは強すぎることがあります。

強くブラッシングし過ぎてしまうと皮膚が傷つき、皮膚炎の要因になってしまうので注意が必要です。

 

また毛玉ができてしまった場合は、無理やりブラシを通してしまうと皮膚が赤く炎症してしまいます。

コームで徐々に毛玉をとかして時間をかけてほぐすようにしましょう。

 

毛玉の処理にはコツが必要であり、下手に手を入れるとさらに絡まってしまい、皮膚の状態が悪化することがあります。

毛玉ができてしまうと、トリミングで追加料金がかかることがりますが、自信がない時にはプロにお願いするようにしましょう。

 

・シャンプーについて

 

 

マルチーズの最大の魅力はその純白の被毛といっても過言ではありません。

その白さを維持するためには、定期的な シャンプー が必要になってきます。

シニア期などに入ってくると被毛にもつやがなくなり、日焼けして黄色っぽく変化してくることがあります。

 

自宅でのシャンプーやトリミングで使用するシャンプーは画像のような白毛用のものが良いでしょう。

白さを保つのに特化したシャンプーであり、マルチーズはもちろんのことサモエドなどの白毛の犬種に有効です。

 

また、マルチーズは大きな瞳が愛らしいですが、涙の量が多い犬種です。

目の周りに涙やけができやすく、茶色く変色してしまうので、毎日目の周りを脱脂綿で優しくぬぐってあげましょう。

 

・フルコートとサマーカット

 

マルチーズは主に2種類のカット方法に分けることができます。

容姿について紹介させていただきます。

 

<サマーカット>

 

マルチーズ サマーカット

 

マルチーズは通常、被毛を短く刈っている姿が一般的ですが、カットを入れなければビロードのよう伸びていきます。

一般家庭においては手入れの面からも、画像のように短く刈っている個体が多いですよね。

 

こちらの容姿もとても愛らしくて、マルチーズらしさが表れています。

短く刈っている姿は一般的にはサマーカットと呼ばれていますが、1年中この容姿のマルチーズもいます。

短く刈ることで毎日の手入れの負担が軽減し、被毛を保つのが楽になります。

しかし、もともと薄いシングルコートの被毛を刈り込むことで、寒さに対してさらに敏感になりますので、防寒対策はしっかりしましょう。

 

<フルコート>

 

 

こちらがフルコートの容姿になります。

貴族に愛されていたという点も納得の気品のある容姿をしています。

本来の姿としてはこちらのフルコートと呼ばれる伸ばした状態が、主流とされてきました。

その流れにより、ドッグショーなどで見かける個体はこちらのフルコートの容姿のマルチーズが多いです。

お好みに合わせ被毛の形を選択できるのもマルチーズの魅力と言えるでしょう。

 

しかしこちらは見た目にも表れているように維持するのに多大な労力と費用がかかります。

普段の手入れのみでなく、フードにも無添加の自然食材を使用するなどの手遣いが必要になるでしょう。

 

フルコートにすることでのメリットも、もちろんあります。

マルチーズが本来持つ美しさを表現できるのもそうですが、被毛が長いことで、皮膚の保護能力が向上します。

サマーカットに比べて体温管理もしやすくなりますので、自宅の飼育環境にあった被毛の選択が重要です。

 

 

マルチーズについて:かかりやすい病気

 

マルチーズは小型犬ゆえに華奢な身体のつくりをしており、遺伝的な疾患も心配される犬種です。

いつまでも愛犬には健康でいてもらいたいものですが、ここではマルチーズがかかりやすい病気についてご紹介いたします。

こちらを参考に、愛犬の日々の体調管理に取り組んでいただければ幸いです。

 

・低血糖症

 

マルチーズの中でも特に子犬がかかりやすい症状の一つです。

文字どり低血糖になってしまい、貧血・ふらつき、よだれが止まらないなどの症状があらわれます。

 

主な原因としては長時間の空腹が続くことにより、血液中の糖分濃度が低くなることでおこります。

血中糖度を下げないために、空腹状態が長時間続くことのないように複数回に分けてエサを与えるなどの対策が必要です。

また、急激な室内の温度変化も低血糖症をおこす要因になりますので、気温差の激しい季節の変わり目などは注意しましょう。

 

・外耳炎

 

たれ耳のマルチーズは耳のトラブルが起きやすい犬種でもあります。

耳掃除が不十分であったり、逆にやりすぎにより外耳部分を傷つけてしまうとそこから菌が入り込み、炎症を起こす病気です。

炎症がすすむと激しいかゆみ、出血・膿がでる、耳垢がべっとりと黒くなるなどの症状がみられます。

さらに悪化してしまうと三半規管にまで炎症が広がり、斜頸・発熱などの症状がみられます。

 

耳の状態によって感染源を特定して、点耳薬などで治療していきます。

一度外耳炎になると梅雨時期や夏場などの湿度の高い時期には再発しやすくなるので注意が必要です。

予防策としては耳の中をきれいに保つことですが耳掃除にはコツがいります。

マルチーズの外耳は小さく傷つきやすくもあるので、耳掃除に自信がない場合、こちらのトリミングの際にお願いするようにしましょう。

 

・僧帽弁閉鎖不全症

 

マルチーズの老犬に多い心疾患です。

心臓の右心室と左心室の間の弁が変形してしまい、うまくその役割を果たすことができなくなる病気です。

症状としては、元気喪失・食欲不振、空咳などがあげられます。

悪化すると肺水腫になり、最悪死亡しかねない病気です。

 

早期発見と投薬によりコントロールできる病気ですので、少しでも異常を感じた場合には医師の診察を受けるようにしましょう。

しかし、投薬は生涯必要になりますので、将来的にかかる経済的な負担を考慮したうえで、マルチーズを迎えるようにしましょう。

 

 

マルチーズについて:基本データ

 

原産国 : イタリアのマルタ島

値段 : 20万円~30万円

毛色 : ホワイトのみ

寿命 : 15歳前後

体重 : 1.5kg~3.2kg

特徴 : 純白の白いシングルコート

性格 : 飼い主やその家族に愛情深く接し、穏やかで物静かです。小型犬特有の臆病で警戒心の強い面があり、吠え癖がつきやすいので注意が必要です。飼い主には甘えん坊で忠実なのでしつけは入りやすく、攻撃性をコントロールするためにしつけは必須です。

かかりやすい病気 : 低血糖症・外耳炎等

注意点 : 最も古い愛玩犬であり、常に人の傍にいることを目的に作出された犬です。屋外飼育は難しいです。外部に対して警戒心が強く、子供が嫌いな個体が多いので、飼い主の一貫したリーダーシップが必要な犬種です。

 

 

マルチーズについて:まとめ

 

マルチーズ まとめ

 

愛玩犬の代表格、マルチーズについてご紹介させていただきました。

マルチーズは見た目の美しさも魅力的ですが、か弱そうな見た目とは裏腹に芯の強い個体が多いです。

人間味にあふれている面があり、自己主張してくる様はなんとも愛らしく飼育しがいのある犬種です。

 

小型犬ではありますが運動も好きなので外で遊んだり、要洋服を着せておしゃれを楽しんだりと魅力的な要素がたくさんあります。

本記事を参考に、思い描くマルチーズとのドッグライフを満喫していただければ幸いです。

 

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