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小型犬も活躍中?「警察犬」の仕事内容や、活躍する警察犬の種類






犯人の逮捕や行方不明者の捜索など、様々な事件で警察の捜査に貢献している「警察犬」。
普段はあまり見かける機会もない警察犬ですが、警察犬の仕事や内容はどのようなものなのでしょうか。

また、警察犬になるためにはどのような条件が必要となるのでしょうか。
今回はそんな警察犬の仕事内容や仕組みについて、解説していきたいと思います。

9. 警察犬の活躍について知りたい!

 

これまでにも、数々の難事件の解決に陰ながら支えてきている警察犬たち。

数々の功績を残していても、私達の身近な場所では表立ってその功績が称えられている訳ではありませんので、全ての功績が知られるわけではありません。

 

そんな警察犬による功績を、全てではないですが、ほんの少しだけご紹介していきたいと思います。

 

◎名犬「アルフ号」

 

昭和41年生まれの「アルフ・フォン・ムト・ハイム」号は、激動の昭和の日本で活躍した警察犬で、「警視総監賞2回」「警察庁刑事局長賞2回」「警視庁刑事部長賞9回」を代表に、計109回も表彰された名警察犬です。

 

主な有名事件には「爆弾闘争」や「浅間山荘事件」「世田谷連続放火事件」が挙げられ、犯人らが隠していたダイナマイトや鉄バイプ爆弾を発見するなど、数々の功績を挙げてきた日本を代表する警察犬となりました。

 

享年は昭和51年9月18日(10歳6ヶ月)、担当官の訓練士の腕に抱かれたまま、老衰によってこの世を旅立ちました。

 

今もなおその業績は讃えられ、警視庁のホームページにもアルフ号の業績が掲載されているほか、兵庫県尼崎市にある尼崎市動物愛護センターにはアルフ号のブロンズ像が設置されています。

 

 

書籍名:行け!名警察犬アルフ号 (わたしのノンフィクション)
参考価格:1,080円

 

◎10分で事件を解決させた警察犬

 

2016年3月に発生した、行方不明事件。

午前中に捜査を開始したものの、半日を過ぎても行方不明者は見つからず、警察犬「アルノルト・フォム・マイネ・ヴンシュ号」が出動したところ、自宅から600m離れた場所にある物置の中で行方不明者を発見しました。

 

出動から僅かに10分という早さで、事件解決に貢献したのでした。

 

◎現役最年長の警察犬「バロン号」

 

京都府警の警察犬「バロン」号は、2016年7月22日をもって警察犬を引退。

引退時の年齢は12歳で、警察学校の犬舎でのんびりとした余生を過ごすこととなりました。

 

バロン号は2006年4月に京都府警に配置されたオスのシェパードで、出動件数はなんと995件、多くの事件や捜索に貢献、6回の受賞歴を誇る現役最年長の警察犬でした。

 

12歳という年齢は、人間に換算すると80歳前後という年齢。

さすがのバロンも足腰に衰えが見えていたために、引退することとなったようです。

 

◎映画などでも有名になった警察犬「きな子」

 

近年では一番に有名な警察犬が、ラブラドール・レトリバーの「きな子」ではないでしょうか。

きな子はお手柄を挙げた警察犬というよりも、その愛嬌?で一躍有名になった警察犬。

 

きな子は警察犬になるべく競技会に初出場を果たした時に、障害物を越えきれずに顔から落下してしまうという、警察犬にはあるまじきシーンがテレビで放送されてしまいました。

しかし、視聴者からはたくさんの激励の言葉が寄せられ、きな子はその後も競技会に何度も出場して、警察犬を目指します。

 

そして、7回目の競技会。

きな子はようやく合格を果たしますが、臭気選別で38頭中1位という成績を残し、見事に警察犬となりました。

 

きな子は「ドジな警察犬」として取り上げられてしまいましたが、結果として広報活動などで非常に大きな貢献度を果たした警察犬となりました。

きな子の存在は、子供から大人までが「警察犬」という存在を知るきっかけになったのではないでしょうか。

 

 

書籍名:きな子~見習い警察犬の物語~
参考価格:756円

 

◎逆境を乗り越え、警察犬になった「アンズ」

 

きな子も有名な警察犬ですが、トイ・プードルの嘱託警察犬「アンズ」も、そのサクセスストーリーから有名になっている警察犬です。

実はこのアンズ、虐待された後に飼育放棄された犬で、殺処分寸前のところで引き取られ、見事に嘱託警察犬に認定された小型嘱託警察犬なのです。

 

2013年3月にアンズを引き取ったご主人は警察犬の訓練を行っている方で、すでに3頭のシェパードを訓練していましたが、その訓練にアンズも興味を示し、シェパードと共に訓練を行うようになります。

その後、2015年10月に行われた嘱託警察犬審査会に見事に合格、茨城県警では初となる小型犬の嘱託警察犬が誕生したのです。

 

 

書籍名:警察犬になったアンズ 命を救われたトイプードルの物語
参考価格:1,404円

 

 

10. 警察犬の引退と寿命について知りたい!

 

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警察犬はおおよそ10歳前後になると、引退の道を辿ります。

中にはバロン号のように、10歳を越えても元気な警察犬もいますが、大型犬の 寿命 を考えると、10歳という 年齢 は現役としてはギリギリな年齢であるでしょう。

 

嘱託警察犬の引退後は飼い主さんの元に戻るか、訓練士のもとでそのまま飼われることとなりますが、直轄警察犬に関しては警察が管理している犬となるため、譲渡やボランティアなどのもとに行くことはありません。

 

直轄警察犬に関しては国の元に管理される「警察犬」となるため、バロンのように警察学校の犬舎で余生を過ごす事となるのです。

なお、アメリカなどでは担当官が引き取り、家庭で余生を送らせる事もあるのだそうです。

 

警察犬慰霊碑

 

直轄警察犬が亡くなると、東京都板橋区にあるペット霊園「東京家畜博愛院」にある合同慰霊碑へと合祀され、毎年春と秋には慰霊祭が開催されています。

 

昭和43年に建立されたこの警察犬慰霊碑には、これまでに亡くなった直轄警察犬249頭が合祀され、名犬アルフ号もここに眠っています。

ちなみにアルフ号が亡くなった際には、警察犬には異例の僧による読経が行われたのだとか。

 

直近では2017年9月6日に亡くなった、警察犬の「ブッシュ号」も警視総監賞をはじめ、いくつかの賞を受賞した素晴らしい功績を残した名犬。

ブッシュ号は2013年に起きた死体遺棄事件で、埼玉県にある霊園の地中から被害者の遺体を発見するなど、多くの事件を解決してきた警察犬でした。

 

 


11. 警察犬のまとめ

 

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Photo credit: yto via Visual Hunt / CC BY

 

警察犬は日頃、私達の知らない場所で数々の事件を解決してきています。

行方不明者の捜索などは、ニュースにならない場合も多く、また、こうした事件を解決していても公に発表される機会も稀ではあります。

 

冒頭でも触れたとおり、近年では高齢者の行方不明事件も増加傾向にあることや、大きなイベントやテロリストによる警戒など、私達の身の回りで起きている事件も増え始めているように感じます。

 

しかし、こうして優秀な警察犬がたくさん誕生している事も事実であり、さらには犬種の垣根を超えて様々な犬種が嘱託警察犬として活躍しはじめている事は、小さい歩幅ながらも大きな一歩となっています。

 

 

かつては盲導犬も認知度が低く、一般の方に認知されるまでには時間を要していましたが、今となっては盲導犬への認知度も高く、サポートや盲導犬への理解も昔とは比べ物にならないものとなりました。

 

警察犬に関しても、「嘱託警察犬」の理解や認知もまだまだです。

こうして可愛らしい犬種が立派に活躍することで、警察犬への理解やサポートの輪もどんどん広がっていくことでしょう。


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