本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
ボーダー・コリーの祖先をたどると、もとは北欧のスカンジナビアからイギリス北部のスコットランドにバイキングによって連れてこられた 犬種 のようです。
北欧ではトナカイの牧畜に使われていました。
イギリスでは牧羊犬として様々な犬種が活躍していましたが、これらはスコットランドの言葉で一様に コリー (牧羊犬の意味)と呼ばれており、地形や畜種によって必要とする作業が異なっていました。
そのため、それぞれの地域名を冠した名前がつくようになり「ウェールズ・シープドッグ」、「ハイランド・コリー」、「スコッチ・コリー」などと呼ばれるようになります。
それらの 犬 から、羊を誘導することを得意とする犬たちが現れ始めました。
そのほかにもイギリス原産のオールドイングランド・シープドッグ、 シェットランド・シープドッグ など多くの牧羊犬がおり、1873年にこれらの牧羊犬の牧畜を扱う技術を競う競技会が開催されました。
この協議会で見事な技術を披露して大変称賛されたコリー犬がいました。
それが現在の「ボーダー・コリーの父」と呼ばれる、「ヘンプ(Old Henmp)」という名のコリーです。
1893年に生まれたヘンプは牧羊犬としての優れた資質を持っており、牧羊犬の協議会で常に優勝を重ねる素晴らしい能力を持った犬でした。
この頃はまだボーダー・コリーは犬種として確立していなかった時代です。
多くの牧羊犬が羊を噛んだり、吠えたりすることで誘導していたのに対し、ヘンプは低い姿勢で羊をにらみつけることで羊を誘導するという目に見張る能力を発揮し、人々に感嘆されました。
羊にストレスを与えることなく統率する能力を高く評価した羊飼いたちはヘンプの姿こそ牧羊犬のあるべき姿であると認識したのです。
そして、この素晴らしい能力を引き継ぐ犬を育てるためにヘンプはその後、種牡犬として1901年に8歳で亡くなるまで200頭以上の犬の父犬となりました。
まさにヘンプは現在のボーダー・コリーの祖となった犬と言えるでしょう。
その後ヘンプと同じようにかんだり吠えたりすることなく、羊をまとめる能力に秀でたケップという犬が出現します。
ケップはヘンプが亡くなった1901年に生まれたとされています。
それまでの牧羊犬は、攻撃的で気性が荒い面を持っていました。
しかし、ヘンプとケップは穏やかで優しく、羊を攻撃することをせずに羊を統率するというこれまでの牧羊犬にはない優れた資質を持っており、この資質が現在のボーダー・コリーの性格に受け継がれていると言われています。
1906年に開催された牧羊犬の協議会で優勝したドンはケップの息子です。
ドンもやはり穏やかで優しい性格をしていたと言われています。
ボーダー・コリーはヘンプとケップ2匹の血筋により能力が高く、穏やかで優しいという気質を備えていますが、本来は牧羊犬であり攻撃性を備えたDNDはもちろん失われていません。
そのことを理解してせずに家庭のペットとしてボーダー・コリーを飼育すると、最近耳にする手に負えないボーダー・コリーとなってしまう可能性があるのです。
ボーダー・コリーは牧羊犬として働く能力に重点が置かれたために、品種として確立するのには時間がかかりました。
1906年にボーダー・コリーの犬種としての基準が設定されましたが、このときも牧羊犬という特性からその作業能力が重視され、容姿については細かい規定はなされませんでした。
ボーダー・コリーという名前が正式に採用されたのは1915年になってからで、犬種として正式に採用されたのは原産国のイギリスでさえ1987年になってからです。
古くから存在していましたが、犬種として登録されてからはまだ歴史が浅いことになります。
ボーダー・コリーという名前はイングランドとスコットランドの境界の地域で多く飼育されていたことからつけられた名前でした。
牧羊犬として世界中に広がったボーダー・コリーですが、賢さと優れた運動能力から アジリティ やエクストリームなどのドッグスポーツ大会でも活躍するようになり、一般の人々にも知られるようになりました。
アメリカでも人気の犬種となったのですが、アメリカンケンネルクラブに登録されたのは1995年になってからです。
ボーダー・コリーは牧羊犬であり、人とともに仕事をする能力に秀でた犬なのに、登録されることによってショー・ドッグとして扱われるようになることに懸念を抱く人々が多くいたためでした。
実際にショーに出されるようになると外見上の特徴が強調される繁殖が行われるようになるなど、本来の気質や能力を無視した傾向が強まることがあります。
シェパード はショー・ドッグとしては後ろ脚が短いことが評価されるため、その特徴を顕著にするための無理な交配行った結果、歩けないほどの障害を持った子犬が多く産まれているという報告もあるほどです。
アメリカンケンネルクラブに登録されたことにより、頻繁にショーにも登場するようになりましたが、ショーのために本来のボーダー・コリーの優れた資質が失われるという事態にならないことを願います。
ボーダー・コリーは大きめの 中型犬 です。
オス 体高 51~58cm 体重14~20㎏
メス 体高 46~53㎝ 体重14~20㎏
ボーダー・コリーの 平均寿命 は12歳~15歳。
中型犬としては普通程度の寿命と言えます。
均整がとれたしっかりとした骨格の犬。
俊敏で体力もあり、羊を追って長時間かけまわることができる持久力を備えています。
牧羊犬の中でもトップレベルを誇る運動能力は、走行中でも瞬時に方向を変えることができるなど機敏性も優れています。
被毛はスムース(短毛)とラフ(中毛)の2種類。
ラフは少しウェーブした被毛となります。
被毛の色はよく見かけるブラックのほかに、チョコレート、レッド、ブルー、ブルーマール、セーブルがあり、顔と胸、手足、腹部は白い毛です。
ボーダー・コリーの特徴として挙げられるのは、やはり犬で一番と言われるほどの賢さと運動能力の高さでしょう。
ボーダー・コリーの賢さは、人間の子供の2歳~3歳の知能に匹敵するほどと言われています。
運動能力も非常に高く、スニークスタイルという忍び足をするように姿勢を低くした動きが得意で、羊を誘導する際になどに見られます。
走るスピードも速く、自在に方向転換も可能。
牧羊犬としてはこれらの賢さや運動能力が大いに発揮されるのですが、家庭犬としてボーダー・コリーを飼育する際は、この能力が悪い方向に向かないように飼い主が積極的に犬の育成に携わる必要があります。
ボーダー・コリーは賢く活発で人間と作業(活動)することに喜びを感じる犬です。
とても知能が高いので訓練に容易についてくることができますし、すぐに覚えることもできます。
もともと牧羊犬で作業意欲も強いため、やることがないと退屈してしまいます。
退屈すると吠えたり穴を掘ったり家具を壊したりするなど、自分で退屈を紛らわせる行動に出てしまうので、ひまな時間が長時間ある生活はボーダー・コリーには向いていません。
ボーダー・コリーは日がな一日、昼寝をしているような犬では決してなく、活動することに精力を注ぎ、そうすることで生き生きと生活できる犬なのです。
牧羊犬としてのボーダー・コリーは、羊飼いのほんのちょっとの指の指示や短い笛の音だけで速やかに実行することが可能ですが、これは飼い主の表情や動きに非常に敏感であるからなのです。
飼い主や家族への愛情はとても強のですが、ほかの人に対しては無関心な傾向があります。
無関心ではありますが見知らぬ人に対しての警戒心が強いわけではありません。
賢さのほかに洞察力や注意深さも持ち合わせており、仕事に従事するうえでは人間の指示に的確に従うととともに自分で判断して動くこともできます。
まさにその能力が、羊を傷つけず誘導するときに大いに発揮されるのです。
仕事をさせると非常に有能ですが、一方遊びも大好き。
フリスビーやアジリティなどの運動をさせると大変上手にこなすことができます。
ボーダー・コリーは非常に適応力に優れた犬ですが、活動的で多くの運動が必要な犬であることをふまえると、運動できる庭がある家が望ましいです。
ボーダー・コリーは走るものを追いかける習性があるので、庭には塀を設置したほうがいいでしょう。
体力があり、暑さや寒さなどの屋外の気候への適力はあるのですが、もともと住んでいた地域が涼しい場所ですので、日本の気候では室内飼育をすることが望ましいです。
近年の日本の夏は亜熱帯と言っても過言ではないほどの暑さと湿度になりつつありますので、夏は室内でクーラーなどにより温度管理をしてあげましょう。
また、ボーダー・コリーは自転車や自動車などの走るものを追いかけてしまうので、普段は室内にいたほうが事故を避けることができます。
1日2回の食事を与えます。
犬の食事の量は、個体のサイズ、年齢、運動量によって異なりますが、ボーダー・コリーは基本的に活動的な犬で、体つきも筋肉質でしっかりしています。
ボーダー・コリーらしい生活を維持させるためには、炭水化物や添加物の含有量の少ない高品質の ドッグフード を与えましょう。
ボーダー・コリーには運動が必須です。
毎日運動でエネルギーを使うことができれば、その他の時間はおとなしく過ごすことができますし、飼い主も扱いやすいでしょう。
毎日朝晩それぞれ1時間程度の運動が必要です。
若くエネルギーにあふれているときは、 散歩 以外にもアジリティやフリスビーなどゲームや遊も取り入れるとなおいいですね。
ボーダー・コリーの被毛はアンダーコートとトップコートの2層になっています。
被毛の手入れはそれほど面倒ではありません。
週に1回程度、汚れを落とし被毛を整えて油分を被毛に行き渡させるためにブラッシングを行ってください。
換毛期は毛が大量に抜けるので、ブラッシングの回数を増やして余分な毛を取りはらってあげます。
シャンプー は普段ブラッシングなどの手入れを行っていれば2カ月~3カ月おきに1回程度でいいでしょう。
ボーダー・コリーもほかの犬種同様に歯肉炎になりやすいので、できれば毎日、少なくとも週に2回~3回の歯磨きを行いましょう。
犬の口の健康のためのサプリメントやグッズなどの製品も多数あるので併用すると効果が期待できます。
また、液体歯磨きはお手軽で続けやすいですし、犬の口腔の健康維持におすすめです。
ボーダー・コリーの耳は様々なタイプがありますが、たれ耳は耳が汚れやすい傾向があります。
1週間に一度程度、耳をチェックして汚れや赤み、臭いがないかなど確認してください。
外耳部分に汚れがあるときはクリーナーと柔らかいコットンを使ってきれいにしてあげましょう。
内耳に異常があった場合は、非常に繊細なので触らずに獣医での診察を受けてください。
室内で飼育していると爪が伸びてきます。
床に当たってカツカツと音がするようなときは伸びすぎている証拠ですので切ってあげる必要があります。
犬の爪には血管が通っているので切る際には十分に注意しましょう。
獣医でも切ってくれます。
ボーダー・コリーは大変賢く学習能力も高い犬です。
そのため、幼少期(生後約1年まで)の環境や周りとの接し方が大きく性格形成に寄与すると言われています。
その時期の過ごし方によっては攻撃的になったり、わがままな側面が出てしまったりすることもあるのです。
犬として仲間(犬など)との接し方、そして人間との関わり方も学ばなければなりません。
幼少期に親犬や兄弟と過ごすことで周囲との関わりや遊び方、手加減の仕方などを学び、人間に大事にされ愛情をもって接してもらうことで人間を信頼し、ボーダー・コリーは優れた資質を十分に発揮する最高のパートナーとなってくれます。
人間社会で上手に暮らしていく上では幼少期からの社会化が大事になってくるのですが、これがなされていないと、本来は活発で人と関わり一緒に活動するのが好きな犬なのに、非常に内向的になってしまうことがあります。
日本でもボーダー・コリーの人気が高くなったことにより悪質ブリーダーも横行し、劣悪な環境に置かれているボーダー・コリーも増加しています。
筆者の知人に繁殖犬として ケージ の外に一度も出ることなく過ごし、あげく ブリーダー に遺棄されたボーダー・コリーの 里親 になった方がいますが、ボーダー・コリーとは思えないほど内向的で表情が乏しく、ほかと交わらないそうです。
数か月を経て、少しずつ他への興味を持ってくれるようになったそうですが、それでも幼少期からの環境の悪さの影響は強く残っているとのこと。
適切な飼育環境でないことが、ボーダー・コリーのほかの人間や犬への無関心を増長してしまうのです。
社会化のためには、人間生活に慣れさせるために公園や公共の場でほかの人間や犬との関わりを持たせるようにし、大きな音などでパニックにならないよう経験を積ませることも大切です。
ボーダー・コリーは賢い犬なので、飲み込みも早く しつけ や訓練はそんなに難しくありません。
訓練の際には大いにほめるとともに、ときには厳しい態度をとることも大切です。
厳しくすると言っても絶対に暴力ふるってはいけません。
ボーダー・コリーは賢く覚えも早いですが、人間のほうが犬に対する態度を間違っていたり、的確な指示が出せないと訓練がうまくいかないこともあります。
していいことと悪いことの区別はしっかりつけましょう。
今日はいいけど明日はだめといったようなあいまいな態度は、犬が判断に迷いますし飼い主の指示に対する信頼も失われます。
訓練をきちんと行わないと飼い主の指示に従わない、飼い主を下に見るなどの問題行動が起こってしまいます。
ボーダー・コリーの力は強いので犬が飼い主の指示に従ってくれないという事態は、ケガや事故などを引き起こす要因になりますし、飼育自体が難しくなります。
また、走るもの(人間のほか、自転車や車など)を追いかける欲求が強い子は、それを抑制させることが難しいこともあるようです。
ボーダー・コリーは、本来は穏やかで優しい性格ですが、犬ですので飼い主がリーダーとして行動してくれないと、自分がリーダーになってしまいます。
犬がリーダーになってしまうのは威張りたいからではなく、ボーダー・コリーが、自分がリーダーとなって飼い主を守ってあげなければならないと感じるからです。
そのため、飼い主はリーダーとして行動できなければなりません。
ボーダー・コリーの訓練をするうえでは十分な運動をさせることと、飼い主の指示に従う訓練は欠かせません。
運動が足りなかったり日常が退屈だったりすると、ボーダー・コリーは、自転車バイク、果ては車まで追いかけてしまうことがあります。
制止ができなければ、力ではボーダー・コリーに負けてしまいますし、事故の危険もあります。
また、子供など追いかけて万が一ケガなどさせてしまっては大変なことになります。
そのようなときに制止できるように訓練しておくことはとても大切ですね。
社会化の促進や訓練には犬のしつけ教室がおすすめです。
犬を預けてしつけをしてもらうのではなく、ぜひ飼い主さんも一緒に参加する教室を選びましょう。
ほかの人間や犬との関わりも持つことができますし、飼い主も正しい犬との接し方を勉強できます。
筆者の知人のボーダー・コリーの飼い主は、走るものを追いかける癖を成犬のしつけ教室に通うことで治すことに成功し、現在では最高の家庭犬となっています。
ボーダー・コリーは、運動は必須ですが知性を満足させる刺激も必要です。
退屈な生活はボーダー・コリーの悪い面を助長してしまいます。
ボーダー・コリーとともに遊んだり、運動したり、ゲームしたりできる飼い主に向いて居る犬だと言えるでしょう。
犬と一緒に過ごす時間が取れない方には向いていません。
ボーダー・コリーの特性を理解しないで飼ってしまうと、飼い主にとって大変な負担になるばかりでなく犬にとっても不幸です。
本来は1日中、羊を負っている犬なのですからドッグスポーツなどに取り組める飼い主さんであればボーダー・コリーと素晴らしい時間が過ごせるでしょう。
ボーダー・コリーは丈夫な犬種ですが、気を付けたい病気がいくつかあります。
比較的体格の大きい犬に多い病気で、ボーダー・コリーも発症しやすいとされています。
痛みを伴わない場合もありますが歩き方がおかしかったり、うまく座れないなどの症状があるときはこの病気が疑われます。
先天性の場合は子犬のときから発症しますが、年齢を重ねるとともに股関節形成異常や関節炎になったりすることもあります。
そのため、フローリングが滑らないようになどの住環境の工夫をしましょう。
失明を引き起こす遺伝性の眼の病気で、ボーダー・コリーに比較的多い病気とされています。
通常は2歳までに発症し、治療法はありません。
失明することは悲しいことですが、目が見えないからと言って普通の生活が送れなくなるわけではありません。
失明は犬にとってもショックなことではありますが、優れた嗅覚や聴覚を使ってそれまでとほぼ変わらない生活を送ることは可能です。
ボーダー・コリーに限らず、犬はてんかんを比較的発症しやすい傾向にあります。
突然意識を失い痙攣するのですが、現在ではよい薬もありますから発作を抑え、通常の日常を送ることは難しいことはではありません。
ボーダー・コリーは家族への深い愛情を持ち、賢い犬なので正しく訓練をされ社会化ができていれば子供やほかのペットとの生活は問題なく遅れるでしょう。
しかし、特に走るものを追いかけるという特性を抑える訓練がきちんと身についていないと、幼い子供やペットを追いかけてけがをさせてしまうこともあります。
一緒に遊んだりできる10代の子供にとってボーダー・コリーは最良の友人になりえます。
どの犬との生活にも言えることですが、犬と幼い子供だけにしておくことは絶対にやめましょう。
ボーダー・コリーは賢さが有名となり、日本でも人気の犬種となってきました。
しかし、誰にでも飼いやすい犬というわけではありません。
とても知性にあふれ、きちんと飼育すれば最高のパートナーとなってくれるのですが、ボーダー・コリーの特性や犬の扱い方が分からず飼育した結果、飼育放棄されてしまうという例も見受けられます。
力も強く活動的なので手を付けられない犬になってしまうのです。
賢いだけに人間にどう扱われるかや、周りの環境に強く影響されるのです。
ボーダー・コリーは噛み癖が付きやすい犬であるという意見があるのですが、これは飼い主の犬に対する対応が誤っていた結果だと推測されます。
最近、「犬と人間に主従関係はない」という意見も見受けられますが、牙を持った犬が人間の中で生活するためには、犬が牙を使わない、または使わなくてもいいように扱う必要があります。
犬の飼い主になる上では人間はやはり、リーダーの役割を負ってあげなくてはなりません。
人間がリーダーでないと犬がリーダーになってしまいます。
主と家来という関係ではなく、犬を守り導くのがリーダーであるという認識が必要でしょう。
もう一つ、ボーダー・コリーの問題行動の根幹には、飼い主の対応だけでなく悪質ブリーダーの横行も指摘されています。
ブリーダーによる親犬の扱いや、子犬の環境、早期に親兄弟から引き離され最初の社会化の一歩を学ぶ機会を失ってしまうことなどボーダー・コリーの正常な生育に悪影響を及ぼすことは少なくはないでしょう。
賢いからこそ、より周囲の環境に影響されるのです。
ボーダー・コリーの価格は18万円~27万円ほどです。
近年、ボーダー・コリーの悪質ブリーダーによる遺棄やしつけができないことによる飼育放棄が問題になっています。
ボーダー・コリーを購入する際は、知識と愛情をもって飼育しているブリーダーから購入するようにしてください。
ブリーダーのもとを訪れ、犬舎は清潔か犬が不健康な状態にないかなど確認しましょう。
ボーダー・コリーの飼育について相談に乗ってくれるブリーダーがおすすめです。
幼少期の過ごし方はボーダー・コリーの性格形成に大きな影響を与えますので、良識あるブリーダーから購入することはその後の飼育にとっても非常に重要です。
ボーダー・コリーの飼育放棄、ブリーダーによる遺棄も近年は目立ってきました。
どうしても人気犬種になるとこの問題は頻発してしまいます。
日本は動物愛護に関する法律が甘いので、悪質ブリーダーが横行することが大きな原因の一つであると言えます。
飼育放棄されたボーダー・コリーが愛護団体などによって里親募集されていることもあります。
里親になることはとても意義のあることです。
ただし、一度捨てられた子に二度も同じ目に遭わせないために覚悟をもって飼育することはとても大切です。
1、原産国 イギリス
2、歴史 古くから存在していた犬を牧羊犬の資質を高めるために掛け合わせてきた中で生まれてきました。噛んだりすることなく穏やかに羊を統率する資質を備えた、現在のボーダー・コリーの祖と言われるのはヘンプとケップという牧羊犬コンテストの優勝犬。アメリカに輸入され牧羊犬としてだけではない人気を得るようになりました。
3、特徴 運動能力が高く、体力持久力もある。ドッグスポーツも得意。毛の長さや耳の形、毛色は様々なものがあります。
4、大きさ オス 体高 51~58cm 体重14~20㎏ メス 体高 46~53㎝ 体重14~20㎏
5、寿命 12歳~15歳
6、性格 犬の中で一番賢いと言われるほど知能が高いです。飼い主に従順で穏やかな性格の持ち主。もともと牧羊犬であったために作業意欲が高いです。そのため、ほかの人間や犬と遊んだりすることに対する興味が希薄な面もあります。また訓練はしっかり行う必要があります。
7、気を付けたい病気 股関節形成不全、てんかん、コリー眼異常
8、価格 18万円~27万円
賢さと抜群の運動神経を有し、穏やかで優しい性格のボーダー・コリーは素晴らしい家庭犬になることができます。
しかし、もともと1日中働いている牧羊犬であったこと、知能の高さを理解し、それに合った対応を飼い主がしてあげないと飼育が困難になる場合もあります。
ボーダー・コリーは誰にでも簡単に飼える犬ではありません。
また、飼育するうえでは生涯の経費は数百万円になることなども考慮に入れて、ボーダー・コリーを家族に迎えるかどうか決めてほしいです。
公開日 : 2017/12/14