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メインクーンの性格を知り一緒に楽しく暮らすために、まずはメインクーンがどのような猫か知っておきましょう。
メインクーンは世界最大級の猫種です。
大きくなるという点は、メインクーンのお世話をする上で大切なポイントになります。
体長は1m以上にもなることがあり、オスの体重は約6~8kg、メスの体重は約4~6kgにもなるので、普通の猫に比べると二回り以上も大きい印象ですね。
中には10㎏近くまで成長する子もいるので、大きくなると思って飼育しなければなりません。
筋肉質で骨もしっかりしていて、体つきもがっしりしており運動も得意。
また、長毛種なのでさらに大きく見えるでしょう。
メインクーンは古くからある 猫種 で、外見も大きくヤマネコのようですが、性格は穏やかで賢いとされています。
メインクーンは「ジャイアント・ジェントル(穏やかな巨人)」と呼ばれています。
そんなメインクーンの性格を詳しく見ていきましょう。
猫 としてはかなり温厚な性格であることから、メインクーンは「ジャイアント・ジェントル」と呼ばれるほどです。
環境適応能力や協調性も優れているので、嫌なことがあってもすぐには怒らず我慢してくれます。
そのため、小さいお子さんと暮らすことにも向いている猫です。
ただし、我慢強い分、怒らせてしまうと後々まで悪い印象やトラウマが強く残ってしまうので、穏やかなメインクーンを怒らせるほど我慢を強いないようにしましょう。
メインクーンは普段はちゃんと牙や爪は安易に使ってはいけないと理解していますが、自分の身を守るためにはそれを使わざるを得ない時もあります。
メインクーンは体も大きいので、爪や牙も比例して強力です。
それらを使わせないように、メインクーンにストレスをかけず穏やかに暮らせるようにしてあげるのは飼い主さんの責務となります。
メインクーンは飼い主さんに対して深い愛情を抱く猫です。
メインクーンは人懐っこく、飼い主さんに構ってもらうことを望みます。
一緒に遊んだり、飼い主さんの後を付いて回ったりして、飼い主さんとの時間を共有することを好む傾向にある猫です。
しかし、メインクーンも猫であるため、始終べったりするのが好みというわけではありません。
メインクーンがそっけない態度をとったら、今は一人でいたいんだなと理解してあげることも、メインクーンとの生活を上手くいかせるコツです。
いくら甘えっこでも、しつこく絡むのは嫌われる原因となることがあります。
※合わせて読みたい: 甘えん坊な猫の特徴。正しい猫とのコミュニケーションの取り方とは?
メインクーンは猫の中でも知性が高いとされています。
色々なことに興味を持ちますし、飼い主さんが投げたボールを拾ってくるなどの遊びを覚えることもできるため、「 犬 のような猫」と言われることもあるほど。
ただし、賢さゆえの注意点もあります。
ドアや引き出しを開けることなど造作もなく覚えてしまうため、脱走防止に注意する必要がありますし、いたずらして欲しくないものはメインクーンが触ることができないように飼い主さんが対処する必要があります。
猫は知らない人を恐れる傾向がありますが、メインクーンは知的好奇心も強いので、来客に対してもすぐに寄って行くなどの行動が見られます。
虫や他の動物に興味を示して寄っていくことは珍しくないので、そのまま網戸を破ってしまって脱走などということにならないように注意しましょう。
メインクーンほどの大きさだと、網戸は簡単にやぶられしまう危険性が高いです。
メインクーンは「ジャイアント・ジェントル」と称されるほど穏やかで性格が良い傾向にあるのですが、中には性格が悪いと感じてしまう人もいるようです。
メインクーンは人間と遊んだり構ってもらうのが好きな猫ですが、やはりそこは猫ですので、突然プイッとその気分ではなくなってしまうことがあります。
猫という動物に慣れていない人は、呼んでも無視され、イヤそうにしっぽをパタンパタンされたりする、この突然の冷たさが性格が悪いと感じてしまうかもしれません。
しかし猫は犬と違って、いつでも自分の欲求に従って行動するので、そういう気分になってしまっただけです。
飼い主さんも猫のツンデレな行動にはあまり振り回されず、猫がツンのときは「ひとりの時間を楽しむ」くらいの気持ちを持つといいですね。
また、メインクーンは賢いので、飼い主さんが構ってくれないと物を落として気を引いてみたり、我慢できないようなことがあると八つ当たりをすることもあります。
そういう面で性格が悪いと感じてしまうこともあるかもしれません。
ただ、人間でも我慢する時間が長かったり、どうしても自分がイヤなことを強いられれば、八つ当たりくらいしてしまうこともありますよね。
メインクーンは賢いといえど猫です。
人間よりも我慢のキャパシティは小さくて当然です。
穏やかと言われるメインクーンが、八つ当たりするのは何かストレスがあるためですので、ストレスを取り去ってあげる努力も必要でしょう。
※合わせて読みたい: 猫にストレスを与えないお世話の仕方
穏やかで賢いため、一緒に暮らしやすいメインクーンですが、子猫の時は他の猫種と同じように超やんちゃです。
かなり大きな猫種ですが、子猫の時は他の猫種の子猫とそう変わりません。
身が軽く、まだ物事をよく分かってしませんし、身体能力が高いのでやんちゃなことを次々としてしまうのです。
子猫はかわいいですが、高いところに登っていしまい降りられなくなったりと目が離せない時期です。
また、 ケージ に足が引っ掛かるような事故も起きやすいです。
子猫のメインクーンを迎え入れたときは、子猫のやんちゃを覚悟し、安全面にも気を遣って面倒を見てあげる必要があります。
メインクーンは成長するのに時間がかかる猫です。
他の多くの猫種は、身体的には約1年で成熟し、精神的にも3年ほどで大人になる子が多いです。
ただ、メインクーンの場合は身体的・精神的に成熟するのに2年~4年ほどかかると言われています。
メインクーンはゆっくり大人になるので、子猫の時期が長いということになりますね。
性的にも外見的にも生後約6カ月で大人の姿に近くなりますが、その後も成長し続けますし、精神的にはまだ子供なのです。
精神的に成熟するまではやんちゃで、子供っぽい行動が目立ちます。
その間は多少手がかかることもあるかもしれませんが、子供だと思って面倒を見てあげてください。
メインクーンは社交的でフレンドリーな性格なので、多頭飼育にも向いています。
筆者は保護活動をしており、先住のメインクーンがいるお宅に子猫を譲渡したことがります。
先住猫がいる時は必ずケージ越しに会わせるようにしてお互いを慣れさせるのですが、筆者が見ている目の前ですぐに連れて行った子猫たちへの警戒心を解き、帰るころにはなめたりしてあげており、とても優しく接してくれました。
その後も仲良く暮らしています。
少しずつ慣れさせるようにする、トイレの数など猫がストレスを感じず暮らせるようにするなど対策を十分にしてあげれば、メインクーンは多頭飼育にも向ている猫です。
メインクーンのフレンドリーな性格は人間に対してだけ向けられるものではなく、犬と一緒に暮らすことも難しくありません。
犬と猫を同居させるときは、最初の出会いを慎重にして、猫と犬のそれぞれの習性を尊重した住空間を整えてあげるといいでしょう。
メインクーンは運動能力が高く、狩りも上手に行いますし、狩猟本能も強い方です。
そのため、 ハムスター や 鳥 などの、メインクーンの獲物になってしまう可能性のある 小動物 との同居は避けたほうがいいでしょう。
メインクーンに限らず、猫はオスとメスでは性格に違いがあります。
メインクーンのオスは6㎏以上になることが多く、大きいのですが抱っこしてもらったり撫でてもらったりすることが大好きです。
構ってほしくて飼い主さんにまとわり付いていきます。
去勢手術を行うと縄張りを守るために虚勢を張ったり、ケンカしたりする必要がなくなります。
そのため、去勢後はこの幼児性ともいえる甘えっこの特徴は特に強くなり、大人になってもずっと甘えっこです。
こういう面も「犬みたいな猫」ということの所以でしょう。
メス猫もメインクーンの温和な性格を持ち合わせているのですが、オスのように始終構ってほしいというわけではなく、自分の好きな時だけ構って欲しい猫らしい性格をしています。
いつも「構って構って、遊んで遊んで」という感じではないので、オスに比べるとクールで落ち着いて見えます。
筆者が子猫を譲渡しに行ったお宅にはオス(去勢済み)とメスの先住メインクーンがいたのですが、最初に子猫たちと打ち解けたのはやはりオスのメインクーンでした。
警戒心もメスの方が強いようです。
メインクーンは他の猫種と同じように綺麗好きで、賢いのですぐにトイレも覚えてくれますが、大型の猫のためメインクーンにあったトイレを用意してあげることがトイレ失敗を予防するために必要です。
小さいトイレはメインクーンが使用しづらいので大きいトイレを用意してあげましょう。
一般的に出回っているシステムトイレの大きさだと、5㎏以上の子は小さ過ぎて好みません。
大きいトイレは店舗では売っていない場合もあるのですが、通販であれば探すことができます。
※合わせて読みたい: 猫のトイレについて、しつけ方や掃除方法、オススメの猫砂や猫のトイレなどを紹介!
最近では猫の完全室内飼育も広まってきました。
メインクーンも完全室内飼育をしてあげましょう。
室内で飼育することで、ノミやダニ、回虫などに寄生されることをかなり防ぐことができますし、病気や事故からも守ることができます。
また、室内飼育をすれば、興味にかきたてられて遠出をして帰ってこられなくなるなどのリスクも避けられます。
メインクーンは活発で運動能力も抜群です。
完全室内飼育でもメインクーンに十分に運動させてあげることは必要ですね。
猫としてはかなり大型なので、飼育するには広いスペースが必要です。
6畳ワンルームのアパートのような場所は、飼育する環境としては向いていないでしょう。
広いおうちでも、メインクーンが上下運動ができるようにキャットタワーやキャットウォークなどを用意して、メインクーンが高い場所を楽しみ、昇り降りする上下運動ができるようにしてあげてください。
※合わせて読みたい: キャットタワーを購入する人必見!キャットタワーの必要性や種類を解説
猫は高い場所が大好き。
登ったり降りたりできる高い場所がないとストレスを感じてしまいます。
キャットタワーの他に、家具の配置を工夫して猫が室内でも高い場所を移動して歩けるようにするなどの工夫をしてもいいですね。
メインクーンは賢いので、飼い主さんと一緒に遊ぶことができます。
飼い主さんに構ってもらいたい性格でもあるので、猫じゃらしやボール投げなどをして一緒に遊んであげると運動不足解消にもなりますし、飼い主さんとの絆も深まりますよ。
メインクーンは飼い主さんに深い愛情を抱きますが、やはり猫なので常に構ってほしいわけではありません。
あまりしつこく構いすぎるとメインクーンにとってストレスになりますし、嫌われてしまうかもしれません。
メインクーンが「構って」と来たときだけ、大いに可愛がってあげるというメリハリが、メインクーンとの暮らしを上手くいかせるコツです。
メインクーンは飼育に広いスペースが必要ですし、大型の猫なので食べる量も他の猫に比べて多いです。
体を維持してあげるためには、高たんぱく低カロリーの品質の良いフードを用意してあげる必要もあります。
そのため、メインクーンを飼育するためには経済的な余裕が必要でしょう。
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また、メインクーンは長毛種ですから、ブラッシングなどのお手入れが必要です。
甘えっこでもあるため、構ったり一緒に遊んであげたりする時間も必要ですね。
メインクーンのために時間を割いてあげられる人が飼育に向いているでしょう。
※合わせて読みたい: 猫のブラッシングの効果と、ブラシの種類やブラッシングの方法を解説
メインクーンが運動不足にならないようにするためには、同居の猫がいてもいいかもしれません。
メインクーンはフレンドリーなので、他の猫とも上手くやれることが多いです。
同居の猫がいれば、飼い主さんが留守の間も一緒に遊んだり、猫だんごしたりもできますね。
ただし、同居に向かない性格の子は無理に同居させないでください。
メインクーンはイエネコの中では大型の猫ですが、温和で賢く、飼いやすい猫です。
メインクーンの性格のいい点を伸ばしてあげるためには、住空間を整えストレスのない生活を送れるようにすること、適度に構ってあげることも必要でしょう。
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最終更新日 : 2023/12/11
公開日 : 2018/08/16