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犬と暮らす上でしつけは必須ですが、犬と人間は違う動物なので、犬への接し方を理解しておくことがしつけが上達するコツです。
また、犬種ごとに扱い方や注意点、性格の違いなどがあるので、それも把握しておくことが愛犬との上手なコミュニケーションをとる手助けとなってくれるでしょう。
プードルは、現在では スタンダードプードル 、ミディアムプードル、ミニチュアプードル、 トイプードル の4種類が認定されており、トイプードルは一番小さい種類です。
最初にプードルと呼ばれた犬は、現在のスタンダードプードルにあたり、 大型犬 でした。
プードルの名前の由来はドイツ語の「プデル」からきており、これは「水がはねる」という意味です。
かつて、プードルはカモ猟の回収犬などとして活躍していました。
プードルは泳ぐことが得意で、元々は水鳥の狩りのための狩猟犬として使われていた最も古い狩猟犬の一種なのです。
その後、プードルの小型化が進み、どんどん小さいプードルが生み出されていったのです。
小型化されたプードルは、その愛らしさでヨーロッパの王族や貴族に人気の犬となり、愛玩犬として普及していきました。
特にフランスではルイ16世の愛玩犬となるなど人気が高く、改良も進んだのでトイプードルの原産国はフランスとされています。
もともと20㎏以上の大型犬であったプードルが小型化されて、3㎏程度のトイプードルが生み出されたのですが、狩猟犬であったDNDは今も受け継いでいます。
プードルと暮らすうえでは、この点を忘れずに接するようにすると上手に付き合えるでしょう。
カールしたくるくるの毛に、つぶらな瞳でとってもキュートなトイプードルですが、性格はどうなのでしょうか。
トイプードルはとても賢い犬です。
賢い犬代表といえば ボーダーコリー が有名ですが、そのボーダーコリーに次いで頭が良いとされています。
なんと人間の2~3歳児程度の知能を有するとされ、250以上の人間の言葉を覚えることが可能とされています。
そのため、過去には芸を素早く覚えることができるために、サーカスなどで活躍する姿も多く見られました。
現在でも大型のスタンダードプードルは、海外では 警察犬 や災害救助犬として活躍している子もいますし、小型のミニチュアやトイプードルはセラピードッグとして活躍している子もいます。
物覚えが早く、コマンドもすぐ覚えることができるため、訓練はとてもしやすい犬種です。
トイプードルは小型化されたとはいえ、狩猟犬の血をひいていますので、活発で運動神経が優れており運動することが大好き。
賢いので飼い主さんとゲームなどをして遊ぶことも可能ですし、楽しいことが好きな犬種です。
小型犬 ですが散歩に出たり戸外で遊んだりして、運動欲求を満たしてあげる必要があります。
天気の悪い日などは室内で遊ぶことも簡単にできますから、外に出られないときも遊んであげましょう。
好奇心旺盛なことから、新しい遊びやゲームに取り組むことも大好きです。
飼い主さんと楽しく遊ぶことで、信頼関係も強固になりますよ。
トイプードルは基本的にフレンドリーで社交的な性格なので、他の人や犬ともうまく付き合えることが多いです。
飼い主さんに対しても強い愛情を抱き、飼い主さんが喜んでくれることを自分の喜びと感じる愛情深い犬です。
なお、飼い主さんにかまってもらいたい、甘えたいという欲求も持っていますから、トイプードルに向き合う時間が取れる方に向いています。
トイプードルは知能が高く、狩猟犬のDNAを付け継いでいるという特性から、自分で考え判断できる能力も持っています。
そのため、飼い主さんの表情や態度、声色にも鋭敏に反応します。
トイプードルは楽しいことが大好きな明るい性格なので、しつけは楽しく行うとうまくいくでしょう。
※合わせて読みたい: 犬のしつけをマスター!愛犬のしつけ方や正しい飼い方を把握しよう
トイプードルはフレンドリーな性格ですが、誰にでもすぐに懐くというわけではありません。
狩猟犬であったのでやはり警戒心は持ち合わせており、家に知らない人が来たときなどは吠えて警告します。
吠えやすい犬種というわけではありませんが、現在の日本ではトイプードルを番犬として飼う人はいないでしょうし、近所迷惑になることも考えると無駄吠えをしないように、また、飼い主さんの制止で吠えることをやめることができるようにする訓練が必要でしょう。
プードルに限ることではありませんが、オスとメスでは少し性格が異なります。
全般的にオスよりもメスのほうが穏やかなため、しつけがしやすい傾向があります。
また、メスの方が精神的に成熟するのが早く大人っぽい行動をとるのに反して、オスは大人になってもずっと子供っぽさがみられることがあります。
プードルは全般的に運動と遊びが好きですが、オスのほうがより活発で元気があります。
そのため、ちょっとやんちゃに見えてしまうときもあるかもしれませんね。
トイプードルはオスもメスも飼い主さんに深い愛情を抱きますが、オスの方がより甘えん坊な傾向が強いです。
成犬になっても子供っぽいところがあり、いつまでも子犬のように甘えてくる様子は非常に可愛いらしいものです。
オスが自分が甘えたいときに甘えるの対して、メスの方は状況を見て甘えてくることが多いと言われています。
主な性格の違いをあげるとオスとメスとでは上記のような傾向があるのですが、トイプードルは全般的に穏やかでフレンドリーな子が多いため、オスとメスの大きな違いは感じにくいかもしれません。
また、同じトイプードルであっても、もともとの個性や生まれ育った環境が大きく性格に影響することもあり、一概には言えない面もあります。
トイプードルは性格が悪いと言われることもあるようなのですが、それは人間が犬の扱い方を知らない、信頼関係が築けていないときに強く感じるのではないでしょうか。
トイプードルは小型犬ですが、しつけはきちんと行わなければならず、また犬との信頼関係を築くためにも飼い主は犬に対して正しい行動をとる必要があります。
同じことをしても、いいと言ったり悪いと言ったりするような信用できない言動をする人や、理不尽な怒りをぶつけてくるような人とは信頼関係を築けませんが、それは犬と人間でも同じです。
犬は群れで生活する動物であり、それはトイプードルも同じですね。
犬の群れにはリーダーが必要であり、人間社会で暮らす犬は人間がリーダーでなくてはなりません。
自分を守ってくれる信頼できるリーダーであれば、犬は飼い主さんに対して全幅に信頼を置いてくれますが、そうではない場合は自分がリーダーになろうとしたり、飼い主にそっけない態度を取ったりすることがあります。
トイプードルの性格が悪いのではなく、うまく関係を築けていない結果と言えるでしょう。
また、トイプードルはとても頭がいいので、いたずらもすぐに覚えてしまいます。
そういう面が、性格が悪いと感じる人もいるかもしれません。
して欲しくないことは、トイプードルができないように対処することが第一ですし、暇を持て余していたずらをしないように運動をしたり遊んだりしてあげることも大切です。
犬にも反抗期があります。
自立心が芽生える生後5か月~7か月頃に反抗期になることが多いですが、個体差があり、まったく反抗期がない子もいます。
これは人間と同じですね。
呼ばれても無視する、コマンドに従わない、うなるなどの様子が反抗期には見られるのですが、それまでに信頼関係を築けているのであれば、一過性のものとしてとらえて大丈夫でしょう。
反抗期の際は、「反抗的な態度をとってきたら無視する」のが一番効果的です。
怒鳴ったり暴力をふるったりすることは、犬がかたくなになり、飼い主さんへの信頼を失う結果になるので絶対にやめましょう。
犬は生涯、幼児性を持ち続けます。
犬にとって飼い主さんはリーダーであり、保護者なのです。
自分の子供だと思って接してくださいね。
トイプードルには様々な毛色がありますが、毛の色によって性格に傾向があると言われています。
アプリコット ・・・活発で明るい性格ですが、警戒心が強い面があり、吠えてしまうこともあります。
レッド ・・・アプリコットに似た毛色で性格の傾向も似ています。アプリコットよりも元気があるという意見も。
ブラウン ・・・陽気で明るい性格です。マイペースな面も。
ホワイト ・・・フレンドリーですが慎重な面も。飼い主さんに従順。
シルバー ・・・甘えん坊で活発。
ブラック ・・・飼い主さんへの忠誠が高いですが、誰にでも馴れ馴れしくはしない傾向があります。
毛色が性格に影響するかどうかは、はっきりとは分かっていませんので、あくまでも傾向があるという程度の参考にしてください。
筆者の経験では、毛色の違いよりもその子の個性や育った環境の方が性格形成に大きく影響することが多いように思います。
とっても賢いトイプードルですが、小型犬のせいか、あまりきちんとしつけがなされていない子も見かけます。
トイプードルはほかの犬種に比べるとしつけがしやすいのですが、やはり犬の扱い方とトイプードルの特徴を踏まえた上で、しつけをすることが大切でしょう。
トイプードルはとても頭がいいので、飼い主さんのコマンドの言葉もすぐに覚えてくれます。
たくさんの言葉を覚えることが可能ですが、犬に人間の言葉を覚えてもらうにはコツもあります。
いつも使用するコマンドは、「待て」、「来い」、「伏せ」のように短くわかりやすい言葉を使用しましょう。
また、コマンドは統一し、「おいで」と言ったり「来い」と言ったり、その場その場で違う言葉を使用しないようにしてください。
飼い主さんに喜んでもらうことや楽しいことが大好きなので、ほめるしつけを行うとしつけが上手くいきますし、トイプードルとの絆も強くなるでしょう。
トイプードルは大変賢く、自己判断能力もあります。
飼い主さんが「リーダーとして頼りない」と判断すると、飼い主さんへの信頼が薄くなり、言うことを聞かなくなったりすることもあります。
これは悪気があってやっているのではなく、犬は他に適当なリーダーがいないと自分がリーダーなって群れを守ろうとする性質があるからです。
飼い主さんへの信頼を高めるためには、していいことと悪いことの区別などを一貫すること、落ち着いて犬に対応することも大切です。
犬と遊ぶときは大いに楽しみ、ほめるしつけをし、してはいけないことを教えるときは毅然とした態度で接しましょう。
トイプードルは運動が大好きな犬種です。
運動不足になるとストレスがたまり、無駄吠えや反抗的な態度、破壊行動といった問題行動が出やすくなります。
小型犬ですが毎日お散歩に連れ出してあげ、ボール遊びや引っ張りっこなど一緒に遊ぶ時間を取ってあげましょう。
※合わせて読みたい: 犬の散歩の方法とコツ!犬の散歩は何時にどれくらいの距離が適切?
トイプードルは小型犬ですので、室内で飼ってあげましょう。
室内で飼った方がトイプードルと一緒に過ごす時間が多くなり、より強いきずなが築けます。
しつけはしやすいので、犬を飼うのが初めての人にもおすすめの犬種ですが、お散歩や遊びの時間など、トイプードルと一緒に過ごす時間を取れる人に飼い主さんになっていただきたいです。
トイプードルはブラッシングのほかに トリミング などの被毛のお手入れも必要なので、日常的にお世話が可能な人、経済的に余裕がある人に向ている犬種です。
トイプードルは賢く、フレンドリーな性格でしつけもしやすいことから、飼いやすい 犬種 です。
この記事を参考にしていただき、トイプードルの性格に合ったしつけや接し方をしていただけると、トイプードルとの生活を楽しめると思います。
しつけや社会化がしっかりしていれば、トイプードルはお出かけなども飼い主さんと一緒に楽しめますよ。
飼い主さんに深い愛情を持つ犬種なので、たっぷりと愛情を注いで育ててあげて欲しいです。
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公開日 : 2018/08/03