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アメリカザリガニの生態と特徴、飼い方について






真っ赤な体に大きなはさみ。
外来種ではありますが今では日本各地に生息するアメリカザリガニは子供の時に一度は飼育したことがある、という方も多いのではないでしょうか。

ペットショップで販売もされていますし、ザリガニが生息しやすい用水路や沼、時には田んぼでその姿をみかけることができます。
頑丈な体を持ち、多少の環境の変化では弱らないため飼育も難しくはありません。

ではそんなアメリカザリガニはどんな生き物なのでしょうか。
今回はアメリカザリガニの生態、特徴、飼い方について説明させて頂きます。

【目次】アメリカザリガニの生態と特徴、飼い方について

 

アメリカザリガニってどんな生き物?

アメリカザリガニの生態

アメリカザリガニの特徴

アメリカザリガニの入手方法

アメリカザリガニの飼育について

・水槽

・エアーポンプ

・砂利

・隠れ家

・アメリカザリガニの餌

・アメリカザリガニの脱皮

・アメリカザリガニの複数飼育、繁殖について

・アメリカザリガニの寿命

アメリカザリガニのまとめ

・アメリカザリガニは外来種です。

・赤い体と大きなはさみだけがアメリカザリガニの特徴ではありません。

・脱皮の兆候の際には注意を!

・実は脱走の名人です。

・共食いに注意してください。

最後に

 

アメリカザリガニってどんな生き物?

 

アメリカザリガニ

 

アメリカザリガニは、ウチダザリガニと並ぶ、日本の侵略的外来種ワースト100に位置づけられているザリガニの一種です。

水があり、かつザリガニの餌となるものがある場所では大抵その姿を見ることができるので、外来種ではありますが、私たちの身近な場所にいる生き物とも言えます。

 

元々は食用のウシガエルの餌として持ち込まれた生き物ではありますが、原産地であるアメリカ合衆国やフランスなどでは、アメリカザリガニ自体を食用とする文化もあるのです。

日本では用水路や泥地に生息しているため食用とされることは少なく、主にペットや釣りの獲物として位置づけられています。

今回はそんなアメリカザリガニについて、生態、特徴、飼い方の解説をさせていただきます。

 

 


アメリカザリガニの生態

 

アメリカザリガニ

 

アメリカザリガニは、元はミシシッピ川を中心としたアメリカ南部に生息するザリガニです。

川といっても流れが速い場所に生息していることは稀で、水深があまり深くなく、かつ流れも緩やかな場所を好んで住み着きます。

そのため、日本各地でよくみられる用水路や水田はアメリカザリガニの絶好の住処となるのです。

 

また、アメリカ南部という比較的暖かな場所で暮らしていたアメリカザリガニですが、冬眠を行えるため日本の環境に適応してしまいました。

元はたった20匹前後ほどを持ち込まれた個体が今では全国に広がっているのですから、その生命力は非常に頑健なものとなります。

 

食性も雑食で、食べられるものであれば大抵は食べてしまうのではないでしょうか。

肉食というわけではないので、 水草 や苔なども食べることができてしまいます。

その他、ほかの生物の死骸などもきれいに食べてしまいますから、大きさは違いますが、ある意味 ヤマトヌマエビ に似ている存在と言ってもいいのかもしれません。

しかし、 水槽 に他の生物と一緒に入れておくと捕食をしてしまう可能性が非常に高いため、アメリカザリガニを アクアリウム に加えることはあまりお勧めできないです。

 

 

アメリカザリガニの特徴

 

アメリガザリガニ

 

アメリカザリガニ最大の特徴は、その赤い体と大きなはさみです。

実は真っ赤な体と大きなはさみをもっているのはオスで、メスは赤みもはさみも強くなく、どちらかというと褐色の体を持っていることが多いです。

しかし個体差があるため、大きなはさみと赤い体を持っているけど実はかなり成長したメスだった・・・ということもないわけではありません。

アメリカザリガニの生殖器は腹を見るとはっきりとわかるので、外見ではなくそちらで判断するのが一番です。

 

稚ザリとよばれる幼体は褐色~透明なため、小さなときはオスとメスを見分けるのが難しいと思われます。

こちらも指でつまめるサイズまで大きくなってきて、腹側の生殖器が発達してくるとよくわかるようになります。

 

また、時折ペットショップに青いザリガニや綺麗なオレンジ色をしたアメリカザリガニが売られていることがあります。

青いザリガニはサバなどのカロチンを含まない食べ物を与えることで作り上げられますが、オレンジや白などは遺伝の関係もあるようです。

劣性遺伝や人為的に作られた色のため、そうした ザリガニ は自然界では滅多にみることができないので、ペットショップならではのアメリカザリガニと言えるでしょう。

 

 


アメリカザリガニの入手方法

 

アメリカザリガニ

 

野生の個体はどうしても衛生面が気になる、もしくは周りにアメリカザリガニが住んでいそうな場所がない方は、やはりペットショップがお勧めです。

ペットショップで売っているザリガニは青やオレンジ、白などが多いですが、頑丈なことに変わりはありませんので問題なく飼育できます。

 

近くに沼や池、水田などがある方はそちらに釣りに行くのも楽しいです。

ゴキブリではないですが、アメリカザリガニは繁殖力が高いため、一匹姿を見ることがあればかなり多くのザリガニかその場所にいると言っても良いです。

 

また、アメリカザリガニは貪欲で、水で戻したスルメや肉の切れ端をタコ糸でむすび、餌として投げるとすぐに食いついてくれることが多いため簡単に釣ることができます。

水面から出るときに驚いて餌を離すこともあるので、ザリガニ釣りに慣れていない時には網をもっていくことをお勧めします。

かつ、ほかの エビ と同様に後ろに飛び跳ねて移動する性質があるので、それを利用して網のみで捕まえるのも可能です。

どんな個体を選んで飼うか、というのも野生のザリガニを釣る醍醐味といえるのではないでしょうか。

 

 

アメリカザリガニの飼育について

 

アメリカザリガニ

 

頑丈な体を持つアメリカザリガニの飼育はそう難しいものではありません。

アメリカザリガニの飼育に必要なものは

 

  • 水槽
  • エアーポンプ
  • 砂利
  • 隠れ家

 

の四つです。

 

・水槽

 

水槽

 

アメリカザリガニは成体で大人の手のひら大ほどの大きさになります。

そのため、飼育の際にはある程度大きなものを購入するのがお勧めです。

 

プラスチックでも、ガラス水槽でも、どちらでも問題はありません。

ただ、気を付けたほうが良いのはザリガニは脱走の名人であるという点です。

飛び跳ねて脱走するだけではなく、隠れ家やポンプの配線などを伝って、器用に脱出するケースはザリガニ飼いのなかで少なくありません。

 

多少の乾燥であれば堪えますが、長時間外にいたザリガニを急に水の中に入れると弱ってしまう時もあります。

そのため、ザリガニを飼育するときは必ず蓋のある水槽をお勧めします。

また、ザリガニの背が隠れる程度までの水で良いと以前はよく言われていたアメリカザリガニ飼育ですが、今はたっぷりの水で飼育したほうが良いと言われています。

 

・エアーポンプ

 

泡

 

アメリカザリガニ飼育に最も欠かせないのがエアーポンプです。

ザリガニが住んでいる場所で、時折腹を横にして浮いている姿を見たことがある方もいるのではないでしょうか。

あの動作は水中の酸素が少ないときに、鰓から酸素を入れている姿なのです。

ちなみに、水中に酸素が少ないのに、横になって鰓から空気を取り入れられないほど狭い水槽だとザリガニは溺れてしまいます。

 

水中に酸素が少ない、いわゆる緊急事態の時に見せる行動なので、そういう習性としてみるのではなく危険のサインであると考えてください。

自然の中では酸素は流れる水の中に溶け込んでいき、また水草からもある程度の供給があります。

飼育下ではそれがうまく回らないため、どうしてもエアーポンプが必要となるのです。

エアーポンプにもただ酸素を出すものと、ろ過をしてくれるものの二種類がありますが、ザリガニ飼育の場合には水質悪化のことも考えてろ過付きのエアーポンプがお勧めです。

 

・砂利

 

流木

 

無くても大丈夫なのですが、アメリカザリガニにとって快適な空間を作りたいのであれば入れたほうが良いです。

水槽の床はプラスチック、ガラスに関わらずつるつるとしているため、ザリガニが足を引っかけることがうまくできません。

それを支えてくれるのが砂利なのです。

 

砂利に関してはいろいろな意見がありますが、その中に脱皮の時に体を安定させるために必要である、という説があります。

ザリガニの脱皮については後述しますが、命に関わることもある重要なものです。

脱皮失敗のリスクを少しでも減らしたい場合は、水槽に導入するのが無難といっても良いと思います。

 

・隠れ家

 

流木

 

実はアメリカザリガニは案外臆病です。

人がくるとささっと逃げてしまったり、泥の中にもぐってしまったりします。

積極的に威嚇をしてくる個体も少ないです。

 

そんなザリガニのストレスを少しでも減らすために必須なのが隠れ家です。

ザリガニがすっぽり入るようなら素材はどんなものでも問題ありません。

今ではペットショップで生物用の隠れ家は売っていますし、割れて使い物にならなくなった植木鉢や茶わんなど、隠れられるものであれば大丈夫です。

アメリカザリガニを飼育している方の中には、 流木 を使って水槽をレイアウトする方もいます。

 

・アメリカザリガニの餌

 

金魚

 

アメリカザリガニは塩分が多く含まれていないものであれば大抵のものは食べてくれます。

ザリガニ専用の餌だけではなく、 ドッグフード キャットフード も食べますし、水槽に水草を入れていればそれを、 メダカ 金魚 を入れていればそれも食べてしまいます。

そうした面もあって餌にはこまることがないと思いますが、食べ残しには注意です。

 

アメリカザリガニは食い荒らすような餌の食べ方をしますので、水の汚れる速度が非常に速いのです。

頑丈な生き物ですが、水質悪化にとても強いというわけではありません。

ザリガニが死ぬと死骸の痛みも早く、かなりの悪臭を放つことにもなりますので、水質の状態は小まめに目を配ったほうが良いです。

 

・アメリカザリガニの脱皮

 

多くの甲殻類の例に漏れず、アメリカザリガニも脱皮をします。

脱皮の兆候としては餌を食べなくなる、あまり動かなくなる、体の色が黒くなってくるなどが特徴です。

 

稚ザリは年に何度も脱皮をして大きくなっていきますし、大人のザリガニになっても年に2度ほどは脱皮をします。

この際に死んでしまうザリガニも少なくはないので、脱皮の兆候が見えてきたら別の水槽に移したり、下手に刺激をしないことが必要です。

 

また、この際に残った殻は次の殻を構成するための大事な栄養源になります。

市販されている餌はカルシウムが含まれているものが多いかと思いますが、脱皮後のザリガニは少しの間拒食になります。

殻はその間の食料にもなるので、なるべく取り除かないことをお勧めします。

 

・アメリカザリガニの複数飼育、繁殖について

 

アメリカザリガニはよく共食いをしてしまう生き物です。

弱った個体、脱皮したてで殻が柔らかい個体などが優先的に狙われ、食べられてしまいます。

そのような事故を防ぐためにも、アメリカザリガニの複数飼育はお勧めできません。

縄張り意識も強いため、特にオスとオスのペアにしてしまうと死に繋がるレベルの喧嘩をしてしまう時もあります。

 

繁殖の際にしっかり育ったオスとメスをペアにする、程度なら問題はありませんが、稚ザリはすぐに共食いをしますのでその点には注意です。

かつ、ザリガニは多産です。

一度の産卵で数百匹もの稚ザリを産み落とします。

勿論自然淘汰ですべての稚ザリが大人になるわけではないとは思いますが、一度の繁殖で大量に子供が産まれることを頭に入れて計画的な繁殖をお勧めします。

 

・アメリカザリガニの寿命

 

野生下では平均5年程度だと言われています。

寿命が長い水生生物なのですが、飼育下でも野生でも脱皮に失敗して死んでしまうという時があります。

他の エビ カニ 類と同じように脱皮は非常に危険のある行為なのです。

ですので、飼育しているアメリカザリガニが脱皮を始めそうな時は水の入れ替えなどの刺激になることはなるべく避けてあげてください。

最大の死因が脱皮なので、逆にそれに気を付けていれば長生きをしてくれる生き物です。

 

 


アメリカザリガニのまとめ

 

アメリカザリガニ

 

・アメリカザリガニは外来種です。

 

今では私たちの身近な生き物になっているアメリカザリガニですが、実は元から日本にいたわけではありません。

ミドリガメ のように何年から飼育禁止というわけではありませんが、持ち込みを規制している県も存在します。

 

・赤い体と大きなはさみだけがアメリカザリガニの特徴ではありません。

 

褐色の体を持つ個体もいますし、稚ザリなどはほぼ透明な体を持っています。

個体の大きさによって体の色が変わる場合もありますし、外見だけではオスとメスを見分けるのも少々難しいです。

オスメスの見分け方はお腹の生殖器で見分けをつけることができます。

 

・脱皮の兆候の際には注意を!

 

一番命を落としやすいのが脱皮前~脱皮直後です。

できるだけ刺激しないように見守ってあげてください。

殻が完全に固まるまでは触るだけで傷ついてしまうこともあるので、触れ合いは厳禁です。

 

・実は脱走の名人です。

 

ミナミヌマエビ ヤマトヌマエビ サワガニ などもそうなのですが、甲殻類は脱走が得意です。

跳ねる力も強いですし、はさみも案外器用で、水槽に蓋をしていないといつのまにか脱走を・・・というケースも少なくありません。

アメリカザリガニを飼育する場合も、逃げないように蓋がしっかりついている水槽を購入するのがお勧めです。

 

・共食いに注意してください。

 

多頭飼育はかなりの高確率で共食いをします。

共食いは餌をちゃんと与えていても起きてしまう可能性があるのです。

弱っている個体、稚ザリ、脱皮後の個体はよく狙われてしまうため、共食いを避けたい場合は複数飼育はお勧めしません。

 

 

最後に

 

前はそこらへんで捕まえてきて飼育する、が主流だったザリガニですが、今ではペットショップで売られていることも多くなってきました。

甲殻類に共通する、ちまちまとした可愛らしい食事風景はこちらの心を和ませてくれるなぁと思います。

 

ちなみに、今はアメリカザリガニのほかにもミステリークレイフィッシュと呼ばれる単為生殖をする珍しいザリガニや、テキサスドワーフクレイフィッシュと呼ばれる世界最小のザリガニなど様々な種類のザリガニも増えてきています。

さほど流通しているわけではない種類もいますが、ザリガニ、と侮らずに飼育してみると新たな一面が見えるかもしれません。

 

この記事がアメリカザリガニについて少しでも知識を深めたい方の参考になれば幸いです。


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