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一口に流木と言っても、現在ペットショップ等では様々な種類の流木類が販売されています。
また、流木とはその名の通り、枝や木の一部分が取れて河川や海に流れ込んだ樹木の一部です。
自然界では、魚たちがこの流木をうまく使用して産卵場所にしたり、隠れ家として有効的に活用しています。
また魚の種類によっては、流木が逆に障害になることもあり、飼育したい魚によって流木の使用を検討する必要があります。
自然の環境を水槽内に表現できる流木は便利なアイテムですが、朽木としての注意点や流木を模しただけのアクセサリー等も販売されています。
自分がどのような用途で流木を水槽内で設置したいのか、はっきりした上で購入することが大切です。
早速、次項より水槽内での流木の役割などを説明させていただきます。
おすすめの流木アイテムもあわせてご紹介いたします。
デザイン性のある流木を水槽に設置すること、インテリア度がグッと上がり、おしゃれな 水槽 を作るのに一役買ってくれる存在です。
さらには機能的な面においても、魚の避難場所や隠れ家として流木は有効です。
特に複数の魚を混泳させる熱帯魚の水槽においては、水槽内で力関係が発生し、弱い個体がいじめられることもあります。
そんな弱い個体を保護する観点からも、流木は必要な存在でしょう。
また、 アクアリウム における流木の役割としてもう一つ重要なのが、苔類を巻き付け育成する土台としての役割です。
ただ、流木を水槽内に設置しただけでは植物類は生えてはこないので、無機質な水槽になりがちです。
水槽内に色どりを加えるために、モス類などの水草を括り付けて育成することで違った趣の水槽を作り出すことも可能です。
熱帯魚と一緒に水草飼育を楽しみたい方にも、流木はうってつけのアイテムですよ。
樹の材質によっては、流木から発生する物質が水槽内の水質維持に役立つこともあります。
また、浄化機能をそなえた流木を模したろ材も販売されていますので、二役の役割を担ってくれとても便利です。
現在流木も様々な形状のものが販売されていますので、水槽のスペースに応じた流木を使用することができます。
アクアリウムの代表的なアクセサリーとして人気の流木ですが、魚類によって適した種類があります。
流木を上手にレイアウトしてアクアリウムを楽しむために、流木がある環境を好む魚類を紹介させていただきます。
グッピー や ネオンテトラ 等のある程度の群れで遊泳することを好む熱帯魚には、流木のレイアウトはうってつけです。
一回り大きな魚が攻撃をしかけてきたとしても、流木の裏に回避することにより、障害となり身を守ることができます。
また小型の熱帯魚は攻撃対象として標的になりやすいですが、流木の隙間に身体を隠すことが容易なのでストレスを軽減する効果もあります。
もちろん、レイアウト的にも美しく、色とりどりの熱帯魚と流木のコラボレーションはアクアリウムの王道と言えるでしょう。
さらに上記で紹介した、モス類などを育成する水槽の魚として、小型熱帯魚は食害をしないことからもお勧めです。
流木のある環境を好む魚の代表として プレコ があげられます。
プレコは独特の口の形状をしており、流木や水槽に吸い付くことによって生活しています。
プレコの落ち着ける止まり木のような役割として、流木はとても有効です。
さらに中型のプレコ類になってくると、縄張り意識が強く、争いが起きやすくなります。
流木を複数入れることにより居住スペースをわける効果も期待できるのです。
また、プレコはその頑丈な歯から、流木をエサとして食べることもあります。
エサ不足により餓死しやすい傾向にあるプレコですが、食料としての役割も時に果たしてくれます。
注意点として、プレコ水槽の流木は上記のような理由から削られて減少してしまうので、定期的に交換する必要がでてきます。
さらには、身体の大きなプレコになると流木のくずも多く出るので、水が汚れやすくなります。
定期的な水替えをして、水質が悪化しないようにメンテナンスする必要があります。
プレコは藻類もかじり捕食してしまうので、藻類の育成は同水槽で行うことは不可能です。
自然界でも岩や朽木の隙間を住処にする エビ や カニ 類にとって流木は効果的です。
もともと狭い空間を好む甲殻類の飼育は隠れ家の設置が必須になりますので、流木でも良いでしょう。
魚と混泳している場合には、魚から捕食されないように避難するのにも流木は役にたちます。
しかし、甲殻類の種類によっては流木から染み出るあく等が原因で死亡する可能性もありますので、相性を確認したうえで導入するようにしましょう。
主に流木を設置する水槽の魚として熱帯魚があげられますが、川魚や 金魚 にも使用可能です。
フナなどは流木や水草のある環境に巣を作り、卵を産み付けますので自然を再現する意味でも環境づくりとしては有効でしょう。
しかし、流木を川魚等に使用する場合には比較的遊泳スピードが落ち着いている魚が良いでしょう。
ハヤ・ニジマスなどの流れがある河川に生息する魚は遊泳スピードが速く、流木に追突したりとがった部分で怪我をするおそれがあります。
金魚に流木を入れる場合にもヒレなどが引っかかって怪我をしないように先の戸賀っていない、丸味のあるものを使用しましょう。
金魚は隠れ家自体をそこまで使用しませんので、流木を導入する際にはインテリアとしての意味合いが強いと言えるでしょう。
反対に アロワナ 等の古代魚は皮膚が薄く、流木が凶器になる場合もあるので、流木水槽には適していません。
身体のサイズが大きくなる魚や古代魚・肉食魚等はできるだけ障害物の少ない、すっきりとしたデザインの水槽での飼育が推奨されます。
砂利や流木等の設置がストレスになることがありますので、飼育する魚類の種類によって流木の導入を決定しましょう。
これまで流木の特徴についてご紹介させていただきましたが、実際に導入するとなるとどのような準備が必要なのでしょうか?
ペットショップで販売されている自然界の物を加工した流木は、灰汁が強く残っているものがほとんどです。
そのまま水槽に投入してしまうと、灰汁が水槽内の水を汚してしまい、魚たちにも悪影響を与えてしまいます。
そのため、流木の導入には購入してきてから「灰汁抜き」という手順が必要になります。
必ずしもこの灰汁抜きが必用とは限りませんが、殺菌の意味を込めて一度煮沸消毒するのが無難です。
灰汁抜きの方法についてご紹介いたします。
(1)採取、購入してきた流木を流水で洗い、表面の汚れをおとします。
(2)この時に朽ちている部分などは、将来的に水質悪化につながりますので取り除くようにしましょう。
(3)流木が入るおおきさの鍋に水を張り、流木を入れて火をかけます。
(4)鍋が沸騰して水が茶色く濁ってきたら灰汁が抜けている証拠です。
(5)一時間ほど流木の形が崩れないように様子を見ながら中火~弱火で流木を煮沸します。
(6)茶色い水が薄くなるまで2~3回水替えを繰り返して煮詰めます。
(7)水の濁りが取れたら火を止めて、流木を冷まします。
(8)その後1日天日干しをして完全に乾かした状態で水槽にレイアウトしましょう。
アクアリウム用に売られている流木はそこまで灰汁が出ませんが、自然から入手してきたものは注意が必要です。
灰汁の他、有害物質や寄生虫が入り込んでいる可能性がありますので、十分に煮沸した上での利用をおすすめします。
さらには、上記の煮沸するやり方の他にも水につけておくなどいくつかの方法があります。
水につけて灰汁抜きを行う場合には最低でも1、2か月の時間がかかります。
アクアリウム用に販売されている流木についてご紹介いたします。
お好みの流木を選んで、アクアリウムを充実させるための参考にしていただければ幸いです。
価格:1,800円前後
特徴:
複雑な構造の流木で高さのあるタイプの流木です。
小型の熱帯魚とのレイアウトにおすすめ。
色合いが白い系統なので、明るい印象の水槽になります。
なお、流木の細かい構造は一つ一つ違います。
サイズ展開は大・中・小の3種類。
価格:1,500円前後
特徴:
初心者におすすめの特大サイズの流木です。
どのような流木を設置したら良いか迷っている方にも、立派な作りのこちらを一つ置けば水槽も様になります。
甲殻類や川魚水槽のレイアウトにもマッチします。
形状、流木の大きさなどはお任せになります。
価格:2,590円~
特徴:
自然木を模した樹脂製の流木アクセサリーです。
灰汁抜きの必要がなく、有害物質の心配もないので、メンテナンスが楽なのが魅力的。
樹脂製で柔らかめに作られていますので、金魚などにもおすすめの商品です。
価格:800円前後
特徴:
小型水槽向けの流木アクセサリーになります。
藻が生えたデザインが水槽に色どりを添えてくれます。
プラスチック製になりますので、 メダカ 等にも隠れ家として利用可能です。
価格: 700円前後
特徴:
自然流木の一番小さいサイズです。
人工の流木から、自然の流木に挑戦してみたい方の導入としても良いサイズの商品。
小型水槽にも対応した大きさと、安価で入手できる点が魅力的ですね。
価格:600円前後
特徴:
面倒な灰汁抜きを助けてくれる薬剤になります。
初心者でも簡単に使用できるのがおすすめ。
数回分利用することが可能ですので、一つ持っていると便利なアイテムになります。
価格:1,000円前後
特徴:
切り株型の樹脂製の流木アクセサリーで、スペースを取らずに設置することができます。
樹脂製ですので、水洗いのみで手軽に導入できます。
メダカや金魚にも使用可能です。
価格:680円
特徴:
自然流木の小さいものを集めたパックになります。
自分好みに水槽をレイアウトしやすく、多様性のある商品です。
一つの流木が小さいので、小型水槽や複数の水槽に分けて使用することも可能。
灰汁抜き済みなのもポイントですね。
価格:6,000円前後
特徴:
海水魚にも利用可能な流木型トンネルアクセサリーです。
魚の隠れ家に適した作りになっており、さらに馴染みやすいデザインになっています。
深さがありますので、少し大きな魚の隠れ家としても使用可能です。
有害物質が除去された樹脂を使用してあり、安全性が高い商品ですよ。
価格:500円前後
特徴:
採取してきた自然界の流木などが水槽内に沈まずに浮いてしまう場合もあります。
そんな時に水槽に沈むようにする薬剤です。
せっかく自分好みの流木を入手できても思い思いにレイアウトできないと残念ですが、こちらのアイテムで悩みが解消できます。
一つ持っておくといざというときに便利なアイテムです。
アクアリウムにおすすめのアクセサリー流木についてご紹介させていただきました。
デザインの高いものから藻類の育成の土台としてまで様々な場面で活躍する流木はチェックしておきたいアイテムです。
流木に適した魚も種類が豊富にいるので、様々な場面で活躍してくれるでしょう。
灰汁抜き不要の樹脂製のものや手軽に入手できる流木もありますので、流木を使用したレイアウトに是非挑戦してみてくださいね。
最終更新日 : 2021/05/11
公開日 : 2017/12/27