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古くからの 犬 の飼育風景の傍らによく見かける犬小屋ですが、昭和の時代、犬はそのほとんどが屋外飼育でした。
家の庭先に係留された犬の近くには、ちょうど犬が入るぐらいの犬小屋が並んでいました。
しかし、平成に入り様々な 犬種 が輸入され、日本国内で 小型犬 の飼育が増えたことから、屋内飼育へと切り替わっていきました。
では犬小屋を選ぶ時、屋外飼育をメインとして飼育している人だけが検討して購入すればよいのでしょうか?
もちろん、犬小屋は屋外飼育向けに昭和の時代よりも、頑丈で犬にやさしい素材のものがたくさん発売されています。
そして、屋内飼育の方もハウスの選択肢の一つとして犬小屋を選ぶことはメリットになります。
大切な愛犬が落ち着ける空間としてハウス選びは重要です。
今回はそんな数あるハウスの選択肢として犬小屋を検討していただけるように選ぶ際のポイントなどを紹介させていただきます。
そもそも犬の飼育において犬小屋はなぜ必要なのでしょうか?
室内、さらには屋外でも柵をたてて自由にさせていれば問題ないのではないか、係留すれば大丈夫などの疑問もあります。
犬小屋の役割とハウスの意味について触れていき、ご紹介いたします。
犬の祖先は狼であり、彼らは群れで行動し、洞窟や木の根元などを掘って居住スペースとして生活していました。
その居住スペースは各群れの縄張りの中心地であり、群れ全体が落ち着ける憩いの場でもありました。
さらに居住スペース=巣穴は子育てをする場であったり、雨風を凌ぐのに大切な役割をはたしていました。
また、外敵から身を守るためにも大変役に立つもので、区切られた空間は、ちょうどその群れにフィットする大きさのものでした。
現在の犬小屋にも同様の意味があり、ちょうど良い大きさの居住スペースは愛犬にとって心安らかにくつろげる憩いの場になります。
犬小屋の設置は安心感が生まれ、むやみに人を襲ったり、興奮したりという問題行動を防止することにもつながります。
また、自分のテリトリーを認識することにより、犬自身が非常時の際などに、落ち着いて行動することができるようにもなります。
特に屋外飼育の場合には、雨風をしのぐのに重要な設備であり、犬の健康管理のためにも必要不可欠なものです。
現在飼育されている8割以上の犬が屋内で生活している室内犬です。
室内飼育で使用するハウスとしては サークル や ケージ などが代表的ですが、もちろん犬小屋も室内で使用することは可能です。
室内で使用する犬小屋の例としては屋根付きのベッドなどがあげられます。
価格:3000円前後
特徴:布地性の屋根付きベットで室内用の犬小屋です。
折りたたみ式なので場所を取らずに収納でき、気軽に使用することが可能です。
犬小屋が室内にない場合、多くはその家全体を自分のテリトリーとして認識することが多いです。
そうなってくると突然の来客や、宅配便などが来た際にテリトリーを守ろうと吠えてしまうことがあります。
こういった行為は無駄吠えにつながり、犬も常に気を張らなくてはいけない状態が続きがちです。
犬小屋を室内に設置してあげることにより、自分の守らなくてはならないテリトリーが減少するので、犬への負担を軽減することができます。
さらには、飼い主に怒られた際の逃げ場や、留守番時の安全な場所として、犬が精神的に安心して生活することができます。
ケージやサークルを使用している家庭でも犬小屋は有効です。
サークルの中に設置してあげることにより、より愛犬のプライベート空間としての利用が可能で、寝床として利用できます。
また、寒さが苦手な小型犬にとっては360度囲まれていることにより、保温性もあるので温かく過ごすことが可能です。
さらに多頭飼いをしているご家庭では、リビングなどにこのような犬小屋を設置することにより休憩スペースにもなります。
布素材で柔らかく中の座布団も洗うことができ衛生的なので、管理もしやすいという利点があります。
犬小屋を購入するときのポイントとして素材があげられます。
現在数多くの素材で犬小屋が作られており選択の幅は広がっています。
愛犬にはどのような形、素材があうのか主に販売されている犬小屋を、素材別にメリット・デメリットをご紹介いたします。
価格:8000円前後
特徴:
プラスチック製の犬小屋で一番スタンダードでシンプルな形のものです。
従来の犬小屋の基本形であり、左右にメッシュ加工がされているので通気性が良く、中の温度を適温に保ってくれます。
重量が軽いので場所の変更などを気軽に行うことが可能です。
また、泥などの汚れも落としやすく、掃除をしやすいという利点があります。
木製や鉄製のものと比べて、安価に購入できる点も魅力的です。
耐久性は弱く、劣化もしやすいという面があります。
台風などの悪天候の際には犬の避難場所としては弱く、重しをしっかりしておかないと、飛ばされてしまうこともあります。
噛み癖がある犬ですと、屋根部分などをかじって変形させてしまったり、破片を誤飲してしまう危険があります。
長期的に使用することは難しく、5年以内には新品の買い替えをおすすめいたします。
その分、サイクルを早くすることで常に清潔に犬小屋を保つことができます。
価格:8000円~1万円前後
特徴:
木製の犬小屋でよりカントリー調なつくりをしており、デザイン性もプラスチック製に比べると高いです。
現代向けのおうちのお庭にも違和感なくなじみます。
木製の犬小屋は耐久性に優れており、犬が滑りにくいという利点があります。
自然本来の巣穴の材質に近い点から、犬がなじみやすく抵抗することなく受け入れやすい材質でもあります。
木材を使用することにより、通気性も良くなるので夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことが可能です。
木製の犬小屋は重さがあるので気軽に移動するのが難しいです。
また、年月が経つとカビなどが繁殖しやすく腐敗しやすいという面があります。
木の木目などに汚れが入ってしまった場合、掃除しにくく木そのものに犬のにおいがついてしまうことがあります。
こちらの素材も、噛み癖がある犬ですと小屋部分を削って破壊してしまうことがあるので注意が必要です。
価格:3万円前後
特徴:
鉄製の犬小屋でドア付きで扉を閉めることができるタイプのものです。
大型犬 など力が強い犬におすすめです。
格子付きの扉があるので犬を一時的に入れておくことも可能です。
一番耐久性に優れておりちょっとの強風ではびくともしません。
力の強い大型犬にも安心して使用することのできる強度をもっています。
鉄格子になっているので、犬小屋に入っている愛犬をよくみることが可能です。
画像のものはかぎがついているので、留守番時などに扉をしめておくことが可能です。
鉄製で重さがあるため移動は容易ではありません。
また、鉄格子があることにより冷たい印象を与えてしまう可能性があります。
頑丈な分、長期の使用も可能ですが、急な変更などが難しく処分にこまるという面があります。
価格:5万円前後
特徴:
最近の犬小屋は、犬のおうちとして独立したデザインのものが多くあります。
犬は家族という認識は年々強まっており、より人間の暮らしに近い形の犬小屋が販売されています。
テラス風の出ている部分は日中の日向ぼっこにちょうど良く、近くで愛犬を見守ることができます。
おしゃれな犬小屋が多く愛犬にあった犬小屋をファッション感覚で選ぶことが可能です。
さらには寝床スペースだけでなく、テラス部分が付属していたりと、より広く犬小屋を使用することができます。
このように、本来ある居住スペースとしての役割のほか、飼い主とのコミュニケーションもはかりやすい構造になっています。
様々なサイズ展開がありますので、小型犬でも選びやすいデザインの犬小屋が多く存在しています。
複雑な構造のものが多く、稀に神経質な愛犬などは、なじめないことがあります。
部品やパーツも多く、組み立てに時間がかかるという面もあります。
当然面積が増えるので掃除する場所も増え、管理は大変になることが予想されます。
価格の面でも高額のものが多く、失敗すると経済的な負担も発生してきます。
また、大きな犬小屋ほど、処分に困るので後々使用するかどうか検討して購入することが望ましいです。
上記のような犬小屋が販売されていますが、選ぶポイントとして最も重要なのは愛犬との相性です。
愛犬の種類や大きさ、性格などを考慮したうえで、犬小屋を選択し購入してあげることにより、馴染みやすく長期にわたっての使用が可能です。
愛犬の健康や病気の予防のためにも犬小屋の定期的な掃除は必要不可欠です。
抜け毛などが取り除きやすい構造で、洗っても問題のない犬小屋を選ぶのが理想的です。
特に屋外飼育の場合は雨風にさらされるため、劣化しにくく、カビなどが生えにくい防カビ加工してある犬小屋が良いでしょう。
さらには年月がたつごとに、錆による腐食なども起こる可能性も考慮して犬小屋の設置する場所も重要になってきます。
土や芝生の場合は、接地面を一段ブロックなどで上げることにより通気性をよくするなどの工夫が必要です。
また、コンクリートは冬場は熱を奪い、夏場は高温になりますので、日陰の風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。
犬小屋の劣化を防ぐために重要なのは通気性です。
夏場に小屋内で熱がこもってしまうと、熱中症の原因や菌の繁殖により、皮膚病の原因等に発展してしまいます。
換気が不十分な場合、臭いの原因にもなります。
十分に小屋内の換気ができる作りであるか確認して購入するのが望ましいです。
価格:15000円前後
特徴:
扉付きの犬小屋です。軽くて持ち運びにも便利ですが、扉がある分、雨風の侵入をより防いでくれます。
鉄格子よりもやわらかな印象を与えてくれるので、家に馴染みやすい作りになります。
犬小屋の使用はただの犬の居住スペースとして使用するほかに、お留守番などの際に使用することもあるでしょう。
その場合には扉つきのカギが付いたものを使用することがおすすめです。
または、突然の来客にびっくりして犬がとびかかるのを防止するためにも扉付きの犬小屋が安心です。
価格:7000円前後
特徴:
室内用の小型犬向きの犬小屋です。
コードを通す穴があるため、冬場などはヒーターを設置することが可能です。
横に奥まった作りになっているため、愛犬が奥にまるまって休むことが可能です。
誰にも観賞されない自分だけのスペースがあることにより安心して夜間などを過ごすことができます。
掃除もしやすい構造になっているので、管理が大変しやすいです。
サイズ:610*500*高さ530(mm)
サイズ(外装):620*460*210(mm)
材質:ポリプロピレン
室内の小型犬に使用する場合などは好みの形によって犬小屋を選んであげたり、デザイン性の良いものをインテリアとして購入することもおすすめです。
筆者の飼っている チワワ もサークルとは別に屋根付きの ベッド を使用してその中で眠ります。
安心して眠る空間があることにより、飼い主が起きていて電気をつけていても気にせずに生活することが可能です。
また、冬場は保温性にすぐれているので、快適に且つ経済的にも負担なく過ごすことができます。
価格:5000円前後
特徴:
箱型の布地犬小屋で室内用の物になります。
ダックスフンド やチワワなどの小型犬がすっぽりと入って安心できるサイズで、屋根部分は取り外しが可能です。
ボックスのような形は、お部屋のインテリアとしても可愛らしいです。
多頭飼いの方は複数並べておくこともできるサイズです。
犬小屋の役割や犬小屋選びのポイントを中心にご紹介させていただきました。
愛犬が肉体的にも精神的にも健康に過ごせるようにハウスは欠かせないものです。
また、人との居住空間を分けることにもなり、生活にメリハリをつけることができるので しつけ もしやすくなります。
室内飼育の方もケージと併用など選択肢の一つとして検討してみてくださいね。
飼い主と愛犬がよりよい生活が送れるようにベストな犬小屋を選ぶための参考にしていただければ幸いです。
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公開日 : 2017/11/04