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日本ではなかな目にかかれない「サバンナキャット。」
体長は50〜70㎝もあり、一般的な日本猫のよりかなり大きいことがうかがえます。
大きく鋭い顔つきから、少し凶暴そうなイメージを持たれがちですが、実はとっても人懐こく可愛い 猫 なのです。
日本では繁殖しているブリーダーがほとんどいないため、ペットショップなどではまず出会うことができないサバンナキャットですが、
海外の愛好家の中ではとても人気が高く、またその珍しさと入手の難しさから「セレブ猫」とも呼ばれています。
今回は、そんなサバンナキャットの歴史、そして愛らしい性格、飼い方など詳しくご紹介します。
以上のようにご紹介していきます。
では、早速歴史から見ていきましょう。
サバンナキャットの誕生は、1986年と言われており、 ベンガル のブリーダーが自身の飼い猫とアフリカンサーバルを交配させたことにより生まれました。
しかし、飼育規制や保護条例がある野生のサーバルキャットを飼育し、イエネコとの繁殖ができるように飼育するのはとても難しく、その後はなかなか繁殖が進みませんでした。
そんな中、この繁殖に興味を持ったブリーダーが長らく研究を重ね、1996年に現在のサバンナキャットを形成しましたが、野生のサーバルキャットとイエネコの交配、そしてそれをペットにすることについて、様々な議論が重ねられ、すぐには公認されませんでした。
そして、2001年にTICAへの登録が認められ、現在に至ります。
サーバルキャットと掛け合わせるイエネコは、ベンガル・ エジプシャンマウ ・ オシキャット が主で、生まれてくる子供のサーバルの遺伝子の割合によってF!〜F7までに分類されます。
サバンナキャットは、生猫になるまで3年の月日がかあり、最終的に体長は、50〜70㎝、体重は、雄6.5〜13Kg、雌6〜10Kgほどになります。
一般的な日本猫がおおよそ30〜50㎝前後のことを考えると大きさによっては倍以上の差があることになります。
細長い尻尾と前足に比べて後ろ足が長いのが特徴的で、体全体がスリムで筋肉質な体型です。
ジャンプ力も凄まじく、2.5mも飛ぶこともあります。
顔はつり上がったアーモンド型の目が印象的で、キリっとした凛々しい顔立ちをしています。
耳は大きく、他の猫と比較して耳の間が狭いのが特徴です。
F1やF2のサバンナキャットは、サーバルの血が特に強く出るため、爪や牙が鋭い傾向にあります。
とても大きな体格とキリッとした目が印象的で、一見凶暴そうに思える外見ですが、性格はとても社交的で人懐こいです。
主に主人に懐きますが、主人以外にも友好的です。
自立心も高く頭のいい猫なので、 しつけ もしやすいと言われています。
ただ、好奇心が旺盛でイタズラ好きなので、物を隠してみたり、部屋を散らかしたりと少しやんちゃで飼い主を困らせてしまうこともあるようです。
賢いが故に、扉や棚を開けることを覚えたり、蛇口をひねって水遊びすることも…
子供の頃からしっかりしつけてあげることが大切です。
また、運動が大好きな活発な猫ですので、ストレスを溜めないように思いっきり遊ばせてあげましょう。
毛色は、ブラウンスポラッドタビー、シルバースポラッドタビー、ブラックスモーク、ブラックなど多様です。
※スポッド=斑、タビー=縞模様
黒にグレーが混ざったようなカラーが公認として認められています。
お手入れは、特別なことは必要なく、通常の猫と同じように定期的なブラッシングとシャンプーが必要です。
ただ、体が大きいのでシャンプーは広いお風呂場と体力が必要かもしれませんね。
とても珍しい種類の猫なので、なかなか市場には出回りません。
海外からの輸入が主な入手経路となります。
ごくわずかですが、国内でもブリーダーをしている方がいるようですので、インターネットを使用して調べてみてもいいと思います。
値段はセレブ猫と言われるだけあって、100〜300万とかなり高値で、F1 〜F7の分類によって値段が変わります。
F1が最もサーバルの血が強く残っており、数字が増えるにつれて血が薄まります。
特にサーバルの遺伝子が濃く、野性味が強いF1〜F3が高値で取引されていますが、自治体への飼育許可が必要となります。
サバンナキャットの交配元であるサーバルキャットは、特定動物に指定されています。
サバンナキャットもF1〜F4は、サーバルキャットの遺伝子が50%を超えるため、特定動物に分類され、飼育には自治体の許可が必要です。
実は、アメリカでは飼育禁止の州(ニューヨーク・マサチューセッツ・ハワイ・ジョージニアなど)もあるくらい、飼育するのが難しい動物なんです。
日本は、自治体の許可が下りれば飼育することは可能ですが、専用の檻の設置、施設外での飼育禁止、マイクロチップなどによる個体認識措置、標識の掲示など様々な条件をクリアする必要があります。
また、体も大きいサバンナキャットがストレスを貯めないように広いスペースでの飼育が必要ですし、走り回った時やジャンプをした際にご近所迷惑にならないように配慮も必要です。
キャットタワー や おもちゃ も大きなサバンナキャットに適したものを選ぶ必要があります。
その他、爪もとても鋭いので、小さなお子様がいる場合は、じゃれ合っていたとしても怪我をする可能性がありますし、 爪とぎ などで家具を傷つけないように気をつける必要があります。
サバンナキャットを飼育するには飼育環境に十分に注意しなくてはなりません。
購入時だけでなく、飼育環境を整えるのにもとてもお金がかかり、サバンナキャットが「セレブ猫」と言われる所以です。
ただ、飼育許可が必要なかったとしても、飼育環境は十分に整えないと飼育は難しいので、よく考えてから選ばれることを推奨します。
サバンナキャットは、野生のサーバルの血を引いているため、一般的には健康的な種類の猫です。
遺伝的な病気も特に見受けられませんが、異種交配により誕生したため、稀に体に対して大きな臓器を持った猫が生まれたり、免疫疾患が発生場合もあります。
その他、一般的な猫の病気としてよくあげられる泌尿器系の病気には気をつけましょう。
定期的に獣医に診察してもらうようにしましょう。
平均寿命 は、17〜20歳と比較的長生きの種類です。
飼育の際は、「20年生きる」ことを理解した上で決断されると良いでしょう。
また、大型の猫のため、病気などで寝たきりになった際は介護が非常に大変です。
そちらも念頭に置いておくといいと思います。
サバンナキャットのように野性味溢れる猫は他にも数種類存在します。
ベンガルヤマネコとイエネコの交配。
ベンガルとイエネコの交配。
トラを意識して作られており、模様が特徴的。
アビシニアン と シャム猫 、 アメリカンショートヘア の交配。
他にも、チートー、セレンゲティ、チャウシーなども野性味溢れる外見でかっこいい猫たちです。
珍しい猫ばかりですので、飼育をするのは難しい場合が多いですが、興味がある方は是非。
名称:サバンナキャット
原産国:アフリカ
誕生年:1986年
入手:難しい
値段:100〜300万
体重:雄6.5〜13Kg 雌6〜10Kg
体高:50〜70㎝
平均寿命:17〜20歳
特徴:筋肉質、細長い尻尾、スリム、つり上がった目
性格:人懐こい、イタズラ好き、賢い
野性味溢れる、存在感のある外見と、人懐こく可愛らしさを併せ持つサバンナキャット。
飼育へのハードルは高いですが、飼育環境の整えとランクを選べば家族として迎え入れることも可能です。
野性味が強い猫をお探しの方は、検討してみてはいかがでしょうか。
最終更新日 : 2021/04/28
公開日 : 2017/09/18