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トイガーは、リビングで飼えるトラを目指して作出されたイエネコです。
「トイ(おもちゃ)」と「タイガー(トラ)」をあわせて、トイガーという名前が付けられました。
トイガーは1980年代のアメリカにおいて、Judy Sugdenさんによって作出された比較的新しい品種です。
ヤマネコの血を引くイエネコ、ベンガルの中でも特にトラのような模様を持った個体を見つけたことから、トイガーの歴史がはじまったとされています。
トイガーは1993年に猫の血統登録機関であるTICA(The International Cat Association)に受け入れられ、2007年に正式な品種として登録されました
トイガーの平均的な体重はオスで4~7Kg、メスで3~5Kg程です。
オスの方が大きくなる傾向にあります。
トイガーの毛色の中で、正式に認められているカラーは ブラウンマッカレルタビー のみです。
地色は黄色~赤茶色、そこにトイガーの特徴である茶色~黒い縞模様が入ります。
なお、地色が白色(銀色)や青色をしているトイガーも確認されており、そういった個体は シルバートイガー と呼ばれています。
模様は黒くはっきりしており、トラのような模様であればあるほど良いとされています。
トイガー最大の特徴はトラに似た、ブレード状の縞模様です。
しかし、まだ品種としての歴史が短いことからまだ模様が安定しておらず、かなりトラに近い模様の個体とそうはでない個体がいます。
トイガーらしい模様が安定するためには、少なくともあと10年は必要であると考えられています。
トイガーは友好的で遊び好き、人間とのコミュニケーションを好む個体が多いとされています。
とても賢く少し犬っぽい面があることから、トレーニング次第では首輪とリードをつけて散歩をさせる、ボールを投げて取ってこさせる遊びをさせるなど様々なことを覚えさせることができます。
ただ、作出されてまだそれほど時間が経っていないことから、まだ性格が安定していないという一面もあります。
繁殖に関わった猫の性格がある程度表に現れるようで、おとなしい子もいれば警戒心が強い子もいます。
家族以外には強い警戒心を見せ、知らない人が来るとあっという間に隠れてしまう子も多いようです。
トイガーはとても活発で運動神経が良い猫です。
キャットタワー や各種おもちゃを用意し、しっかりと運動することができる環境を整えることが必要です。
トイガーの寿命は10年以上と言われています。
一般的なネコの平均的な寿命と同じくらいと考えても差し支えないでしょう。
英名:Toyger
原産:アメリカ
大きさ:オスで4~7Kg、メスで3~5Kg程
寿命:10年以上
トイガーは野生の猫の血を引いた品種です。
一般的な猫より野性味と力が強いことから、しっかりとしつけをする必要があります。
国内でトイガーを飼っている人はまだ多くないため、彼らへの接し方が手さぐりになってしまう部分もあるでしょう。
そういった部分も含めてトイガーとの生活を楽しめるならば、彼らはとても良い家族やパートナーになってくれますよ。
トイガーはまだ国内における飼育数が多くない品種です。
一般的なペットショップでは販売していないと考えた方が良いでしょう。
ペットショップに依頼してブリーダーから取り寄せをしても良いですが、 直接ブリーダーから購入すると良い でしょう。
悲しいことに、ブリーダーの中には動物にただ仔を産ませて販売すれば良いと考えている人もいます。
劣悪で不衛生な環境で仔を産ませて、用が済めば親を処分してしまうという悪徳業者も少なからず存在しています。
そんなブリーダーに加担しないように、トイガーだけはなく、ブリーダーから動物を購入する時はできれば飼育環境を見せてもらいましょう。
衛生面の問題から見学に対応していないというブリーダーもいますが、その場合は動物について色々と質問してブリーダーの人柄や動物に対する態度や考え方を見てみてください。
動物を販売する業者であれば必ず持っている、「動物取扱業者」の登録番号を教えてもらうのも良いでしょう。
トイガーは10〜50万円程度で販売されています。
品種として確立してまだそれほど時間が経っていないこと、ブリーダーが多くないことから値段はまちまちです。
模様が濃く、美しい個体ほど高価になる傾向があります。
ここまでトイガーの歴史や性質について解説してきました。
ここからは実際にトイガーを飼うために、事前に知っておいて欲しいポイントを解説していきます。
トイガーは体が大きい傾向にあるため、それなりにエサ代がかかります。
体重や成長の度合いに合わせて、適切なエサを選んであげてください。
※合わせて読みたい: 安心・安全なキャットフードはどれ?猫の餌の与え方や注意点とおすすめキャットフードランキング!
トイガーは短毛種ですが、体が大きくて被毛が厚いことから比較的抜け毛が多いとされています。
スキンシップを兼ねて、定期的にブラッシングをしてあげると良いでしょう。
※合わせて読みたい: 猫のブラッシングの効果と、ブラシの種類やブラッシングの方法を解説
トイガーは頭が良く、しつけをしやすい猫と言われています。
ケージに入ることや爪とぎをして良い場所など、一緒に暮らすために身につけて欲しいことは早いうちに覚えてもらいましょう。
通院や災害時といったいざという時に備えて、キャリーバッグに入る練習もしておくと良いです。
※合わせて読みたい: 猫のしつけ〜猫の習性を理解して、トイレ・爪とぎ・甘噛み・登り癖をしつけてみよう〜
トイガーを飼うためのポイントを押さえた後は、実際に彼らを飼うために必要なものをご紹介します。
この項目で解説しているもの以外にも、一般的に猫を飼う時に必要になるものは一通り揃えてくださいね。
トイガーは遊び好きで運動が好きな猫です。
たくさん運動できるように、高さのあるキャットタワーを設置してあげると良いでしょう。
体が大きいトイガーが飛び乗ってもぐらつかない、土台がしっかりとしたものを選んであげてください。
トイガーはイヌのような気質をもっている猫です。
運動不足や退屈な時間をさけるため、おもちゃを用意して遊んであげましょう。
留守番をする時のために、一人で遊べるおもちゃに慣らしておくと良いかもしれません。
トイガーは猫コロナウイルス(FCoV)が原因となる、猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症しやすいと言われています。
猫コロナウイルス感染症は、猫や野生のネコ科動物の中ではありふれた感染症であり、ほとんどの場合は軽い下痢を起こす程度で命にかかわるような症状にはなりません。
しかし、トイガーの元となった ベンガル を始め、一部の純血種はFIPを発症して重篤な症状になることが多いとされています。
残念ながら、日本ではまだFIPのワクチンが流通していません。
ただ、FIPの原因となる猫コロナウイルスは家庭用の洗剤や消毒薬で簡単に失活させることができます。
猫コロナウイルスは糞尿が感染源となることが多いため、トイレはこまめに片付け洗剤や消毒液を使って掃除すると良いでしょう。
トイガーはFIPの他にも、心筋症をはじめとした心臓の疾患、白内障を発症しやすいため注意が必要です。
トイガーは作出されてからまだ日が浅いため、心身ともに野性味を強く残している個体もいます。
人懐こい個体が多いとはされていますが、ある程度猫の飼育に慣れてから挑戦することをおすすめします。
作出されてから日が浅く、まだまだ発展途上の猫であるトイガー。
そんなトイガーは、とても賢くて愛情深い猫を探している方や、トラが好きな方におすすめしたい猫です。
公開日 : 2019/06/07