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シャム×バーミーズで産まれたトンキニーズの性格や歴史、飼い方






独特のカラーポイントが美しいトンキニーズは、シャムやバーミーズとは違った魅力を持ち合わせている猫種です。
しかし、まだ日本では、あまり知名度が高くないため、「どんな猫種なのか分からない」と思っている方も、多いのではないでしょうか。

そこで今回は、トンキニーズの歴史や飼い方、飼育時の注意点などを詳しく解説いたしますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

シャム×バーミーズで産み出された猫種!

 

 

トンキニーズは、もともと自然に発生していた 猫種 です。

しかし、現在のトンキニーズのもとになった は、1960年代に人の手で交配される「人為的発生」という方法で産み出されました。

 

そもそも、トンキニーズを産み出すもととなった シャム猫 やバーミーズも、古代のアユタヤ時代からタイで自然発生していた猫種です。

そして、シャムとバーミーズの交配は、今から何世紀も前の東南アジアで行われ始めたため、この地域ではシャムとバーミーズの特徴を併せ持った猫が見られるようになりました。

 

実際に、1800年代後半の記録には、光沢感のある被毛と緑がかった青色の瞳を持ったシャムが、タイからヨーローッパやアメリカへやってきたと記されています。

そして、この猫は記録の中ではシャムだと記されていますが、現在のバーミーズやトンキニーズのような見た目をしていたのではないかといわれているのです。

 

こうした歴史がある中で、現在のトンキニーズのもとになったのは、「ウォン・マウ」という1匹の猫だとされています。

ウォン・マウは、ブリーディングの研究をしていたアメリカ軍人のトンプソンが、タイのミャンマーから連れ帰った猫です。

ウォン・マウはシャムとバーミーズの交配によって産み出され、チョコレート色の被毛を持っていました。

 

トンプソンは、そんなウォン・マウとシャムを交配し、産まれた 子猫 を母猫と交配(戻し交配)させることで、新しい猫種を産み出そうとしたのです。

その結果、3種類の被毛パターンを持つ子猫が産まれました。

まず、1匹目の猫はシャムらしい特徴のカラーポイント(耳や顔、四肢の先端、尻尾などの被毛がベースカラーよりも濃い状態のこと)を持っていたのが特徴でした。

 

そして、他の2匹は全体が淡いチョコレート色をしていたり、ウォン・マウと同じようなチョコレート色の被毛に淡いカラーポイントを持っていたりしました。

この中の淡いカラーポイントを持った子猫は、ウォン・マウと共に、現在のトンキニーズのもとになった猫だといわれているのです。

 

 


黄金のシャムがトンキニーズ誕生の原点!

 

シャム

 

その後、トンキニーズの交配が本格的に行われ初めたのは1950年代のことでした。

この頃、ブリーダーたちは黄金のシャムを作ろうと考え、新品種を産み出すことに力を注いでいたのです。

 

そんなとき、ニューヨーク市に住んでいたブリーダーのミラン・グリーアは、バランスのいい体型とゴージャスな色の被毛を持つ猫が、黄金のシャムを産み出すための交配から産まれていることに気づき、それを実証したいと思うようになりました。

実際に、グリーアは1960年代に自身が理想としていた猫を作り出し、その猫は多くの人々からの注目を浴びたといわれています。

この結果に満足したグリーアは、それ以上育種を行おうとはせず、トンキニーズの交配をやめてしまいました。

 

 

アメリカとカナダのブリーダーが交配に力を注ぐ!

 

 

グリーアが注目を浴びたのと同じ頃、カナダではバーミーズのブリーダーをしていたマーガレット・コンロイが悩んでいました。

コンロイは、自身が飼っている大人しいメスのバーミーズ、「コムース」に子猫を産ませたいと考えていましたが、地元ではなかなかよい交配相手が見つからなかったのです。

 

そんなとき、コンロイはキャットショーの審査員から、シャムとの交配を進められたため、異種交配(違う猫種同士を交配させること)を実践しました。

すると、美しいアクアブルーの瞳とミンク(トンキニーズならではのカラーポイントパターン)の被毛を持った子猫が産まれ、コンロイはこの子猫に夢中になったのです。

そのため、コンロイはその後も交配を繰り返し、この美しい猫を品種として確立させようと奮闘するようになりました。

 

一方、アメリカでもシャムのブリーダーである、ジェーン・バーレッタがシャムとバーミーズを交配させて、新品種を産み出そうとしていたため、コンロイとバーレッタは、共に協力して、新しい猫種のブリーディングに取り組むようになったのです。

バーレッタはその後、アメリカでトンキニーズ公認の設立者にもなりました。

 

この頃は、西海岸でもメアリースワンソンを始めとするブリーダーたちがトンキニーズの交配にチャレンジしていたため、1970年代に入ると、全米のブリーダーたちがトンキニーズの育種のために協力し合うようになったとも言われています。

 

 


最初の猫種名は「トンカニーズ」だった!

 

 

トンキニーズは最初の頃、「トンカニーズ」という名前で、人々に親しまれていました。

しかし、当時は原産国を猫種名につけることが多かったため、トンカニーズという呼び名では正しい原産国が伝わらないことも少なくありませんでした。

 

例えば、インドシナ半島のトンカニーズ地方やベトナムのトンキン湾が猫種名の由来になっていると思われることもあったので、誤解をさけるために、猫種名を「トンキニーズ」に変更しました。

ちなみに、この猫種名の変更は1967年、正式に認められたといわれています。

 

 

ブリーダーたちの愛によって正式な猫種に!

 

 

そんなトンキニーズを初めて公認したのは、カナダの猫協会であるCCAです。

CCAは1974年に、トンキニーズを正式な猫種として認めるようになりました。

そして、同じ年、トンキニーズはアメリカンのキャットショーにも出陳されるようになり、1978年にはトンキニーズのブリーダーたちが猫種としてのスタンダード(猫種としての理想的な特徴をこまかく記したもの)をCFAに提出し、公認を求めるようになったのです。

 

しかし、実際にトンキニーズがCFAに公認されたのは、それから4年後の1982年のことでした。

これほどまでに時間がかかったのは、当時トンキニーズは人々から「シャムが劣化した猫種である」と考えられていたためです。

こうした印象を変えるため、トンキニーズのブリーダーたちは、特徴や魅力をアピールし続けたといわれています。

 

なお、イギリスでトンキニーズが正式に公認されたのは、1980年代の半ばのことでした。

実はイギリスでも、1950年代からトンキニーズの交配は進められていましたが、ブリーダーの中には「チョコレート色のシャム」だと思っている人も多かったようです。

 

イギリスではまず、「ブリティッシュ・キャット・アソシエーション」という猫協会がトンキニーズを公認しました。

その後、1991年、GCCFに仮登録され、正式に公認されたのは、1994年だといわれています。

そのため、トンキニーズはまだ、歴史が浅い猫種だといえるでしょう。

 

 


トンキニーズの外見的特徴を知りたい!

 

 

ボディの特徴

 

セミフォーリンタイプのトンキニーズは、中型くらいの体型で、フォーリンタイプの猫種よりも肉付きがよいのが特徴です。

筋肉質でがっちりとしているため、さほど大きくはないのに、抱くとずっしりとした重みを感じるでしょう。

そして、胴体は長方形で、胸は丸みを帯びています。

 

頭部の特徴

 

頭部は中くらいの大きさで、変形くさび型(V字型)をしています。

しかし、オリエンタルタイプほどスリムではなく、丸みがある縦長の顔をしているのもトンキニーズならではです。

横から見ると、頬骨が高く見えるのも特徴だといえるでしょう。

 

耳の特徴

 

トンキニーズの耳は根元が太く、先端が丸くなっています。

位置がやや前方に傾いて付いているところも、他の猫種との違いです。

 

目の特徴

 

目の大きさは中くらいで、上半分はアーモンド形をしています。

横から見るとくぼんで見えますが、正面から見るとつり目なので、猫らしい印象を与えるでしょう。

また、グリーン、ヘーゼル、イエロー、ゴールド、サファイヤブルー、ブルー、アクアといったすべての目色が見られますが、オッドアイのトンキニーズはいません。

 

目色は、被毛のカラーポイントによって異なり、カラーポイントが濃いとブルーが強くなり、薄いとイエロー系の色味が加わるといわれています。

ただし、理想的な目色はブルー系の瞳だとされているので、アクアの目色をした子が多いようです。

 

四肢の特徴

 

四肢は、一般的な猫よりも細く、胴体とのバランスがよい長さです。

後ろ足が前足よりも少し長くなっているのも、大きな特徴だといえるでしょう。

そして、四肢の先は中くらいの楕円形をしています。

 

尻尾の特徴

 

トンキニーズの尻尾は根元が太くて、先端が細くなっているのが特徴です。

尻尾の長さは一般的な猫と同じで、胴体とほぼ同じくらいの長さをしています。

 

被毛の特徴

 

トンキニーズは短毛種ですが、被毛の長さはセミロングから短め程度となっています。

密度が濃くて光沢感がある被毛は、ベルベットのようになめらかな触り心地をしているでしょう。

 

そして、産まれた時は真っ白な色をしていますが、成長するにつれて、カラーポイントが現れるようになります。

カラーポイントはシャムのようにはっきりとしていることもありますが、一目見ただけでは、はっきりと分からないような淡いカラーポイントを持っている子もいるのです。

 

被毛はシール、ブルー、ライタック、シナモン、フォーン、レッド、クリームといった色が現れますが、ホワイトのトンキニーズはいません。

また、現在は登録団体によっても、認められている被毛の色が異なっています。

 

 

カラーポイントは3種類に分かれる!

 

トンキニーズに現れるカラーポイントは、これからご紹介する3つの種類に分けられます。

カラーポイントが3種類に分かれるのは、ポインティッドを持つシャムとソリッドが見られるバーミーズの、どちらの特徴が強く出現するかによって濃淡のコントラストが決まるためです。

 

1.ソリッド

 

 

ソリッドタイプは、カラーポイントの濃淡にあまり差がなく、セピアカラーのバーミーズに近いため、「バーミーズパターン」とも呼ばれます。

このタイプは、グーリンやゴールド系の目色をしているのも特徴です。

 

2.ポインティッド

 

 

ポインティッドタイプは、濃淡のコントラストが強いため、シャムのような見た目をしています。

このタイプは、明るいブルーやバイオレットといった目色をしているため、神秘的な印象を与えるでしょう。

 

3.ミンク

 

 

ミンクは、トンキニーズ特有のカラーポイントで、別名「トンキニーズカラー」とも呼ばれています。

濃淡のコントラストはやや見られますが、ポインティッドタイプほど強くなく、ソリッドタイプほど淡くありません。

このタイプはトンキニーズの理想とされており、中でもアクアブルーの瞳を持っている子は最も理想的だとされています。

 

 


トンキニーズは飼いやすいサイズの猫種

 

 

トンキニーズは、シャムやバーミーズをもとにして生み出されたため、体型もそれほど大きくなりません。

そもそも、一般的な猫の平均体重は3~5kg程度とされていますが、トンキニーズの平均体重もオスで3kg~5kg、メスの場合は2.8kg~3.8kgほどとなっているため、飼いやすい猫種でもあるといえるでしょう。

 

 

トンキニーズは平均寿命も長い!

 

 

一般的な 猫の平均寿命 は、およそ15歳ほどです。

しかし、トンキニーズの場合は平均寿命が長めで、12~16歳前後だとされています。

もとになったシャムやバーミーズは、どちらかといえば平均寿命が短い傾向にありますが、トンキニーズはそうした猫種よりも長生きしてくれる子が多いのです。

しかし、こうした平均寿命は、飼い主さんの飼育法によっても変わってくるので、栄養価の高い キャットフード を選んだり、定期健診をこまめに行ったりすることも意識していきましょうね。

 

 


【平均価格はいくら?】トンキニーズの購入はブリーダーサイトをチェック

 

 

トンキニーズはシャムやバーミーズと比べると、まだまだ知名度が低い猫種です。

そのため、ペットショップでも取り扱っていないことが多いので、おうちに迎えたいと思っている方は、ブリーダーサイトをチェックしてみましょう。

 

ブリーダーから購入する場合の平均価格は、およそ20万前後となっています。

しかし、ミンクタイプでアクアの瞳を持っているトンキニーズは希少価値が高いので、価格も30万前後に設定されている場合があります。

 

 

トンキニーズは好奇心旺盛で無邪気

 

 

トンキニーズは、好奇心が旺盛で活発な性格をしています。

遊び好きなので、おもちゃで無邪気に遊ぶ姿もよく見かけられるでしょう。

活発だと聞くと、運動量も多そうに思えるかもしれませんが、他の短毛種ほどではありません。

 

そして、社交的な一面もあるため、他の動物と一緒に飼うこともできます。

しつけ もしやすく、飼い主さんの肩や膝の上に乗ることを好む子も多いので、甘えん坊な猫を飼いたいと思っている方にも、ぴったりな猫種だといえるでしょう。

 

また、 のような賢さを持っているため、おやつを使って芸を教える飼い主さんも多いといわれています。

ちなみに、シャムの血を受け継いでいますが、シャムほど人間への依存心が強くないので、安心してお留守番もさせられるでしょう。

 

 

トンキニーズを飼うときの注意点とは?

 

 

好奇心旺盛なトンキニーズは、飼い主さんがいないとき、思わぬ事故に遭遇してしまうこともあります。

例えば、水に興味を示して、お風呂場や トイレ に侵入し、溺れてしまうケースも少なくありませんので、注意しましょう。

 

そして、トンキニーズは寒さに弱い猫種です。

気温が低い冬はもちろんですが、クーラーを使用する夏場や梅雨は体が冷えすぎてしまうこともあるので、室温は28度前後を保つようにしましょう。

 

また、トンキニーズは短毛種ですが、ブラッシングをしてあげることも大切です。

ブラッシングの頻度は、1日1回を目安にするとよいでしょう。

さらに、光沢感が見られなくなってきたときは、月に1回ほどの頻度でシャンプーをしてあげるのもおすすめです。

このとき、人間用のシャンプーを使ってしまうと、アロマ成分を皮膚から吸収してしまい、中毒症状に陥ってしまう危険性があるので、必ず 猫用のシャンプー を使用しましょう。

 

 

トンキニーズは遺伝子疾患が少ない猫種

 

 

シャムやバーミーズは、遺伝子疾患を引き起こすことも多い猫種ですが、トンキニーズは逆に遺伝疾患が少ない猫種です。

その理由は、育種のときにブリーダーたちが、シャムやバーミーズのような遺伝子疾患が現れにくいように奮闘したからだといわれています。

 

しかし、トンキニーズは、皮膚病にかかりやすいという特徴を持っています。

皮膚病はノミやダニなどの寄生虫によって引き起こされることも多いので、清潔な環境の中で飼育してあげることが大切です。

中でも、猫用ハウスの掃除は意外と見落とされがちなので、天気のいい日に天日干しなどを行って、病気の原因を取り除けるようにしましょう。

 

 

トンキニーズの基本データ

 

 

原産地:アメリカ、カナダ、タイ

原種:シャム、バーミーズ

公認年:1974年

公認団体:CFA、TICA、GCCF

入手しやすさ:やや難しい

価格:20万前後(ミンクタイプで目色がアクアの場合30万前後)

平均寿命:12~16歳

毛色:ホワイト以外のすべての毛(シール、グレー、チョコレート、レッド、ライラック、フォーン、クリーム)

目色:グリーン、ヘーゼル、イエロー、ゴールド、サファイヤブルー、ブルー、アクア)

※オッドアイは産まれない

体重:オス3~5kg、メス2.8kg~3.8kg

ボディタイプ:セミフォーリン

体型:中型

特徴:筋肉質でがっちりしていて、ボディは長方形

性格:好奇心が旺盛で、無邪気

かかりやすい病気:皮膚病

毛種:短毛種

 

 

トンキニーズはシャムやバーミーズにはない、好奇心の強さや自立心が楽しめる猫種です。

そして、カラーポイントも豊富なため、自分の好みに合った被毛パターンを選ぶことができるのも、トンキニーズの魅力だといえるでしょう。

ぜひこれを機に、まだまだ知名度の低いトンキニーズの良さを理解してみましょうね。

 

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