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ハリネズミ の個体の値段は、ハリネズミの種類や購入するお店・ブリーダーによって異なりますが、おおよそ5千~5万円ほどです。
ペットショップでは3万円未満で購入できることが多いです。
いずれにしても、ハリネズミを譲り受ける際には、飼育環境が良いかどうかを必ずチェックしましょう。
良いショップ・ブリーダーであれば、ケージの中がしっかり掃除されており清潔であるはずです。
また、オス・メスが一緒のケージに入れられている場合は、購入した時点でメスが妊娠しており、飼育し始めてから出産したという例は少なくありません。
メスのハリネズミは、平均すると生後約2ヶ月ほどで性成熟してしまうため、ショップで飼育されている間に妊娠してしまうケースがあるのです。
新しい赤ちゃんハリネズミまで育てられる自信がない場合には、オスとケージが分けてあるかどうかも確認しましょう。
なお、ハリネズミは気温の変化にとても敏感です。
飼育始めの頃はハリネズミがかなり緊張してしまうので、部屋の環境に慣れてもらうための時間が必要です。
冬と夏は体調が不安定になる危険性があるため、なるべく気温差が少ない時期にお迎えすると良いでしょう。
ハリネズミを通信販売で購入することはできません。
「動物愛護法」が2013年9月に改正されてから、販売者側は飼育者に「対面販売」することが義務付けられました。
万一、スタッフから直接ハリネズミを引き渡してもらえない場合や、「ご自宅まで発送します」というサイトを見つけた場合には、決して取引しないようにしてください。
個体自体を無償で譲り受けられ、新たな飼い主を探しているハリネズミを引き取る、里親制度を利用することもできます。
しかし、 里親 を探しているハリネズミの数はあまり多くなく(もちろん、保護されている里子が少ない方が本来ならば望ましいことではありますが)、また募集があったとしても近所に住んでいる方のみに限定されていることがほとんどです。
さらに、一人暮らしの方など一緒に責任を持ってくれる家族がいない場合には、審査が通らないパターンも多いです。
もちろん、募集主によっても条件は異なります。
里親募集のサイトや、広告掲示板「ジモティー」、お近くの 小動物 病院などで、里子のハリネズミがいないか一度探してみると良いでしょう。
ただし、繊細な温湿度管理が必要なハリネズミは、飼育初心者には譲ってもらえない可能性が高いです。
まずは応募条件をよく熟読し、わからないことがあれば問い合わせてみてくださいね。
現在、日本で実質飼育して良いのは、特定外来生物に指定されていない「ヨツユビハリネズミ」という種類です。
ヨツユビハリネズミの中でも特に人気のカラーと、それぞれの個体の値段の相場は以下の通りです。
「スタンダード(ソルト&ペッパー)」は、その名の通り塩・胡椒のような色の組み合わせで最もポピュラーな種類です。
白い針に、黒または濃い茶色のバンド(=針にある、帯状の異なる色の部分のこと)があります。
皮膚と目の色は黒く、鼻先は黒みを帯びた茶色です。
個体の値段は、5千〜2万5千円ほどです。
「シナモン」は、白い針に、明るいシナモンブラウン(茶色)のバンドがあります。
皮膚と鼻先はピンク色で、目のカラーは黒です。
値段はソルト&ペッパーと同様、約5千〜2万5千円です。
「アプリコット」は、白い針に、薄い茶色のバンドがあり、白っぽい皮膚と、ピンクの鼻先・ルビーのように赤い目が印象的です。
値段は、約1万5千〜3万円です。
「シニコットは」、シナモンとアプリコットの中間色で、白い針にオレンジベージュ(薄い茶色)のバンドを持っています。
皮膚と鼻先の色はピンクです。
黒目タイプの「ブラックアイドシニコット」と、赤目タイプの「ルビーアイドシニコット」に分けられます。
バンドの茶色部分が、シナモンより薄く、アプリコットよりも茶色がやや濃いという特徴がありますが、見分けるのは難しいです。
ショップによっては、シナモンとシニコットを区別していないこともります。
1万5千〜2万5千円で購入できる場合が多いです。
「アルビノ」は色素がないため、全体が白い針で覆われています。
皮膚と鼻はピンク色で、瞳の色は美しいルビー色です。
値段はアプリコットやシニコットと同じ位で、約1万5千〜3万円です。
「パイド(ピント)」は、色の種類ではなく、色のパターンのことです。
ソルト&ペッパー・シナモン・アプリコットなど、どの色の子でも当てはまります。
白い不規則なぶち模様があったり、上半身・下半身で異なる色をしていたりという特徴があり、非常にレアなカラーです。
針の色がはっきりと2色に分かれているように見えることから、「ツートンカラー」とも呼ばれています。
黒い目の個体の子が多く見られるようです。
ハリネズミの中でも希少価値があることから、値段は2万5千〜5万円位と最も高額です。
ハリネズミのケージやエサなど、飼育のためにかかる費用や内容についても、きちんと理解しておきましょう。
回し車は、約2〜4千円で購入できます。
ハリネズミは、本来「1日に5kmも走り回る」と言われているほど運動量が多い動物です。
運動不足にならないよう、ケージ内に必ず回し車を設置してあげましょう。
回し車はなるべく大きいほうが良く、30cm前後の商品が主流です。
足を網に引っ掛けてしまう危険があるため、体が大きくなるまでは金網タイプの製品は避けましょう。
参考価格:2,980円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ (幅X奥行X高さ) :30.5×19.5×32cm
重量:800g
生産国:中国
ハリネズミ用のケージは、4千〜2万円程度です。
特に、約6千〜1万円の商品が多く販売されています。
ハリネズミは成長すると、体長20cm位になります。
さらに30cm前後の回し車も入れてあげる必要があるため、ケージの床面積は60×90cm位が理想です。
最低でも、奥行き45×幅60cmの物を用意してあげましょう。
ケージには、アクリルケース(水槽)やプラスチック、シャトルケージ、金網ケージといった種類があります。
金網ケージの場合、床に足が引っかからないよう工夫してあげてくださいね。
衣装ケースで代用することもできますが、この場合はフタに穴を開けて、必ず通気性を確保しましょう。
参考価格:8,429円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ (幅X奥行X高さ) :62×45×31.5cm
重量:2.8㎏
生産国:中国
ケージに敷く床材は、5L入ったもので1〜2千円位です。
注意点として、ハリネズミが最も多く感染する病気が「ダニ症」です。
また、ハリネズミはトイレを覚えることができないので、ケージの底には通気性が良く、湿気に強い床材を採用しなくてはいけません。
さらにハリネズミは、松・杉・ヒノキ・といった針葉樹に対して、強いアレルギー反応を示すことがあります。
安価な床材として、パイン・シダー製の物がありますが、アレルギーを発症しやすいことから、推奨していない獣医さんは多いです。
ウッドチップを購入する場合には、ポプラ・アスペンなどの広葉樹タイプを選びましょう。
最もおすすめの素材は、トウモロコシ・牧草・クルミの殻などで作られた「コーンリター」です。
吸収性・消臭力に優れており、ホコリも出にくく、万一ハリネズミが食べてしまっても安全です。
夏の暑さや、冬の暖房の湿気対策にも適しています。
参考価格:2,180円(税込)
メーカー名:はりねずみんみん共和国
内容量:5L
生産国:日本
少し硬めの「ウッドリター」は、うさぎやフェレットのトイレ砂としても販売されており、消臭力・安全性の面ではおすすめですが、ハリネズミが動くたびにザクザクと音が鳴って気になってしまうというデメリットがあります。
アレルギーの心配がなく、お手入れの簡単さを考えると、無臭タイプの ペットシーツ でもOKです。
ただし、ハリネズミは穴を掘る習性があることから、ペットシーツの中身を掘り出し、食べてしまう事故も起きているため、穴掘りをする場所には養生テープで固定する必要があります。
なお、他の床材の下にペットシーツや新聞を敷いておくと、吸水性がよりアップし、お掃除も楽になります。
床材の交換頻度は、ダニ防止のために週1回位を目安にしましょう。
参考価格:1,080円(税込)
メーカー名:アイリスオーヤマ
サイズ(1枚) :44×59cm
ハウスや巣箱・小屋は、約2千〜4千円です。
狭く暗い物陰を巣にするハリネズミのために、ケージ内に安心して休める隠れ家も作ってあげましょう。
木材・陶器製などがありますが、体を伸ばしても入れる位のサイズを用意してあげられるとベストです。
木箱の場合は、針葉樹が使われていない材質を選択しましょう。
参考価格:2,692円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ (幅X奥行X高さ) :28×16×25cm
重量:1.35㎏
生産国:ベトナム
給水ボトル・エサ皿は、いずれも約400〜900円で販売されています。
飲みやすい給水ボトルと、口が広く食べやすい大きさのお皿を購入しましょう。
参考価格:486円(税込)
サイズ : 直径7.6×高さ4.0cm
重量:121g
材質:陶器
参考価格:607円(税込)
メーカー名:マルカン
サイズ (幅X奥行X高さ) :11×6×22cm
重量:90g
生産国:中国
商品のグレードにもよりますが、ハリネズミ専用のフード・エサは、1kgで1〜3千円位です。
ハリネズミは実は美食家なので、同じフードを与え続けると食べなってしまいます。
あらかじめ数種類のフードを用意し、日によって味を変えたり混ぜたりしながら与えましょう。
参考価格:1,994円(税込)
メーカー名:SANKO
内容量:1㎏
生産国:日本
たまに キャットフード をハリネズミにあげる方もいらっしゃるようですが、元来ハリネズミは魚を捕食しないため、体質に合っているとは言えないでしょう。
野生のハリネズミは雑食で、実はミミズ・カタツムリや、 カエル ・小鳥・哺乳類、木の実・野菜・果物・キノコ・芋類を食べます。
おやつとして、キャベツや人参、リンゴやバナナをあげると喜ぶでしょう。
虫が苦手な飼い主さんでなければ、ミルワーム(20〜70gの乾燥タイプ400円前後)や コオロギ (缶タイプ40gで500円位)を副食として与えても良いですよ。
1〜3千円で調達できるので、ケージに取り付けできるタイプの温湿度計も準備しましょう。
スチール製のケージであれば、マグネット付きの温湿度計を簡単に設置できて便利です。
参考価格:1,664円(税込)
メーカー名:クレセル
サイズ (幅X奥行X高さ) ::86×81×17mm
重量:84g(電池含む)
生産国:中国
暖かさを確保するためのパネルヒーターは、2〜5千円位です。
うさぎ ・ チンチラ 用の物や、爬虫類用の商品でOKですが、ヒーターをケージの床に直接敷くとヤケドをしてしまうので注意しましょう。
参考価格:3,260円(税込)
メーカー名:CASA
サイズ (幅X奥行X高さ) :23x16x1.45cm
コードの長さ:1.2m
見た目も仕草も可愛いハリネズミを、「値段が安いから」という安易な気持ちで飼ってはいけません。
上述したような飼育用品の費用がかかるだけではなく、温湿度を保つための冷暖房費、病気になってしまった場合のコストもしっかり考えておきましょう。
ハリネズミを健康的に育てるためには、湿度を40%位まで、室温は24〜28℃に保つ必要があります。
高湿な環境で育てると、ダニが発生したり皮膚病にかかったりしてしまうリスクがあります。
また、気温が20℃以下だと体温が低下し、低体温症になってしまいます。
「ハリネズミは冬眠・夏眠する」という説を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、冬眠できるのは、ナミハリネズミ(ヨーロッパハリネズミ)という種類です。
日本で飼育されているヨツユビハリネズミは原産国がアフリカであり、冬眠するほど寒い地域に生息していないことから、冬眠する能力を持っていません。
このため、飼育下でも冬眠できず、低体温状態になってしまうと死んでしまう危険性が非常に高いです。
何よりも、温度管理は徹底してあげなくてはいけません。
どんなに気を使って育てていても、いつかは病気にかかり、やがては寿命を迎えてしまいます。
ハリネズミで最も多いダニ症は、治療費が1〜2万円近くかかります。
また、レントゲンや血液検査が必要な場合にも1万円前後の費用が必要です。
さらに腫瘍など重い病気の場合、手術費・入院費で合計10〜20万円、子宮ガンになってしまったメスの子宮を摘出する場合には30万円かかることもあります。
ハリネズミを診察できる病院が近所にないようでしたら、交通費がその都度かかることも忘れてはいけません。
なお、ペット保険を利用する場合は、保険会社や選択するプランにもよりますが、月払いであれば2〜4千円、年払いなら2万〜4万7千円位が相場です。
ハリネズミの平均寿命は、5〜10年です。
もちろん、ストレスなく伸び伸びと育ててあげられたなら、もっと長生きできる可能性もあります。
ご飯やおやつ、床材の費用は常にかかり続けますし、ご説明した通り、病気になってしまった際の治療費も安いものではありません。
たった一つの大切な命だからこそ、5年、10年先のことまでよく考えた上で、ハリネズミを温かくお迎えしてあげたいですね。
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公開日 : 2018/02/18