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日本の 雑種猫 が起源のジャパニーズボブテイル。
スリムな体型と凛々しい顔立ち、そして何と言っても可愛いまんまる小さな尻尾。
体型と尻尾のギャップにやられてしまう人が多いのも納得です。
そして、性格もとっても穏やかで一緒に生活しやすい 猫 なんですよ。
今回は、そんなジャパニーズボブテイルの歴史や特徴、性格についてじっくり紹介させていただきます。
では早速歴史から見ていきましょう。
ジャパニーズボブテイルは、元々は日本猫の雑種です。
一千年以上前に、中国から日本へやってきた猫の遺伝子にボブテイルの遺伝子があったとされており、江戸時代には「日本猫=ボブテイル」と認識されるほど日本には短い尻尾の猫が多く存在していました。
1960年代にその尻尾の短い猫を一人のアメリカ人女性が大変気に入り、雄と雌をアメリカに連れて帰って繁殖を行いました。
改良を重ねてよりスマートになった尻尾の短いキュートな猫は、アメリカ人の間で人気となり、1976年にCFAに公認されます。
日本には、アメリカから逆輸入といった形で入ってきましたが、現在日本で入手するにはとても難しいとされています。
ちなみに日本では、同じく尻尾に特徴のある「かぎしっぽ」の猫がいますが、それは、長い尻尾の猫とボブテイルがかけ合わさって誕生したと考えられています。
何と言っても尻尾が一番の特徴であり、魅力と言えます。
ボブテイルは「動物の短尾」という意味で、名前の通り、短い尻尾がとてもチャーミングです。
尻尾の長さは5〜7cm。
関節が固まっているため、柔軟性はありませんが、そのボテっとした雰囲気がまた可愛らしいですよね。
ちなみに日本で有名な「まねき猫」は、尻尾が短く、モデルはジャパニーズボブテイルなのではと考えられています。
また、もともと日本猫なので、顔立ちや体格もその血を引き継いでいます。
三角形のスッとしたシャープな顔立ちに、長い鼻。
そして長い胴体に長い足といったスリムな体型。
体重は、平均3〜4kg程度と小柄で、全体的に筋肉質なのも特徴です。
ジャパニーズボブテイルの中には左右の目の色が違う「オッドアイ」の猫もおり、とても人気が高いそうです。
キリッとした凛々しい顔立ちのジャパニーズボブテイルですが、実はとっても優しい心の持ち主。
穏やかな性格で社交的な猫のため、子供がいるご家庭や猫と暮らすのが初めてな方でも飼いやすい傾向にあります。
また、多頭飼いのご家庭でも他の動物たちと仲良く暮らしていけることが多いです。
頭もよく順応性があるので、小さいころからしっかり躾を行えば、 しつけ のしやすい 猫種 と言えるでしょう。
好奇心旺盛な遊び好きな面も持ち合わせているので、猫ちゃんとたくさん一緒に遊んであげられるご家庭にはオススメです。
やんちゃで家中走り回ったり跳ねたりすることも多いため、十分広いスペースと キャットタワー などで高低差のある環境を用意してあげるといいでしょう。
短毛種と長毛種が存在します。
ジャパニーズボブテイルが最初にCFAに登録された際は、短毛種しか認められず、一般的には短毛種が主流ですが、アメリカで品種改良重ねた影響で稀に突然変異で長毛種が誕生するようになり、1992年に長毛種も認められるようになりました。
毛色は、ホワイト・レッド・二毛・三毛・レッド&ホワイトトーティシュルなど多く存在しますが、特に三毛の人気が高いです。
柄の種類も多く、ソリッド・タビー・パーティーカラー・キャリコ&バイカラーなどです。
一般的な猫と同様に毎日のブラッシング、定期的な シャンプー で十分です。
長毛種は、ブラッシングの頻度を1日2回程度に増やしてあげるといいでしょう。
遺伝的な病気は特別ありません。
猫に多い皮膚疾患や尿路結石を気にかけることと、定期的な健康診断で体調管理に努めましょう。
また、太りやすい猫ですので、キャットタワーなどの上下運動や、 おもちゃ などで一緒に遊んであげ、できるだけ運動をするように心がけましょう。
平均寿命は、10〜13歳です。
一般的な 猫の平均寿命 が13〜14歳なので、標準もしくは標準より少し短いと言えます。
定期的な健康診断とストレスの少ない生活を心がけてあげましょう。
平均価格は10万〜15万と言われていますが、ジャパニーズボブテイルは、日本では非常に入手が難しく、ほとんど見かけることはありません。
というのも、もともと雑種の猫で純血のボブテイルが存在しないため、ペットショップなどに並ぶことはほとんどありません。
劣性遺伝で誕生するジャパニーズボブテイルは、繁殖が非常に難しいとされています。
両親がともにボブテイルの遺伝子を持っていても、生まれてくる子供が必ずしもジャパニーズボブテイルとして生まれてくるかどうかは分かりません。
また、ボブテイルの存在自体が貴重なため、ボブテイルの遺伝子を持った親猫を探すことすら難しいとされています。
そのため、ジャパニーズボブテイルのブリーダー自体が少なく、アメリカから輸入する方法が一番近いようです。
日本で探す場合は、保護した猫がたまたまボブテイルだったり、たまたま生まれた猫がジャパニーズボブテイルだったといった運命ともいえる出会いでしか巡り会えないかもしれません。
それほど珍しい猫ちゃんです。
「ボブテイル」と名のつく猫は、他にも2匹ほどいます。
もふもふっとした太くて短い尻尾が可愛らしいですね。
ずんぐりむっくりな体型も愛らしいです。
アメリカンボブテイル は、アメリカで突然変異で生まれた短い尻尾の猫をかけ合わせて誕生しました。
ジャパニーズボブテイルの短い尻尾の遺伝子は劣勢遺伝ですが、アメリカンボブテイルの尻尾の遺伝子は優勢遺伝によるものです。
鋭い顔つきと大きな体が特徴的なクリル・アイランド・ボブテイル(別名:クリリアンボブテイル、他)。
千島列島に18世紀以前から生息していた猫種で、突然変異によって生まれたとされています。
短い尻尾という共通点だけでなく、遺伝的にもジャパニーズボブテイルと類似が認められていますが、ジャパニーズボブテイルとは異なる猫種とされています。
その他、尻尾の短い猫ですと、マンクスやピクシー・ボブなんかも尻尾が特徴的で可愛いです。
名称:ジャパニーズボブテイル
原産国:日本(繁殖・改良はアメリカ)
登録年:1976年
入手:困難
体重:3〜4kg
平均寿命:10〜13歳
特徴:丸い尻尾、長い鼻、足長
性格:優しく穏やか、好奇心旺盛、社交的
思わず触りたくなってしまうようなまんまる尻尾がチャーミングなジャパニーズボブテイル。
なかなか巡り会うのが難しいので、出会った時は運命かもしれません。
もし気になった方は、もし出会えることがあれば、ぜひ家族の一員に加えてあげてくださいね。
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最終更新日 : 2021/05/04
公開日 : 2017/09/26