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女神の使いといわれる小さなフクロウ!「コキンメフクロウ」の特徴や飼い方を解説






あなたは「コキンメフクロウ」という、体の小さなフクロウを知っていますか?

コキンメフクロウはその名前の通り体が小さく、金色に輝く目を持つフクロウです。
見た目の愛らしさに加え、体が丈夫なことからペットとしての人気が高いといわれています。

愛らしい見た目をした彼らですが、どんな物を食べて暮らしているのでしょうか。
当記事ではコキンメフクロウについて、その生態や寿命、ペットとして飼う方法を解説していきます。

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【目次】女神の使いといわれる小さなフクロウ!「コキンメフクロウ」の特徴や飼い方を解説

 

コキンメフクロウの生態

分布

大きさ

鳴き声

食性

特徴

繁殖

寿命

コキンメフクロウの生態まとめ

コキンメフクロウはペットとして飼えるのか

コキンメフクロウの購入方法

コキンメフクロウの値段

コキンメフクロウの飼い方

コキンメフクロウの餌

ピンセット

パーチ(ファルコンブロック)

餌皿(食器)

ファルコングローブ

アンクレット

ジェス

リーシュ

水浴び用の容器

コキンメフクロウがいる動物園・施設

【静岡県】伊豆シャボテン動物公園

【静岡県】富士花鳥園

さいごに

 

 

コキンメフクロウの生態

 

下から見上げたコキンメフクロウ

 

コキンメフクロウは 「鳥綱 フクロウ  目 フクロウ 科」 の動物です。

 

海外ではギリシア神話に登場する女神、アテナの使いだと考えられています。

そのため、学名にも“Athene”という名前が付けられています。

 

この項目では主に、野生のコキンメフクロウに関する生態を解説します。

 

分布

 

細い枝を背景にしたコキンメフクロウ

 

コキンメフクロウは北アフリカからヨーロッパ、東南アジア、中近東、中国に生息しています。

砂漠や農地、草原や森林など、あらゆる環境で生活できる適応力を持っています。

 

大きさ

 

上を見上げるコキンメフクロウ

 

コキンメフクロウの体長は19~23cmほどです。

体重は166〜206gで、メスよりもオスの方が9~10%程度体重が軽いといわれています。

 

鳴き声

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

コキンメフクロウは 「ピュウ」「ピョロロ」 といった鳴き声で鳴きます。

小さな体に似合わず、鳴き声はなかなかの声量です。

 

食性

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

コキンメフクロウは、肉食の動物です。

野生では小型の哺乳類や鳥類、両生類や爬虫類に加えて昆虫類などあらゆるものを食べています。

 

特徴

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

コキンメフクロウの最大の特徴は、体が非常に小さいことです。

その体の大きさから、英語では「Little Owl」=「小さいフクロウ」と呼ばれています。

 

繁殖

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

コキンメフクロウは生後1年ほどで性成熟し、繁殖できるようになります。

繁殖は1年に1回で、1度できたペアは生涯解消されないといわれています。

 

メスは1回に1~7個(通常3個)の卵を産み、卵は28日ほどでふ化します。

ヒナは生後7~8週間ほどで一人前になり、巣立っていきます。

 

寿命

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

コキンメフクロウの寿命は、飼育下で15~16年ほどだと考えられています。

野生下での寿命はかなり短く、3~4年程度です。

 

コキンメフクロウの生態まとめ

 

分類:鳥綱 フクロウ目 フクロウ科

学名:Athene noctua

英名:Little Owl

分布:北アフリカからヨーロッパ、東南アジア、中近東、中国

大きさ:

体長・19~23cm
体重・166〜206g

鳴き声:「ピュウ」「ピョロロ」など

食性:肉食

繁殖:

性成熟:生後1年ほど
産卵数:1回に1~7個(通常3個)

寿命:飼育下で15~16年ほど

 

 

コキンメフクロウはペットとして飼えるのか

 

人工芝の上にいるコキンメフクロウ

 

コキンメフクロウはペットとして飼育できます。

 

かなり広い範囲に生息しているコキンメフクロウは、体が丈夫で環境への適応力があります。

ただ、体が小さい分、急激な環境の変化には弱い点に注意が必要です。

 

この項目ではコキンメフクロウの購入方法および、その値段について解説します。

 

コキンメフクロウの購入方法

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

コキンメフクロウはペットショップで販売されています。

ただしどこでも販売されている種類ではないため、猛禽類に強いショップを中心に探すと良いでしょう。

 

コキンメフクロウの値段

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

コキンメフクロウは現在、1羽20~40万円ほどで販売されています。

購入する際は値段だけではなく、必ず健康状態や年齢、性格などをしっかりと確認してください。

 

 

コキンメフクロウの飼い方

 

新聞紙の上にいるコキンメフクロウ

 

コキンメフクロウは体が小さいため、他のフクロウと比べると小さめのスペースで飼育できます。

そのため、飼育している人も多く、またフクロウ初心者の方にも薦められる種類です。

 

ただし、彼らはもともと野生動物であることから神経質で臆病、やや攻撃的な面も持ち合わせています。

慣れるまでにはそれなりの時間を要するため、じっくりと向き合える方向けの動物だといえます。

 

この項目ではそんなコキンメフクロウを飼育する際に必要なものと、その理由を説明します。

 

コキンメフクロウの餌

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

愛らしい見た目のコキンメフクロウですが、肉食動物である彼らの主食はもちろん肉類です。

それもスーパーで販売されている精肉ではなく、 ウズラ やヒヨコ、 ネズミ などの肉が主食です。

なぜなら私たちが食べる精肉には血や骨が入っておらず、猛禽類にとっては栄養不足だからです。

 

また、彼らは動物を丸ごと食べて、骨や羽、毛などの消化できないものも飲み込みます。

そして、それらの不要物を 「ペリット」 として、口から吐き出す習性があります。

 

精肉ではペリットを作れず、また骨などから溶け出す微量な栄養素を摂取できないため、精肉を主食にしたコキンメフクロウは絶対に長生きできません。

 

 

そうとはいえ、常に生きたウズラやヒヨコ、ネズミを入手するのは難しいもの。

そのため、実際にコキンメフクロウを飼う時は、猛禽類用の冷凍ウズラやヒヨコなどを使用します。

 

与える時はしっかりと解凍し、一口サイズにカットして与えます。

量は個体の状態や年齢によっても異なりますが、ヒヨコを1~2羽分ほど食べます。

 

なお、猛禽類用の餌については、内臓や頭を取り除かれた “処理済み” のものも販売されています。

餌の頭や内臓に抵抗がある方や、処理の時間が取れない方はこちらを利用しても良いでしょう。

 

ピンセット

 

 

コキンメフクロウに餌を与える際は、大きめのピンセットを使用しましょう。

素手で与えると「指=餌」だと認識してしまい、餌の時間以外にも突つかれてしまう恐れがあります。

 

パーチ(ファルコンブロック)

 

 

コキンメフクロウを飼育する際は、パーチ(もしくは小型のファルコンブロック)を使用します。

パーチとは止まり木のことで、パーチ周辺がコキンメフクロウにとっての部屋(生活圏)となります。

 

鳥類というと セキセイインコ 文鳥 のように、ケージで飼育するのでは?と考える方もいるでしょう。

しかし、ケージで飼育すると広げた翼をケージに引っかけてしまい、怪我(骨折など)の原因になります。

そのため、パーチを使用した飼育方法を推奨している方が多いです。

 

また、ケージで飼育すると人に慣れにくく、扉を開けた時に脱走してしまう恐れもあります。

 

餌皿(食器)

 

 

コキンメフクロウの餌を入れておくために使う、餌皿も必須アイテムです。

餌の内臓や血が付着するため、陶器やステンレス製など汚れが付きにくいものを選びましょう。

 

ファルコングローブ

 

 

コキンメフクロウの爪は非常に鋭いため、腕や手に乗せる時はファルコングローブを使います。

その他にも怪我の治療や通院時、脱走時など不慮の事態に備えて1つ用意しておくと安心です。

 

アンクレット

 

 

アンクレットはコキンメフクロウの足に着ける、足革のことです。

猛禽類を販売しているショップで販売されているほか、ハンドメイド品も多く販売されています。

 

首輪のような役割があるアンクレットは、この後紹介するジェスやリーシュを付けるために必要です。

経年劣化するためこまめに状態を確認し、最低でも1年に1回は取り換えましょう。

 

ジェス

 

 

ジェスはアンクレットに通して使う、足革のことです。

アンクレットとリーシュを繋ぐ、中継点のような役割を果たします。

 

こちらも経年劣化するため、こまめに状態を確認する必要があります。

 

リーシュ

 

 

リーシュはジェスに取り付けて使う、イヌのリードのような役割を果たすアイテムです。

パーチにこのリーシュを繋ぎ、コキンメフクロウを安全に繋留するために使われます。

 

なお、リーシュの長さは長すぎても、短すぎてもトラブルの原因となります。

長すぎる場合はリーシュを結んだり切ったりして、長さの調整をしてください。

 

逆にあまりにも短くて生活に支障がでるようであれば、長めのものを調達するようにしましょう。

 

水浴び用の容器

 

 

コキンメフクロウは水浴びが好きな個体が多いです。

十分なスペースがあるならば、自由に水浴びできる大きめの容器を用意してあげてください。

大きめの容器があればそこから水も飲むため、水入れを用意する必要ありません。

 

スペース上水浴び容器の設置が難しい場合は、霧吹きを使って水浴びをさせても良いでしょう。

その場合は、別途水入れを用意してあげてください。

 

 

コキンメフクロウがいる動物園・施設

 

コキンメフクロウの足からうえ

 

コキンメフクロウは体が小さく丈夫なことから、フクロウ初心者の方に人気のある種類です。

 

しかし小さくても猛禽類であるコキンメフクロウは、インコやオウムとはまた違う習性を持っています。

お迎えする前にはまず動物園などの施設に行き、実際の大きさや食べている物を確認してみてください。

 

この項目では、コキンメフクロウを飼育している 動物園 を紹介します。

 

【静岡県】伊豆シャボテン動物公園

 

 

静岡県の伊豆市にある伊豆シャボテン動物公園では、コキンメフクロウが飼育されています。

園内では リスザル クジャク など、多くの動物が放し飼いされていますよ。

 

伊豆シャボテン動物公園の基本情報

 

住所:〒413-0231 静岡県伊東市富戸1317-13

マップ: Googleマップ

電話番号:0557-51-1111

入園料:

大人(中学生以上)   2,400円
小学生        1,200円
幼児(4歳以上)   400円

開園時間:

3月〜10月      9:00~17:00(最終受付は16:30)
11月〜2月      9:00~16:00(最終受付は15:30)

休園日:年中無休

公式ホームページ:  伊豆シャボテン動物公園

 

【静岡県】富士花鳥園

 

 

静岡県の富士宮市にある富士花鳥園でも、コキンメフクロウが飼育されています。

園内ではたくさんの鳥たちと触れ合えるほか、餌(有料)をあげることもできます。

 

富士花鳥園 の基本情報

 

住所:〒418-0101静岡県富士宮市根原

マップ: Googleマップ

電話番号:0544-52-0880

入園料:

大人(中学生から)              1100円  
小学生                       550円   
幼児(未就学児)               無料       
シニア(65歳以上)           880円

開園時間:

夏(4月1日~11月30日まで) 9:00~17:00(最終入園は16:30)
冬(12月1日~3月31日まで) 9:00~16:00(最終入園は15:30)

休園日:年中無休

公式ホームページ: 富士花鳥園

 

 

さいごに

 

コキンメフクロウの特徴、飼い方、餌、大きさ

 

当記事では小さくてかわいらしい、コキンメフクロウについて解説してきました。

 

コキンメフクロウはフクロウの中では体が小さく、食べる餌の量も少なめ。

フクロウを飼ってみたい!と考えている方の入門種としては、ぴったりの種類といえます。

 

しかし、フクロウを始めとした猛禽類は、ペットとしての歴史が浅い生き物です。

ドッグフードのような完全栄養食があるわけではなく、適切な治療ができる病院も多くありません。

 

コキンメフクロウと暮らす間、毎日ウズラやヒヨコをさばき続けられるでしょうか。

珍しい動物は医療費が高くなりがちですが、医療費に充てられる十分な蓄えはあるでしょうか。

 

コキンメフクロウをお迎えする際はたくさんの知識を身に着け、また十分な準備を行ってください。

念入りな準備の後お迎えできたならば、コキンメフクロウはきっと素敵な家族になってくれることでしょう。

 

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