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可愛いうずらですが、どのような種類がいるのか、性格はどのようなものなのかなど、気になることはたくさんありますよね。
本記事では、うずらの寿命や大きさなどの基本データから、歴史、種類、性格をご紹介していきます。
うずらは、鳥綱キジ目キジ科ウズラ属に分類される 鳥類 です。
日本原産の鳥で、春から夏にかけて東北地方から北海道で産卵を行います。
冬場には九州地方から四国地方に移動する渡り鳥です。
うずらの歴史は非常に古くからあり、紀元前3000年頃、古代エジプトの農民がうずらを捕まえている様子が、彫刻として現代に残されています。
その他にも、旧約聖書やギリシャ神話にもうずらはたびたび登場しています。
日本においても、江戸時代にはうずらの鳴き声が「ご吉兆(ゴキッチョー)」と聞こえたことから、武士を中心に愛玩動物として飼育されてきました。
明治時代になると、うずらの卵が肺病や心臓病の薬になると信じられ、本格的に採卵用としての飼育が始まりました。
うずらには様々な種類が存在します。
ここでは、代表的なうずらの種類を紹介します。
ヨーロッパからモンゴル、インド東部などに生息しています。
オスは胸に三日月のような模様があることが特徴です。
体長は約18cmほどで、手のひらサイズです。
ヨーロッパウズラの色変わりで、全体的に白色をしており、頭や体の一部に茶色い模様があります。
大きさはヨーロッパウズラと変わりません。
インドから中国にかけて生息しています。
体長は約10〜12cmほどと小柄で、鳴き声も小さいことからペットとして人気の高い種類です。
同じヒメウズラでも、グレーやホワイトなどカラーバリエーションが数種類存在します。
オスは顎の下に三日月のような模様があることが特徴です。
※ヒメウズラについては下記記事で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。
北米に生息しており、立派な冠羽が特徴です。
オスは冠羽が大きく色も白黒はっきりしています。
メスはオスより冠羽が小さく、色もオスのようにはっきりとしていません。
体長は約25〜28cmほどです。
アフリカ中東部やメキシコに生息しています。
オスは顔の色が白と黒ではっきり分かれており、メスは茶と黒で分かれています。
体長は約25cmほどで、大柄かつがっしりとした体格をしています。
うずらは非常に臆病な性格で、驚くとジャンプをする習性があります。
そのため、ケージの天井部分にはタオルを敷くなどして、ぶつかってもケガをしないように工夫をする必要があります。
大人のうずらを懐かせるのは難しいのですが、雛のうちから驚かさないよう気を配ったり、スキンシップをしっかりとったりすれば、懐くようになることもあります。
懐いた個体は手乗りになることもありますよ。
うずらはその名の通りスーパーで販売されている「うずらの卵」から孵った鳥です。
ときより、スーパーで買ったうずらの卵が孵化したという話も耳にします。
本当にスーパーで販売されているうずらの卵から雛が孵ることはあるのでしょうか。
スーパーで販売されている卵のほとんどは、受精していない無精卵です。
そのため、雛が孵ることはありません。
しかし、たまに受精卵である有精卵が紛れ込んでしまうことがあります。
その確率は、おおよそ20分の1ほどと言われています。
このように可能性は低いのですが、その卵が有精卵だった場合には雛が孵ることがあります。
スーパーの卵から雛を孵化させたい場合には、根気強く何度も挑戦する必要があります。
購入した卵は、孵化器などを使用して温めます。
もし有精卵であれば、温めてからおよそ7日後には、卵に光を通してみると血管が見えるようになります。
一方で無精卵の場合は、光をあてても卵の中は真っ白です。
うずらを飼育するにあたり、どのような飼育用品が必要になるのでしょう。
ここでは、うずらに必要な飼育用品や飼育方法を紹介します。
うずらは家禽類を取り扱っているペットショップで購入することが可能です。
懐かせたい場合には、雛を購入すると良いでしょう。
雛は非常に弱く、温度管理などを怠るとすぐに亡くなってしまいます。
雛を育てる場合には、1日中誰かが見守りを行える環境でないと飼育は難しいでしょう。
うずらの販売価格は種類によって異なりますが、おおよそ500〜3,000円ほどです。
雛の場合は水槽、成鳥の場合は鳥用のケージがおすすめです。
鳥用のケージはうずらが動き回っても窮屈しない十分な広さと、脱走防止に頑丈な作りの物を選ぶと良いでしょう。
また、地面を歩くことが多いうずらは、底網で足を挟んでしまうトラブルが多いことも特徴です。
必ず底網は外して飼育をするようにしてください。
うずらに与える餌は、うずら専用の餌がおすすめです。
ニワトリ用の餌ではカロリーが高すぎるので注意が必要です。
副食として、小松菜などの野菜類や果物を与えると喜びます。
また、昆虫も食しますので、たまにミルワームを与えてあげると良いでしょう。
なお、メスの場合はカルシウムが不足すると、軟卵や卵詰まりのリスクが高まるため、カルシウムを多く必要とします。
鳥用のカルシウムやカルシウムサプリメントが販売されていますので、積極的に摂らせるようにしてください。
雛は寒さに弱いため、必ずひよこ電球やパネルヒーターなどを使用して温めます。
成鳥でも冬場はヒーターが必要になります。
うずらは糞の量が多いため、床材の交換は毎日行いましょう。
床材は新聞紙やキッチンペーパーなどを使用すると経済的です。
うずらは砂浴びが大好きです。
砂浴びには、ストレス発散や体に付いている害虫を落とす効果があります。
砂浴びに使用する砂は、うずらが食べてしまっても害のない焼き砂やチンチラサンドを使用してください。
広めの容器にたっぷり砂を入れ、うずらを定期的に入れてあげると喜んで砂浴びをします。
うずらを飼育する上で、どのような点に注意する必要があるのでしょう。
ここでは、飼う際の注意点を紹介します。
うずらの鳴き声は非常に大きなことが特徴です。
特にオスの鳴き声はうるさく、集合住宅などでの飼育は難しいでしょう。
また、早朝4〜5時頃から鳴き始めるので、防音対策を施さないと安眠妨害に繋がります。
うずらのお迎えを検討している方は、鳴き声はうるさいということを事前に知っておく必要があるでしょう。
うずらの鳴き声です。
実際は動画で聴くよりもうるさく感じることでしょう。
うずらは地面の上を歩いて生活することが多いのですが、決して飛べないわけではありません。
そのため、飛べないと油断して窓を開けっぱなしにしていると、脱走してしまう恐れがあります。
また、ジャンプ力もあるため、1mほどの高さなら難なくジャンプすることができます。
そのため、屋根のないケージでの飼育には要注意です。
うずらをケージから出す際には、戸締りをしっかり行うようにしましょう。
うずらはオス同士を同じケージ内で飼育すると、激しいケンカに発展することがあります。
したがって、オスを飼う場合には必ず1羽で飼育するようにしてください。
メス同士であれば、複数飼育をしてもケンカの発生率は低いとされています。
また、オスメスのペア飼育の際にも注意が必要です。
オス1羽、メス1羽で飼育すると、オスの執拗な交尾にメスが弱ってしまいます。
繁殖を望むのであれば、オス1羽に対しメス数羽が理想です。
うずらは古くから採卵用や愛玩用として親しまれてきた鳥類です。
性格は非常に臆病なため、初心者向けではありません。
懐かせるには雛からの飼育が必要になりますが、雛の飼育は難易度が高めです。
うずらを飼育するには、予備知識をしっかり身に着け、うずらの修正やかかりやすい病気などを把握しておく必要があるでしょう。
根気は必要ですが、しっかり懐かせることができれば、後を付いてきたり肩に飛び乗ったりと懐いてくれますよ。
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最終更新日 : 2020/12/07
公開日 : 2018/07/05