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猫 の威嚇には種類があり、それは怒りや恐怖、不安の程度により変わります。
威嚇は猫の気持ちを表すと共に身を守る手段でもあるので、何をされても絶対に威嚇しないという猫はいませんが、よく「シャー」と言う猫と、ほとんどそういう声を出さない子がいます。
特に「シャー」は頻繁に発せられる声ですし、威嚇というよりもちょっとした文句という場合が多いでしょう。
威嚇をよくする子は、怖がりであったり少し神経質であったりすることが多く、またそうでなくてもストレスや環境がその子に合っていないなどの理由があることがほとんどで、猫が怒りやすい動物だから「シャー」と言うわけではないのです。
1回だけあまり強くない調子で「シャー」と言われたら、怒っているというよりも「やめてよ」という抗議の場合が多いです。
筆者は保護活動をしているので、終生保護している子も多数一緒に暮らしているのですが、よく「シャー」と文句を言われます。
1回だけ「シャー」と軽く言われるときは、その子が足に絡まってきてぶつかってしまったりなど、その子に失礼なことをしてしまったときです。
「なにすんのよ」と言っていると思われますので、「ごめんね」といって大好きなお尻ポンポンをしてあげます。
軽い文句なので後を引くことはありません。
おもちゃ で遊んでいるときによく見られる威嚇です。
威嚇というより文句ですが、おもちゃをすっかり気に入ってしまい、誰にも渡したくないというときにおもちゃをくわえながら、もしくは抱え込みながら「ウウウー」とうなります。
このときに手を出すと 猫パンチ されますので、飲み込むなどの危険がない場合は、猫ちゃんが満足するまで遊ばせておきましょう。
ご飯を食べながら「アウアウ」と声を発することがあります。
幼い子猫によく見られる様子で、ご飯に夢中になっているときに出てしまう声です。
声を出しながら夢中でご飯を食べる様子は可愛いですが、ここでうっかり撫でたり触ったりしてしまうと「ウー」とうなり声をあげられることがあります。
またご飯の器に手を近づけると、取られるのが心配でバシッと猫パンチを飛ばされることがありますから、ご飯に夢中になっている様子は見るだけにしておきましょう。
体を平たくして身を低くし、耳を伏せた状態で(通称イカ耳状態)で、牙をむき出しにして「シャー!シャー!」と繰り返すときは、相手をかなり嫌がっているときの様子です。
牙を見せるようにして「シャー」というために怖い印象がありますが、猫の瞳孔は開いていますし、恐怖心や不安を強く感じているでしょう。
相手を攻撃するというよりも、「こっちに来るな!」、「やめろ!」という警告の意味が強いので、こんな様子のときは猫をそっとしておくのが賢明です。
即攻撃態勢ではありませんが、無理に触ろうとすると攻撃される心配もあります。
猫同士の喧嘩の直前によく見られます。
かなり緊張状態にあるので、 しっぽ が大きく膨らみ体の毛も逆立っています。
猫は優位な方が体の位置を高くし、劣勢のほうは耳を寝かせて体も低くして大きな声で威嚇します。
大きな声なので一色触発な印象を受けますが、これはこの威嚇の声で退散してほしい、やめてほしいという表れなので、ここで仲裁すればまだ間に合います。
仲裁に素手で対応しようとすると危険ですので、猫と猫の間にほうきを入れるなどして視界を遮り、劣勢のほうの猫を遠ざけるようにし、優勢のほうの猫に追いかけさせないようにしましょう。
同居の猫同志でもしこのような興奮状態になるようであれば部屋を分けるとなど対処してあげてください。
飼い主さんにこの威嚇をすることはあまり考えられませんが、何らかの理由でこのような状態になってしまったら、速やかに猫のそばを離れてあげてそっとしておきましょう。
威嚇というよりも恐怖で緊張状態になっているときの鳴き声です。
シャンプー や病院など自分が好きではないことをされることを察したときや、飼い主さんに叱られてしまったときに見られます。
耳は伏せてイカ耳状態になり、目の瞳孔が開きますが攻撃状態ではありません。
猫が強くストレスを感じている状態なので、叱っているときはほどほどにしてあげましょう。
どうしても病院などに連れて行かなければならないときは、いったん落ち着いてから猫に逃げられないよう素早く再トライするか、大好きなおやつなどがあればそれで気をひいてみてください。
本当に怖いときは失禁してしたり脱糞したりすることもあるので、そこまで追い詰めないようにしましょう。
威嚇の中では一番攻撃的になりやすい状態です。
大きな声で「ウワーオーー!」と鳴いた後も相手が退散してくれなかったりした場合、攻撃体性に移り「ヴゥゥゥー」と喉の奥から低いうなり声を出します。
しっぽや体の毛を膨らませ、鼻にはしわが寄り牙を見せて目を吊り上げた表情を見ても、即攻撃するということがよく分かります。
猫同士の喧嘩で見られる威嚇ですが、ここまでなると両者の緊張関係は最高潮に達しているので、人がうっかり手を出すとケガをします。
牙と爪でかなりの重傷を負うこともあるので危険です。
同居猫の仲が悪い場合は、こうなる前に仲裁しましょう。
万が一噛まれたときは、必ず人間の病院に行ってください。
猫に噛まれると患部がかなり腫れて痛みますし、熱が出て化膿する場合もあります。
猫が威嚇する原因は、総じて猫が恐怖や不安、不快感を感じたときです。
猫に対して怒るな、不快に思うなというのは難しいので、猫がそういうストレスを感じないようにすることが威嚇されることを避けることに繋がります。
猫同士の喧嘩でも威嚇しますが、人間と暮らしている中でも威嚇することはありますので、猫が不快に感じる原因を知っておくといいですね。
爪切り やシャンプーなどの苦手なことをされるときに、抗議や止めてほしいという意味で威嚇します。
爪切りは1回で1~2本の爪だけのように短時間で済ませるようにして、終わったらごほうびをあげるなど、なるべく嫌な時間が持続しないようにするといいでしょう。
シャンプーは、猫はそもそもひんぱんにする必要はありませんので、大きな声を出すくらい嫌がるときは、蒸しタオルで拭いてブラッシングするだけでもかなりふわふわの毛並みになりますよ。
猫同士で仲が悪い場合や、きらいな人がそばにいて触られたときなどに威嚇することもあります。
猫同士は相性もあるので、仲が悪いときは部屋を分けるなどの対処が必要です。
猫が苦手とする人間の行動は次の通りです。
猫が嫌いなタイプは、実は人間からも敬遠されるタイプかもしれませんね。
猫自身の体調が悪いときも、触ってほしくないので威嚇することがあります。
また、ホルモンの影響で猫が攻撃的になることもあるので、突然攻撃的になったり威嚇する理由が思いつかないときは病院を受診することをおすすめします。
その他、引っ越しなどで環境が変わった、猫がくつろげる場所がないなどストレスの多い生活を強いられていると攻撃的になることもあります。
猫が怖い顔をして大きな声で威嚇してきたらびっくりしますが、猫自身も身を守るために緊張状態にあります。
威嚇してきたら、声をかけたりなでたりするのは逆効果ですし、ケガをする危険もありますので、その場から離れそっとしておきましょう。
威嚇が収まった後も、猫が自分から近寄ってくるまでは放っておいてください。
猫が威嚇するのにはご紹介したとおり理由があります。
その原因となるものを取り除くことが、威嚇されないために大事なことです。
愛猫が威嚇してきたときに怒鳴ったり怒ったりするのは、猫の抗議に対して飼い主さんも対抗していることになるので、良い結果にはなりません。
それどころか信頼関係が一気に崩壊しかねませんから、猫に威嚇されたとしても飼い主さんまで攻撃的になることは避けてください。
また、猫は体調が悪いときも攻撃的になることがありますから、愛猫の様子を日ごろから観察してあげたいですね。
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公開日 : 2018/05/28