本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
猫 がパンチしている姿をみると微笑ましく感じます。
それこそ外で蝶々を追ってる姿や猫じゃらしに飛びつく光景は「かわいい」のひとことです。
しかし、その猫パンチにも意味があることを知っていますか?
実は猫が繰り出すパンチは一定のものではなく、その時々に意味をなしているのです。
従って、猫のパンチを理解することで、猫の気持ちや感情を汲み取ることができるようになるので、愛猫がどういった気持でパンチをしているのか観察してみて下さい。
愛猫とより親密な関係性を築くことができるかもしれませんよ。
猫がパンチを繰り出す場合でも、しっかり爪を隠してパンチする場合と爪を出してパンチする場合があります。
基本的に争いを好まない動物であり、トラブルや争いを避ける為にマーキングや鳴き声で威嚇したりするので、そのような猫が爪を出してパンチを繰り出す時にはどういった理由があるのでしょうか?
また、猫から繰り出すパンチにはどういった気持ちや意思が込められているのでしょうか?
今ではペットショップのみならず、ホームセンターやショッピングモールで「 猫のおもちゃ 」を見かけます。
多くの人は愛猫がおもちゃで遊ぶことを想像して購入していきますが、その期待とは裏腹に愛猫がおもちゃに興味を示さないことも多いです。
しかし、おもちゃに全く興味を示さないわけではなく、購入したおもちゃで毎日遊ぶ猫もたくさんいます。
そこで愛猫におもちゃを与えた時の反応を見て下さい。
初めて目にする「おもちゃ」に興味を示して、ちょこちょこパンチする姿やびっくりして飛び上がる姿がそこにあるかもしれません。
その姿を見るだけで癒されますが、このパンチにも意味があります。
爪をみれば分かりますが、そのパンチには攻撃性はなく興味や好奇心という意味合いが込められているのです。
「遊びたいけど安全か?」、「じゃれあいたい」、「危ないのかな?」という形で安全性を確かめるパンチになるのです。
子猫 であれば好奇心も旺盛になるので、興味本位でパンチを繰り出す機会も多くなるでしょう。
撫で続けている時やくつろいでいる時に猫を撫でるとパンチされることがあります。
これは、撫でられる事に対して満足感を得ていた猫が、その後も撫で続けられた時に不快感を示してパンチを繰り出すのです。
猫は気分が変わりやすい動物であり、撫でる場所やしつこさを感じた時に、このような「警告」のパンチをします。
それでも、撫で続けると噛みついてきたり爪を出してパンチしてきたりすることもあるので注意して下さい。
それに、「不快感」だけでなくケガをしている場合、もしくは病気の場合も同様です。
普段は撫でられることが好きな猫だけれど、体に触れる事自体を嫌がるケースがあれば、ケガや病気の可能性もあります。
目視で確認できる傷やケガ、特定の部分について触られる事を嫌がるといったことがあれば動物病院へ相談することをオススメします。
猫は基本的に争いを嫌う動物であるので、マーキングや威嚇をしたりするのです。
しかし、その行為だけでは解決することができない場合に攻撃的なパンチを繰り出す事になるのです。
この時の「怒り」や「闘争」の際に繰り出すパンチは相手に致命傷を与えることが目的となるの攻撃的なパンチになります。
飼い主に対してこのような攻撃的なパンチをすることはありませんが、狩猟本能を引きだす猫のおもちゃを室内で行う場合であれば、攻撃的な猫パンチをする可能性が考えられるので十分気をつけて下さい。
仮に愛猫に触れるだけで攻撃的なパンチを繰り出すようであれば、それは「 猫のしつけ 」の問題となるので、その場合は愛猫との関係性を見つめ直してみてください。
猫が好きな人は、四六時中猫を触っていたいと思う人もいるはず。
しかし、猫にも「触れられたくない部位」というのがあります。
その部位は、「お腹」、「肉球」、「足」、「しっぽ」になります。
この部位を触れると猫は嫌がり、噛みついたり猫パンチをすることもあるのです。
肉球に関しては、触れられると痛みを感じる猫もいるので注意して下さい。
反対に、猫が「触れられると嬉しい部位」というのもあります。
その部位は、「頭」、「首周り」、「あご」、「背中(尻尾前)」となります。
触ることで猫が喉をゴロゴロと鳴らして、安心や嬉しさを感じることができると思います。
これは「ソーシャルソリシティテーション」と呼ばれ、飼い主に対して幸せや満足感を伝えているのであり、猫の特徴でもあるのです。
ただ、 喉をゴロゴロと鳴らしている からといってしつこく触り続けると急に噛みついたり、猫パンチをすることもあるので気をつけて下さい。
人間にも利き手があるように、猫も利き手があるのをご存知でしょうか?
これは、2009年にイギリス人の研究家が行った実験結果になります。
オス猫21匹、メス猫21匹、合計42匹の猫を対象として以下の実験を行いました。
このような実験を一匹の猫に対して1日10回、日にちを変えて合計100回繰り返しました。
その結果、(1)と(2)の実験は、左右両方の手を均等に使ってパンチをしていた事が分かり、利き手に対して有効的な実験結果を得ることはできませんでした。
しかし、(3)の実験ではオス猫21匹のうち20匹が左手でマグロを、メス猫は21匹のうち20匹が右手でマグロを使って取り出そうとしていたのです。
この実験結果より、猫には利き手が存在しており、その利き手も性別によって反対であることが分かったのです。
(1)と(2)の実験には有効的な結果を得ることが出来なかったのに対して、(3)の実験だけが有効的な結果を得ることが出来た理由は「テストの難易度」にあります。
これは、(1)と(2)の実験は利き手に関係なくして、どちらの手でも容易に行うことが出来る為、有効的な結果を得ることができませんでした。
しかし、(3)の実験は「瓶の中に入ったマグロを取り出す」という複雑な動作を必要とする為、利き手でなければこの動作を行うことができなかったのです。
猫だけでなく人間も同様で、容易な動作を行う場合であれば利き手と反対の手を使いますが、複雑な動作を必要とする場合は利き手を使用します。
今回の実験でも(1)と(2)は猫にとって比較的容易な動作で、③は複雑な動作を必要とするので利き手を使ったのでしょう。
オス猫は左手、メス猫は右手、と性別によって利き手が異なりますが、これは男性ホルモンに含まれる「テストステロン」が影響しているといわれています。
人間や犬も同様で、オスの方が左利きが多い傾向があります。
そして先程のイギリス人研究家は2012年にも以下の実験を行い論文で発表しました。
実験方法としては、「12匹の猫が3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月と発達する段階で、(3)の実験をそれぞれ行う」というものです。
その結果、生後3ヵ月、6ヵ月の時には利き手に対して有効的な結果を得ることができませんでしたが、生後12カ月の時にはオス猫は左手を、メス猫は右手を使うようになったのです。
この実験結果からも、利き手は成長するにつれて男性ホルモンに含まれる「テストステロン」の影響を受けていることを感じさせられます。
生後6ヵ月までの子猫には利き手がないのに対して生後12ヵ月では利き手が決まっているので、成長過程でのホルモンが影響しているのを容易に想像できます。
自宅にいる愛猫にも同様のテストを行い、利き手を調べてみると面白いかもしれませんね。
猫のパンチも意思や気持ちによって繰り出すパンチの種類が違ってくることが分かりました。
じゃれあいたいのか?不快感を示しているのか?怒っているのか?、そのパンチの意味を知ることで、猫が何を伝えたいのかが分かるようになります。
そうなると、猫が求めている欲求を満たすことができるので、より親密な関係性を築くことに繋がるはずです。
これから猫パンチが繰り出す度に、猫の気持ちを考えてみてください。
そのパンチには必ず理由が存在するので、すぐ怒るのではなく冷静に分析・対応することで、猫との信頼関係が築けるようになるのです。
▼関連記事
公開日 : 2017/08/22