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名前が長いですが、「ユークレイニアン」は〈ウクライナの〉という意味で、「レフコイ」は折れ耳が花の花弁に似ていることから、ロシア語で花の名前を表しています。
無毛と折れ曲がった耳が特徴的な、新しい品種の猫ちゃんです。
ユークレイニアンレフコイは、無毛の猫であるドンスコイと耳が折れた猫である スコティッシュフォールド を交配させて作られました。
2004年に誕生したばかりの、新しい品種です。
猫種として認められているのはウクライナとロシアのみで、まだ国際的には公認されていません。
毛はほとんどなく、生えていても産毛の様なうっすらとした毛です。
見た目が珍しいので、人によっては敬遠してしまうかもしれませんが、ユークレイニアンレフコイは性格が人懐っこく甘えん坊なので、飼育している人は可愛くてたまらないそうです。
飼育する際の注意点は、無毛なので皮脂が吸収されず、皮膚の病気にかかりやすいことです。
定期的にお風呂に入れたり、身体を拭いてあげて下さい。
また、耳が折れ曲がっていることから、耳の病気のリスクも高くなります。
耳から膿が出ている様な異常がないか、頻繁に確認しましょう。
最後に、スコティッシュフォールドやユークレイニアンレフコイの特徴である折れ耳は、遺伝子による奇形の一種です。
折れ耳の猫同士を交配させることは重大な病気に繋がると言われていますので、絶対にやめましょう。
名称:ユークレイニアンレフコイ
原産:ウクライナ
毛のタイプ:無毛
体重:約3~4.5キロ
ヨークチョコレートは、ニューヨークで農業を営んでいたジャネット・チファリーの家で生まれたチョコレート色の猫が起源とされています。
そのヨークチョコレートをもとに交配を進め、1989年に出場したキャットショーでは初登場ながら優勝を飾っています。
1992年にCFFで、1995年にはCCAに公認され、歴史はまだ浅いものの認知を密かに拡大していっています。
名前はヨークチョコレートというものの、カラーはチョコレート以外にもライラック、チョコレート&ホワイト、ライラック&ホワイトのバイカラーも認められています。
性格は人懐こく友好的で、猫の種類の中では珍しく抱っこや撫でられることにもあまり抵抗がありません。
毛の長さも短毛のため、ブラッシング頻度が週1回程度と少なく飼いやすい猫の種類の部類に入ると思います。
名称:ヨークチョコレート
原産:アメリカ
体重:約4.5~7.2キロ
ヨーロピアンショートヘアーは、古くからヨーロッパに生息していた猫でしたが、1982年に正式な猫種として登録されました。
自然発生の猫なので、健康的な身体を持っています。
ヨーロピアンショートヘアーは、以前はイギリスの ブリティッシュショートヘアー と同種とみなされていました。
しかし、1982年に、スカンジナビア半島の土着猫が保存の目的で品種登録され、ブリティッシュショートヘアーとは異なるヨーロピアンショートヘアーという猫種が確立されました。
自然発生の猫らしい、頑丈でぽっちゃりした体型が可愛らしいです。
被毛は短毛で密集していて、光沢があり、色は個体によって様々です。
性格は社交的で、他のペットや子供がいる家庭でも飼いやすいと言われています。
ただ、縄張り意識が高い猫なので、他のペットとの住み分けを上手くできる様にしてあげましょう。
名称:ヨーロピアンショートヘアー
原産:ヨーロッパ
毛のタイプ:短毛
体重:約3.5~7キロ
ボディータイプ:セミコビー
まるで狼の様に見える珍しい猫、ライコイ。
2012年に登録されたばかりの、新しい品種の猫ちゃんです。
ライコイは、突然変異により非常に低い確率で発生する猫です。
最初に発見されたライコイは、突然変異で被毛が薄くなった2系統の猫同士を交配させて生まれました。
ライコイの被毛は、独立した白と黒の被毛が入り混じっている「ローン」と呼ばれるパターンで、これは大変珍しいパターンだと言われています。
また、ライコイの被毛は成長に伴って変化します。
生まれた時は全身に毛が生えていますが、生後3週齢頃から毛が抜け落ちていき、生後10週齢頃には大人の猫と同じ様なローンパターンの被毛になります。
また、春先に毛が抜け落ち、 スフィンクス の様に全身の毛がなくなる時期もあるそうです。
ローンパターンが出る頃には、目・耳・鼻・口周りの被毛がなくなるので、その姿が狼に似ていることから「オオカミ猫」と呼ばれています。
そして、猫なのに性格は人に対して忠実で、まるで犬の様なのだとか。
個体数が少なく、入手は難しいですが、その珍しさに人気が殺到している猫です。
名称:ライコイ
原産:アメリカ
毛のタイプ:短毛
体重:約2~4.5キロ
ボディータイプ:フォーリン
ラガマフィンは、 ラグドール を元に生まれた猫の種類です。
ラグドールを生み出したアメリカ・カリフォルニア州のブリーダーであるアン・ベイカーは、自身が創設したIRCA(International Ragdoll Cat Association)に所属しているブリーダーにしかラグドールの名前を使わせませんでした。
このフランチャイズのような商売に反発したブリーダーたちが、RFCI(Ragdoll Fanciers Club International)という独自の団体を設立し、ラグドールをベースにヒマラヤンやペルシャなどと交配をして生み出したのがラガマフィンです。
猫で最も重量級のラグドールがベースになっている品種ですので、体が大きくどっしりと筋肉質なところが特徴です。
成長がゆっくりしており、体が完全に成長しきるまでには約4年ほどを要します。
また、ラガマフィンという名前は英語で「いたずら小僧」という意味を表しており、RFCIのメンバーが冗談半分で名付けたと言われています。
後に名称を変更しようとしましたが、名前の変更要請が却下されてしまったために現在でもラガマフィンという名前が使われているのです。
名称:ラガマフィン
原産:アメリカ
毛のタイプ:長毛
体重:約4.5~9.0キロ
ボディータイプ:ロング&サブスタンシャル
ラグドールは、猫の種類の中でも一番重くなると言われています。
中には10キロを超えてくるラグドールも出てきており、人間でいう2〜3歳児と同じぐらいの重さになります。
ラグドールは英語でボロ人形という意味です。
人間が抱っこしても静かにしていることや、ふわふわな毛並みの抱き心地の良い体からそう名付けられたと言われています。
そのため、ラグドールは抱き猫としても有名なのです。
大人になると重くて持ち上げるのに力がいりますが、猫は基本的に抱っこされるのが得意ではないので、抱っこ好きにはたまらないですよね。
その大きい体をもふもふしたいという方も多いことでしょう。
ラグドールは最大級の大きさを誇る猫で肥満になりがちになるところが懸念点です。
もし飼われる場合は、食事管理と運動管理をしてあげることがマストになってきます。
くれぐれも太らないように気を付けてくださいね。
名称:ラグドール
原産:アメリカ
毛のタイプ:長毛
体重:約4.5~9.0キロ
ボディータイプ:ロング&サブスタンシャル
ラパーマは見ての通り、全身がくるくるの毛で覆われています。
アメリカのオレゴン州を原産とし、突然生まれた無毛の子猫にやがて巻き毛が生えてきたのが始まりとされています。
名前の由来はパーマがかかっているという意味を表す英語「Permanent」から来ているのでわかりやすいですね。
とても好奇心旺盛なラパーマは、遊ぶのが大好きです。
猫のおもちゃを用意してあげ、目一杯ともに遊んであげると喜んでくれるでしょう。
元々は農業を営んでいる農家でネズミや害虫駆除のために用いられていたということもあり、ワーキングキャットの名残があるものと思われます。
また、ときには甘えたな一面を見せてくるのがラパーマの良いところです。
突然と飼い主のひざの上に乗ったり、顔を擦り寄せて来たり、猫らしいツンデレ具合をよく見せてくれるはず!
何より見た目のパーマが他の猫の種類とはまったく異なる特徴ですので、ラパーマがお気に入りになるという人も多いのではないかと思います。
個性を大切にしたいという飼い主の方には、是非ともおすすめしたい猫の種類です。
名称:ラパーマ
原産:アメリカ
毛のタイプ:短毛
体重:約2.2~4.5キロ
ボディータイプ:セミフォーリン
ラムキンという名前は、英語で「子羊」を表します。
まるで小さな羊の様な猫であることから、名付けられました。
ラムキンは、短足の猫である マンチカン と、カールした被毛を持つセルカークレックスの交配によって生み出されました。
両方の親の特徴を受け継いで、短足とカールした毛が魅力の猫ちゃんです。
毛色は白が最も多いですが、他にも様々な毛色を示します。
そして、身体が最も小さい個体は体重が1.8キロ程度しかなく、その姿は「小さな子羊」に例えられています。
性格は人懐っこく、遊ぶことが好きですが、必要以上に鳴かない大人しい猫でもあります。
マンション等、人の目が気になる家でも比較的、飼いやすいかもしれません。
まだ品種としては研究途中の猫であり、飼育に関してわかっていない面も多くありますが、注意すべきこととして、真菌・細菌による皮膚の病気にかかりやすいことが挙げられています。
飼育する際は、皮膚や毛のお手入れをしっかりしてあげましょう。
定期的に動物病院で健康診断をしてもらった方が、確実かもしれません。
また、足が短い動物は足に負担がかかり、ヘルニアになるリスクも高くなります。
肥満が更なるヘルニアの原因になるので、餌の食べ過ぎには注意しましょう。
あまり高さのある場所へ上らせないことも、ヘルニアの予防として大切です。
名称:ラムキン
原産:アメリカ
毛のタイプ:短毛・長毛
体重:約1.8~4.1キロ
ボディータイプ:セミフォーリン
灰色の毛並みに、エメラルドグリーンの瞳が特徴のロシアンブルー。
その名の通り、ロシアが原産の猫ちゃんです。
ロシアンブルーはとても忠誠心の高い猫として有名です。
そのため、飼っているブリーダーの人は、ロシアンブルーのことを犬っぽいという人が多いです。
飼い主以外の人にはあまり懐くことがないため、犬みたいな猫と一緒に暮らしたい人には特におすすめの猫ですね。
非常に人見知りな猫なので、あまり外部の人や動物と接する機会は増やさない方が良いかもしれません。
とてもシャイで神経質なので、そのようなことを繰り返していると嫌われちゃいます。
ロシアンブルーは、とても静かでほとんど鳴くことがありません。
そのため、別名は「ボイスレスキャット」と言われています。
犬のように頭が良くて従順でなおかつ静かという気品溢れる猫ですので、猫と静かに暮らしたいという人にはぴったりかもしれません。
先述したように、ロシアンブルーの瞳は綺麗なエメラルドグリーンになっており、見つめているだけで吸い込まれそうになってしまいます。
実は、子猫のときにはエメラルドグリーンではなく青色をしており、とても綺麗な目ができあがるまで約2年ほどかかると言われています。
名称:ロシアンブルー
原産:ロシア
毛のタイプ:短毛
体重:約2.2~5.0キロ
ボディータイプ:フォーリン
本記事では猫の種類を一挙にご紹介させて頂きました。
定番の猫ちゃんはもちろんのこと、知らない猫ちゃんも意外といたのではないかと思います。
今回ご紹介した猫の種類の中で、あなたのお気に入りが見つかったのであれば筆者としては嬉しいです。
冒頭にも記載した通り、猫は近年ブームが来ておりパートナーとして一緒に住まわれる方が増えてきています。
特に一人暮らしの方や年配の方でもお迎えすることができるために注目を浴びています。
相性の良い猫の種類を見つけることができれば、きっと最良のパートナーになってくれることでしょう。
そんな猫に魅せられてしまった方の中で、実際にこれから猫を飼いたいと思っている方もいるかもしれませんね。
猫を飼うために必要な情報をまとめた記事もありますので、合わせてお読み頂けると猫への理解がぐっと深まります。
・ おすすめのキャットフードやキャットフードの選び方をまとめた記事
これらの猫に関する記事を読んで頂ければ、猫との距離感が今まで以上に近くなってくると思います。
飼いやすい猫だからといっても、人間と全く同じ大切な命ですので安易な気持ちでは絶対に飼わないようにしましょうね。
本当に心から猫を愛する人の元へ、可愛い猫ちゃんが迎えられていってほしいです。
また、本記事以外にも「こんな猫の種類も紹介してほしい!」というようなご要望があれば Petpedia編集部 に申し付けください。
最終更新日 : 2023/03/10
公開日 : 2016/03/16