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うさぎをお迎えするにあたり、まず最初に注意しなくてはいけないのが、生まれて1ヶ月しか経っていないうさぎは飼ってはいけないということです。
うさぎはとてもデリケートな動物です。
生まれて間もないうさぎ、特に生後1ヶ月のうさぎは、環境の変化に耐えられずストレスを抱えてしまい、突然死してしまう可能性が高いのです。
もちろん、うさぎの出産にも立ち会ったことのあるベテランの飼い主であれば話は別ですが、初めてうさぎを飼いたいという方でしたら、生後2ヶ月以上のうさぎをお迎えするようにしましょう。
そもそも、きちんとしたペットショップやうさぎ専門店であれば、生後1ヶ月のうさぎを販売するようなことはしません。
もし適切に管理して健康な状態のうさぎを譲ってくれるお店であれば、生後2ヶ月以上のうさぎを勧めてくれるはずです。
生後2ヶ月以上のうさぎであっても、初めての場所に来るときは緊張するものです。
人間の子どもでも、それは同じですよね。
うさぎを家にお迎えするときの注意点は、事前に部屋を掃除しておくことです。
不衛生な場所では病気にかかりやすくなってしまいます。
掃除が終わったら、ケージを組み立てておいてあげましょう。
逆に、ケージを組み立てる前に広い部屋に放ってはいけません。
ずっとお店の狭いケージの中で過ごしてきたうさぎは、突然広い場所に出されるとパニックになってしまうことがあります。
まして全然知らない所ですから、恐怖のあまり急死してしまうケースさえあります。
ケージは、できる限りお迎えする前にうさぎが住んでいた景色に近づけておきましょう。
例えば、給水器をお店のケージと同様の位置に取り付けたり、三角の白いトイレを使っていたなら似たデザインのトイレを買ってあげたりするだけでも、うさぎの不安を軽減できます。
また、うさぎは自分の臭いが付いている物があると落ち着きます。
もしお店のケージでその子が使っていたタオルや布を譲ってもらえるようであれば、一緒に持ち帰ると良いでしょう。
※合わせて読みたい: うさぎを飼うのに最適なケージとは?うさぎの飼育ケージの選び方とおすすめ商品!
お迎えしたうさぎに安心して暮らしてもらうためには、最初の1週間が最も非常に重要な期間です。
最初の2日ほどは、とにかくストレスを与えないことが肝心です。
ケージはなるべく静かな場所に設置して、エサと水を与えるとき以外は干渉しないであげた方が良いでしょう。
人見知りせず、自分から懐いてくるタイプの子なら問題ありませんが、原則として触れたりケージの外に出したりすることは控えてください。
ただし、ケージのお掃除はしなくてはいけませんから、あらかじめうさぎ用のキャリーバッグかサークルを用意しておき、掃除の間だけその中に入れてあげましょう。
うさぎは抱っこが嫌いな子が多いので、まだ慣れていない人に触られるだけでもショック死してしまう危険性があります。
すぐに触りたい気持ちはあると思いますが、うさぎに過度なストレスを与えないためにも我慢しましょう。
ケージの中の環境には、もう慣れてきているはずです。
手でエサをあげたり、頭を撫でてあげたりしてみましょう。
※合わせて読みたい: うさぎの餌やりの方法。与えていい食べ物と・ダメな食べ物のまとめ!
ただし、この時点ではまだケージ越しでコミュニケーションを取るようにしてください。
まだまだ緊張して疲れてしまう時期なので、10分位で済ませるのが理想です。
ケージ越しのスキンシップにも慣れ始めたら、ケージの外に出してあげましょう。
初めてのお部屋の中では過敏になってしまうので、10~20分程度が適切です。
このとき、不用意にうさぎを撫でたり追いかけたりしてはいけません。
うさぎは、危害を加えない人間だと判断できるようになったとき、自分から駆け寄ってきます。
ここで初めて、ケージの外でも撫でてOKと認識してあげてください。
最初は部屋の中を探索したり、物や人の匂いを嗅いだりします。
うさぎの方からペロペロと手や足を舐めてくれるようになったら、かなり心を開いてくれている証拠です。
ところで、うさぎはコードや壁紙、家具などをかじってしまう生き物です。
かじられては困るものは、ケージから出す前にうさぎが届かない場所へ移動しておくか、ペット用の保護カバーをかけておくようにしましょう。
また、うさぎが踏んだりぶつかったりすると危険な物が落ちていないかどうかも、確認する必要があります。
トイレのしつけも、この頃から始めると良いでしょう。
もしトイレに消臭シーツや消臭砂を入れる場合は、うさぎが誤食しないように気をつけてくださいね。
※合わせて読みたい: うさぎのトイレのしつけ方!うさぎの特性と気持ちを理解してあげましょう
それでは、家族になってから1週間以上経ったウサギの、飼い方・飼育の注意点についてもご紹介していきます。
1週間以上暮らして家に馴染んできたうさぎは、狭いケージに閉じ込められてばかりいるとかえってストレスを溜めてしまいます。
1日に数時間はケージの外に出して、部屋の中や庭・ベランダをお散歩させてあげましょう。
前述の通り、うさぎはコードや家具をかじってしまうので用心してください。
かじらないように対策することができない部屋には出さないようにするか、サークルで囲ってうさぎが遊べる範囲を限定するようにしましょう。
そして、室外に出すときは、脱走してしまう隙間や、食べてしまってはいけない植物がないか、必ず先にチェックしてください。
なお、うさぎは水に濡れてしまうと、毛の奥までよく乾かしてあげないと皮膚病になってしまうことがあります。
雨の日の外出は避けるようにしましょう。
※合わせて読みたい: 憧れのうさんぽ!うさぎの散歩方法、時期、必要性は?
うさぎは原則的にはお風呂に入れなくても、自分で毛づくろいをするので問題ありません。
ただし、入浴は厳禁という説はありますが、絶対にダメということではありません。
しっかり乾かさないと病気の原因になるため、お風呂に入れない方が無難ということです。
もしうさぎをお風呂に入れたら、汚れやシャンプーを確実に洗い流して、ドライヤーで毛の内側までよく乾かしてあげることが重要です。
特に毛が長い種類のうさぎは、きちんと乾かず皮膚炎にかかりやすい傾向があるので要注意です。
むしろ、お風呂よりも日々のブラッシングを欠かさないことの方が大切です。
基本的には、体が汚れていたら濡らした綺麗なタオルで拭き取るようにしてくださいね。
うさぎに名前を覚えさせるためには、明るい声で呼んであげて、ちゃんと寄ってきたら褒めてあげましょう。
最初のうちは、好きなおやつを少し与えてみても良いですね。
ただし、甘い物はあげすぎないようにしてください。
気を付けたいのは、叱るときは名前を呼んではいけないということです。
怒られることと名前をセットで覚えてしまうため、名前を呼ばれること自体が良いことであるか悪いことであるのか、うさぎが混乱して判断できなくなってしまうことがあります。
名前は、呼ばれて嬉しいものと思わせてあげるようにしましょう。
うさぎのエサについてですが、ペレット(ラビットフード)は赤ちゃんか大人かで、与え方が異なります。
子ども用(生後6ヶ月位まで)、大人用(生後7ヶ月以上)、シニア用(生後7年前後)とタイプが分かれているので、年齢に合ったものを選んでください。
そして、商品のパッケージに記載された最適な量を食べさせてあげましょう。
※合わせて読みたい: うさぎのエサはどう選べばいい?ペレット、チモシー、おやつから野菜までうさぎの餌の種類と与え方を徹底解説!
子どものうちはペレット中心の食事が良いですが、大人になったら野菜を主食にしてあげると良いでしょう。
人参やキャベツ、明日葉やセロリなど、偏りがないようバランス良く与えてくださいね。
ただ、水分が多すぎると下痢をしてしまうことがあります。
洗った野菜の水気はよく切り、レタスのように水分が多い食べ物は、なるべくあげないようにすることを心がけてください。
そうとはいえ、飲み水は必須です。
毎日給水器の水は交換してあげましょう。
ちなみに、水道水で特に問題ありません。
浄水やミネラルウォーターはかえってお腹を壊してしまうこともあるためご注意ください。
また、おやつの与えすぎは肥満や栄養不足を誘発してしまうので、量を加減するようにしましょう。
その他、野菜でもネギ類、ほうれん草など、うさぎに食べさせてはいけない物もあります。
チョコレート、パンなど人間が食べるために加工された食品も、あげてはいけません。
ネギ類やチョコレートは、うさぎの体と相性が悪く、場合によっては死に至らせてしまう危険性のある食べ物です。
うっかり食べさせてしまったところ、健康体のままでいられたという例もありますが、それはたまたま体が丈夫なうさぎだっただけです。
食べ物や水は、命に直接関わるものですから、管理を怠らないようしてください。
うさぎの餌やりに関しては下記記事でも詳しく解説しています。
→ うさぎの正しい餌やりの方法と、与えていい食べ物と・ダメな食べ物のまとめ!
うさぎは、成長して家に慣れてきても、何が原因で体調を崩してしまうか分かりません。
中には下痢や食欲不振がきっかけで、死んでしまうことも珍しくはないのです。
いつもと少しでもうさぎの様子が違うときは、数日中、遅くても一週間以内には動物病院へ連れて行きましょう。
対応が早ければ、整腸剤を飲むだけで治せるパターンもあります。
ただ、うさぎは専門外という病院も少なくありません。
自宅から通いやすく、うさぎの診療の評判が良い獣医さんを早めに見つけておくことも、うさぎを育てていく上では不可欠なポイントです。
うさぎの病気に関しては、こちらにも下記記事でもまとめていますのでチェックしてみてください。
→ うさぎによくある12の病気を症状別にチェック!症状や原因、対応治療法に関して知りましょう
→ うさぎには予防接種が必要ないって本当?真相と理由を解説!
うさぎを飼育する上で、一番の注意点は「絶対に捨てないこと」です。
うさぎは、柱や壁紙さえもかじります。
賃貸住宅でこっそり飼うようなこともしてはいけません。
個体差がありますから、すぐに懐く子もいれば凶暴な子もいます。
どのような子であっても、めげずに最後まで責任を持って育ててください。
飼っている途中で、引っ越しをしなくてはいけないこともあるかもしれません。
あなた自身が、動物アレルギーになってしまう可能性だってあります。
それでも、一つの命を預かると最初に決めたからには、寿命が来るまで絶対に守ってあげてください。
愛情をたっぷり注いであげれば、うさぎは寄り添ってくれるようになる動物です。
いつも注意深く観察し、丁寧に面倒を見てあげながら、うさぎと一緒の生活を楽しんでくださいね。
そもそもどのうさぎの種類を飼いたいか迷われている方は、うさぎの種類を紹介している下記記事をご覧ください。
既にうさぎを迎え入れることが決まっていたり、既にうさぎを飼われている方は、下記の関連記事を合わせてご覧ください。
→ うさぎを飼うのに必要な情報まとめ!値段、選び方、種類、餌、しつけ、エサ…全疑問を解消!
公開日 : 2016/08/29