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そもそも、「 うさぎ の鳴き声ってどういう感じ?そもそも鳴くの?」そんな疑問を持っている方もいるかもしれませんね。
実際、ずっとうさぎを飼っているけど鳴き声なんて聞いたことがないという方もいます。
うさぎには声帯がありません。
そのため、正確に言うとうさぎは鳴くことはできないのです。
しかし、うさぎは「クークー」「ブーブー」という声を発することがあります。
実はこれは、鼻を鳴らしたり、食道を狭めたりすることによって出している音なのです。
このような音を、一般的には「うさぎの鳴き声」と呼んでいるわけですね。
うさぎの鳴き声が聞こえたら、うさぎの感情をより理解するチャンスです。
むしろ、場合によっては体調不良を訴えていることもあるので、うさぎの鳴き声は聞き分けられるようにしておかなくてはいけません。
それでは、うさぎはどんな時、どのような鳴き方をするのかご説明します。
「プープー」「ブーブー」「クークー」
うさぎは嬉しいときや楽しいとき、飼い主に甘えたいときに、小さな声でプープー、ブーブーと鳴くことがあります。
また、うさぎが寝そべっているときや丸くなっているとき、目を細めてクークーと鳴いていたら、リラックスしていると思って良いでしょう。
物音を立ててビックリさせることがないよう、配慮してあげてくださいね。
ちなみに、鳴き声ではありませんが、なでられているときや、ブラッシングをしてもらっているとき、「カチカチ」と歯ぎしりを立てることがありますが、これも気持ち良くて喜んでいる場合に聞こえてくる音です。
ただし、歯ぎしりはやけに長い時間続けていたり、元気がない状態でしているときには、体に異変が起きている危険性があります。
このような場合は、動物病院へ連れて行ってください。
(大きく低い音で)「ブーッ」「ブーブー」「ブッブッ」
うさぎが低く大きめの音で鳴いているときは、怒っていたり不満を感じていたりするケースがほとんどです。
まるで人間のようにふくれっ面になることもあります。
ちょっと高めの「プー」「ンー」という音を出しているときも、ご機嫌斜めな証拠です。
何に怒っているのか、原因を探してあげてみてください。
苦手な 爪切り をしているとか、無理やり抱っこしようとして嫌がったなど、すぐに理由がわかることもあると思いますが、急に鳴き出したときは何に不満を感じているのか、きちんと考えてみないと判断できません。
その他、遊んであげずにパソコンやスマートフォンばかり見ていたということはありませんか?
うさぎが縄張りにしている場所や、うさぎが毎日のように使っているお気に入りのクッションはありませんか?
そこに、飼い主や家に遊びに来たお客様が長い時間座ってはいませんか?
また、去勢していないオスの場合は、発情して「ブゥブゥ」と短く鳴くことがあります。
明らかに鳴いている音が大きいときは、かなり興奮しているか、相手を威嚇しようとしているか、いずれかのパターンが多いです。
強く噛みついてくる可能性があるので、気を付けてくださいね。
「キーッ」「キーキー」「キュッキュッ」
うさぎは本来とても我慢強い動物です。
具合が悪いときや怪我をしたときに自分から主張してこないため、飼い主が病気に気づいてあげられないことは、残念ながら多々あります。
しかし、耐えられないほどの痛みや苦しみ、恐怖を感じたときに「キーッ」と鳴くこともあります。
うさぎが「キーキー」「キュッキュッ」などと高い鳴き声を発していたら、とにかくすぐに様子を見に行ってあげてください。
ケージの隙間に足を挟んではいませんか?
苦しそうに歩いてはいませんか?
うさぎが高い声で鳴いているときは、体の調子が良くない可能性が高いです。
お散歩 中に犬に追いかけられて、本能的な恐怖で鳴いたという例もあります。
初めて外出させたら、怖くて逃げようとして「キーッ」と鳴き出すこともあるかもしれません。
ですが、慣れないお出かけで一瞬驚いたときでない限り、高めの声で鳴いていたら、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
どんな理由であれ、異常がないか早めに確認することが、うさぎの命を守るために最も大事なことです。
そうとはいえ、鳴き声だけではなかなかうさぎの状態は判断できないものです。
「今、ブーブー鳴いているけど怒っているの?楽しんでいるの?」
「プープー言っているのか、ブーブー言っているのか、聞き分けられない‥‥」
そんなときも結構ありますよね。
うさぎの鳴き声が聞こえたときに肝心なのは、鳴いているとき、もしくは鳴いた前後のしぐさや行動です。
例えば、鳴きながらその場で垂直にジャンプしているのは、はしゃいでいるときです。
せっかく楽しんでいるので、そのまま遊ばせてあげましょう。
プープーと鼻を鳴らしながら飼い主の足元でクルクルと回っていたら、一緒に遊びたい気持ちが高まっています。
ぜひ構ってあげてくださいね。
逆に、後ろ足をダンッ!と踏みならしているとき(スタンピングと言います)は、機嫌が良くありません。
聞き慣れない音がして不安なとき、自分の縄張り内に気になるものや人がいて怒っているとき、構ってほしいときなど、考えられる理由は色々あります。
スタンピングは、特に思春期のうさぎに多い行為です。
心がデリケートな状態ですから、怒ったり不用意に構ったりせず、見守ってあげましょう。
なお、子どもの頃には抱っこが大好きだったうさぎが、成長期に抱き上げようとして、突然鳴きながら暴れるということもあります。
甘え上手だったうさぎが、大人になっていくに連れて「もう、そんなにベタベタしないで!」と反抗するのは、人間とよく似ています。
飼い主にとっては少し寂しいかもしれませんが、ちゃんと大きく育っている証だと思って、受け入れてあげましょう。
このように、うさぎが鳴くのはたいていの場合、気持ちが高ぶっているとき、いつもと違う状態のときです。
しかし、日頃から丁寧に見てあげていなくては、鳴き声だけでうさぎの心や身体の様子を正しく理解することはできません。
うさぎは元々肉食動物から逃げ隠れしながら生きているため、外敵に見つからないよう、鳴き声を消したと考えられている動物です。
だからこそ、警戒心が強いうさぎは、滅多に鳴くことはありません。
怪我をしていて、素早く逃げられないとき、静かに息を潜めてしまう習性があります。
うさぎの鳴き声は、 犬 や 猫 と比べると、かすかにしか聞こえないものなのです。
抱っこしたり、一緒に寝転んでいたりしないと、聞き逃してしまうことさえあります。
うさぎが鳴き声をあげている場合、それは飼い主に感情をアピールしたいとき、もしくはよほど苦しいときかもしれません。
うさぎの健康状態に気づいてあげたり、うさぎを楽しませてあげたりするためには、鳴き声を出していないかどうか、日頃から注意してあげることが重要です。
出来る限りうさぎをよく見て、耳をすましてあげる癖を付けましょう。
プープー、クークー、と喜んでいるうさぎの鳴き声を聞ける機会が、今後たくさんあると良いですね。
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公開日 : 2016/08/15