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元々の原種はメキシコに分布する大型の卵胎生メダカで「セルフィン・モーリー」という種類の魚になります。
こちらのセルフィン・モーリーは全長12センチ前後に成長し、少々大きさがありますが、現在多くのモーリーは飼育されやすいように小型化・品種改良されています。
品種改良前は「ジャイアント・セルフィンモーリー」という名前の大型魚として販売されており、現在のように体色も多くはなく、主に光沢のあるベージュに白いスポットが入るものが一般的でした。
元々の原種も非常に丈夫で繁殖力の高い点から、観賞魚としても人気が出て、古くから品種改良がすすめられてきました。
特にモーリー種の中でも人気の高い、バルーンモーリーなどはその寸胴な身体から金魚の琉金などと似ていたため、日本でも人気がでました。
セルフィン・モーリーとブラックモーリーの交配から生まれた形勢異常の個体を固定して作出された品種で、寸胴な身体が特徴的です。
90年代に入ると東南アジアでのブリードが盛んになり、現在日本のペットショップに流通しているモーリー種は東南アジアでブリードされた個体になります。
モーリーの特徴は種類によって様々ですが、共通していることは繁殖力の高さです。
多くの種類が卵胎生魚なのでお腹に卵を抱え、稚魚の形で10匹以上生まれてきます。
一回の繁殖で数か月間産卵し続けるので、増えすぎにも注意が必要な魚であり、気が付くと稚魚が生まれて泳いでいるなんて言う状況も珍しくありません。
その場合問題になるのが近親間の繁殖で、奇形の稚魚の誕生や親魚の状態が悪化して死んでしまうことがあります。
定期的に数を調節するか、雄雌を分けて飼育するなどの対策が必要になってきます。
成長しても種類によりバラつきがありますが、3センチ程度に留まり、小型水槽でも飼育できる魚です。
寿命は2年~3年と短命なので、うまく繁殖して数を調節することにより、継続的な飼育が可能です。
性格は人懐っこく エサ をねだりに水面にあがって飼育者の指に吸い付いてくるため、ペットとしての感覚も強く可愛らしい魚です。
しかし、個性にバラつきがでやすい魚でもあり、自分より小型のネオンテトラなどに対しては攻撃的になる個体もいます。
少数づつ数を増やして水槽内のバランスをみながら混泳するようにしましょう。
原種のセルフィン・モーリーはメキシコが原産の 熱帯魚 ですが、モーリーは一部を除いてほぼ、ブリードされたものになります。
現在流通している種類のほとんどのモーリーは、東南アジアでブリードされたものになりおよそ95%はブリードものです。
国内でブリードされたものも多くいますが、その場合ミックスモーリーと呼ばれることが多く、交雑種である可能性があります。
希望の色がある場合はネット販売ですと、詳細がはっきりしているものが多いのでおすすめです。
しかし、そのような計画的に掛け合わされた種類のものに関してはペットショップで販売している個体よりも割高になる傾向にあります。
一般的なペットショップでの販売額は500円前後と安価に購入することが可能です。
モーリーの飼育は比較的容易ですので、熱帯魚を飼育する上で必要なものを揃えていれば特に問題はありません。
熱帯魚であることから、温度管理に必要な温度計、ヒーター、クーラー等の準備は必須です。
モーリーは小型なので、小型の45センチ水槽でも終生飼育が可能です。
しかし、群れて行動することを好む種類の魚であるため、複数での飼育が基本になります。
ネオンテトラ や グッピー と混泳させたり、 水草 を植えたりする場合は狭い水槽は水質の悪化や魚が酸欠になりやすいので、60センチ以上の水槽がベストです。
また、モーリーは水面付近を泳ぐことが多いので、飛び出し事故防止のためにフタをつけるようにしましょう。
参考価格:4,980円(税込)
メーカー名:ジェックス
サイズ (幅X奥行X高さ) :45×30×30cm
重量:3.7㎏
生産国:インドネシア
熱帯魚用の人工飼料で問題なく食べますが、腹が深い形状のモーリーは、食べ過ぎによりお腹にガスがたまりやすいので、少量を数回に分けて与えましょう。
また、底に沈んだエサは認知されにいくいため、浮遊性のエサを与えるようにしてください。
赤虫やミジンコ等もよく食べるので、繁殖期の栄養を付けたい時期は人工エサと併用して与えると良いです。
肥満の原因や水質の悪化に繋がらないよう、量は調節して与えましょう。
参考価格:618円(税込)
メーカー名:Tetra
内容量:52g
モーリーは性格が穏やかなので、ネオンテトラやグッピーなど同じように穏やかな性格の小型の熱帯魚との混泳が可能です。
モーリーの方が身体が大きめになるため、ネオンテトラやグッピーは群れて泳げるように少し多めに入れると良いでしょう。
気性の荒いシクリッド種( エンゼルフィッシュ 、 ディスカス 等)との混泳は攻撃対象になってしまいます。
また、 コリドラス や プレコ といった底性の魚との混泳も可能ですが、プレコなどの身体が大きい魚の場合、しつこく追われて身体をなめられてしまうので注意が必要です。
さらに同じモーリー同士の混泳でも、大きさにバラツキがあると大きな個体が小さいものを攻撃して衰弱してしまうことがあるので、大きさを揃えたり隠れ家を設置するなどして対応します。
水草等を豊富に設置した水槽づくりは、上記のような弱い魚の逃げ場所にもなるため数か所設置すると良いでしょう。
ライトはLEDライトを使用すると身体がきれいに発色するのでおすすめのアイテムです。
光に関して幅広く適応するのでそこまで気を使う必要はなく、自由に自分好みのライトを選んで設置することが可能です。
繁殖力の高いモーリーは、卵から孵化した稚魚が水槽内を泳いでいる様子が確認できます。
稚魚はそのまま成魚と一緒の水槽に入れておくと捕食されてしまい育たないので、隔離できる産卵箱のようなケースを用意しておくと良いでしょう。
参考価格:1,079円(税込)
メーカー名:水作
サイズ(幅X奥行X高さ) :10×7.5×17.2cm
重量:180g
1. 購入してきた水槽を洗って天日干しして完全に乾かします。同時に水道水にカルキ抜きを入れて水を作り、透明になるのを10分ほど待ちます。
2. 水槽に洗った砂利、隠れ家を設置して静かに水を入れます。この時に水槽の水が泡立ってしまうと砂利の成分が巻き上がり、水が濁ってしまいなかなか透明にならないので注意が必要です。
3. 水草をセットする場合には3分の1まで水を入れて水草をレイアウトしてから残りの水を入れます。
4. ヒーターを起動させて水温を25℃~28℃に設定します。同時にろ過フィルターを回して酸素を水槽内に送り込み、バクテリアを発生させます。
5. 1晩~2日ほどおいてフィルターにバクテリアを定着させ水を完成させます。
6. 水槽を立ち上げてからモーリーを購入し、袋ごと水槽に浮かべて1時間おいて水温を合わせます。
7. 袋の水を3分の1捨てて、水槽の水を少量いれて40分置きます。これを2~3回繰り返して、水質を合わせたらモーリーのみ水槽に移して完了です。
モーリーは環境に慣れるまで底の方でじっとしている場合がありますが、一日経つと大体元気に泳ぎ始めます。
迎えた日は胃腸に負担をかけないように絶食して次の日から少量づつエサを与えましょう。
モーリーはその身体ゆえに、胃腸に負担がかかりやすい魚でもあります。
何か異常が見られた場合は、専門家の指示を仰ぎましょう。
特にお腹の深いバルーンモーリーやブラックモーリーに発症しやすく、エサの食べ過ぎや消化不良が原因で起こります。
中にはエラ部分にガスがたまってしまい、呼吸困難になることもあり、水面でうまく泳げずにひっくり返ってしまう病気です。
水温を少し上げて消化を促したり、数日絶食させるなどして胃腸の負担を軽減して様子を見ます。
その間浮いてしまい、身動きの取れない個体が他の魚に攻撃されないように隔離して様子を見ましょう。
水質が悪化している場合には、水替えをして経過観察しましょう。
水温が下がる冬場に起こりやすく、水温の低下は胃腸の動きを低下させてしまうので、ヒーターを使って水温を一定に保つようにします。
水質が悪化することにより、皮膚に細菌が入り込んでしまい赤く爛れたようになる病気です。
また、同種同士での喧嘩でできた傷口から菌が感染することもあり、食塩浴などが有効です。
症状が悪化すると身体を水槽にこすりつけて暴れるように泳いだり、食欲不振になどの症状が見られます。
ペットショップで流通しており、観賞魚として人気の高いモーリについてご紹介します。
自分好みのモーリーを探して水槽に加えてください。
最もポピュラーな種類のモーリーでペットショップで広く流通している種類です。
最大の特徴は丸味を帯びた寸胴な身体で色もホワイト、シルバー、ブラック、オレンジなど様々。
白黒のブチ模様のダルメシアンなども人気があり様々なカラーから選ぶことのできるモーリーです。
欧米よりもアジア圏で親しみのある形で日本に広く浸透しています。
価格は500円前後でと安価に入手可能で、寿命は2年ほどです。
繁殖は容易ですが、モーリー種の中では水質の変化に弱く弱酸性の水質を好みます。
弱酸性の水質下であれば放っておいても繁殖するほどですが、近親交配を繰り返すと奇形児がうまれやすくなるので個体を分けてバランスを保ちましょう。
性格は人懐っこく、あどけない泳ぎ方をするので愛嬌があり可愛らしい魚です。
その名の通り黒一色のモーリーで、カラーはブラックのみです。
バルーンモーリーに比べるとやや神経質な面があり、人には温和に慣れますが混泳している魚に対して攻撃的になることがあります。
ふっくらとしたバルーンモーリーよりはスリムな身体つきをしていて、泳ぐスピードも速いです。
原種のセルフィン・モーリーに近く、身体も5cm前後と少し大きめに成長します。
寿命は2~3年で繁殖力も高いですが、繁殖期などはより神経質になりやすいため、隠れ家などの設置して上手く休める場所を作ってあげましょう。
身体は美しいシルバーの色合いでより鮮明な色をしています。
シルバーのほかに同種でゴールドのライヤーテールも存在します。
尾びれの上下が長く伸びるタイプで、ベタを思わせる美しい身体つきに成長します。
最大8cmに成長するので、見ごたえもある種類のモーリーと言えるでしょう。
尾が長い分、尾ぐされ病などに注意が必要な種類ですが、栄養バランスのとれたエサを与えることによってより美しい尾になります。
身体つきはスリムで、比較的メダカに近い身体つきをしています。
人にも慣れるのためペット向きの観賞魚ですが、価格は1,000円前後と少し高くなります。
原産国 : メキシコ
値段 :約500円~1,000円
カラー : ホワイト、ブラック、オレンジ、シルバー等
寿命 : 2~3年前後
体長 : 約3~8cm
特徴 : 繁殖力が高く、人に慣れやすいです。飼育も容易ですが、水質の変化に敏感な面があります。
かかりやすい病気 : 転覆病、細菌感染症等
注意点 : 繁殖力が高いので継続的に繁殖しますが、近親交配を繰り返すと奇形児が生まれやすくなるので、定期的にバランスを保つようにわける必要があります。
モーリーはとても飼いやすい熱帯魚なので、初心者の方も安心して飼える魚です。
人にもよく懐くことから愛着が湧き、水面によって来る姿は日々の癒しになりますよね。
本記事を参考に、より充実した アクアリウム 作りのヒントにして頂ければ幸いです。
最終更新日 : 2022/03/16
公開日 : 2017/09/25