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この記事ではまず熱帯魚自体に関してや、その餌に関して基本的な知識をおさらいします。
次におすすめの熱帯魚の餌をランキング形式でご紹介します。
まず、皆さまに熱帯魚の餌についてご紹介する前に、「熱帯魚」について軽く触れさせて頂きます。
熱帯魚とは、熱帯や亜熱帯に生息する「 淡水魚 」のことを主に指します。
北アメリカ南部や南米、アフリカや、東南アジアの淡水に暮らす魚たちのことなのです。
一方、同じ熱帯産でも、「 海水魚 」と呼ばれるペットは、海に生息しています。
どちらもカラフルで美しい模様をもつものが多いため、間違われることもありますが、全く異なった環境で暮らす魚です。
もちろん、 両方の種類の魚を一緒の水槽で飼うことはできません。
淡水で暮らす熱帯魚には、淡水魚特有の性質などもありますから、しっかり理解しておきましょう。
では一体、熱帯魚の餌には、どんな種類があるのでしょうか?
様々な種類がありますが、大きく3つに分けることができます。
①人工餌
②生餌
③活き餌
以上の3種類が、熱帯魚の主な餌です。
本記事では、まず それぞれの餌についての紹介 を1ページ目で行い、知識を蓄えて頂きます。
その上で、2ページ目と3ページ目では、 熱帯魚のおすすめの餌10選 を、ランキング形式でご紹介していきます!
さらに、3ページ目の最後には、 餌を与える際に気を付けなければいけないこと を、おまけの項目としてご紹介致します!
それでは早速、次の項目で、熱帯魚の餌について詳しく見ていきましょう!
人工餌 とは、最もポピュラーな熱帯魚の餌です。
様々な改良がされた人工餌料、いわゆる「総合栄養食」のことをいいます。
嗜好性の高いもの、栄養バランスに優れたものなどがあり、形状も様々です。
熱帯魚の種類に合わせて改良された餌も多く、形状によって食べやすいもの食べにくいものがあるので、種類ごとにベストなものを選ぶ必要があります。
餌の形状には、大きく分けて以下のようなものがあります。
小型熱帯魚の代表的な餌 。
直径5mm程度の薄い形状の餌で、水面に長い間浮いているという特徴を持ちます。( 浮遊性 )
表層や中層を泳ぐ熱帯魚 に向いている餌で、 底生性のものには向きません。
嗜好性も、やや低めのものが多いです。
ネオンテトラ 、 グッピー 、 スマトラ 、 シルバーハチェット などにおすすめです。
粒状の餌で、小粒のものから大粒のものまで、様々な種類があります。
水面に長い間浮いているもの( 浮遊性 )と、沈みやすい性質のもの( 沈下性 )があるので、熱帯魚の種類に合わせられます。
フレークタイプに比べ、 水質を汚しにくい という特徴があります。
コンゴテトラ 、 エンゼルフィッシュ 、 シルバーシャーク 、 コリドラス・パレアタス などにおすすめです。
中型や大型の熱帯魚向けの餌です 。
水面に長い間浮いているもの( 浮遊性 )と、沈みやすい性質のもの( 沈下性 )があり、嗜好性はやや低めです。
オスカー 、 テキサスシクリッド 、 エンツイユイ 、 フロントーサ などにおすすめです。
沈みやすい性質の餌( 沈下性 )で、 底生性の魚などに向いています 。
水質を汚しにくい餌 で、比較的大きめです。
ロイヤルプレコ 、 セルフィンプレコ 、 ホンコンプレコ 、 オトシンクルス などにおすすめです。
粉末状の餌で、 稚魚や幼魚用の餌です 。
普段はあまり使われません。
以上が、人工餌の代表的な形状タイプです。
それぞれをお飼いの熱帯魚の種類に合わせて購入するので、餌の性質を充分把握しておきましょう。
生餌 (なまえさ)とは、冷凍赤虫など、 常温のままでは保存できない餌 のことをいいます。
動物性で高カロリーなので、嗜好性も高く、人工餌に比べて食いつきがとても良いです。
しかし、 餌が残ると水質を悪化させるため、与えすぎには注意です。
代表的な生餌には、以下のような種類のものがあげられます。
生きた赤虫よりも扱いが簡単という理由から、冷凍のものが一般的です。
病気や寄生虫の心配もあるので、 殺菌処理が施してあるものがベターです 。
栄養バランスが良いとはいえない ので、色々な餌とともに与えるのをおすすめします。
比較的小さめの、肉食魚が好みます。
レインボースネークヘッド 、 ベタ 、 クラウンローチ などにおすすめです。
こちらも、冷凍のものが一般的で、嗜好性の高い餌です。
水質を悪化させやすいため、与えすぎには注意が必要です。
ホタルテトラ 、 スリーストライプドクローキンググラミー 、 コリドラス・パレアタス などにおすすめです。
主に ディスカス に与えるための餌で、牛のハツやコマツナなどでつくられています。
ディスカス以外にも、肉食を好む熱帯魚などに与えることができます。
水質を悪化させやすいため、与えすぎには注意が必要です。
ディスカス 、 エンゼルフィッシュ などの肉食魚におすすめです。
以上が、代表的な生餌です。
人工餌に比べると、嗜好性の高いものが多いのでたくさん食べてくれますが、水質の悪化に注意が必要です。
どの餌にもいえることですが、よく食べるからといって、与えすぎるのはやめましょう。
活き餌 とは、冷凍などの生餌と違い、生きている餌のことをいいます。
生きたままの餌でないとほとんど食べない熱帯魚もいる ため、種類によっては欠かせない餌となります。
以下のような餌が、活き餌の代表的な種類です。
冷凍より栄養価は高いですが、殺菌処理ができないため、 病気や寄生虫などに注意が必要です。
冷蔵庫での保存が2~3日可能ですが、扱いはやや難しめです。
レインボースネークヘッド 、 ベタ 、 クラウンローチ などにおすすめです。
冷凍より栄養価が高く、嗜好性も高い餌ですが、 寄生虫などの危険性があります。
保存は難しいので、大量に購入しないようにしましょう。
ホタルテトラ 、 スリーストライプドクローキンググラミー 、 コリドラス・パレアタス などにおすすめです。
金魚は与える熱帯魚によって、 大きさを変える必要があります 。
病気や寄生虫を持っていることもあるので、 薬浴を施してから与えましょう。
ゼブラキャットフィッシュ 、 レッドテールキャットフィッシュ 、 ダトニオ 、 スポッテッドガー 、 プロトプテルス・ドロイ などにおすすめです。
栄養価が高く、嗜好性の高い餌です。
生きたままのものが好まれるため、 死んでしまったものはすみやかに取り除きましょう。
アーチャーフィッシュ 、 アロワナ などにおすすめです。
以上が代表的な、活き餌の種類です。
保存が難しく、扱いにくいものもありますが、熱帯魚が好んで食べる餌です。
栄養価も高いものが多いので、ほかの餌とのバランスを考え、熱帯魚たちを楽しませてあげましょう。
さて、ここからは、 熱帯魚のおすすめの餌10選 を、ランキング形式でご紹介していきます。
餌の種類について簡単にご説明致しましたので、それぞれの特徴などがお分かり頂けたことでしょう。
ここではそれをふまえて、 ①人工餌 、 ②生餌 、 ③活き餌 の3種類を総合し、ポイントを簡単にあげながら人気の餌を順番にご覧頂きます!
このページでは、ランキングの TOP10 から TOP4 をご覧頂きます。
それでは早速、TOP10から見ていきましょう!
※価格は執筆時の参考価格です。
クリルグラニュールパッファ13g は、 ①人工餌 の 顆粒タイプ です。
熱帯魚の中でも、フグ系の種類に適した餌です。
沈下性 があり、栄養価が豊富で嗜好性が高いのが特徴です。
生餌などと比べて、扱いやすいのもメリットのひとつでしょう。
アベニーパファー 、 ミドリフグ などにおすすめです。
フグ系の熱帯魚向きですが、ほかの熱帯魚にも食いつきは良いようです。
なかなか人工餌を食べてくれない…というお悩みをお持ちの方は、試してみるのもいいかもしれません。
ひかりFD ビタミン糸ミミズ22g は、 ②生餌 の 冷凍糸ミミズ で、嗜好性が高く熱帯魚に好まれます。
栄養価も高いですし、様々な熱帯魚に対応しています。
ビタミンが多く配合されているのもポイントです。
生餌の特徴でもありますが、とにかく食いつきが良いので重宝されています。
しかし、水が染みこみにくく、 沈下性は低い ようです。
少し水でふやかしてから与えるなど、工夫しても良いかもしれません。
ホタルテトラ 、 スリーストライプドクローキンググラミー 、 コリドラス・パレアタス 、などにおすすめです。
生餌を与えて、熱帯魚に美味しい食事をさせてあげたい!とお思いの方は、ぜひお試しください。
ひかりクレスト コリドラス15g は、 ①人工餌 の タブレットタイプ です。
沈下性 があるため、 底生性の熱帯魚、特にコリドラスなどにおすすめです。
もちろん、コリドラスに限らず色々な熱帯魚が食べてくれます。
動物性の原材料を使用しているため、カロリーが高く、栄養が豊富です。
また、タブレットなので 水を汚す心配はありません 。
こちらの商品は量が少なめですが、大きめのタブレットなのでこのくらいが調度良いようです。
コリドラス はもちろん、 ロイヤルプレコ 、 セルフィンプレコ 、 ホンコンプレコ 、 オトシンクルス などにおすすめです。
お飼いのコリドラスちゃんに合う餌をお探しの場合は、ぜひお試しください!
フィッシュグルメ ミニ25g は、 ①人工餌 の フレークタイプ です。
ほかと比べて少しお高いですが、良質なタンパク質が多く含まれ、栄養価は高いです。
さらに、合成保存料、着色料はいっさい使用していないという、熱帯魚にとって優しい餌となっています。
それもそのはず、専門家と研究機関によって様々な熱帯魚をもとに、研究しつくされた一品なのです。
人工餌でありながら食いつきが良いということも、この餌の魅力のひとつでしょう。
ネオンテトラ 、 グッピー 、 コリドラス 、 モーリー 、 プラティ などにおすすめです。
熱帯魚の健康にとことんこだわってみたい!という方は、ぜひ購入してみてください。
テトラプランクトン112g は、 ①人工餌 の 顆粒タイプ です。
多くの熱帯魚愛好者に好まれている、 ベストセラー商品 でもあります。
小さな粒状なので、 小型熱帯魚 に安心して与えることができます。
また、 浮遊沈下性 という性質を持ち、 表層から中層までの幅広い熱帯魚に対応しています。
特に ネオンテトラ にぴったりの餌のようで、ネオンテトラ愛好者(テトラー)にも人気のある商品です。
フレークタイプやペレットタイプだと、小型熱帯魚が食べてくれるか不安…という方は、ぜひお試しになってみてください。
人工餌でありながら嗜好性も高く、 水も汚れにくいです 。
ネトンテトラ 意外では、 カージナルテトラ 、 ラスボラ・エスペイ 、 レッドファントムテトラ などにおすすめです。
小型熱帯魚をお飼いの方は、一度お試しになることをおすすめします。
冷凍クリーン赤虫 は、 ②生餌 の中でもポピュラーな、 冷凍赤虫 を使用した餌です。
栄養価も高くビタミンが多く含まれ、嗜好性も高いので熱帯魚が好んで食べます。
しかも嬉しいことに、体内までしっかり殺菌された赤虫なので、病気や寄生虫の心配がありません!
また、殺菌済みとはいえ、赤虫の栄養は損なわれないよう、急速冷凍が施されているので安心です。
人工餌に比べ、とにかく食いつきが良いというのも、ポイントでしょう。
多くの熱帯魚に好まれる餌ですが、 ディスカス 、 エンゼルフィッシュ 、 グッピー 、 レインボースネークヘッド 、 ベタ 、 クラウンローチ などにおすすめです。
お得な3枚セットや6枚セットもあるので、気に入られた方は、ぜひ購入してみてください。
パックDEフレーク グッピー・テトラの主食 は、 ①人工餌 の フレークタイプ です。
グッピー や ネオンテトラ など、 小型熱帯魚 におすすめです。
何より リーズナブル で、栄養価が高いのが嬉しいですね。
水も汚れにくく 、熱帯魚の食いつきも良いようです。
グッピー 、 ネオンテトラ 、 グリーンファイヤーテトラ 、 ホタルテトラ など、小型の熱帯魚におすすめです。
お安く購入したいという方、熱帯魚にしっかり食べてもらいたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
いよいよ、 TOP3 から TOP1 をご紹介していきます!
早速、見ていきましょう!
ブラインシュリンプ20g は、栄養価の高い人気商品です。
ブラインシュリンプとは小型のエビで、孵化前の卵と既に孵化済みの人工餌があります。
こちらは孵化前の卵なので、 ③活き餌 です。
実はこの餌、 塩水とエアレーションを使い、自分で孵化させてから熱帯魚に与えなければいけないのです 。
こうした卵タイプの餌には、孵化させるのが難しいものもあります。
しかし、こちらの商品は孵化率がとても高いのです!
孵化したシュリンプは、 稚魚 などにおすすめの餌ですが、嗜好性の高い活き餌ということで、 小型熱帯魚 に与えるのもおすすめです。
食いつきも良いですし、栄養バランスもバツグンです。
熱帯魚の稚魚 、 ネオンテトラ 、 ベタ 、 グッピー などにおすすめです。
手間暇かけた餌を、可愛い熱帯魚たちに食べてもらいたい!という方は、ぜひ一度お試しください!
ひかりクレスト カラシン80g は、 ①人工餌 の 顆粒タイプ です。
栄養バランスに優れ、 美しい体色を維持するのに効果的です。
カラシン (ネオンテトラなどの種類名)に適した商品ですが、幅広い 小型熱帯魚 に対応しています。
栄養価の高さと、食いつきの良さには、多くの熱帯魚愛好家が満足しています。
水質にも優しい餌 なのですが、 沈下スピードはやや速め です。
ネオンテトラ 、 ラスボラ・エスペイ 、 ネオンドワーフグラミー 、 ラミノーズテトラ 、 コリドラス 、 グッピー などに与えるのがおすすめです。
上記の熱帯魚をお飼いで、どんな餌にしたらいいか迷っている…という方は、ぜひ一度お試しください!
テトラミン52g は、人気の ベストセラー商品 です。
①人工餌 の、 フレークタイプ で、熱帯魚に必要な栄養素をバランス良く含んでいます。
何より幅広い熱帯魚に対応しているのが嬉しいですね。
表層から中層までの多くの熱帯魚 に対応しています。
たくさんの種類の熱帯魚を飼っていたり、珍しい種類の個体を飼っていても安心です。
普段別のタイプの餌を食べている熱帯魚でも、食いつきが良く、食べ残しが少ないので 水が汚れにくい のもポイントです!
エンゼルフィッシュ 、 ネオンテトラ 、 グッピー 、 レッドプラティ 、 オトシンクルス 、 パピリオクロミス・ラミレジィ など幅広い熱帯魚におすすめです。
フレークタイプですから、比較的小型の熱帯魚には、小さめにすりつぶして与えてみても良いでしょう。
色々試してみた中で、この餌に落ちついたという方も多いようですので、ぜひ一度お試しになってみてください!
最後に、おまけの項目として、 熱帯魚の餌を与える際に気を付けなければいけないこと について、ご紹介致します。
この項目をご覧頂ければ、熱帯魚の餌についての理解がさらに深まります!
さて、熱帯魚に餌を与える際に一番に気を付けることは、 与えすぎてはいけないということです。
熱帯魚が餌を食べる姿には大変癒されます。
飼育の醍醐味のひとつともいえるのですが、だからといって与えすぎると、 水質を悪化させてしまうのです。
水質の悪化を、甘く見てはいけません 。
結果的には、熱帯魚の健康を損なうことになってしまいます。
それを避けるためにも、適切な量の餌と、適切なタイミングが大切です。
一般的には、 朝と夜の2回 に分けて、餌を与えるのが良いといわれています。
1~2分 の間に、 数回に分けて 餌を与え、時間をオーバーしたら与えるのをやめます。
熱帯魚はもっと欲しそうなそぶりを見せるのですが、ここで与えてはいけません。
可愛い熱帯魚のためにも、我慢をしましょう。
また、熱帯魚は種類によって食べ物の好みも、食べる場所も違いますから、 それぞれの性質をちゃんと把握 してあげるのが大切です。
これらのポイントに気を付けて、熱帯魚の健康に気遣いながら、餌を与えてください。
熱帯魚の餌の中には、幅広い種類に対応した人工餌や、それぞれの種類に特化した餌があります。
大型の熱帯魚をお飼いになるなら、特殊な餌や活き餌は欠かせません。
色々な種類のものを試したり、より新鮮なものを与えたりして、熱帯魚の餌にこだわってみるのも良いでしょう。
より詳しく、それぞれの熱帯魚についてお知りになりたいという方は、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
参照記事
こんなにも種類が!?熱帯魚「ベタ」の特徴と飼育方法を徹底解説!
ネオンテトラを飼うには?特徴と水槽づくり、病気ケア、おすすめの混泳魚など徹底まとめ!
いかがでしたでしょうか?
熱帯魚の餌の種類や特徴などについて、ご理解頂けたかと思います。
また、おすすめランキングも、餌選びの参考になれば幸いです。
熱帯魚の餌には本当に様々な種類のものがあります。
その中から、飼い主さんが良いと思ったものをお選びになって、
お飼いの熱帯魚たちの健康に気遣ってあげてくださいね。
最終更新日 : 2021/10/29
公開日 : 2016/08/30