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コリドラスはチリ以外の南米大陸に生息し、低層を泳ぐナマズの仲間。
底を這うように泳ぎ、残ったエサなどを食べることで有名です。
底に落ちたエサの処理をさせる目的でコリドラスを飼育する人もいますが、専用の水槽を持つという方も多い人気の生物です。
主役にもなれるコリドラスはその見た目がキュート。
くりっとしたつぶらな瞳にかわいらしい動作が特徴的です。
少し間の抜けたような見た目と仕草にファンが多いコリドラス。
水草の上にバランスをとって座ったり、2匹重なって休んでいる姿はとても愛嬌があります。
コリドラスは種類も豊富で、現在確認され、名前がついているだけでもおよそ160種類。
他にもまだ確認されていない新種がたくさんいるとされています。
名の通り鼻先が短い種類。
見た目はコロコロしていて可愛らしく、一番飼育しやすいタイプ。
種類も一番多く、ショートノーズ同士の飼育を楽しむ事も可能です。
ショートノーズの中には、最大で3cmほどまでにしか成長しない「ミニコリ」、「エレガンスタイプ」と呼ばれる特徴的な見た目を持つ種類、ショートノーズより更に鼻先が短い「ラウンドノーズ」などに分けることができ、コリドラスの魅力と種類は尽きる事がありません。
種類が豊富な分、魅力もたっぷり。
あなたを虜にさせるコリドラスが必ずいるはずです。
ショートノーズの仲間に含まれる種類は下記にまとめていきます。
成長しきっても最大3cmと超小型のコリドラス。
群れになって泳ぎ、その動作がとても可愛い種類です。
体高が少し高く、特徴的な体つきを持ったグループ。
比較的良く泳ぎ回るのもこの種類の特徴となっています。
温和な性格で飼育しやすいです。
ショートノーズを更に短くし、鼻先に少し丸みを帯びた容姿を持ちます。
可愛らしい印象を与えますが、他のショートノーズのコリドラスに比べるとやや神経質。
新しく水槽に加わった時は臆病な面を見せるかもしれませんが、慣れれば問題なく他のコリドラス同様に飼育しやすいグループです。
口先が長いのが特徴。
品種が少なく、自然の中では少数、または単独行動が見受けられる特徴のグループです。
この種類は特製をよく理解したうえで飼育を楽しむ事をおすすめします。
ショートノーズとロングノーズの中間的存在。
見た目も性格も、生態的特徴も両者の間と言えるグループです。
コリドラスの原産地は、南米の大西洋に注ぐ河川に広く生息しています。
現在自然の中で繁殖したコリドラスが輸入されてくるのは、ブラジル、仏領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、エクアドルで、若干の繁殖固体も混ざっているとされています。
べレン、マナウス、イキトスなどが主な出荷地となり、その他のアマゾンが原産の熱帯魚達と共に集められ空輸されています。
最近では、ブラジル以外からも直接輸入がされることもあります。
その反対に、人の手によって繁殖されたコリドラスの輸入元は東南アジアとなっています。
高度な繁殖技術を必要とする種類はヨーロッパ、主にドイツからの輸入がメインとなっています。
コリドラスのサイズは大きく分けて3サイズ。
コリドラスの標準サイズ。
体が丸っこく、すこし太めな種類が一般的です。
この種類のコリドラスが大半を占め、どちらかというと底でじっとしている種類が多いですね。
しっぽを一生懸命振って泳ぐ姿がなんともいえません。
一般的なサイズのコリドラスに比べ、一回り小さいコリドラスをチビコリ、ミニコリといいます。
遊泳性の高いグループで、コリドラスハステータス、コリドラスピグミーが代表的。
サイズは小さいですが、コリドラスの可愛らしさはそのままで人気があります。
残念ながら、一般的なコリドラスに比べ寿命が短く、1年から2年程度となっています。
最大で10cm程度まで成長するグループなので大型です。
大型タイプのコリドラスは、気性が荒いものもいます。
混泳させる際に注意が必要な種類。
体が大きくなればエサの量もふえ、それに伴い排泄物も増えます。
コリドラスは水槽の底でじっとしている事が多いため、他の層を泳ぐ熱帯魚と鉢合わせする事もあまりありません。
元来コリドラスは温和で、臆病な性格の持ち主。
他の熱帯魚と争いを起こす事が余りありません。
たまに、しっぽと体を一生懸命振って泳ぎあがっていくと、他の熱帯魚とぶつかって驚いて逃げる姿にも愛嬌があります。
ネオンテトラ やカージナルテトラなど、人気のある熱帯魚とも問題なく混泳させることも可能です。
コリドラス専用の水槽を作らなくても、他の熱帯魚や 水草 などがある水槽でも問題なく飼育できます。
一番気をつけなくてはいけないのが、コリドラスがもつ毒。
余り知られていませんが、胸ヒレに針があり、弱い毒を分泌する種類がいます。
これは全てのコリドラスではなく、特殊な種類だけにある毒針です。
あまり毒性は強くありませんが、その中でも強い毒を持つゴッセイやシュワルツィに刺されると、指された箇所が腫れてヒリヒリ痛むことがあります。
コリドラスを直接手で触ることは少ないと思いますが、その際には細心の注意を払いましょう。
コリドラスのこの毒の分泌は、コリドラスがストレスを感じた時にも分泌され、水槽内で水中に流れ出る事も考えられます。
お店でコリドラスを買うときは、1匹ずつ個別の袋に入れてもらうことをおすすめします。
理由としては、移動中の揺れや振動でストレスを感じてしまったコリドラスが、袋の中で毒を分泌する事が考えられるからです。
最悪の場合、同じ袋に入っている熱帯魚が全て死んでしまうことも考えられます。
水が白く濁り少し匂うなと思ったら、毒が分泌された証拠です。
コリドラスの平均寿命は3年~5年程度とされています(チビコリ、ミニコリは1年~2年)。
ナマズの種類には15年近く生きる魚もいます。
寿命が長ければ、その分責任も長くなります。
コリドラスは飼育もしやすく寿命もそれほど長くないため、初心者の人や興味がある人には飼いやすい熱帯魚の一つと言えます。
コリドラスは、水槽底部に口先をつっこんでエサを探す習性を持っています。
そのため、水槽のお掃除やさんという愛称を持ちます。
他の魚達が食べ残したエサを食べてくれるというイメージが先行しています。
コリドラスは実は大食漢。
他の魚の食べ残しだけでは飼育は難しく、また、食べ残しがでるほどのエサを水槽に入れるというのは、水質悪化の元になるため、正しい方法とは言えません。
コリドラス専用のエサを与える必要があります。
エサは大きく分けて4種類。
・粒、顆粒タイプ
・フレークタイプ
・タブレットタイプ
・赤虫やイトミミズ
水槽上層部を泳ぐ熱帯魚に与える粒、粒子、フレークタイプのような水面を浮いているエサをあげても、コリドラスは水面まで上がってきて食べるということはしません。
底で生きるコリドラスには、沈下タイプのエサを与える必要があります。
タブレットの様な固形で溶けにくく、水槽の下まで届くタイプのエサを与える事でコリドラスに正しくエサを与える事ができます。
与えなくてはいけないエサではありませんが、コリドラスもたまにはおいしいおやつが欲しいはず。
喜んで食べる姿を見たい人は、この手のエサを与える事で、コリドラスが一生懸命食べる姿を見る事が出来ます。
ですが、この種類のエサは水槽の水を悪くしやすいデメリットもあります。
与えすぎは水質悪化を招くので、ほどほどにしましょう。
・水槽
ガラス製、アクリルなど種類は様々。
・水槽台
60cmの水槽でおよそ80kgの重さ。
一般的な家具では重みに耐えれないので、専用のものを用意。
水槽台には、エサやフィルターをしまえる収納スペースがあるので見た目も良くなります。
・水槽マット
ガラスの水槽の場合、固い面に水槽を置くと割れる危険性があります。
それを防ぐために水槽によってマットを用意しましょう。
・照明
蛍光灯、LED、メタルハライドランプ(通称メタハラ)など。
蛍光灯かLEDでも大丈夫ですが、LEDは水草の育成に合わない物もあるので、用途によってどれを買うか選ぶことが大切です。
お金に余裕のある人は、照明に投資するのがおすすめ(メタハラは高価)。
・ろ過装置
外部フィルター、外掛けフィルター、底面式フィルター、上部フィルターなど。
60cm以上の水槽では外部フィルター、以下では外部、又は外掛け一般的です。
・ろ材
ろ過装置の中に入れるフィルター。
物理ろ過(フィルターによるろ過)と、生物ろ過(バクテリアによるろ過)両方の役割を果たす物。
・クーラー、ヒーター
水温を調節する器具。
夏はクーラー、冬はヒーターが必要。
・電源タイマー(オプション)
照明のオン・オフを自動的にするため。
決まった時間に手動でできるのであれば必要はありません。
・低床(砂、石等の底にしくもの)
大きく分けて4種類。
ソイル、砂・砂利・大磯砂(おおいそすな)、セラミック、溶岩石。
各々にメリットデメリットがあります。
見た目を重視するのか、水草を育てなたいのか、お手入れの簡単なものが欲しいのかなど、自分の需要に見合った低床を選ぶ事が大事です。
・水質調整剤
水道水に含まれる塩素や重金属などの有害物質を無害化するもの。
・エアレーション
いわゆるぶくぶくです。
水槽内に泡を送り込み、水中に酸素を取り込むための装置です。
・水温計
季節により変化する水温のチェックは欠かせません。
・水質測定キット
水質、(アンモニア、亜硝酸、硝酸、ph、硬度など)を測定。
水槽を始める際には必要となります。
・プロホース
水槽から水をくみ上げ、水槽掃除の時や水替えのときに便利です。
・バケツ
水換え、何か会った時の熱帯魚の避難用として用意。
一般家庭で使われている使用済みバケツは、きれいに洗われているバケツでも薬品やオイルなどが付着している可能性があるので、熱帯魚要の薬品を使わないバケツを準備する事をおすすめします。
・コケを取る道具
コケがおとそればなんでも。
100均などで手に入れることだできるスポンジなどで大丈夫です。
・エサ
コリドラス用には沈下タイプを選ぶと間違いありません。
・バックスクリーン(オプション)
水槽の背景を貼り付けるシート。
色だけでなく、模様や立体的になったものもあり、印象を変えます。
・CO2強制添加器
水草を綺麗にに育てたい人には欠かせないアイテム。
光合成で使うCO2を水中に送り出す装置。
・電磁弁
CO2添加器を時間でオン・オフにするための電源の役割を果たすもの。
・トリミングバサミ、ピンセットなど
水草のカットなどで利用。
柄が長いものが便利です。
オスは体が細長くしゅっとした印象を与え、メスに比べて体が小さいです。
メスは体が太く全体的に丸みを帯びており、ふっくらしているのが特徴です。
ただ、気をつけたいのが、単に太っている可能性もあるので、見た目の体型や大きさだけで判断するのは、見慣れた人でないと難しいかもしれません。
一般的にオスの腹びれは先端が尖っており、鋭角になっています。
それに引き換えメスの尾びれは丸みを帯びています。
腹びれは頭から2つ目のヒレで、体の真ん中のお腹辺りにあります。
このひれの形が丸みを帯びているかどうかでオスメスの判断がつけやすくなります。
前にも述べたようにコリドラスにはたくさんの種類があります。
今回はその中でも育てやすく人気があるものをご紹介。
ペルー原産で人気の種類です。
ベージュの体に、パンダの様に黒いスポットがあります。
幼魚の時は水質の変化に弱いため、水槽に新しく仲間入りさせた時は気を配りましょう。
一旦水槽の環境に慣れてしまえば問題ありません。
成長すると非常に丈夫で、繁殖もしやすいタイプです。
コリドラスの中でも見た目が特に可愛らしい種類ですね。
ベネズエラ、コロンビア原産の小型のコリドラスです。
チビコリの仲間で、成長しても3cm程度にしかなりません。
体の黒の来駕特徴的な愛らしい種類です。
大食いのコリドラスが見受けられる中、この種類は痩せやすい体質ですので、少量のエサを頻繁にあげるように心がけましょう。
「青コリ」「花コリ」などの愛称で呼ばれるコリドラス。
長年名前を残してきた代表的な種類です。
このコリドラスは規則的なスポット模様ではなく、まだらな模様を持つのが特徴的です。
体高も低めで、飼育、繁殖ともに比較的簡単。
初心者向けのコリドラスといえます。
コリドラスを飼育する人の中では、コリドラスといえばこの種類をあげる人もいるぐらい、昔から親しまれている種類です。
白色の体に黒い斑点模様をベースに、オレンジ色の胸ビレがさりげないアクセントとなっています。
見た目がお洒落で繁殖も狙える種類のため、初心者にもおすすめなコリドラスです。
コリドラスの代表種で、昔からこの種類は赤コリ、アルビノの固体は白コリと呼ばれ親しまれてきました。
他の種類と比べ体表に目立つ模様はありません。
唯一からだの中央にぼんやりと黒ずんだ箇所が見られるだけ。
長く出回っているため、たくさんの飼育・繁殖報告があるので、情報量をもとに考えると飼育しやすいと言えるかもしれません。
コリドラス・パンダと同じように目の周りに黒いマークを持ちます。
黒い斑点状の模様を持つ種類で、背びれが長く、ヨットの帆の様に尖っているのが特徴的です。
コリドラスの中ではメジャーなタイプで繁殖は難しい種類のため、繁殖が目当ての人は他種を選ぶ方が無難でしょう。
この シュワルツィは、コリドラスの中でもヒレから分泌される毒性が強い事で有名 です。
刺されると腫れて痛んでくるので、扱いには一層の気を配りましょう。
このアルビノのコリドラスは白コリと呼ばれます。
アエネワスの種類の中のアルビノで、それを固定化して繁殖させたのもが流通。
熱帯魚全般に言えることとして、アルビノの固体は体が弱く飼育に神経を使いますが、この白コリは比較的丈夫な部類に入ります。
独特なこの白色は水槽内で目を引きますよ。
水槽のソイルやバックスクリーンに明度差があるとさらに強調されます。
白い体に黒いネットワーク上の斑点をもち、体の中央にギザギザした黒いラインが入っています。
シックでスタイリッシュなコリドラス。
飼育は簡単で初心者でも問題ありません。
コリドラス・トリリネアータスと見た目がそっくりで、トリリネアータスがジュリーとして販売されている事もあります。
ジュリーの方が輸入量が少なく、手に入れにくいのが現状です。
前に述べたジュリーと良く似た種類。
見た目はほぼ同じで、こちらの方が体の中央に入るラインが途切れている固体が多く、ジュリーは整ったギザギザラインが入っている事が多いです。
ジュリーの方が斑点模様が細かく、白い面積が広いのが特徴です。
ハイバンド・アドルフォイと呼ばれることもあります。
目の周りの黒いライン、背中の黒いライン、頭の上にあるオレンジ色の粋なアクセントを持つコリドラスです。
体色は若干濁ったように見えます。
原産国:南米
サイズ:3cm~10cm(種類により異なる)
適正水温:20~28度
水質:中性~弱酸性を好む
混泳の可:温和な性格が多いので、他の魚への攻撃などはありません。
コリドラス同士はもちろん、その他の熱帯魚とも混泳が可能。
寿命:3年~5年(チビコリは2年程度)
活動時間:日中
群れの有無:ほとんどのコリドラスは群れで生活します。
3匹以上一緒に入れてあげましょう。
水槽のサイズ:小型水槽から大型まで何でも。
低床:砂、田砂、大磯砂、ソイル (細かく尖っていない物)
エサ:底まで沈む沈殿型のエサ、おやつにはミミズなど
水草:コリドラスは水草に卵をくっつけます。できれば水草は入れてあげましょう。ただ、根をはる水草は低床の掃除が行いにくくなるため、その辺の事を考えて選ぶ事が大事です。
危険性:胸ビレに毒がある種類があるため、取り扱いには気をつけましょう。
たくさんいるコリドラスは、大きさ、見た目、飼育のしやすさ、繁殖のしやすさなど様々。
自分の水槽にあったコリドラスがきっと見つかると思います。
一生懸命泳ぐ姿に思わず微笑んでしまいたくなるコリドラス。
専用の水槽を設けるもよし、今ある水槽に仲間として迎え入れるもよし。
コリドラスの良さは飼育してより一層わかるものです。
最終更新日 : 2022/05/12
公開日 : 2017/06/19