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猫も鼻水が出ることがある?猫の鼻水の原因と予防






猫の鼻は常に濡れている状態が普通です。
猫のあの小さな可愛い鼻は、実はとても優秀な機能を備えていて人間の何十倍もの嗅覚を持っています。
猫の鼻が濡れているのはその嗅覚を高めるためなので、いわゆる鼻水とは違います。

通常の鼻が濡れている状態ではなく、猫が鼻水を垂らしているという状態のときは注意が必要です。

特に鼻水が黄色や緑に濁っていたり、ねばねばしているときは何らかの体の不調が原因であることがほとんどだからです。
猫の鼻水の原因と予防法をご紹介します。

【目次】猫も鼻水が出ることがある?猫の鼻水の原因と予防

 

猫の鼻は濡れている

猫の鼻水が出ている状態とは?

猫の鼻水が出る原因

くしゃみなどの一時的なもの

猫風邪

クリプトコッカス症

アレルギー反応

副鼻腔炎(蓄膿症)

注意が必要な猫の鼻水

猫の鼻水の予防法

室内飼育をする

ワクチン接種をする

清潔にする

猫の鼻水:さいごに

 

猫の鼻は濡れている

 

の鼻は生活するうえで重要な役割を果たしています。

人間の鼻も重要な器官ですが、どちらかというと視覚に頼る方が多いですよね。

 

猫の目は暗闇でも物が見えたり動体視力に優れるという人間にはない能力があるものの、実は視力はよくありません。

人間でいうと猫の視力は0.1〜0.2ほどと言われています。

そのため、猫は耳や鼻からも多くの情報を収集する能力があります。

 

猫は人間の何十倍もの嗅覚を持っています。

どんなに厳重にしまっていても、 おやつ キャットフード   を見つけられてしまったという方もいるのではないでしょうか。

 

猫にとって匂いは重要なもの。

お尻以外にも頭や足などに臭腺と言われる匂いを出す器官があり、それをこすりつけることで縄張りを主張したり、それをかぎあうことで相手の情報や状態、感情までも読み取るのです。

もちろん、食べ物を探すときにも使われます。

 

「嗅覚受容体」という器官が刺激されることにより匂いを感じるのですが、人間が約1000万個あるのに対して、猫はあの小さい鼻になんと6500万個もの嗅覚受容体を持っているのです。

猫がいかに鼻に頼って生活しているかが分かりますね。

そのために猫の鼻水は、「たかが鼻水」とは侮れないのです。

 

猫に鼻をくっつけられたときに「冷たい」と感じたことがある方は多いでしょう。

それは猫の鼻が濡れているのは普通だからです。

湿っていたほうが匂いの分子がくっつきやすく、嗅覚を刺激しやすくなります。

そのため、寝ているときや寝起き以外で猫の鼻が乾燥しているのは脱水や病気の可能性があります。

 

このように、濡れているのが当たり前なのですが、「鼻水」であるときは注意が必要です。

猫の鼻にはにおいをかぐという役割のほかに「細菌やウイルスの侵入を防ぐ」という役割もあります。

これは人間も同じですね。

鼻水によってこの機能が十分に果たせなくなることもあるのです。

 

猫

 

 


猫の鼻水が出ている状態とは?

 

鼻が濡れている状態と鼻水が出ている状態とはどう違うのでしょうか。

通常は濡れている状態は「触ると冷たい」、「湿っているのが分かる」という程度です。

猫が通常ではない鼻水を垂らしている状態は以下の通りです。

 

  • 鼻水(液体)が垂れている
  • 猫が息をしづらそうにしている
  • 猫の鼻の周りに鼻水が固まったものが付いている
  • 鼻をすすっている

 

また、猫がご飯を食べないときは見た目にはよく分からなくても、「鼻水が詰まってしまっている」ためかもしれません。

 

 

猫の鼻水が出る原因

 

猫の鼻水が出る原因にも様々なものがあり、一時的な要因の様子を見ていい鼻水と病院の受診が必要なものがあります。

 

くしゃみなどの一時的なもの

 

人間は寒かったり辛いものを食べたときなどにも、病気でなくても鼻水が出るときがありますね。

猫も人間と同じように何らかの刺激が原因で鼻水が出てしまうことがあります。

猫は寒さに弱い傾向があるので、空気の入れ替えなどで急激に寒さを感じたときにも鼻水が出ますし、鼻にほこりが入ってしまったなどの原因でくしゃみが出たときに鼻水が出てしまうこともあります。

 

猫がくしゃみをしたときに、鼻水が飛んできたという経験がある飼い主さんもいるでしょう。

このように、一時的な原因による鼻水であると判断できるときは様子を見ても大丈夫です。

ただし、鼻水がずっと続くようであれば要注意です。

 

猫風邪

 

猫

 

筆者は保護活動をしているので、鼻水が出てしまっている猫のお世話をすることは珍しくありません。

筆者の経験では、猫の鼻水の原因の多くは通称「猫風邪」と呼ばれるものです。

 

鼻水や発熱などの症状が人間のひく風邪と似ているので猫風邪と呼ばれますが、正確には何らかのウィルスに感染して病気を発症している状態です。

症状を引き起こす代表的なウィルスや細菌は、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス、クラミジア、マイコプラズマなどです。

これらのウィルスは感染力が非常に強く、特に幼い子猫や老猫などの免疫力が強くない猫は感染しやすい傾向にあります。

 

猫風邪の症状としては以下があげられます。

 

  • 鼻水が出る
  • 涙や目やにが出る
  • 角膜炎や結膜炎を発症し目が腫れる(開けられない)
  • 食欲低下
  • 元気衰退
  • 脱水症状
  • 発熱

 

猫風邪はこれらの症状の全てを発症するわけではありませんが、鼻水は高確率で現れます。

鼻水や涙目は重症化すると猫風邪が治った後も慢性化しやすいので、早期に獣医を受診しましょう。

 

猫風邪は猫の命を奪ってしまう危険がある怖い病気ですが、早期の治療ができればあまり時間がかからず完治できる場合も少なくありません。

猫風邪が疑われたらすぐに獣医を受診してくださいね。

早期受診のほうが医療費も安く済みます。

 

※合わせて読みたい:  猫風邪は油断禁物!命の危険があることも

 

クリプトコッカス症

 

クリプトコッカス症とは、クリプトコッカス属の真菌(カビ)が原因の感染症です。

のフンから検出されることが多いとされていますが、自然界に多く存在しているので珍しいものではありません。

この菌には猫も人も感染する危険があるのですが、健康な状態であれば感染することはほとんどないと言わわれています。

猫がエイズや白血病などの何らかの病気を患っており、免疫力が弱っていると感染したときに症状を発症してしまいます。

 

クリプトコッカス症は、くしゃみ・鼻水が出る、潰瘍ができて猫の鼻をふさいでしまうといった症状がみられます。

重症化すると神経も侵され、運動障害やけいれんやまひなどのリスクもあるので注意が必要です。

鼻水が出るだけではなく、鼻の気道がふさがることによっていびきをかいたり、息苦しそうにするなどの症状がみられますので、猫の様子を十分に観察する必要がありますね。

これらの症状が確認されたら早急に獣医を受診しましょう。

 

アレルギー反応

 

人間と同じように猫もアレルギー反応により鼻水が出ることがあります。

アレルギーの元となるものはハウスダスト、食べ物、花粉、ノミ・ダニなどの虫など様々です。

アレルギーが原因である鼻水は完治が難しいのですが、症状を軽減させることは可能ですから、まずは何のアレルギーであるのかの原因を探り、アレルゲンをなるべく取り払うようにしましょう。

食べ物の場合はアレルゲンを除いたフードにするなど、対処法がそれぞれ異なりますから獣医へ相談することをおすすめします。

 

※合わせて読みたい:  猫アレルギーの症状、原因、治療法

 

副鼻腔炎(蓄膿症)

 

鼻炎とは鼻水が出続ける状態を言いますが、副鼻腔に炎症が起こって腫れた状態になることを副鼻腔炎(蓄膿症)と言います。

鼻水が出るといった鼻炎を放置すると慢性化して膿がたまり、副鼻腔炎になることがあるのです。

猫風邪の症状が長引いたときなどによく見られるので、筆者は保護した子が風邪をひいてなかなか治らないときなどは副鼻腔炎になることをいつも心配しています。

 

副鼻腔炎になると鼻水や膿が常に鼻にたまっている状態になるので、息苦しくなります。

筆者は過去何度か猫風邪から副鼻腔炎になってしまった子の面倒を見ましたが、ご飯を食べることができない、常に息苦しそうであるなど見ているだけでも気の毒な状態になるので、悪化しないうちに治療されることをおすすめします。

 

 


注意が必要な猫の鼻水

 

鼻水にも色々な種類がありますが、透明でさらさらしているものは一時的な原因のものが多いです。

黄色や緑色の鼻水は注意が必要なものがほとんどでしょう。

 

鼻水が黄色や緑色になるのは、体に入ってきた細菌やウィルスを追い出そうと白血球などの免疫細胞が大量に排出されるからなのです。

免疫細胞とウィルスの死骸によって粘液が黄色に濁り、さらに進むと緑色に変化したりします。

 

緑色の鼻水のときは治りかけであるという説がありますが、これは誤りです。

鼻水が濁ってねばねばしている状態のときは、免疫細胞が活発に排出されている状態なので、体は戦っている最中なのです。

 

猫

 

 

猫の鼻水の予防法

 

「鼻水の予防=病気の予防」です。

 

室内飼育をする

 

まずは完全室内飼育をしましょう。

外に出して飼うのと比較すると、ウィルスや菌、ダニやノミなどの鼻水の原因となるものから守ることができる確率は上がります。

 

猫

 

ワクチン接種をする

 

完全室内飼育をしても、人間がウィルスを持ち込む場合があります。

特に猫風邪などの重篤な症状を引き起こすウィルスや菌は、感染力が強いので注意が必要ですが、細菌は目に見えませんので防ぐことが難しいですね。

 

1年に1回ワクチン接種を受けることで予防できますので、ワクチン接種をおすすめします。

治療法がなくワクチンでしか予防できない病気もあります。

 

清潔にする

 

アレルギーにより猫の鼻水が出てしまうこともあります。

放置すると蓄膿症に発展してしまうこともあるので、放置せずアレルゲンを取り除くことが大切です。

 

アレルゲンで多いのがハウスダスト。

猫にも人間にもアレルギーを発症させないためには、住空間を清潔に保つことが大切ですね。

掃除機で掃除するとハウスダストを含むほこりが舞い上がってしまうので、拭き掃除をすることをおすすめします。

使い捨てのお掃除シートなどを活用するといいですね。

 

 


猫の鼻水:さいごに

 

猫は鼻が詰まるとご飯を食べることができなくなり、体が衰弱します。

また、鼻水を放っておくと慢性化して治らなくなることもあります。

 

保護活動をしていると、鼻水を垂らした猫にたびたび遭遇するのですが、ガリガリに痩せていることが多く、お腹が減っているはずなのにご飯を食べることができません。

そのようなときは、衰弱させないために流動食などを強制給餌しなければならないときもあります。

 

強制給餌は慣れていないと噛まれてしまう危険もありますし、誤嚥の危険もありますから、獣医に相談してください。

そして、かわいい愛猫であればそうなる前に鼻水の症状が軽減するように病院を受診させましょう。

 

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