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どうして鳩の体内では猛威を振るわなかった細菌たちが、人間の体内で猛威を振るうの?
鳩は飼育に許可が必要!場所によって目にする鳩の種類も変わります!
公園や学校などどこにでもいる鳩。
羽ばたく姿にかわいさも優雅さもあり、飼育したいと思う方も中にはいるかもしれませんね。
まずは鳩が飼育可能な動物なのかどうかを知る必要があります。
鳩の飼育にはどんなものが必要で、飼育条件はどのようなものなのでしょうか?
鳩は飼育する上で守らなければならないルールがあります。
鳩は一般的な枠組みでの“ペット”には当てはまらず、野生の鳩を捕獲して飼育することはできません。
では、卵の段階で野生から入手して羽化させて育てればよいのかというと、それも良くないのです。
鳩は鳥獣保護管理法で守られており、野生の鳩を捕獲して飼育することは法律違反となります。
もちろん鳩の卵もその対象となっているので、卵の段階で入手すれば問題ないというわけでもありません。
まず鳩を飼育するには、環境大臣もしくは都道府県知事から許可証を得る必要があります。
その許可証を得るためにも様々な基準があり、それを満たさなければ鳩の飼育は違法となってしまいます。
許可証を得た後も、許可証を提行する義務が発生し、鳩を捕獲してからの結果報告の義務も発生。
野生の鳩を捕獲して飼育するというのは相当ハードルが高いですね。
ペットやレース鳩として鳩を飼育することは可能です。
その場合、どのような入手経路があるのかや価格なはどうなるのでしょうか?
ペットショップで鳩を購入した場合、ネットで検索すれば思ったよりも多数の鳩を取り扱っているペットショップがあることを知ると思います。
通販で鳩を購入することも可能なのかと考える方もいるかもしれません。
実は、鳩は通販販売も法律違反になるので、通販での鳩の購入は不可となっています。
なので、鳩をペットショップで購入する場合は、ネット検索で鳩を売っているお店を検索してそのお店に出向いて購入する必要があるのです。
鳩の購入を検討している場合、価格がどうしても気になるポイントです。
鳩と一口に言っても、愛玩用や鑑賞用、そしてレース用と種類がいくつか存在しています。
鳩にも血統があるため、血統によって価格がかなり変わってきます。
安価な鳩の場合は、数千円から購入可能。
高くなってくると数万円、血統の良い鳩ならば数十万円する鳩もいるようです。
鑑賞用の鳩の場合、海外産のものも売られています。
海外産の鳩は鳩の形や色のバリエーションも豊富にあり、日本のものとは違う美しさを堪能することができます。
鳩に限らず、ペットを飼うなら当たり前のことですが、外に逃がすのは厳禁です。
外来種の飼育放棄は自然の生態系を乱す可能性があるので、絶対にやめましょう。
鳩は長寿な 鳥 です。
鳩の寿命は10年から20年と言われていて、観賞用や愛玩用に飼育しているのであれば大切に飼育することで長寿になる事も考えられます。
せっかく鳩を飼育するのであれば、めいっぱい愛情を注ぎ、長寿になるよう大切に飼育してあげましょう。
鳩はかわいらしい容姿の反面、場所によっては鳩が害鳥となる場面もあります。
鳩が害鳥となる大きな理由の一つに、鳩が持っている病気が挙げられます。
それでは、鳩はどのような病気を持っていて、人間はどのようなことに注意すべきなのでしょうか?
鳩には様々な病原菌が寄生しています。
これは野生の鳩の場合でも飼育している鳩の場合でも可能性として発生しますが、やはり野生の鳩には十分に注意しておく必要があります。
乾燥した鳩の糞は、空気中に飛散します。
糞は雑菌を豊富に含んだままの状態で空気中に舞い上がり、人の体内に侵入。
免疫力の弱い方や小さなお子さん、年齢を重ねたご老人は要注意!
鳩の糞で健康被害が出る可能性があります。
細菌は繁殖しやすい温度があります。
これは夏に食中毒の菌が繁殖しやすくなるのと同じで、細菌は繁殖しやすい温度になると一気に活動し始める現象といえます。
鳩の体内は、体温が低くて繁殖できずに発症できなかった細菌たちが、糞と一緒に体外に排出。
その後空気中に糞と一緒に漂い、人間の体内に入ります。
人間の体温が活動しやすい細菌たちは一気に活動し始め発症するのです。
鳩の飼育を行うことになった場合は、 飼育ケージ の下にシートなどを敷いて糞をしたら蒸発する前に片づけましょう。
こまめな糞の処理を行うことで、糞の蒸発を封じ込み、人間への感染を防ぐ効果が期待できます。
まずは飼い主である人ができることを、行っていきましょう!
鳩と人はどんな歴史を辿ってきたのでしょうか?
昔から今までの鳩との付き合い方を見ていきましょう。
鳩と人の歴史は長く、人が建物を建築し始めた新石器時代からの付き合いがあります。
鳩の祖先が人間の立てた建築物に住み始めて、その後人間の生活になじんでいった鳩は、人間の身近な鳥として定着していきました。
鳩を題材とした美術品や作品も多数あるように、鳩は人間にとっても親しみのある鳥といえます。
その後鳩は伝書鳩などとして活躍。
今は場合によっては害鳥といわれていますが、鳩レースで活躍する鳩やペットなどでも人の身近にい続ける鳥なのです。
鳩と長く生活を共にするためには、程よい距離感を保つことが大切になってきます。
飼育を行うのではなく、公園等でで眺めたりと適度な距離感をもって接しましょう。
庭のある家だとたまに 餌 をあげたり、鳥用の餌置きや止まり木などを作って観察するのも良いと思います。
糞の処理には十分な注意が必要です。
再度確認すべきは、鳩の体内には多くの菌が潜んでいて、糞が乾燥することで人体に影響が出る可能性があるということ。
小さなお子さんや、抵抗力が低くなっている方などは鳩に対して十分な注意を保つことをおすすめします。
可愛らしいからこそ近寄って餌付けを行ってしまいたくなる気持ちもあるかもしれませんが、糞被害等のことも考慮して定期的な餌付けはあまりお勧めはできません。
日本には現在6種類の鳩の仲間がいます。
自分の生活環境にいるのは、どんな種類の鳩なのかを知ると、また鳩に対する知識も増して愛情も湧いてくるのではないでしょうか?
ではどんな種類の鳩がいるのか、説明していきたいと思います!
キジバト といってもあまりピンとこない方も、山鳩というとピンとくるのではないでしょうか?
子どもの頃から電線に留まっていて、「デーデー、ポッポー」等の耳に残るあの鳴き声の正体はキジバトなのです。
本来は木の上などに巣を作り、木の実や穀類などを主食としています。
しかし、人間の居住空間での生活も可能で、その場合は公園などで餌付けをされることもあります。
身体全体は赤紫のような色で、背中や羽にはウロコのような模様が入っているのが特徴。
1963年・1992年・2007年の切手のモデルにもなったことがある鳩です。
キジバト同様に、人間に生活範囲にひょっこり顔を出す種類の鳩です。
林や河原にも生息していて、埼玉県越谷市周辺の天然記念物に指定されています。
1965年には埼玉県の県鳥、1988年には越谷市の市の鳥に指定。
埼玉県内のいろいろなマスコットキャラクターのモチーフになっているほど、親しみを持たれている鳩です。
「ポッポー」や「クック―」といった鳴き声から、童謡「はとぽっぽ」のモチーフになった鳩とも言われています。
薄い灰褐色の毛色に白いしっぽが外見的な特徴です。
一時絶滅の危機に直面し、1956年に天然記念物として指定を受けましたが、昨今では数も増えてきて埼玉県東部などでよく目にすることが可能。
外来種という説と、もともと日本に生息していたという説があります。
針葉樹などの林を好み、10羽くらいの群れを作って生活しています。
群れを作らず単独で行動する個体もいます。
植物を主食としていて、ドングリや木の実や果物を食べて生活している種類の鳩。
果物やドングリなどの木の実では補給できない栄養を、海辺まで飛んで行って海水を飲んで摂取する事でも有名。
以前はキジバト同様に、山鳩と呼ばれていたといわれています。
身体全体は、オスメス両方ともにオリーブ色。
オスは頭から胸にかけての毛色が黄色で、おなかはクリーム色で方から羽にかけては暗い赤色と、色々な色を持っています。
メスはオリーブ一色で、オスよりも目立たない色となっています。
「アーオーアーオー」という、特徴的な鳴き方をするのも大きな特徴といえます。
シラコバトに続き、国指定の記念物に指定されている鳩になります。
八重山諸島と宮古島諸島に生息。
広葉樹林に巣を作り、長距離の飛行はあまり好まない傾向があります。
飛行高度は低めで、どちらかといえば薄暗い林を好んで生活を行っています。
雑食ですが、木の実や果物等を好みます。
シロアリも食べ、食事方法は地面に降り立って獲物を探して採食します。
鳴き方のバリエーションがとても豊かで、「ウーウー」という鳴き方から「コッコロロ」の他にも鳴き方があります。
身体のカラーの特徴として、頭から背中にかけて青っぽい灰色、背中や羽には光沢のある緑色、おなかの部分は褐色。
上記がオスメス共通のカラーで、オスだけのカラーは額から目の上の毛色が白、メスは灰色になっているのも特徴です。
カラスバトには種類があり、アカガシラカラスバト・ヨナクニカラスバト・カラスバトがいます。
アカガシラカラスバトとヨナクニカラスバトは絶滅危惧種、カラスバトは準絶滅危惧種に指定されています。
海岸等にある針葉樹林を好んで生活拠点にしています。
食そのものは雑食ですが、木の実類等の植物性のものを好んで食べる傾向アリ。
植物性のものだけを食べるわけではないので、ミミズなども食べます。
木の上でも地面でも食事を行う種類の鳩です。
繁殖力があまり強くないことと生活環境が薄な割れたり捕食動物の増加などで、数が激減している状態です。
ドバトは室町時代に海外から入ってきた種類になります。
どんな場所でも見ることができて一番身近に感じている種類の鳩ですが、海外から入ってきた種類の鳩なのです!
羽の色も非常に豊富で、オーソドックスなドバトのカラーとは別に白黒等の色違いのドバトもみることができます。
鳩はとても愛嬌があり、飼育したい気持ちにもなるかもしれませんが、鳩の飼育には許可が必要となってきます。
どうしても飼育したい!という方は鳩の飼育の許可申請について調べてみるのも良いと思います。
飼育する場合は、鳩の持っている病気についての知識も十分に持っておく必要あるでしょう。
また、日本の本土以外にも鳩は生息しています!
島にしか生息していない絶滅危惧種の鳩などの保護のためにも、小さなところから環境改善を意識していくことが大切です。
鳩とこれからも歩んでいくためにも、適度な距離を保ち、鳩と人間がよりよく生活できる道を見出していきましょう。
最終更新日 : 2020/11/17
公開日 : 2017/09/25