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猫アレルギーの症状や原因、治療方法やすぐにできる対策方法などを解説






猫は大好きだけど、近付くと目がかゆくてたまらない、くしゃみが止まらない…
そんな症状が出る方は、もしかしたら「猫アレルギー」かもしれません。

猫アレルギーの方は、猫が持つアレルゲンによって体に様々な症状が出てしまいます。
本記事では、猫好きを悩ませる猫アレルギーについて、その症状や原因、治療方法を説明していきます。

猫アレルギーだけど猫を飼っている方や、猫アレルギーだけど猫を飼いたい方が、アレルギーと上手に付き合って行くためにはどんなことができるのでしょうか。

【目次】猫アレルギーの症状や原因、治療方法やすぐにできる対策方法などを解説

 

猫アレルギーとは

猫アレルギーの症状

猫アレルギーの原因

Fel d 1

Fel d 4

猫アレルギーの治療法

1. 薬物療法(対症療法)

2. アレルゲン免疫療法(減感作療法)

「猫アレルギーの根本的な解決方法」は見つかっていない

猫アレルギーと上手に付き合うために

1. 手洗いとうがいを徹底する

2. こまめに猫のブラッシングやシャンプーをする

3. 猫が使うもの(ベッドやトイレなど)を清潔にする

4. こまめに掃除してアレルゲンを取り除く

5. 寝室や布張りの家具がある部屋に猫を入れない

6. 空気清浄機を使う

アレルゲンが少ないと言われている猫について

1. バリニーズ

2. サイベリアン

3. コーニッシュレックス

アレルゲンを持っていない猫は存在しない

さいごに

 


猫アレルギーとは

 

手前に網があるオレンジ色の猫

 

猫アレルギーは 猫に由来する物質をアレルゲンとして、アレルギー反応が起きること を指します。

 

猫のアレルゲンは猫の毛やフケ、唾液やオシッコなどあらゆる物に含まれています。

日々研究は進んでいるものの、まだ具体的な原因や対策方法が確立しておらず、特効薬が開発されていないのが現状です。

 

 

猫アレルギーの症状

 

前足をなめる黄色い目の猫アップ

 

人間には異物(ウイルスや菌など)から体を守る「免疫」という仕組みが備わっています。

異物が体の中に入ってくると、体は「抗体」という物質を作り出してその異物をやっつけようとします。

 

アレルギーはその免疫の仕組みが過剰になり、自分を傷つけてしまっている状態です。

体が攻撃する必要がないものを異物とみなして、攻撃することによって様々な症状が起こります。

猫アレルギーになってしまった場合、以下の症状が現れることが多いとされています。

 

  • 鼻…くしゃみ、鼻水、鼻づまり など
  • 目…かゆみ、充血、腫れ など
  • 喉…せき、痛み、かゆみ、喘息、呼吸困難、喘鳴(呼吸をする時にヒューヒュー、ゼイゼイと音がすること) など
  • 皮膚…赤み、かゆみ、腫れ、痛み、じんましん など

 

一般的なアレルギーの症状が起こることが多いようですが、他の症状が現れることもあります。

また、軽度の症状の場合は自然に症状がおさまりますが、時には命に関わる重い症状を引き起こすこともあります。

 

アレルギー症状がある場合は、一度病院(眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、アレルギー科など)で診察を受けることをおすすめします。

 

 


猫アレルギーの原因

 

画面左から白黒の長毛猫のアップ

 

ここまでの説明で、猫アレルギーが様々な症状を引き起こすことが伝わったでしょうか。

 

そんな猫アレルギーのアレルゲンは 「Fel d」 というタンパク質です。

猫の学術名である“Felis domesticus”が語源となっているこの物質には、代表的なものが2つあります。

 

この項目では猫アレルギーの原因物質、 「Fel d 1」「Fel d 4」 について説明していきます。

 

Fel d 1

 

猫アレルギーの原因物質として最も有名な物質が、猫の毛や皮脂腺に存在するFel d 1です。

 

以前は唾液の中だけに存在して、猫が毛づくろいをすることで毛に付着するものと考えられていました。

しかし、その後の検証で猫の唾液だけではなく、体の表面(皮脂腺)にも存在することが明らかとなりました。

 

Fel d 4

 

猫の唾液に存在すると言われているFel d 4は、Fel d 1に次いで猫アレルギーの原因とされる物質です。

猫の顎下腺(唾液腺の1つ)から分泌されるこの物質も、猫の毛に付着していると考えられています。

 

他にもFel d 2やFel d 3など、複数のアレルゲンが存在しているとされています。

ただ、猫アレルギーについては、まだまだわからないことが多いのが現状です。

 

 

猫アレルギーの治療法

 

左上を見る青い目の猫

 

ここまで猫アレルギーの症状や原因物質について説明してきました。

 

それでは、実際に猫アレルギーになってしまったら、どのように治療をすれば良いのでしょうか。

ここからは、猫アレルギーの治療方法をご紹介します。

 

1. 薬物療法(対症療法)

 

アレルギーの治療法としてよく使われている、 抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬による薬物療法 です。

 

薬物療法の特徴は効き目が早く現れること、そして部位や症状によって使う薬を使い分けられること。

アレルギー症状がある方は、病院で自分にあった薬を処方してもらうと良いでしょう。

 

ただし、薬物療法はあくまで症状を抑えるもので、アレルギー体質を改善するものではありません。

 

2. アレルゲン免疫療法(減感作療法)

 

もう1つの治療法は、 アレルゲン免疫療法(減感作療法) という方法です。

 

この治療法ではアレルゲン物質を少しずつ投与することで、体をアレルゲンに慣らしていきます。

体がアレルゲンに慣れると長期的に症状がやわらぎ、おさえられるようになっていきます。

根本的な体質改善が期待できる一方で、一度おさまっても症状が再発する可能性もあります。

 

また、この方法では少量とはいえ、アレルゲンを含んだエキスを投与することになります。

正しい用量・用法を守っても、 アナフィラキシーなどの重篤な副作用を引き起こす 可能性も否めません。

 

アレルゲン免疫療法は個人の判断では行わず、必ず専門の医師の指導のもと行ってください。

 

「猫アレルギーの根本的な解決方法」は見つかっていない

 

長毛の猫と女性の手

 

残念なことに、今のところ猫アレルギーを完全に治す方法は見つかっていません。

現状は上記2種類の治療法のどちらかを選び、対処していくしかない状況です。

 

しかし、なんとか猫アレルギーの解決方法を見つけようと、海外のメーカーが日々研究を進めています。

実際ある成分を含んだキャットフードやワクチンによって、猫のアレルゲンを減らす効果が得られたという報告もされています。

 

今後猫アレルギーを根本的に改善、治療できる方法や薬が出てくることを期待したいですね。

 

 


猫アレルギーと上手に付き合うために

 

ふわふわの毛の子猫

 

先程も書きましたが、現状猫アレルギーの根本的な治療方法は確立していません。

ただ、猫アレルギーになりにくくする、そして症状を少しでも軽くする方法はあります。

 

正直なところ、猫アレルギーに一番効果があるのは猫を飼わないことです。

しかし、本記事を読んでいる方は、猫アレルギーであっても猫を飼いたいという気持ちが強い方も多いのではないでしょうか。

 

ここからは、そんな方向けに少しでも猫アレルギーの症状を軽くする方法を説明していきます。

 

1. 手洗いとうがいを徹底する

 

手を洗うイメージ

 

まず何より徹底して欲しいのが、 猫に触ったらなるべく早く手洗いとうがいをすること です。

アレルゲンは目に見えないものですが、手や粘膜に付着しやすいことを覚えておいてください。

 

アレルゲンが付着した手で鼻や目をこすってしまうと、強いアレルギー症状が出る可能性があります。

付着したアレルゲンに反応して症状が出る前に、洗い流す習慣をつけましょう。

猫アレルギーと上手に付き合うための大切なポイントは、「とにかくアレルゲンを減らすこと」です。

 

猫アレルギーを持っている方、家族が猫アレルギーの方はこまめに手洗いとうがいをすることをおすすめします。

 

2.  こまめに猫のブラッシングやシャンプーをする

 

ファーミネーターをかける猫

 

猫アレルギーのアレルゲンは猫の唾液や毛、オシッコなどに含まれています。

こまめに猫のブラッシングをすることで、アレルゲンの1つである猫の毛を除去しましょう。

 

もし可能であれば、猫をお風呂に入れてシャンプーをするとさらに効果的です。

猫が水に濡れるのを嫌がる場合は、濡れたタオルやペット用ウェットシートで拭くだけでも効果がありますよ。

 

なお、ブラッシングやシャンプーは、猫アレルギーではない人が行うと良いでしょう。

猫アレルギーの方がブラッシングやシャンプーをする場合は、毛やフケを吸い込まないように換気の良い場所で行い、必ずマスクをしてください。

 

▼合わせて読みたい

・  猫のブラッシングの効果と、ブラシの種類やブラッシングの方法を解説

・  猫にシャンプーは必要?猫のシャンプーの方法と必要な知識を解説

 

3. 猫が使うもの(ベッドやトイレなど)を清潔にする

 

人間のトイレの上にいる猫

 

猫がいつも使うもの、特に毛やオシッコが触れる ベッド トイレ にはアレルゲンが大量に付着しています。

 

これらをこまめに掃除して、とにかくアレルゲンを除去することを心がけてください。

可能であればベッドやトイレを複数用意して、定期的に水洗いをすることをおすすめします。

 

4. こまめに掃除してアレルゲンを取り除く

 

掃除機のヘッドとカーペット

 

猫のアレルゲンであるFel dは粒子が細かく、その大きさは花粉の10分の1程度です。

そのため、空気中に舞いやすく、あらゆるものに付着するという厄介な性質があります。

 

こういった性質があることを考え、 こまめに掃除機をかける ことを心がけてください。

掃除機は、できれば高性能なフィルター(HEPAフィルターなど)がついたものを使った方が良いでしょう。

 

なお、掃除機だけでは取り除けなかったアレルゲンが、空気中に舞ってしまう可能性があります。

アレルゲンは水に溶けやすい性質があるため、掃除機をかけた後は 水拭きをする とさらに効果的です。

 

5.  寝室や布張りの家具がある部屋に猫を入れない

 

ベッドに横たわるグレーの猫

 

猫アレルギーと上手に付き合って行くためには、 猫を寝室に入れない ことをおすすめします。

 

なぜなら、寝室はアレルゲンが付着しやすい布製品が多く、また長い時間を過ごす場所だからです。

どうしても猫と一緒に寝たい場合は、こまめに布団のシーツや枕カバー、毛布などを洗ってください。

 

また、見落としがちですが、カーペットやカーテンなどの布製品にもアレルゲンは付着します。

可能であれば寝室だけではなく、布製品が多い部屋にも猫を入れない方が良いでしょう。

 

なお、猫アレルギーの方の中には布張りではなく革張りのソファーを使う、布製のじゅうたんは敷かないといった工夫をしている方もいます。

 

6.  空気清浄機を使う

 

 

アレルギー症状を少しでも抑えるためには、 空気清浄機を使う ことをおすすめします。

空気清浄機は掃除機では取りきれない、空気中に舞っているアレルゲンを除去してくれますよ。

 

空気清浄機はアレルゲンの除去性能が高いもの、そして部屋の広さに合ったものを選びましょう。

性能を最大限に生かすため、フィルターもこまめに掃除してください。

 

なお、空気が乾燥しているとアレルゲンが空気中に舞いやすいため、湿度が低い時期は 加湿器を併用する ことをおすすめします。

 

 

アレルゲンが少ないと言われている猫について

 

雪の中の猫

 

猫アレルギーを持っている方の中には、「アレルギー症状が出たとしても構わない、どうしても猫を飼いたい!」という方もいると思います。

この項目では、そんな方向けに比較的アレルゲンが少なく、飼いやすいと言われている猫をご紹介します。

 

1.  バリニーズ

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Josh Norem (@furrtographer) on

 

バリニーズはアメリカを原産とする、長毛の シャム猫 です。

 

唾液やオシッコに含まれるアレルゲンが少ないことから、猫アレルギーになりにくいと言われています。

ただし、これはあくまで飼い主の体感によるもので、科学的な根拠はないそうです。

そのため、日々有志のブリーダーによる、研究や検証が進められています。

 

2.  サイベリアン

 

サイベリアン全身

 

サイベリアンは別名シベリア猫とも呼ばれる、ロシア原産の大型の猫です。

 

他の猫と比べて唾液に含まれるアレルゲンの量が少ないことから、猫アレルギーの方でも飼いやすいと言われています。

また、水を怖がらないことから、風呂に慣らしやすいのも嬉しいところです。

 

※合わせて読みたい:  極寒の地シベリアが生んだ猫「サイベリアン」の性格や飼い方

 

3.  コーニッシュレックス

 

 

イギリス原産のコーニッシュレックスは、不思議な巻き毛の被毛を持つ短毛種の猫です。

 

全身が短い巻き毛で覆われていることが特徴で、その手触りは絹に例えられます。

そんなコーニッシュレックスはシングルコートで抜け毛が少なく、他の猫よりアレルギー反応が出にくいと言われています。

 

アレルゲンを持っていない猫は存在しない

 

目をつぶって前足を舐める茶白猫

 

残念ながら、今のところ “アレルゲンを全く持っていない” 猫は存在しません。

しかし、他の猫と比べると “アレルゲンが少ないと言われている” 猫は何種類か存在します。

どうしても猫が飼いたい方は、先ほどご紹介したような猫の種類を選んでみるのも良いでしょう。

 

また、猫のアレルゲンの量は、男性ホルモンの1種 「テストステロン」 の量に関係すると言われています。

アレルギーを気にする方は、メスの猫を飼った方が良いかもしれません。

 

 


さいごに

 

猫用ベッドの中にいる子猫2匹

 

本記事では、猫アレルギーについて様々な面から説明してきました。

 

記事を読んでいる方の中には猫と暮らしていたら突然アレルギーになってしまった、猫が大好きなのにアレルギーで飼えない方というも多いと思います。

そんな方にとって、1つでも役に立つ情報があれば嬉しいです。

 

猫アレルギーの方でも猫と暮らすうちに体が慣れたのか、アレルギー反応が少しずつ減っていったという報告もあります。

ご自身の体調や一緒に暮らす方と相談しながら、無理のない範囲で猫と付き合っていけると良いですね。

 

いつか猫アレルギーの特効薬が開発されて、猫が大好きなのにアレルギーになって手放なさなければならなくなった…という悲しいことがなくなるように心から願っています。


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