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猫 が座っているところというと、どんな姿を思い浮かべますか?
警戒心の強い猫は、座り方に気持ちの状態が表れると考えられています。
猫にはどんな座り方があるのでしょうか。
猫が座っている姿というと、一般的なのがこちらの「エジプト座り」です。
後ろ足をたたんでお尻を地面につけていますが、前足はしっかり揃えて座っています。
外猫にも多く見られる座り方で、少し落ち着いているものの、やや警戒した状態です。
前足と後ろ足をたたんだ座り方が「 香箱座り 」です。
すぐに動くことができないことから、リラックスしていると考えられています。
香箱座りのままウトウトすることもありますが、小さな音に反応できるくらいには警戒してる状態です。
「スフィンクス座り」と呼ばれている座り方がこちら。
前足は出したまま、後ろ足をたたんでお腹を地面につけていて、比較的リラックスしています。
香箱座りと似ていますが、前足を出しているのですぐに動きやすくやや警戒している状態です。
こちらは、後ろ足を投げ出して前足を地面につけている「横座り」です。
リラックスして見えますが、前足をつけているので何かあればすぐに動けるようにしています。
寝ようとしている時にもよく見られる座り方で、前足も投げ出しているとかなりリラックスした状態です。
そして、こちらのどすんとお尻をつけた特徴的な座り方が「スコ座り」です。
え?これが猫?と思わず笑ってしまいそうですよね。
どっしりとした姿がおもしろくてかわいいと人気を集めています。
インスタやツイッターで「スコ座り」と検索すると、こちらの猫ちゃんのような画像がたくさん出てきます。
ご紹介したほかの座り方とは異なり、「スコ座り」からは警戒心が感じられません。
どうしてこんな座り方をするのか、その理由を探ってみましょう。
「スコ座り」は、 スコティッシュフォールド がよく見せることが名前の由来となっています。
なぜスコティッシュフォールドがこの姿勢をするのか、そこには意外な理由が隠されていました。
1961年にスコットランドにある農場で見つかったのが、スコティッシュフォールドの起源とされています。
見つかった 子猫 は成長しても耳が立たず、ずっと折れたままでした。
スコティッシュフォールドとは、「スコットランドの折れ曲がり」という意味の名前です。
スコティッシュフォールドの中には、折れ耳の子がいます。
見た目だけでかわいいと思われがちですが、実は耳の軟骨に形成不全が起こる骨軟骨異形成という状態です。
なぜ耳が折れる骨軟骨異形成が起こるのか研究を重ねた結果、単独の優性遺伝子が原因ということが判明しました。
そのため、お母さん猫かお父さん猫のどちらか一方が、必ず折れ耳ということになります。
Fd遺伝子が受け継がれると、折れ耳の子猫が生まれくるのです。
研究が進むと、スコティッシュフォールドは、折れ耳同士の交配により骨格異常が起こることが確認されています。
そのため、立ち耳のスコティッシュフォールドとの交配が原則とされるようになりました。
また、 ブリティッシュショートヘアー や アメリカンショートヘアー との異種交配も行われています。
この異種交配により、立ち耳が生まれたり、折れ耳で生まれても成長とともに立ち耳になったりする場合も。
スコティッシュフォールドの毛質は、柔らかくて厚みのあるベルベットのような感触です。
毛色はさまざまですが、アメリカンショートヘアーとの交配により渦巻きのようなタビー柄も見られます。
初代のメス猫が長毛の遺伝子を持っていたので、後世代に長毛のスコティッシュフォールドも発見されました。
長毛のスコティッシュフォールドは、とても少ない種類です。
長毛の場合は全体がふんわりとした印象で、特に尻尾や首の毛は長くてフサフサしています。
外見は目や輪郭が丸くふっくらとしていて、とてもかわいらしい印象を受けます。
温厚で無駄鳴きをせず、とても穏やかな性格です。
人懐っこいのも特徴で、飼い主さんに対してかなり甘えます。
折れ耳のスコティッシュフォールドは、生後半年ほどになると手や足の関節に影響を及ぼす可能性があります。
成長期に正常な骨が形成できず、慢性炎症や変形性関節症を発症することがあるのです。
そのため、手や足に体重がかかる座り方をすると負担がかかってしまいます。
手や足、関節に障害がある場合は、普通の猫のように座ると関節に痛みを感じてしまうことも。
できるだけ体重をかけずに座れる方法が「スコ座り」に結びついたと考えられています。
手足をだらんと投げ出した座り方が、スコティッシュフォールドにとって楽な姿勢なのかもしれません。
どっちかといえば…
— どんぐり (@akihimatandon11) February 21, 2015
スコ座りよりオネエ座りが得意です。
おほっ(๑•m•๑)♡ pic.twitter.com/YXwdy6Asvq
どんぐりくんは、「スコ座り」ではなく「オネエ座り」見せてくれています。
「スコ座り」はめったに観られず、かなりレアだそうです。
こちらは、飼い主さんから「スコ座りもどき!?」とのコメントが。
隅っこで寄りかかっているのが、リラックスできるのかもしれませんね。
スコティッシュフォールド以外の猫が、「スコ座り」のような姿を見せることもあります。
足をだらしなく放り出して「よいしょっ」とソファに身を委ねる姿が、なんとも言えませんね。
その風貌から「オジさん座り」とも呼ばれ、親しまれています。
「オジさん座り」をする姿は、おもに毛づくろいするときに見られます。
きれい好きな猫は、お腹を自分でなめてきれいにする習性があります。
毛づくろいをするのは、胸からお腹にかけてのゾーンです。
また、排泄の後には股をなめてきれいにする習性もあります。
お腹や股をなめるときに見られるのが、「オジさん座り」の姿勢です。
なめる間だけ「オジさん座り」する猫が多いですが、中にはこのまましばらくリラックスする猫もいます。
スコティッシュフォールドなのでスコ座り。 pic.twitter.com/IxR06SOtis
— うらちゃん@ねこ休み展 (@urabanashi813) February 3, 2015
ここからは、見ているだけで癒される「スコ座り」画像をご紹介します。
こちらは、ツイッターで人気のうらちゃんです。
ちょこんと浮いた後ろ足がたまらなくかわいいですね。
スコ座りうなぎ pic.twitter.com/ZixyoPORQQ
— うなぎ(うなちゃん) (@una1535) October 11, 2016
人気猫のうなぎちゃんも、「スコ座り」を披露してくれています。
きょとんとした表情もマッチして最高です。
スコ座りというより..かえる座りポーズの兄さん
— りるあび (@hitumotomo) December 4, 2017
なつかしの無事カエル願いの猫さんにゃう pic.twitter.com/w9yPPusfE7
ファンが多いウィル兄さんの「スコ座り」は、ちょっと カエル 風?
上目使いでかわいさが爆発してますね。
こちらは、「スコ座り」のままウトウトしてしまうかわいいムービーです。
見ているだけでほっこりしますね。
「スコ座り」には、スコティッシュフォールドの悲しい歴史が隠されていました。
身体を痛みから守るために、負担の少ない座り方をしているのですね。
スコティッシュフォールドの飼い主さんは、身体の心配をしながら愛猫を大切にしています。
そして、愛情をたくさん受けて暮らす中で見せてくれる「スコ座り」だから、さらにかわいく感じるのかもれませんね。
最終更新日 : 2021/06/25
公開日 : 2017/12/11