Top > 中型哺乳類 > 猫/ネコ > キャットフード/猫の飼育用品/ネコグッズ
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
メリットも満載!猫にケージを使用させたほうがよいシチュエーションとは?
猫 をケージで飼うと聞くと、狭そうに思えたり、猫に強いストレスを与えるように思えたり、「窮屈な思いをさせてしまうのでは?」と不安に感じたりする方もいるのではないでしょうか。
しかし、 猫の年齢 や性格、生活環境によってはケージを用意したほうが、飼い猫に安心感を与えられる場合もあります。
ケージで猫を育てるということは必ずしも、悪いことばかりではありません。
では、一体どんなシチュエーションのときにケージを用意したほうがよいのかをこれから詳しくご説明していきますので、ぜひ猫を迎える前にチェックしてみてくださいね。
すでに先住猫がいて、新入りの猫をおうちに迎えるときはケージを用意すると、良い関係を育みやすくなります。
新しい猫は先住猫にとって、お友達ではなく敵です。
猫は自分のなわばりを大切にする動物だからこそ、慣れ親しんだおうちに新しい猫がやってくると「なわばりを荒らされるかもしれない……」と不安な気持ちになってしまいます。
しかし、ケージがあれば、先住猫が新しい猫と距離を保ちながら関わることができるため、新入り猫のことを徐々に敵と見なさなくなり、興味を持つようになるのです。
また、ケージで距離感を保つことができれば、飼い主さんが目を離した隙に新入り猫が先住猫に攻撃されてしまう心配も減ります。
特に、先住猫が成猫で新入り猫が子猫の場合は、先住猫が猫慣れしていないと思わぬ事故や怪我を引き起こしてしまう可能性があるので、あらかじめケージを用意しておきましょう。
一軒家などで隔離できる部屋が用意できる場合は、空いている部屋をケージの代わりにするのもありなので、自分の生活環境に合わせてケージの購入を検討してみてくださいね。
子猫や老猫は抵抗力や免疫力があまりないため、感染症にかかりやすいものです。
例えば、「猫カシリウイルス」などの猫風邪は比較的猫がかかりやすい感染症でもあります。
そんなとき、多頭飼いをしていると、他の猫にまで病気が感染してしまうので、注意が必要です。
さらに病気を患っている猫自身も、他の元気な猫たちと一緒の空間にいると、ちょっかいをかけられたりしたときにストレスを感じてしまう可能性もあります。
こうしたことを避けるためにも、飼い猫が病気にかかったときは、元気になるまでケージの中で過ごしてもらうように心がけましょう。
部屋数がある場合は、未感染の猫が近づけないように、別室へケージを移すのもおすすめです。
猫の感染症の中には、便を通して感染する病気もあるので、 トイレ を分けながらケージの中で過ごしてもらうことも有効な対処法になるでしょう。
生後間もない子猫は好奇心が旺盛で、目に写ったものすべてに興味を示します。
しかし、 子猫 の頃は遊ぶと危ないものをまだ理解していません。
そのため、飼い主さんが目を離した隙に電気コードを噛み切ろうとしてしまったり、 おもちゃ を誤飲してしまったりすることもあるでしょう。
こうした事故を未然に防ぐためには、ケージを使って猫の安全を守るのがおすすめです。
特に飼い主さんが留守のときは、ケージを使って危険な場所や物へ近づけさせないようにしてみましょう。
猫は自分のにおいを大切にしながらつけたり感じたりしながら、なわばりを認識している動物です。
だからこそ、引っ越しなどで慣れない環境に来た直後は強いストレスを感じてしまいます。
そんなとき、お部屋の中に無理やり出して早く環境に慣れさせようとするのは逆効果です。
初めて立ち入るおうちは、猫にとって危険な場所のように思えるため、無理やりお部屋の中に出されると怖い思いをしてしまうことがあります。
そのため、引っ越しをした直後はケージの中で過ごさせ、新しいおうちが危険な場所ではないということを理解してもらいましょう。
あらかじめ引っ越し前からケージの中に慣れさせておくと、新居でも自分のにおいを感じられるため、猫もリラックスすることができます。
また、激しく警戒してしまう場合は飼い主さんのにおいがついた服や、前の家で飼い猫が愛用していたブランケットやペットハウスなどをケージの中に設置してあげましょう。
まずはケージの中で安心感を抱いてもらえれば、猫も徐々にお部屋を探索するようになるでしょう。
元野良猫や心無い飼い主から虐待受けたような子は、人間に対して強い警戒心を抱いていることも多いものです。
こうした場合は、人間と初めから同じ部屋で過ごさせるよりも、安心できる場所を用意してあげることが大切になります。
強い警戒心を抱いている子にとって人間は怖い存在なので、警戒心や恐怖心を解くには根気と時間がいります。
そのため、猫がリラックスできる環境をケージの中で作りながら、 猫の餌 を与えていきましょう。
根気強く愛情を与え続ければ、人間に対する嫌な思い出も塗り変えられるかもしれません。
また、このように生活環境を仕切ることで、人間側が怪我をしてしまうことも減るというメリットもあります。
巨大地震などの災害は、いつ起こるか分からないものです。
こうした緊急時は人間もパニックになってしまうため、猫がおうちから逃げ出して行方不明になってしまったり、事故にあってしまったりする可能性も高くなります。
しかし、普段からケージに慣れされておけば、そうした災害時でも飼い猫の命を守ることができるでしょう。
例えば、災害が起こったときにケージへ入ってもらうことができれば、おうちからの脱走を防げます。
そして、ケージごと避難させることができれば、災害時でも飼い猫に簡易的な生活スペースを与えてあげられるでしょう。
災害時の避難所は、ペットに対して優しい環境とはいいがたい部分もあるものです。
だからこそ、飼い主さんの努力や配慮によって、周りの人も飼い猫も安心できる避難生活を送れるよう、事前に意識していきましょう。
ケージの中はスペースに限りがあるため、猫が運動足になってしまうというデメリットがあります。
運動不足の猫は、食事管理をしっかりと行っていないと、肥満にもなりやすいので注意が必要です。
猫の肥満も人間と同じで、糖尿病や心臓病といった病気を引き起こす原因になることがあります。
こうした病気にかかると、寿命が短くなってしまうケースも多く、治療費が高額になってしまうということもデメリットのひとつです。
ケージ飼いはメリットもたくさんありますが、ずっとケージの中ばかりで育てるのは避けましょう。
1日中ケージの中でしか動き回れないと、ストレスを与えてしまいます。
猫はもともと獲物を狩って暮らしていたため、狩猟本能が強い動物です。
だからこそ、スペースの限られたケージの中では、狩猟本能が充分に満たされません。
特に生後6ヶ月から生後1歳の頃は好奇心も強く、運動量も増えるため、ケージの中だけの生活で感じるストレスも多くなってしまいます。
生後間もない子猫のうちは、何にでもじゃれてしまうため、ケージを使って身の安全を守ってあげることも大切ですが、ケージの中で過ごさせる時間は猫の成長に従って考えていくようにしましょう。
ケージの中では、充分な上下運動ができません。
そのため、ジャンプ力が低下したり、筋力が衰えてしまうことがあります。
筋力の衰えがみられると、ちょっとした段差でも飛ぶのをためらったり、うまく飛べなかったりといった様子が見られるでしょう。
そして、若い頃から筋力が衰えている子は、老猫になったときに、ますます筋力の低下が目立ってしまい、自由な動きが取りにくくなります。
こうした場合は、飼い主さんが介護をしなければならないことも多いため、猫だけでなく、人間が感じる負担も増えてしまうでしょう。
猫のケージを選ぶときは、横に広いものよりも、縦に長いものを選ぶようにしましょう。
もともと猫は、横方向の広さよりも縦方向の広さを重視します。
猫はジャンプ力があるため、上下運動ができないと、ストレスを感じてしまうので、できるだけ高さのあるケージ選んであげましょう。
そのため、1段の高さしかないケージは購入を避けるのがおすすめです。
ケージを選ぶときは、猫が飛び移れるように、2段以上の段差があるケージを選ぶようにしましょう。
また、十分な高さがあるケージを選べば、トイレの場所と食事の場所を分けることもできます。
猫は綺麗好きな動物だからこそ、排泄をする場所と食事をとる場所が近いことを嫌がる子も多いので、飼い主さんはきちんと配慮ができるようなケージをチョイスしていきましょう。
ケージを選ぶときは、網目ができるだけ細かいものを選ぶのも大切なポイントです。
猫は体が柔らかいため、ちょっとした隙間から脱走してしまうこともあるので、網目の粗いものは避けるようにしましょう。
特に子猫は好奇心が旺盛で体も小さいため、網目から脱走を試みてしまうこともあるので、注意が必要です。
また、多頭飼いの場合は網目の隙間から先住猫が新入り猫に攻撃をしてしまう可能性があるので、網目の細かいケージを選びましょう。
できれば、猫の手が入らないほど細かい網目のものを選ぶと、同じ部屋の中でも安心して先住猫と新入り猫を慣れされることができます。
猫は人の様子をよく観察し、飼い主さんの行動を真似することもあります。
中にはシャムのように手先が器用な子もいるため、簡単な構造の鍵だと、猫に開けられてしまう可能性が高くなるのです。
せっかくケージを勝っても、猫自身に開け方をマスターされてしまったのでは意味がありませんよね。
ですから、ケージを飼うときは鍵の構造にも注目することも大切です。
ケージの購入を検討するときは、回すタイプのものや人間が両手を使わないと開け閉めできないものを選んでいきましょう。
猫が入ったケージは重みを感じるため、運ぶときに体力が必要になります。
だからこそ、ケージを購入するときは、下にキャスターが付いているような動かしやすいものを選ぶようにしてみましょう。
移動させやすいケージなら、先住猫と新入り猫の距離感に合わせて置き場所を手軽に変えられるため、多頭飼いの方にもおすすめです。
そして、病気の猫を隔離する場合は、気温に合わせてケージを移動させたいときもあるからこそ、キャスター付きのものが役に立ちます。
猫を飼うのが初めてだという方の中には、スペースが限られたケージ内に、「猫用トイレを置いてもいいのかな」と思ってしまう人も多いかと思います。
しかし、猫が安心感を得られる空間を作るためには、トイレもきちんと設置するようにしましょう。
猫の中には、トイレがないと排泄を我慢してしまう子もいます。
こうした我慢は、泌尿器系の病気を引き起こしてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
また、トイレを設置をするときは、ケージの一番下に置くのがおすすめです。
2段目や3段目にトイレを置いてしまうと、安定感がないので、猫も安心して用を足せなくなりますし、トイレを落としてしまう可能性もあります。
さらに、トイレの場所とフードボウルを近づけてしまうと、食欲がなくなってしまう子も多いので、できるだけ遠ざけるよう、配慮が必要です。
なお、猫は排泄物を埋めて自分のにおいを隠す習性があるため、犬のようにペットシーツのみを設置するのは避けましょう。
猫砂を掻けないことにストレスを感じてしまう子は、意外に多いものなのです。
最近ではケージに入りやすい子猫専用のトイレも販売されています。
ですから、生後間もない猫をケージの中で育てたいときは、そうした製品をうまく活用してみましょう。
生後間もない子猫をケージ飼う場合は、生後2ヶ月目までケージの中を中心にしながら育てるようにしましょう。
こうすれば、よちよち歩きをする子猫がフローリングで滑ってしまうこともなくなりますし、電気コードなどを噛み切ってしまう心配もありません。
しかし、生後2ヶ月未満の子猫をケージで育てる場合も、1日中ケージの中で過ごさせるのではなく、最低でも20分程度はお部屋の中で遊ばせてあげるようにしましょう。
ケージの外で思いっきり遊べる時間をきちんと確保してあげれば、子猫が感じる負担も減ります。
こうして全力で遊ぶことができれば、子猫の睡眠の質もよくなるでしょう。
一般的な3段ケージよりも高さがあるこちらのケージは、猫に広々としたケージ生活を楽しませることができます。
そして、ケージの中には麻ステップが付いているため、爪とぎを置けなくても、猫のストレスを軽減させられるでしょう。
また、ロックも6箇所に散りばめられているおり、脱走防止策もばっちりです。
ゆらゆらと揺れるハンモックを好む子も多いので、取り付ける位置は猫の年齢に合わせて検討してみましょう。
こちらは一般的なケージよりもスリムな作りになっていますが、猫に狭さを感じさせません。
スリムタイプだからこそ、集合住宅など部屋の広さに限りがある場所でも役立てることができます。
そして、2階部分のドアが右左どちらにも開くため、猫を出し入れしやすいのもメリットだといえるでしょう。
価格も他のケージより安価に設定されているので、コスパよく購入できます。
初めて猫を飼うという方は、どれくらい大きなケージを選べばいいのか悩んでしまうものです。
そんな方は、後から縦や横に増やすことができる、こちらのケージを検討してみましょう。
子猫の頃と成猫になってからでは、必要となるケージの高さも変わってくるので、こうしたケージで柔軟に対応してみてください。
また縦にも横にも増やせるからこそ、猫だけでなく、「新しくワンちゃんを迎えたい」などと思ったときにも活かせられるはずです。
見た目にもこだわってケージを選びたいと思っている方には、インテリア性のあるこちらがおすすめです。
スリムタイプなのに高さが170cmもあるため、猫が上下運動をしやすい作りになっています。
また、他のケージとは違い、スライド式の扉なので狭いスペースでも開け閉めしやすいという点も魅力のひとつです。
ブラウンとホワイトの二色展開なので、シックなお部屋にも合わせやすいでしょう。
手先の器用な猫を飼っている方は、鍵の形が変わっているこちらをチョイスしてみましょう。
差し込み式の鍵になっているこちらのケージなら、脱走防止効果も期待できます。
また、キャットステップの間が広いので、猫にジャンプを楽しませることも可能です。
ただし、子猫や老猫はキャットステップをうまく飛べない場合もあるため、階段やスロープで調節してあげてくださいね。
実際に子猫を保護した時に私が使っていたのが、こちらのケージです。
マルカンのキティケージは子猫専用のケージで、少しコンパクトな作りになっていますが、底部分にキャスターが付いているのが特徴。
そのため、女性でも手軽にケージを運べるのが、嬉しいポイントです。
また、コンパクトなので部屋の広さに限りがあっても置きやすく、集合住宅で猫を飼われている方でも使用しやすいケージとなっています。
猫用のケージは意外と値段が高いため、簡易的なケージが欲しいという場合はDIYで自作してみるのもおすすめです。
ケージは、100均で売られているワイヤーラティスを結束バンドでつなぎ合わせることで作成できます。
その際は、ケージの中にジョイントマットなどを敷いて、猫が居心地良く過ごせるようにしてみましょう。
子猫のうちや病気のときは、粗相や嘔吐などで敷物が汚れてしまうことも多いので、部分的に外すことができるジョイントマットは役立ってくれます。
また、ワイヤーラティス以外には、100均で売られているすのこを組み合わせながらケージを製作するのもよいでしょう。
すのこなら耐久性があり、インテリアとしてもおしゃれに見えますし、猫の爪とぎになってくれることもあります。
そして、手作りケージを作るときは、市販のものと同様に猫に扉を開けられないような工夫をすることも大切です。
ワイヤーラティスでケージを製作した場合は、洗濯バサミを何カ所かに止めて、鍵の代わりにしましょう。
すのこの場合も、扉となる部分にはワイヤーラティスをはめ込んでおけば、洗濯バサミで止められるようになります。
なお、ケージを製作するときは市販の製品と同じように、天井部分も開くようにしておくと、猫を出し入れさせやすくお世話が楽になるでしょう。
成猫になってからいきなりケージを使ってもらおうとしても、なかなかうまくいかないものです。
そのため、ケージは子猫の頃からきちんと準備をして、急な病気や災害時でも慌てず、飼い猫の命を守れるようにしていきましょう。
ケージは活用の仕方によって、猫にストレスを与えることもありますし安全を守ることもできるアイテムです。
だからこそ、愛猫の気持ちを考えながら、ケージのメリットを存分に活かしていきましょうね。
最終更新日 : 2023/04/19
公開日 : 2017/10/31