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犬の体臭には理由があった!臭いはどこから?潜んでいる病気や予防対策など






愛犬と触れ合っている時に、ふいに”異臭”を感じることはありませんか?
犬とともに暮らしている飼い主さんであれば、犬に体臭があるのは承知なはず。

ですが、妙に臭いがきつい時や、いつもと違う臭いがする時がありますよね。

そもそも犬の臭いの原因とはいったいなんでしょうか?
臭いはどこから出ているのでしょう。

犬の臭いの原因と予防・対策などをまとめてみました。

愛犬の臭いが気になる!他人に指摘されて気づくことも

 

 

と共に暮らす飼い主さんご家族なら、愛犬の臭いがまったくというほど気にならなかったはずなのに...。

友達を自宅に招いた時や、愛犬とお出かけする車に知人を乗せた時、「ワンちゃんの臭いがするね」など指摘されたことはありませんか?

これは飼い主としてちょっぴり気になるところ。

狭く閉鎖的な空間ほど、犬独特の臭いが残るものです。

 

自分の愛犬の臭いは気にならないけれど、他のワンちゃんの臭いが気になることもありますよね。

そんな時、愛犬の臭いに改めて気づく方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「お掃除を毎日しているから臭うはずがない」と思っていても、犬独特の臭いは発生するものです。

そもそも犬の臭いの原因は何でしょうか?

 

 


犬は汗をかかないの?

 

 

暑い季節でも犬は私たち人間のように、全身汗ビッショリになった姿を見かけたことがないですよね。

では、犬は汗をかかないのでしょうか?...... 答えは「NO!」です。

 

犬は人間と同じように全身の毛穴から汗をかくことができません。

しかし、彼らは足の裏や鼻の頭から汗を発し、毛嚢(もうのう)から微量の汗を放出します。

 

犬と暮らしていない方にとっては、すべての犬が同じ臭いだと感じる方もいるかもしれませんが、人間と同様、犬の臭いも犬種や個体によって千差万別。

犬は独自の”香り”を持ち、健康な皮膚や被毛の重要なパーツから皮脂を産出しています。

 

これらはすべて犬の「正常な体臭」なのです。

すなわち、犬は人間のように水状の汗を放出するのは足の裏や鼻の頭など限られたパーツであるため、汗をかく量が少ないということです。

 

 

犬の体臭は「アポクリン汗腺」が関係している?

 

 

汗を放出する汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。

 

人間や馬は、エクリン汗腺が全身にあるため、運動をしたり暑い季節になると全身から多量の汗を放出します。

犬や猫の場合はエクリン汗腺が足の裏や鼻の頭など限られたパーツにしか存在しません。

代わりに、白い脂状の汗を分泌するアポクリン汗腺が、犬の場合ほぼ全身に存在しています。

実は、犬の全身に存在するアポクリン汗腺からの分泌物には独特な皮脂の臭いがあり、犬の臭いを放つ原因のひとつともいえます。

アポクリン汗腺は一説によるとフェロモンとして機能していることもあり、これが犬の体臭の大きな要因となっています。

 

 


そもそも犬が臭いを出す理由がある

 

 

愛犬のお散歩の途中で、犬が片足を上げておしっこをすることがありますよね?

いわゆるマーキングなのか、ただのおしっこなのか飼い主が見分けがつかないこともあります。

 

マーキングとは少量のおしっこをする行為と思われがちですが、顔や体をこすりつけたり肉球の汗をつけるなどして自分のフェロモンやおしっこなどで痕跡を残す行為です。

ようするに、自分の所有物や縄張りとして自己主張する犬の手段なのです。

 

犬は特に縄張り意識が高い動物なので、「ここは自分のテリトリーだぞ!」とその場を通る動物たちに情報交換をしています。

発情期の雄犬の尿にはフェロモンが含まれているので、雌にアピールするための行為でもあります。

 

また、マーキング行為は雄に限らず雌にも見られることがあります。

つまり犬が臭いを放つのは、自分の縄張りを自己主張したり、異性にアピールするための本能なのです。

 

 

犬の臭いはどこから出ている?

 

犬の臭いは動物同士の情報交換であり、正常な体臭であることを解説してきました。

では、気になる犬の臭いはどこから発せられているのでしょうか?

 

1.耳

 

 

愛犬に顔を近づけたりギュッと抱きしめた瞬間、耳の臭いが気になることはありませんか?

犬の耳が臭う時は、愛犬が手足で耳を掻いたり、首を振るなどの仕草が見られることも。

 

この仕草が癖になっているような場合には、何らかの病気の可能性も否めません。

耳垢が臭うという可能性もありますが、健康な犬の場合、耳垢の量は少なく臭いはほとんど感じられません。

 

犬の犬種によっては、水分、ゴミ、バクテリアのような微生物が容易に耳の中に入り込むことがあります。

主に耳の垂れた犬種に多く見られますが、どの犬種でも耳の感染症(※主に外耳炎)にかかります。

耳の感染症は、症状の度合いによってはツンと酸っぱい刺激臭を放つことがあります。

 

▼外耳炎の可能性もあり!

 

外耳炎とは、細菌によって鼓膜より外側にある音の通り道である外耳道に炎症が起こる病気です。

黄色い膿のような粘着質な耳垢が見られたり、耳が赤くただれている場合もあります。

 

外耳道の表面を構成しているのは、皮膚の最上部にある「表皮」、その下にある「真皮」、「アポクリン汗腺」と呼ばれる分泌腺などです。

これらの組織に炎症が起こると臭いのある耳垢がたまり、犬の耳から異臭を感じることになります。

 

▼耳疥癬が発症していることも!

 

耳疥癬(みみかいせん)とはいわゆる耳ダニのこと。

犬に寄生するダニの種類は、主にマダニ・ヒセンダニ・ニキビダニなどが見られます。

犬が強い痒みを感じるため、首を強く揺さぶったり手足で激しく耳を掻きむしるなどして耳に掻き傷が残ることも。

 

初期は黒く乾燥した耳垢が大量に発生しますが、症状が進むと粘着質の耳垢に変化します。

耳ダニが寄生している場合、耳掃除をしてもすぐに耳垢がたまり、粘着質の耳垢が特有の臭いを放ちます。

耳疥癬から外耳炎を引き起こすこともあるため、速やかに獣医師に診察してもらうことをおすすめします。

 

耳が臭う時の対策

 

 

コマメに耳掃除をして耳の中を清潔に保つことが大切です。

愛犬の耳に異臭を感じたら、下記のような応急処置をすると良いでしょう。

 

【耳の中をきれいに洗浄する】

 

 

耳垢が溜まりやすい耳の垂れた犬種には、耳洗浄液(ローション)・ガーゼやコットン・綿棒は必須です。

 

①洗浄液を耳の中に入れ、耳全体を指でクチュクチュと揉みこむ。(※ここがポイントです!)

②耳を揉むことで洗浄液が行きわたり耳の汚れをが浮いてくる。

③ガーゼやコットンで洗浄液と耳の汚れを拭き取る。

 

 

耳の臭いが気になる愛犬には、できれるだけコマメに耳の中をチェックしましょう。

※耳疥癬や外耳炎が疑われる場合は、速やかに獣医師に診療してもらうことをおすすめします。

 

2.口臭

 

 

愛犬があくびをした瞬間!... 妙に生臭い臭いがする。

愛しさゆえにキスした瞬間、あるいは愛犬に顔をペロペロ舐められた時...!口が臭いと感じたことはありませんか?

生臭さやいつもと違う異臭を感じた時、犬の息が臭う原因には口臭とも呼ばれるさまざまな理由があります。

 

▼気になる口臭、どこから臭う?

 

犬の口臭には、歯科疾患から発生するものや内臓から発生するものなどがあります。

ガーゼやコットンなどで愛犬の歯を拭ってみましょう。

 

ガーゼが臭う場合は、原因は歯の汚れや歯科疾患の可能性が高いでしょう。

しかし、拭ったガーゼが臭わない場合は、腸内環境や内蔵に疾患を持つ可能性も否めません。

 

▼犬の息が甘い時は糖尿病の可能性も?

 

愛犬がいつもより頻繁に水を飲み大量な尿をしている場合、息の臭いを嗅んでみましょう。

息が妙に甘い臭いやフルーティーな臭いがする場合は、糖尿病の可能性もあり得ます。

愛犬の太りすぎによるダイエットや食物アレルギーは、犬の口臭の原因にもつながります。

 

こんな時、「愛犬のお口が臭い~!」 と言ってる場合ではありませんよ。

犬の口臭の根底にある原因を解明するために、獣医師による健康診断を受けなければなりません。

しかし、犬の口臭の主な原因は「歯科疾患」が最も多く、愛犬が3歳に成長する頃までに犬のおよそ8割が歯科疾患の兆候を示しています。

 

▼犬の歯科疾患とは?

 

 

犬の歯科疾患とは、歯肉炎・歯周病・歯の骨折・歯根腫瘍・感染症などが含まれます。

犬の呼吸は一見、正常なように見えても、実際には中毒性呼吸があり、悪臭の場合は口腔疾患を起因する可能性があります。

健康な犬の場合、口内にはすべて白い歯がありピンク色の光沢のある歯茎が目立ちます。

犬をパピーの頃から飼育していれば、飼い主さんの多くは白い歯とピンク色の歯茎にお気づきでしょう。

 

しかし、成長とともに犬の歯は黄色または褐色に歯石が蓄積しはじめ、歯肉炎が発症すると歯茎が赤く腫れる可能性があります。

これは犬の成長過程の自然なプロセスともいえますが、口内細菌やフードやおやつの食べかすが時間の経過とともに歯と歯茎に蓄積した結果です。

 

蓄積された歯石が除去されないと歯科疾患が進行していきます。

治療をしないまま放置すると、バクテリアは歯根にまで広がり歯の痛みを伴ないます。

さらにバクテリアはその後、犬の血流に入り心臓病のリスクを高めることに。

したがって、犬の口臭に気づいたら、放置などは絶対にせず、早い段階で獣医師の診察を受けることをおすすめします。

 

犬の口臭予防と対策

 

愛犬の口臭が気になって仕方がない飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

どのような予防法と対策があるのでしょうか。

 

【日々の歯磨きを欠かさない】

 

 

愛犬の口の臭いが”歯”が原因であれば、最も大切なポイントはデンタルケアでしょう。

口の中の汚れや歯垢を除去する最良の方法は、人間と同じように定期的に正しい歯磨きを継続することです。

パピー犬や小型犬は、歯が小さく細かいこともあり、飼い主さんが愛犬の歯磨きを念入りに行うのは苦労しますよね。

 

最近は、超小型犬用に開発された超極細毛歯ブラシなどもあります。

奥歯を含め、すべての歯の上でローリング状に歯ブラシを当て優しく磨きましょう。

歯磨きを毎日行うことが歯科疾患を予防する最善の対策です。

 

【歯磨きが苦手な愛犬には】

 

 

デンタルケアの大切さを重々承知でも、歯磨きを嫌がる犬、口を触られること自体を嫌がる愛犬には飼い主として悩みの種...。

筆者の愛犬はペキニーズですが、パピーの頃から歯ブラシに抵抗がありました。

かかりつけの獣医師に相談し、おすすめされたのが指ブラシや歯磨きシートから。

小型犬は顎が小さいため細かい歯が隙間なく生えていること、歯並びが悪いなどの特徴から歯垢が溜まりやすいと聞きました。

 

ガムやジェル、歯磨きシートなど一通り試しましたが、やはり歯間の歯垢は完全に除去するのは難しいです。

デンタルケアを諦めた時もありましたが、口臭が気になりペットサロンから教えてもらったのが超小型犬用歯ブラシでした。

360度超極細毛がついているので、回転しながらすべての歯に当てることができ、嫌がらずに歯磨きができるようになりました。

多くの犬用デンタルケア商品が開発されていますので、愛犬が嫌がらないものを試してみるのも良いでしょう。

 

【ドッグフードを見直してみる】

 

 

口臭が"歯の疾患"ではなく"息"が臭う場合には、 ドッグフード で予防・改善をすることができます。

犬の口臭が気になる原因は、ドッグフードに含まれる脂質とタンパク質が主な原因といわれています。

 

また、人工添加物が消化不良を引き起こし、犬の口臭や体臭が強く感じる場合があります。

なるべく動物性たんぱく質を主原料とした消化吸収率の良いドッグフードを選ぶことをおすすめします。

 

大量の肉を主原料とするフードや、おやつにジャーキーを与える場合は、タンパク質を多く摂りすぎることから犬の口臭の原因となる確率が高いようです。

決して高価なフードが良いというわけではなく、良質な原料のみで作られた無添加ドッグフードを選ばれる方も増えています。

愛犬の口臭が気になるようであれば、ぜひドッグフードを変えてみてはいかがでしょう。

 

4.涙ヤケ

 

 

主に トイプードル マルチーズ シーズー などの犬種に良く見られる”涙やけ”。

涙によって毛が赤く染まってしまう現象を「涙やけ」と呼ばれています。

 

この涙やけが見られる犬の目の周りを嗅ぐと、異臭を感じる飼い主さんも少なくはないようです。

獣医師によると、涙が臭うのではなく、目の周りの被毛が濡れることで細菌が繁殖し臭いが発生するということです。

 

▼涙やけの原因はなに?

 

涙が目からこぼれて犬の毛を濡らすのは、主に涙を溜めておけない犬の性質が関係しているという説があります。

例えば、トイプードル・シーズー・マルチーズなどの犬種は、生まれつき「眼角形成不全」を伴う流涙性(涙やけ)です。

 

眼角形成不全を持つ犬種は、瞳に被毛が入りやすくなるため、涙の量が多量になり流涙性を引き起こす可能性が比較的高いということです。

また、涙は「鼻涙管」(びるいかん)という通路を通って目から鼻に流れる構造になっていますが、生まれつき鼻涙管が狭い パグ ペキニーズ などの短頭種は、鼻涙管閉塞を起こしやすく、涙が目からあふれて流涙性を引き起こす確率が高いのです。

 

▼涙で赤く変色するのはなぜ?

 

涙やけが原因で、赤や茶色に毛を染めてしまうのはなぜでしょう。

これは涙の化学反応、紫外線、バクテリアなどによる変色などが主な理由だといわれています。

涙に含まれる成分「ラクトフェリン」が、外気中のイオンと結合することで赤茶色に変色します。

 

さらに紫外線に当たることによって日焼けし、涙で濡れた毛が染まるためです。

涙やけが見られる犬が臭いと感じたら、バクテリアなどが含まれる赤茶色に変色した菌が繁殖している可能性があります。

 

涙やけによる臭いと着色の対策

 

特に被毛が白い犬は涙やけによる変色が目立ちます。

涙やけによる臭いや変色を予防するにはどんな対策があるのでしょうか。

 

【柔らかい布で拭き取る】

 

 

なるべくコマメに清潔なガーゼやティッシュなどで涙を優しく拭いてあげましょう。

さらに、水で濡らしたタオルをレンジで数分温めてから涙を拭いてあげると効果的です。

涙やけの変色が酷い場合は、一日に何度も拭いてあげましょう。

 

特に悪臭を放つ場合は、目の周りに皮膚炎を起こしていたり、出血して瘡蓋ができ化膿したりするケースもあります。

早めに獣医師の診療を受けて、適切な処置を受けることをおすすめします。

 

【顔周りの毛を短くする】

 

涙やけ用のローションや除去剤なども市販されていますが、変色した顔周りの被毛を短くカットするのもひとつの方法です。

新しく生えてくる被毛を短い状態に保つだけで、涙に濡れてもバクテリアなどの細菌が繁殖しづらいため、涙やけによる変色や気になる臭いを改善することができます。

 

5.お尻・肛門腺の臭い

 

 

愛犬のお尻(肛門)が臭い!...と感じることはありませんか?

犬独特の体臭とは別に、お尻付近が臭うこともあります。

犬の体調が悪く下痢をした場合、お尻が汚れたままでいると便の臭いが鼻につくこともあります。

 

下痢の場合は飼い主さんが犬の体調を見ていれば分かることですので、お尻の周りの汚れた被毛を拭いてあげれば改善します。

しかし、明らかに下痢の臭いではない場合、肛門腺に溜まった分泌液が悪臭の原因となっているケースが多いようです。

 

▼肛門腺の臭いとは?

 

 

すべての犬には肛門の両側に2つの小さな腺(肛門腺)があり、肛門嚢(こうもんのう)と呼ばれる袋があります。

各嚢には褐色の分泌物が溜まり、これが鉄錆のような魚の腐ったような悪臭を放つ原因となります。

肛門嚢の分泌液は、通常、便と一緒に自然に排出される場合が多いですが、愛犬が背中を丸め、フローリングやカーペットにお尻を引きずる行為をしている時は、分泌液が溜まっている可能性が非常に高いです。

 

トリミングの際に肛門腺絞りをしてくれるサロンが多いとは思いますが、月に一度の頻度では肛門腺に分泌液が溜まってしまう可能性があります。

特に小型犬の場合は、肛門嚢に分泌液が溜まりやすいと言われています。

小型犬でも個体差があり、頻繁に肛門腺を絞らないと臭う犬もいれば、便と一緒に排出されまったくというほど溜まらない犬もいます。

 

肛門腺が臭い時の対策

 

お尻を床にこすりつけたり肛門を舐めるなどの行為を見かけたら、肛門の臭いを嗅いでみましょう。

悪臭を感じたら、肛門の下側両サイドを指で押してみましょう。

ぷっくり膨れているようなら肛門嚢に分泌液が溜まっている証拠です。

 

【肛門腺を絞る】

 

①片方の手で愛犬の尻尾の根元を掴み、肛門が縦に延びるように尻尾を真上にピンと持ち上げるのがポイントです。

②次に、肛門の下側に親指と人差し指を当て、軽く揉んであげると分泌液が絞りやすくなります。

③親指と人差し指で下から持ち上げるように肛門に向かって一気に絞ります。

 

分泌液は、黒や茶褐色の液体で、とても臭く周囲に飛び散ることがありますので汚れていいような服で絞ることをおすすめします。

絞り終わったらシャワーでお尻を洗い流すか、ウェットティッシュできれいに拭き取りましょう。

絞り残しや拭き残しがあると、犬が再び床にお尻をこすりつけることがありますので念入りにチェックしてください。

なお、自分でできないような場合は、トリミングサロンや動物病院で肛門絞りをしてもらいましょう。

 

6.皮膚病(マラセチア皮膚炎)

 

 

シャンプー仕立てなのに犬の臭いが気になる時は、皮膚炎が発症している可能性があります。

皮膚炎にはいくつか種類がありますが、主にマラセチアというカビの一種が原因で発症する「脂漏性皮膚炎」にかかると独特な臭いを放つ場合があります。

マラセチア皮膚炎(脂漏性皮膚炎)の臭いは、ツンと鼻をつく発酵した酵母のような臭いがします。

マラセチア皮膚炎が発症しやすい体の部位は、主に口周り・耳の中・腹部・脇の下・鼠径部・肛門の周りなどです。

 

マラセチア皮膚炎の主な症状は、

 

・発酵したような独特な臭い

・被毛のべとつき

・フケ

・発疹

・皮膚の痒み、赤み

 

などが見られます。

マラセチア皮膚炎に罹りやすい犬種は、特にシーズーが多いといわれています。

また、キャバリア・コーギー・ダックスフンド・チワワ・トイプードル・パグ・フレンチブルドッグ・ポメラニアンなど皮脂の多い室内犬に発症するケースが多いです。

なお、マラセチアは高湿を好みますので、梅雨の季節に発症することが多く、6月~8月にかけての季節は、マラセチア皮膚炎を毎年繰り返す犬もいるため注意が必要です。

 

▼マラセチア菌は他の犬に遷る?

 

 

マラセチア菌とは、健康な犬の皮膚にも存在している常在菌です。

多頭飼育などをしている飼い主さんには、一頭がマラセチア皮膚炎に発症したことで、他の犬にも感染するのではないかと心配される方もいらっしゃることでしょう。

 

しかし、マラセチア菌はすべての犬の体部に存在する真菌なため、他の犬から感染するといったことは絶対にありません。

では、なぜマラセチア皮膚炎が発症するのでしょうか。

健常で免疫力の高い犬であれば特に症状は出ないのですが、体の抵抗力が低下した犬や皮脂分泌が多い犬、または皮脂腺の発達している体の部位(※上記で解説)に炎症反応を起こすケースが多いです。

 

マラセチア皮膚炎を予防する対策

 

マラセチア皮膚炎を予防するには、抗菌効果の高いシャンプーを使い、犬の皮膚を丁寧に洗い常に清潔に保つことです。

シャンプーすることで皮膚に増殖したマラセチア菌が殺菌され、フケや余分な皮脂を除去することができます。

 

【シャンプーがポイント!】

 

 

月に一度のトリミングでは、皮脂が多い犬はマラセチア菌が繁殖しやすくなります。

できれば週に1回程度、自宅でシャンプーすることをおすすめします。

 

シャンプーする際の注意として、シャンプー液が残らないように丁寧にすすぐことです。

シャンプー後は、生乾きのまま放置すると被毛が蒸れてマラセチア菌が繁殖しやすくなりますので、全体的にまんべんなくドライヤーを当て、完全に乾かすことがポイントです。

自宅でのシャンプーが難しい方は、月に1度のカットの中間に、トリミングサロンでシャンプーだけお願いするのも良いでしょう。

 

関連記事: 犬のシャンプー、必要性と頻度、やり方、おすすめ商品は?

 

7.肉球が臭う!

 

 

愛犬の肉球の臭いを嗅ぐと、ポップコーンのような香ばしい臭いがすることを飼い主さんならご存知なはず。

この臭いが好きだという方もいれば、苦手だと感じる方もいらっしゃいますね。

肉球の独特な臭いの原因は何でしょう?

犬が人間のように水状の汗をかく体の部位は、肉球や鼻の頭など限られたパーツであることを上記で解説しました。

 

犬の肉球(足の裏)は「エクリン汗腺」が発達し、水状の微量の汗を放出します。

その他の部位は「アポクリン汗腺」が発達し、犬独特の体臭を放つのですが、肉球自体には強い臭いはありません。

ですが、犬といえば散歩が大好き! そして毎日の日課となっていますよね。

実は散歩の時に、さまざまな菌が肉球に付着してしまうことが臭いの原因であるといわれています。

 

犬の肉球は汗をかく部位でもあり、常に湿度がありバクテリアが繁殖しやいことから、肉球独特のポップコーンのような香ばしい臭いの原因となります。

代表的な菌に「シュードモナス菌」や「マラセチア菌」などが挙げられますが、これらのバクテリアが耳の中に入り込み、犬が足で掻くことによって爪から感染してしまうこともあり得ます。

肉球の臭いは、爪からバクテリアが繁殖し感染症が肉球に発生し、さらに化膿した状態を放置していると強い臭いを感じるという説もあります。

 

肉球の悪臭予防と対策

 

散歩から帰ってきたら、家に上がる前に足の汚れ落としを念入りに行いましょう。

ウェットティッシュや濡れタオルで肉球を拭くのが最もお手軽な方法ですね。

 

【散歩帰りのフットケアは念入りに】

 

 

濡れた素材で拭くだけでは肉球の間に湿気が残り、汚れや細菌が付着しやすくなることから感染症を引き起こす原因となります。

濡れタオルやウェットティッシュで拭いた後に、乾いた清潔なタオルで指の間の水気を拭き取り、完全に乾かすことが大切です。

 

汚れがひどい時や足の臭いがきつい場合には、足洗い場や風呂場で少量のシャンプーを手に取り、良く泡立てて汚れを落としましょう。

この時注意すべきことは、足先を濡らしたまま放置しないこと。

自然乾燥は絶対にしないでください。

 

乾燥した吸水性の高いタオルで肉球や指の間の水気を丁寧に拭いた後に、ドライヤーの冷風で完全に乾かすことをおすすめします。

さらに、散歩前に肉球クリームやジェルなどをあらかじめ塗っておくと、汚れや菌が付着しにくくなることから肉球の臭いを軽減する効果があります。

 

 


最後に

 

 

犬の臭いには本能的な体臭をはじめ、体の各部位によってさまざまな臭いがあることがお分かりでしょうか。

愛犬可愛さに体臭や肉球の臭いさえ愛おしいとさえ感じることもあります。

 

しかし、犬が苦手な方や他の飼い主さんから見れば、犬の臭いが苦手だと感じる方も...。

また、犬の臭いの裏には病気が潜んでいることもあります。

 

愛犬の臭いに異変を感じたら....ぜひ早めにかかりつけの獣医師の元でチェックしてもらうことをおすすめします。

デンタルケアをはじめとした目や耳のチェックは丁寧に、シャンプーの仕方やドッグフードの原料などに注目することが必要です。

悪臭とは無縁の快適な愛犬との生活を楽しみましょう!


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