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猫の耳ダニ症とは?原因・治療・予防 方法を解説






猫の耳ダニ症をご存知でしょうか?
猫の耳に「ミミヒゼンダニ」というとても小さいダニが寄生して発症する病気です。

ミミヒゼンダニに血を吸われると、猛烈なかゆみを発症させますし、黒い耳垢が大量に出ます。
耳ダニ症は、猫の病気としては珍しいものではないのですが、かゆさはかなりのものなので、それによって体調不良になってしまうこともあるのです。

かゆさは人にとっても猫にとっても非常に辛いですよね。
耳ダニ症は飼い主さんの正しい知識によって予防できる病気です。愛猫を守るために原因や予防法を知っておくといいですね。

【目次】猫の耳ダニ症とは?原因・治療・予防 方法を解説

 

猫の耳ダニ症とは

猫の耳ダニ症の症状

猫の耳ダニと耳垢の違い

猫の耳ダニは人間にも感染する?

猫の耳ダニ症の治療法

猫の耳ダニ症は自然治癒しない

動物病院での治療が一番効果的

猫が耳ダニに感染する原因

1. 不衛生な環境

2. 感染している猫に接触

猫の耳ダニ症の予防法

完全室内飼育にする

清潔にする

耳のケアをする

定期的に駆除液を付ける

猫の耳ダニ症:さいごに

 

 

猫の耳ダニ症とは

 

「耳ダニ」とはその名の通り、 の耳の中にダニが寄生することで発症してしまう病気です。

正式には「耳疥癬症(みみかいせんしょう)」と言います。

猫の耳に寄生するダニは、耳ダニ、ミミヒゼンダニ、耳疥癬虫などと呼ばれる0.3~0.4mmほどの白く小さなダニの一種。

 

外に出る猫や捨てられてしまった猫などには寄生していることが珍しくありません。

筆者は保護活動をしているので、猫を保護したら必ず耳ダニに感染していないかを確認します。

耳ダニはマダニなどと比べるととても小さいのですが、かなり活発に動き回るので、感染力が非常に強いです。

一般的なダニやマダニのように、皮膚を破って入り込んだりはしないのですが、血液を吸って生きていることは同じで、その他に皮膚や耳垢なども栄養源として摂取して生きています。

 

 


猫の耳ダニ症の症状

 

耳をかく猫

 

耳ダニは猫の耳の中に寄生するので、外見を見ただけでは寄生していることが分からないこともありますが、激しいかゆみを伴うことから、耳をかきむしる様子が見られます。

また、かゆみだけではなくそのほかにも様々な症状が現れます。

 

  • 耳の中や周辺を掻きむしる
  • かきむしったことで、耳の周辺などが傷つき出血する
  • 耳が汚れている・・・健康な猫の耳には耳垢はなく、きれいでピンク色です
  • 黒い耳垢がある
  • 耳からくさい匂いがする・・・通常は無臭
  • 頭を何度もふる・・・耳の中をダニが動き回るので違和感を感じて頭を振ります
  • 耳を触られるのを嫌がる
  • 食欲減退
  • 元気がなくなる
  • 目などほかの部分にも炎症が起こる

 

放置するとどんどん症状がひどくなり、中耳炎などを発症して完治に時間がかかってしまいますし、かゆさや痛みにより食欲や元気がなくなる場合もあります。

また、ダニやノミに寄生されることで貧血状態になってしまうこともあるので、放置してはいけない病気です。

症状がどんどん悪化すれば、聴力を失うことすらあり得るのです。

 

筆者が保護した耳ダニの症状がひどかった猫は、やはり中耳炎も発症しており、そのせいで目からも涙が出てしまうという症状も併発し、完治にかなり時間がかかりました。

早期に受診すれば治療は難しくありませんし、治療費も安く済みます。

 

 

猫の耳ダニと耳垢の違い

 

猫は健康であれば耳垢はたまりません。

猫の耳に垢があったり、匂いがしたりするときは、耳に異常が起きていると思った方がいいでしょう。

 

マラセチアというカビ(真菌)に感染しても耳垢がたまります。

マラセチアに感染した場合は湿っている耳垢が多く、耳ダニが原因の耳垢は乾燥しているものが多いですが、どちらも色は濃い茶色~黒で一見して見分けがつきにくいです。

野良猫など外で生活している猫は、汚れが耳についていることもありますが、猫の耳に耳垢がたまっているのは何かしらの異常がある場合なので、素人判断せずに動物病院へ行きましょう。

 

 


猫の耳ダニは人間にも感染する?

 

耳ダニは猫だけが感染するものではなく、 などの他のペットも感染します。

耳ダニはかなり活発に移動して歩くため、多頭飼育をしていると他の猫にも感染が広がります。

さらに人間の耳にも入ってきてしまうことがあるのですが、猫が感染する耳ダニは人間の耳には長く寄生することができず、少し違和感があるという一時的な症状が出ることがある程度で、猫のように耳ダニが人間の耳に感染することはまずありません。

 

 

猫の耳ダニ症の治療法

 

猫

 

耳ダニの治療は早期であればそれほど難しくありません。

現在は、首筋にたらすだけで耳ダニを駆除できる駆除薬がありますので、獣医で診察してもらったときに首筋に着けてもらえばおしまいです。

皮膚から吸収された駆除液が耳ダニを駆除してくれます。

 

ただし、駆除薬は成虫と幼ダニは殺すことができますが、卵は殺すことができないので、1回だけの投薬や診療ではなく、継続して耳ダニを根絶するまで治療することが大切です。

耳ダニの症状がひどい場合は、洗浄液などで猫の耳の掃除を行います。

また、炎症がひどいときは抗生剤などの投与も行われます。

 

 


猫の耳ダニ症は自然治癒しない

 

猫

 

耳ダニ症は、自然治癒はしません。

放置すればダニが繁殖して、症状がひどくなるだけです。

耳ダニによって体調まで悪化することもあるので、放置せずに病院で診てもらいましょう。

早期に受診すれば、治療費も安く済みますし、数回の通院で完治できます。

 

動物病院での治療が一番効果的

 

素人判断で市販薬を購入し、耳掃除を行うなどの行為はやめましょう。

耳はとても繊細な器官で傷つきやすいので、飼い主さんが耳掃除をするときは外耳の部分を優しく拭く程度にとどめておいてください。

 

耳垢が出る、かゆみがあるといっても、必ずしも耳ダニではない可能性もあります。

正しい診療と正しい治療が、結果的には猫の健康のためにも経済的にも良かったりします。

 

 

猫が耳ダニに感染する原因

 

猫

 

猫が耳ダニに感染する原因は大きく分けて2つ考えられます。

 

1. 不衛生な環境

 

耳ダニは猫の血の他に、耳垢も栄養源としています。

そのため、不衛生な環境で猫を飼育し、猫の耳に耳垢がたまってしまうと、耳ダニが繁殖しやすい環境になってしまいます。

 

2. 感染している猫に接触

 

耳ダニの感染経路で一番多いのが、耳ダニに感染している猫から移ってしまうということでしょう。

1匹でも感染している猫がいれば、次々と耳ダニは感染が拡大し、あっという間に多くの猫が耳ダニに感染してしまうのです。

 

母猫が耳ダニに感染している場合、ほぼ100%、子猫全員に感染してしまいます。

兄妹で遺棄されていた猫を保護すると、兄弟全部が耳ダニに感染していることは珍しくありません。

外に出る生活をして、耳ダニに感染している猫に接触する可能性がある猫は感染しやすいと言えるでしょう。

 

 


猫の耳ダニ症の予防法

 

猫

 

耳ダニは感染すると厄介ですが、予防はそんなに難しくありません。

 

完全室内飼育にする

 

耳ダニの感染経路で一番多いのは、感染した猫に接触すること。

やはり放し飼いされている猫や 野良猫 には耳ダニがいる確率は低くはないので、そういう猫と接触しないようにするのが一番の予防法です。

 

猫は キャットタワー を設置してあげるなど、室内の環境を整えてあげれば、十分室内だけで生活できます。

耳ダニや病気の予防、事故に遭う危険性を回避するには完全室内飼育が一番効果的です。

 

清潔にする

 

不衛生な環境はダニが繁殖しやすいです。

猫が生活する空間を清潔に保ちましょう。

 

耳のケアをする

 

週に1度程度、耳掃除をしてあげましょう。

ただし、外耳部分だけを専用のクリーナーを使用し優しくコットンで拭く程度にし、猫も耳に異常がないかチェックしてみましょう。

 

内耳部分は、飼い主さんは触らないようにしてください。

猫の耳を傷付けてしまう恐れがありますし、猫も嫌がると思います。

 

定期的に駆除液を付ける

 

完全室内飼育が望ましいですが、どうしても難しい場合は、定期的に駆除薬を付けてあげてください。

現在では首にたらす駆除液が一般的ですので、飼い主さんも使用しやすいです。

 

 

猫の耳ダニ症:さいごに

 

猫の耳ダニ症は珍しい症状ではありません。

特に外に出る生活をしていると、耳ダニに感染する確率はかなり高くなってしまいます。

 

はじめはかゆがるというのが主な症状ですが、放置すると体調の不良も招きかねません。

保護活動をしていると、耳ダニやノミに感染した猫を保護することは少なくないのですが、それにより炎症や食欲不振などの他の症状も発症してしまうこともあるので、実は、あなどれない病気です。

飼い主さんが定期的に耳の状態をチェックし、愛猫の様子を観察するなどして予防に努めてあげるといいですね。

 

▼合わせて読みたい

 

・  猫の飼い方!費用、エサ、しつけ、病気から老後の世話まで

・  子猫の飼い方マニュアル。子猫の食事やケアの仕方、飼育にかかる費用、注意点


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