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タナゴってどんな魚?生態、特徴、飼育方法について






銀色にきらめく鱗、少し丸みを帯びた体のフォルム。
タナゴは金魚などのほかの観賞魚とはまた違った美しさを持っています。

そのためペットとしても人気があり、ペットショップの水生生物コーナーではほぼ必ずその姿を見ることができるのです。
他の魚とは違った特徴と言えば、繁殖のための二枚貝と一緒に販売されていることが多いでしょうか。

温和な性格で他の種類との混泳も可能なため、飼育が難しい魚というわけでもありません。
本記事ではタナゴにの生態、特徴、飼育方法について解説させて頂きます。

【目次】タナゴってどんな魚?生態、特徴、飼育方法について

 

タナゴってどんな生き物?

タナゴの生態

タナゴの特徴

・ヤリタナゴ

・カネヒラ

・アブラボテ

・タイリクバラタナゴ

タナゴの飼育について

・タナゴの餌

・タナゴの繁殖について

タナゴのまとめ

・タナゴは準絶滅危惧、もしくは絶滅危惧種です。

・タイリクバラタナゴは外来種です。

・タナゴの繁殖は難しい?

最後に

 


タナゴってどんな生き物?

 

タナゴ
Photo credit:  [cipher]  on  VisualHunt  /  CC BY-SA

 

タナゴは一見すると、色を除いてフォルムだけを見ると  金魚 によく似ている魚です。

日本の淡水域に暮らしているため、釣ったことのある方も中にはいるのではないでしょうか。

きらきらと銀色に輝く鱗は観賞魚として納得の美しさを持っています。

 

その種類も豊富で、なんと日本には18種類ものタナゴが住んでいるのです。

今回はそんなタナゴについて、生態、特徴、飼育方法をメインに解説させて頂きます。

 

 

タナゴの生態

 

 

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タナゴは湖や沼、河川の流れが緩やかな場所に生息しています。

水草 がある場所に好んで生息するため、流れが急ではなく水草が生えている場所ですと、結構な確率でタナゴを見ることができます。

勿論そうした場所には他の魚も喜んで集まりますから、釣りあげるまでは中々判別しづらいのですが、タナゴの好む場所さえ知っていればその姿を見つけやすいですね。

 

また、カラスガイやドブガイと言った二枚貝に産卵するという珍しい性質を持っているため、タナゴの住む条件を満たしている場所でもそうした二枚貝が住んでいない場合には、逆にあまり見られないこともあります。

現在では、環境開発によりそうした貝類が生息する場所も減ってきているため、タナゴ自体も以前と比べると数が減ってきており、埼玉県や神奈川県などでは絶滅が確認されています。

 

 


タナゴの特徴

 

タナゴ

 

タナゴは平均して6~10cm程度とあまり大きくない魚です。

金魚のように長年飼育していることで巨大化することも少なく、そうした点からも、 水槽 の外見を崩すことがなく安定した飼育をすることができます。

ただ、残念なことに繁殖は非常に難しく、ペアで飼育する、産卵床となる二枚貝を入れる・・・などをしても成功率は低いと言われています。

 

産卵期になると現れる、美しい虹色の婚姻色もタナゴの特徴です。

タナゴの婚姻色は有名なので、図鑑やネットの画像などで見たことがある方も多いと思います。

銀色のうろこが虹色にきらめく姿は、実際に目にすると感動してしまうほど美しい色をしています。

そうした姿からも、根強い人気のある観賞魚なのです。

 

また、現在日本には18種類のタナゴが生息していますが、関東地方の太平洋側でしかその姿が見れないもの、日本全土に分布しているものなど分布も様々です。

現在野生のタナゴは絶滅危惧に指定されている種類が殆どですので、こちらでは通販でも販売しているタナゴや、外来種のタナゴについて解説させていただこうと思います。

 

・ヤリタナゴ

 

 

ヤリの名前通り、すらっとした体が特徴的なタナゴです。

日本産のタナゴの中では最も分布域が広く、本州、四国、九州に生息しているほか、朝鮮半島にも生息しています。

 

オスの婚姻色は地域によって多少の差異がありますが、大まかには胸付近がオレンジ色に、その他の部位は淡い緑色に変色します。

ヤリタナゴも流れが緩やかな場所に生息していますが、環境開発やブルーギル、ブラックバスなどの外来魚による食害などによって年々数を減らしており、現在では準絶滅危惧種に指定されている魚です。

他の絶滅危惧種のタナゴと比べれば取り扱いは多い方ですが、準絶滅危惧種であることを念頭に置いての購入をお勧めします。

 

・カネヒラ

 

 

日本に生息するタナゴの中では最も大型種です。

日本産のタナゴは多くがレッドリストに乗り、絶滅危惧種、もしくは準絶滅危惧種の指定を受けていますが、カナヒラだけはそれを免れています。

 

その理由として比較的大型であること、かつ遊泳力が高く移動範囲も幅広いことから、他のタナゴや捕食者などから逃れやすいという点が挙げられています。

繁殖期にはオスの体が黄緑色や青緑色になり、背びれや尾びれなどが綺麗なピンク色になることから、その体の大きさと合わせて鑑賞用としてペットショップで良く扱われているタナゴです。

 

・アブラボテ

 

 

尾びれや背びれに綺麗な縁が入っているタナゴです。

ボテという言葉の意味はタナゴの俗称で、アブラはその体の色から名づけられました。

 

縄張りを持ち、単独で生活をする習性から、混泳や過密飼育には向いていない種類です。

幸いにも絶滅してしまった県は今のところ確認されていませんが、それでも愛媛や香川などでは準絶滅危惧種の位置に指定されています。

 

・タイリクバラタナゴ

 

 

元々は、中国から他の魚と混じって運ばれてきたものが増えたものであると言われているタナゴです。

大きさ、体の特徴なども日本固有種であるニッポンバラタナゴとよく似ており、また近縁種であることから遺伝子の交雑が進んでいるとされています。

 

遺伝子交雑だけではなく、タイリクバラタナゴはニッポンバラタナゴと比べて繁殖期が早く、ニッポンバラタナゴよりも先に繁殖床となる二枚貝に卵を産み付けてしまいます。

そのため、ニッポンバラタナゴが繁殖に使う二枚貝の数が減り、ニッポンバラタナゴ自体も年々数を減らしつつある・・・という悪循環を作り上げています。

 

日本ではタナゴの数が非常に少なくなっていることから、特定外来生物ワースト100にも指定されているタイリクバラタナゴですが、発色自体は非常に美しいです。

特定外来生物に指定されているすべての生き物に言えることなのですが、最後まで面倒を見るのであれば何も問題はありません。

タイリクバラタナゴはペットショップでも通販でもよく売られていますが、購入した際には決して自然に逃がさないように注意をしてください。

 

 

タナゴの飼育について

 

 

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タナゴの飼育については、それほど難しくはありません。

特に難しいと言われることは産卵~繁殖についてです。

それ以外は他の淡水魚と変わらない飼育方法で問題なく飼育することができます。

 

ただ、タナゴは混泳はできるのですが過密な空間は好みません。

飼育をする際には広々としたスペースを取るのがお勧めと言えます。

また、野生ではタナゴは水草が密集している場所を好みます。

餌が沢山ある、隠れ家になる、と水草は魚にとって多くの利益がある場所なためです。

日の光が当たるところで飼育、もしくはLEDライトなどを当てながらの飼育の場合、水草は少量ではありますが酸素も出してくれるので、タナゴの水槽に水草を導入することはかなりお勧めです。

タナゴは水草も食べますので、アナカリスなどの葉っぱが柔らかいものを入れておくと尚良しです。

 

・タナゴの餌

 

一緒に混泳ができる 金魚 メダカ の餌も食べますか、タナゴ専用の餌も販売されています。

その他にも活 ミジンコ や冷凍イトミミズなども喜んで食べてくれるので、生き生きとした姿が見たい場合はそうした餌を用意しても良いと思います。

タナゴと混泳ができる魚の多くも、ミジンコやイトミミズが大好きです。

 

・タナゴの繁殖について

 

タナゴの繁殖において、どちらかというと難しいのは「産卵床であるカラスガイやドブガイを生かす」というところです。

それらの二枚貝に関わらず、貝類の飼育の難しさというのは海のものも川のものも変わりがありません。

水質と水温に敏感で、餌が足りなくて痩せたなどもいまいち判断しづらいため、貝類の安定した飼育方法というのはいまだ確立されていないのが現状です。

 

そうした面もあり、今でもタナゴの人工繁殖はむずかしいと言われています。

オスから精子を、メスから卵を取って人工授精させるという手もあるのですが、タナゴは産卵管と呼ばれる管を使って貝の中に卵を産むため、人工授精を行うためにはオスとメスからそれぞれ精子と卵を取り出さないといけません。

少しお腹を押すと卵が出てくるので採取自体は難しくないのですが、受精卵の管理が少し大変です。

 

メダカや金魚などを受精卵から育てた経験のある方ならお判りいただけると思いますが、受精の有無にかかわらず魚の卵はカビやすいです。

カビやすいし腐りやすい、孵化しても死ぬ個体も多いですし、沢山の受精卵を手に入れても成体になるまで育ってくれる稚魚はほんの一握りになります。

水の汚れにも敏感なので、カルキなどが入っていない水を毎日1回は変えることも必要です。

 

稚魚というのはある程度接し方がわかってしまえば安定して育てられるものですが、慣れるまでが少し大変でしょう。

しかし、人工授精での育て方は貝の飼育よりは楽ですので、もしタナゴを繁殖させたいという方には人工授精がお勧めです。

 

 


タナゴのまとめ

 

 

・タナゴは準絶滅危惧、もしくは絶滅危惧種です。

 

日本固有種の種類も多いタナゴですが、現在は日本全国の各地でその数が減ってきています。

タナゴが完全に絶滅してしまった県もいくつか存在しているほどです。

以前は釣りの獲物として親しまれてきたタナゴですが、絶滅を防ぐためにも釣りなどで個体数を減らさないような取り組みが必須な生き物となっています。

 

・タイリクバラタナゴは外来種です。

 

ニッポンバラタナゴと非常にそっくりな外見をしていますが、実は外来種です。

姿がよく似ているため、タナゴがいたと思っても実は外来種だった・・・というケースは少なくありません。

交雑による遺伝子汚染も進んでおり、採取したバラタナゴの遺伝子を調べるとタイリクバラタナゴの遺伝子も入っていることが多いそうです。

こうした遺伝子汚染を防ぐためにも、購入したタイリクバラタナゴを河川に放したりすることは避けましょう。

 

・タナゴの繁殖は難しい?

 

ペアで飼育していれば繁殖自体は難しくないのですが、どちらかというと二枚貝を飼ったり、受精卵を管理することのほうが難しいと言えます。

受精卵を管理することよりも貝の飼育のほうが難易度が高いんじゃないかと個人的に思うぐらいです。

もし、貝を飼育するのであれば豆乳を与えたり、砕いた豆腐を与えたり、もしくはサンゴ用の餌を与えても大丈夫なようです。

 

 

最後に

 

メダカと同じように、野生のタナゴもどんどんその姿を消しつつあります。

確かに筆者が幼いころと比べると、「ここを覗けば必ず ザリガニ や小魚がいる!」といった場所も、生き物の気配が感じられなくなって久しいです。

だからと言って店売りのタナゴを(タイリクバラタナゴではなくても)野生に放つことは避けてくださいね。

この記事がタナゴの知識を少しでも深めたいと思っている方の参考になれば幸いです。


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