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金魚鉢はその名の通り 金魚 を飼育するガラス製の水槽の1つで、きんちゃく型をした容器などが存在します。
昔よりなじみのある飼育容器として私たち日本人に親しまれています。
現在金魚は家庭で飼育できるペットの代表格であり、水槽も様々な形のものが販売されています。
金魚鉢もたくさんある水槽の選択肢の一つであり、お好みの形状を選ぶことにより金魚飼育を魅力あるものにすることが可能です。
金魚鉢での飼育はどのようなことに気を付けて飼育すれば良いのでしょうか?
早速金魚鉢の歴史から特徴・金魚鉢の種類などもご紹介させていただきます。
合わせて、金魚鉢飼育にあった種類の金魚も紹介させていただきます。
金魚鉢を使用して室内で金魚等を観賞するようになったのは江戸時代に入ってからのことでした。
はじめは浅い器に水を張って、 メダカ 類などを上から観察する目的で水盆などが使用されました。
18世紀にはいると金魚の飼育が庶民にも広まり、透明のガラスを使ったビイドロ製の小さい器に金魚を入れて飼育することが始まりました。
しかし、当時はまだ池での飼育や金魚船と呼ばれる木製の水槽での飼育が盛んであり、金魚鉢の登場は江戸時代後期になります。
金魚飼育の普及とともにそれまでは魚類を上から観賞することが主になっていましたが、横から観賞する方法も普及します。
それに伴い、ガラス製の容器が作られ始め、金魚鉢の普及とともに魚を横から観賞するという方法が確立していきました。
1705年頃欧米においても金魚鉢の作成がなされるようになり、それまで一般的だった陶器製の鉢での飼育からガラス製に切り替わっていきます。
フランス国王ルイ15世の妻であるデュ・バリュー夫人の提案によりこれまでの陶器製の鉢をモデルにガラス製の金魚鉢が作られました。
その後ヨーロッパでは球型の水槽が広まりました。
現在では世界中で金魚は飼育されており、金魚鉢も金魚同様に愛されています。
金魚鉢での飼育には四角いアクリル水槽やガラス製水槽は違う面がいくつかあります。
飼育する金魚を長生きさせるためにも抑えておきたいポイントをご紹介させていただきます。
金魚鉢で金魚を飼育する魅力の一つとしてその手軽さがあげられます。
コンパクトな容器は場所も取らずにインテリアとしても高い効果を発揮して私たちの目を楽しませてくれるでしょう。
さらには水の量が少なくてすむので、コストも抑えられて安価に飼育に挑戦することが可能です。
しかしその反面、四角水槽とは違いろ過装置を設置できる場所がなく、また水量も少ないため頻繁な水替えが必要になります。
さらに複数の混泳には向いておらず、単独での飼育か2~3匹での飼育が推奨される容器になります。
あまりに多くの金魚を入れてしまうと水槽内で酸欠状態となってしまい、突然死する可能性もあります。
さらには水質も悪化しやすいので、金魚が白点病にかかりやすいなどの問題も出てきます。
最近の金魚鉢にはエアレーションを通す穴などが設置されており、小さなエアレーションを付けることが可能です。
また、ろ過材も電動式のものだけではなく、投げ込み式の小さいろ過材も多く発売されていますのでそれらを使用すると良いでしょう。
金魚鉢での飼育がヨーロッパで盛んになってからおよそ150年後に、諸外国では金魚鉢の酸素の供給量の不調和について問題になりました。
金魚鉢の面積から酸素の供給量と炭酸ガスの排出についての不調和に気づき、水草を入れることによりバランスをとる方法が生まれました。
これはバランスドアクアリウムという考えかたで、植物の光合成により水槽内の酸素の量を増やすことが可能です。
金魚鉢などの小さい飼育容器には 水草 を適量入れることにより、水槽内の酸欠状態を防ぐことが可能になります。
金魚は葉の細かい水草を好む傾向にあるので、適量浮かべてあげると金魚鉢の中でも快適に過ごすことができます。
一つ注意点としては水草は消耗品ですので、定期的に新品に交換する必要があります。
さらには金魚は水草を好んで食べてしまうのでバラバラになってしまった水草は取り除くようにしましょう。
また水槽いっぱいに水草を入れてしまうと逆に酸欠状態に陥ることがあるので注意が必要です。
上記で紹介した投げ込み式のろ過材はおよそ1か月の効果があります。
水替えの際に軽くすすいで継続して利用することが可能です。
しかし、電動式のろ過フィルターよりは性能は低く、定期的な水替えと併用することにより効果を発揮します。
水の白い濁りやにおいが気になる際には活性炭の使用がおすすめです。
活性炭自体にもろ過作用があり、金魚にも優しい作りになっているのでより自然に水槽内の水をろ過することが可能です。
このような投げ込み式ろ過材を使用しても水が匂う、濁りが取れないなどの場合には水槽内のバクテリアが少なくなっている可能性があります。
水替えの際にバクテリアを足してあげることにより水質を安定することが可能です。
さらには逆に頻繁に水替えを行ってしまうと水質がなかなか安定せずに、金魚にも負担がかかってしまいます。
エアレーションで水を循環させて、水質を安定させてから水替えすることがおすすめです。
画像のような小型水槽用のエアレーションも発売されていますので、有効に利用しましょう。
エアレーションはあまり強すぎると金魚鉢ないが落ち着かなくなってしまうため、緩やかにかけてあげると良いでしょう。
飼育アイテムをうまく組み合わせることにより、金魚鉢でも快適に長生きさせることが可能になります。
主にネット販売、ペットショップで購入できる金魚鉢をご紹介させていただきます。
お好みに合わせて検討していただければ幸いです。
価格:2000円前後
本体サイズ (幅X奥行X高さ) :24×24×19.5cm
本体重量:1000g
特徴:
一番ノーマルでスタンダードな金魚鉢です。
こちらで金魚2~3匹の飼育が可能です。
ガラス製で金魚がクリアに見える仕様になっております。
価格:3000円前後
特徴:
シンプルなガラス製の太鼓鉢で、重さもあり頑丈です。
こちらのサイズで金魚2匹ほどの飼育が可能です。
横幅が薄いため、置き場所にも困らずに玄関先などに置くことも可能です。
ろ過材などのアクセサリーを入れると金魚のスペースが狭くなってしまうので水草での酸素供給をお勧めします。
価格:2500円前後
特徴:
おしゃれ度の高い金魚鉢でビー玉などで彩ってインテリアとても要素も強い金魚鉢です。
ガラスボウルに直接絵を描くことも可能です。
こちらの金魚鉢で3匹ほどの金魚の飼育が可能になります。
テーブルなどに置くことにより身近で金魚を楽しむことができるデザイン性の高い金魚鉢です。
基本的には金魚を四角い水槽に導入する場合と変わりませんが金魚鉢がコンパクトな分水合わせは別容器で行うのが良いでしょう。
また頻繁に行う水替えのために別容器に完成した水をストックしておくのがおススメです。
水は湿気の多い時期や夏場は腐りやすいので、水替えの前日にあらかじめ作るようにしましょう。
① バケツに水道水とカルキ抜きを入れて水が透明になるまで待ちます。
② エアレーションをバケツの中に入れてそのままの状態で1晩~2日おきます。
③ 水が完成してから購入してきた金魚を袋ごとバケツに1時間浮かべて水温を合わせます。
④ 袋の水を少量捨てて、バケツの水を袋の中に入れ、40分ほど置きます。
⑤ ④を2~3回繰り返します。
⑥ 水合わせと同時にあらかじめ砂利・アクセサリー類を洗っておき、金魚鉢にセットして金魚鉢に水を入れておきましょう。
⑦ 袋の水を捨てて、金魚を金魚鉢に移して水合わせが完了です。
金魚鉢での飼育に適している金魚をご紹介させていただきます。
和金やコメットは安価に購入でき、丈夫な金魚ですが泳ぐスピードが速く、遊泳範囲が広いので金魚鉢での飼育は適していません。
また、大きさもすぐに大きくなることからすぐに金魚鉢では手狭になってしまうでしょう。
流し尾の琉金は動きもゆったりしており丈夫なので、金魚鉢での飼育をはじめる初心者向きの金魚です。
美しく揺れる尾は横から観察していても優雅で私たちの目を楽しませてくれるでしょう。
やや成長スピードが速いので、給餌の量を調節して緩やかに成長させることで長期での金魚鉢での飼育が可能です。
オランダも金魚鉢飼育に適した金魚といえるでしょう。
性格も穏やかでマイペースに遊泳するので、飼育しやすい金魚です。
しかし、成長すると頭部の肉瘤が大きく盛り上がってきますので、狭い金魚鉢での飼育は肉球を傷つけてしまう恐れがあります。
単独飼育に切り替えるか、広い金魚鉢で少なに飼育するなどの工夫が必要です。
金魚飼育の経験者であれば、ピンポンパールを金魚鉢で飼育することもお勧めです。
ピンポンパールは琉金ほど成長しないので、コンパクトに複数金魚鉢で飼育することが可能です。
水質の変化や急激な温度変化には琉金などより弱いので、定期的に水替えをして水質をメンテナンスする必要があります。
また、ピンポンパールは特殊な鱗をしているので、健康チェックは他の種類よりこまめに行ってあげると良いでしょう。
コツさえつかめれば、金魚鉢でピンポンパールを長期にわたって飼育することが可能であり、見た目にも可愛らしい水槽ができます。
金魚鉢でのしいくについてご紹介させていただきました。
四角い水槽よりも値段も手ごろでインテリアとしても優秀な金魚鉢は金魚飼育を始めやすい飼育容器です。
デザイン性の高い容器を選んで同時にテラリウムや アクアリウム を楽しむこともでき可能性は無限大です。
是非貴方だけの楽しみ方を見つけて金魚鉢での飼育に挑戦していただければ幸いです。
公開日 : 2017/10/26