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段ボールに入れられて捨てられる猫というのはイメージしやすい捨て猫の様子です。
ご存知の通り、 猫 は生涯にたくさん 子猫 を出産する動物。
個体にもよりますが、生後半年から1歳の間に妊娠が可能となり、妊娠期間はわずか2ヶ月。
年間2回程度出産が可能で1回の出産で4~6匹を産みます。
飼育者が増えすぎた子猫を手に負えず安易に捨ててしまう例が非常に多く、このようなシーンが現実に多く起こっているのですね。
また、 平均寿命 5年前後の野良猫のメスが生涯で産むことができる子猫は最高約30匹。
そのうち半分がメスだとするとねずみ算式に野良猫も増えていくことになります。
野良猫ももともとは捨て猫が繁殖してしまった猫たち。
無責任な飼い主が捨てた命を見つけたとき、私たちができることとはなんでしょうか?
まず、子猫を見つけた場合。
本当に捨てられた猫なのかどうかを確認する必要があります。
段ボール箱に入っているなら捨て猫である可能性が高いですが、道端などにいる場合、母猫が子猫猫を移動させている途中の可能性もあります。
手を触れず少し離れて、母親が迎えにこないか様子を見ましょう。
母親も飼い主も来そうにないと思ったら保護してまずは猫を温めてください。
体が冷えた状態は危険なので、温かい状態で自宅に保護します。
子猫を保護すると、食後の排出サポートなど成猫より大変です。
4時間置きのお世話が必要になる場合もあります。
子猫と同様に、本当に捨てられているのか確認しましょう。
近隣に「探し猫」のポスター等がないか確認し、動物病院や保健所に問い合わせがなかったか、地元の保護団体などに迷い猫として挙がっていないかを確認してみてください。
SNSなどを使用するのも良いでしょう。
極端に衰弱している場合は自宅で保護する前に動物病院へ。
動物病院より先に自宅に連れ帰る場合は、必要な栄養や体を温める準備について調べておくとよいでしょう。
猫を保護して自宅に連れて来たら、まずは体を温めましょう。
月齢にもよりますが、子猫は体温調節が苦手であるため、体を温めることを優先してください。
特に生まれて数日しか経っていないような仔猫は、夏場でも保温が必要。
多少汚れがあっても濡らさないでください。
毛布やお湯を入れたペットボトル、ホッカイロなどを使う場合は猫が火傷しないように気をつけましょう。
寝床は猫がすっぽり入る大きさの箱を準備。
箱の底が安定したもので温かい環境を用意してあげてください。
また、捨て猫は飢餓状態で激しく体力が消耗していることが多いもの。
成長段階に合わせて適切なエサの種類と量が必要です。
最近ではコンビニでも取り扱いがあるので、必ず猫用のミルクやキャットフードを用意しましょう。
人間用の牛乳は下痢になりやすいためおすすめできません。
月齢1~2か月以内なら子猫用ミルク、それ以上ならドライフードやウェットフードを与えます。
猫にどんな食べ物を与えたらよいかわからない場合は、動物病院に相談を。
捨て猫は、それまでの生育環境によっては感染症などを患っているおそれがあります。
また、長時間外にいたことでノミやマダニなどの外部寄生虫に寄生されている可能性も。
猫を保護したら、必ず動物病院へ連れていきましょう。
猫を保護した際に必要な検査や寄生虫駆除など、しかるべき処置をしてください。
保護したときの状態によっては自宅よりも先に病院にいく必要があるときもあります。
その場合、拾った猫にどこまで費用をかけられるのか、獣医師と話し合って対応を決めましょう。
病院に行く前に自宅で保護する場合は、他の動物や猫から隔離して保護してください。
猫を保護したけれど、住宅環境や家族のアレルギーなど様々な理由から、自宅で飼うことができない場合もあるでしょう。
そのときは、里親を探すことになります。
里親探しには、身近な人に声を掛ける、動物病院や動物愛護団体に相談するなどの方法があります。
里親募集サイトや掲示板などに書き込んで 猫の里親 を募るのも良いでしょう。
里親は、「猫のことを愛して一生一緒に暮らせるか」どうか、保護者が吟味して選んでください。
また、捨てられてしまうということがあっては、猫にとってあまりに残酷です。
さらには、猫を引き取って虐待や動物実験を行うようなとんでもない事例も報告されています。
十分に気をつけていただきたいところですね。
里親が見つかったら、引き渡しの日まで、病院での診察やワクチン接種、トイレのしつけなど、健康な状態で新しい家族へ旅立てるように、お世話をしてあげてください。
残念ながら、里親が見つからないケースもあります。
特に、感染症を患っている猫などはもらい手が見つかりにくいでしょう。
そのような場合でも諦めないでください。
病気があっても引き取ってくれる保護団体などにご相談ください。
捨て猫を保護して里親を探すというのは、非常に骨の折れることです。
しかし、あなたのおかげで救われる命は幸運です。
その猫のこれからの幸せは、あなたにかかっているといえるでしょう。
捨て猫や保護猫の里親になりたいという人は、このように猫を保護している人から譲ってもらうのが良いでしょう。
そのためには、インターネットの里親募集サイトや書き込みを調べましょう。
里親情報については以下の方法で情報を集めましょう。
行政の運営する動物愛護相談センターに相談してみましょう。
行政と言えば保健所というイメージもあるかもしれませんが、行政でも殺処分を減らそうと努力する職員はたくさんいますし、多くの取り組みも実施されています。
行政から地域で活躍する信頼できるNGOの方を紹介してくれる場合も。
動物愛護相談センターに協力・登録している団体に問い合わせをしてみるのも良い方法。
登録されているボランティア団体から詳しい情報など相談してみましょう。
自分にぴったりな猫を迎えることができるかもしれません。
インターネットの里親募集サイトは検索エンジンで調べればすぐにたくさん見つかります。
サイト管理者の動物の管理に対する姿勢や譲渡と 飼育 の条件などを確認して、信頼できるサイトかどうかも吟味しましょう。
トイレのしつけ や不妊・去勢手術、ワクチン、お届け方法、譲渡・飼育時の条件についてもしっかり確認することが必要。
愛護センターや動物愛護団体が開催する譲渡会に参加するのも良いかもしれません。
また、獣医さんにおすすめの団体やサイトを訪ねるのも良いでしょう。
世の中には不幸な目に合ってきた猫がたくさんいます。
ぜひ、あなたの手でご縁を結んでくださいね。
捨て猫を拾うという行為はそのままその猫の命を救うことになります。
「捨てる阿呆あり拾う神あり」あなたのおかげで、ひとつの命が救われるのです。
そして、命を救うことにもまた責任が伴うことを覚えておいてください。
「自分はたまたま捨て猫を拾ってしまっただけで、責任も費用負担も負いたくない」という人も中にはいるでしょう。
たしかに、猫を救っただけでも慈愛に満ちた素晴らしい行動ですが、その一歩先の、猫の将来についてさらなる誠実さを持っていただければ幸いです。
公開日 : 2017/10/13