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【獣医師監修】プレーリードッグの飼い方を解説!生態や特徴、寿命、値段まで






愛くるしいルックスと、ユーモラスな仕草が魅力的なプレーリードッグ。
「ドッグ」と名が付いていますが、実はリスの仲間です。

現在は価格が高騰して高級なペット扱いになっているにも関わらず、根強い人気を誇っており、入手困難な状況が続いています。

本記事では、そんなプレーリードッグの特性や飼育方法をはじめ、ミニプレーリードッグという愛称もあるリチャードソンジリスもご紹介。
より深くプレーリードッグの魅力を知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。


【目次】【獣医師監修】プレーリードッグの飼い方を解説!生態や特徴、寿命、値段まで

 

プレーリードッグはどんな動物?

プレーリードッグの特徴

体長

体重

平均寿命

繁殖・出産

プレーリードッグの生活スタイル

昼行性

集団生活

食性

鳴き声

プレーリードッグの凶暴な一面

プレーリードッグは輸入禁止

プレーリードッグの悲しい歴史

ペットとしてプレーリードッグをお迎えするために知っておきたいこと

ペットとしての魅力

寂しがりや

発情期の急変

飼育環境の整備

購入価格と機会

プレーリードッグの飼育方法

飼育個体を選ぶ

温度管理

日光浴

プレーリードッグの飼育に必要なもの

ケージ

ケージの床に敷くもの(すのこ・シート)

隠れ家

水入れ

餌入れ

おもちゃ

プレーリードッグを飼育する際に注意すべきこと

落下防止

トイレのしつけ

ひとりぼっちにしない

かじりぐせ

砂遊び

病気

「ミニプレーリードッグ」の愛称を持つリチャードソンジリスとは

人に懐きにくい

鳴き声がうるさい

冬眠の習慣

プレーリードッグの基本データ

プレーリードッグ(オグロプレーリードッグ)

リチャードソンジリス

 

 

プレーリードッグはどんな動物?

 

草原にいるプレーリードッグ

 

プレーリードッグはネズミ目(齧歯類)リス科プレーリードッグ属の動物の総称です。

 

ふるさとは北米大陸の草原地帯。

北米大陸の中央部に位置する温帯草原エリアは、通常「プレーリー」と呼ばれ大穀倉地帯になっています。

この地域に巣穴を掘って集団生活を営んでいるのがプレーリードッグです。

 

プレーリードッグは陸や空に天敵が多いため、巣穴周辺で見張りをする習性があります。

そして、天敵が近付くと犬のような鳴き声を発し、仲間に警告を促します。

草原(プレーリー)に棲んでいる  のような動物ということで、「プレーリードッグ」と呼ばれているのです。

 

ちなみに、同じような生活スタイルを営み見張りする動物に「ミーアキャット」が存在します。

面白いことに、ミーアキャットもネコの仲間ではありません。(マングースの仲間です)

 

ミーアキャットに関しては下記記事も参考にしてください。

→  動物園の人気パフォーマー!ミーアキャットってペットとして飼えるの?

 

なお、プレーリードッグの仲間には下記5種類が存在しています。

 

  • オグロプレーリードッグ:最も一般的で個体数が多く、尻尾が黒い特徴を持つ。
  • オジロプレーリードッグ:標高の高い場所に生息し、尻尾が白い特徴を持つ。
  • メキシコプレーリードッグ:メキシコに生息する絶滅危惧種。
  • ガニソンプレーリードッグ:コロラド、アリゾナ州に生息する。
  • ユタプレーリードッグ:ユタ州のみに生息する絶滅危惧種。

 

通常プレーリードッグと呼ばれるものは「オグロプレーリードッグ」を指し、ペットとして飼育されているのも当種です。

そのため、本記事では主にオグロプレーリードッグの特性を解説します。

 

 

プレーリードッグの特徴

 

プレーリードッグ_特徴

 

体長

 

成体で35〜43cm前後で、尻尾の長さは10cm前後。

 

体重

 

オス:0.6〜1.5㎏

メス:0.7〜1.0㎏

 

平均寿命

 

自然界では3〜6年程度。

飼育下では  6〜10年ほど  ですが、15年以上生きる場合もあります。

 

自然界では天敵が多く、天寿を全うできない場合が多いです。

比較的長寿な動物と言えるでしょう。

 

繁殖・出産

 

性成熟には個体差があり、生後15か月~2年と幅があります。

発情期は2月~4月にあたるのですが、日本で飼育されているプレーリードッグは11月頃から始まることが多いです。

 

妊娠期間は35日程度で、一度に2〜10頭を出産します。

 

 

プレーリードッグの生活スタイル

 

プレーリードッグ_生活スタイル

 

昼行性

 

生活スタイルは 昼行性 です。

日中は地上で暮らし、夜間は巣穴の中で睡眠をとります。

 

集団生活

 

プレーリードッグ_集団生活

 

群れを成して生活するスタイルですが、特徴的なのは 一夫多妻制 ということ。

 

オス1匹に対してメスが2〜3頭と、その子供で1グループを形成し、これをコテリーと言います。

複数の家族(コテリー)が集まってワードという縄張りを作ります。

 

ワードが集まっている場所は一つの町に例えられており、タウンと呼ばれています。

 

食性

 

食事中のプレーリードッグ

 

草食性で、主に イネ科の植物 を主食としています。

植物に付着している昆虫や土も一緒に食してミネラルを吸収しています。

積極的に昆虫など肉食性の食料を食べることはありません。

 

降水量の少ない場所に生息しているため、野生下では植物から水分を吸収しています。

 

飼育下では牧草や専用フードを主食としています。

 

鳴き声

 

天敵を発見すると、犬のようにキャンキャンと鳴いて警告を発します。

しかし、彼らは非常に言語能力の高い動物で、他に 10種類ほどの声 があり使い分けています。

 

中には飼い主に甘える際の鳴き声もあり、コミュニケーション能力の高い生き物と言えるでしょう。

 

 

プレーリードッグの凶暴な一面

 

プレーリードッグ_なわばり意識

 

なわばり意識が強く、自分のなわばりに別の集団のオスが侵入してくると、最初はお尻の臭腺から臭気を発して威嚇します。

それでも相手がひるまなければ、  生き埋めにして殺してしまうこと があります。

 

メスの方もおとなしいわけではなく、出産後の抗争が激しくなると、他のメスの巣穴に侵入して子供を殺すこともあります。

さらに、親子ともども生き埋めにすることもあります。

 

なわばり争いから、ジリスを殺害する報告もあります。

食用とて殺すのではなく、  見せしめとして なので怖い一面ですね。

 

 

プレーリードッグは輸入禁止

 

プレーリードッグ_輸入禁止

 

かつてプレーリードッグは、米国から毎年1万匹以上が輸入されて、1匹2万円ほどで販売されていました。

 

しかし、米国内で野生のプレーリードッグからペストに感染されたことや、野兎病をり患した生体が一部国内に流出したとの報告もあり、2003年に厚生労働省より  全面輸入禁止の措置 がとられました。

 

現在国内で流通しているプレーリードッグは、措置発令以前に輸入された個体の子孫であり、国内繁殖されたものになります。

 

 

プレーリードッグの悲しい歴史

 

プレーリードッグ_歴史

 

プレーリードッグは、かつて北米全域に50億匹も生存していたと言われています。(19世紀末の統計)

 

しかし、牧場を荒らす害獣として駆除の対象となり、なんと 98%も消滅してしまったのです。

巣穴に掃除機のようなものを差し込んで吸い出す機械も導入され、死亡しないまでも手足を失う個体も多くいました。

 

プレーリードッグの亜種であるユタプレーリードッグは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種として指定され、保護対象になっています。

 

 

ペットとしてプレーリードッグをお迎えするために知っておきたいこと

 

プレーリードッグ_飼育_知識

 

それでは、上記の特徴を持ったプレーリードッグを飼い始めようとする前に、知っておきたいことを解説します。

 

ペットとしての魅力

 

プレーリードッグが高価で取引され、入手困難な現状にも関わらず、不動の人気がある理由はなぜでしょう。

 

その理由に、まず 人懐っこさ が挙げられます。

集団生活を送っているため社会適応性が強く、飼い主に慣れると甘えて膝の上に乗ってきたりします。

 

また、ユーモラスな仕草とボディランゲージの豊富さ…そして愛くるしいルックス!

比較的長寿な生き物なので、一緒に暮らせる時間が長いのも魅力のひとつです。

 

寂しがりや

 

プレーリードッグ_さびしがりや

 

ペットとして飼い主に甘えてくるのは嬉しい限りですが、非常に寂しがりやな一面もあるため、絶えずスキンシップをとる必要があります。

仕事などの関係で家を空ける時間の長い方には、あまりおすすめできないペットです。

 

複数飼育を考えた場合、この「寂しがり」を解消できるメリットがあるかもしれませんが、オス同士では激しいケンカをする危険性があります。

できればメス同士の方が比較敵相性が良いようです。

 

寂しさが募ると、ストレスにより自分の身体を噛む「自咬症」になる恐れがあるため注意が必要です。

 

発情期の急変

 

プレーリードッグは飼い主の顔を覚え、飼い主に非常に懐きます。

 

しかし、10〜4月の繁殖期は激変します。

特にオスの場合体臭を発し、大好きな飼い主に向かっても噛みついてくる危険があります。

 

鋭い歯を持っているので、噛まれたら大けがをする危険性があります。

 

飼育環境の整備

 

プレーリードッグ_飼育環境

 

いくら慣れているからといっても、放し飼いは厳禁です。

鋭い歯と長い爪を持っており、野生の習性から柱や床、カーペットが荒らされる危険があります。

 

プレーリードッグの飼育に適した飼育環境を整えるには、現在の居住環境を替え、飼育環境整備にまとまった出費が必要になります。

を飼育するようにはいきません。

 

購入価格と機会

 

なんといっても、この問題が最大の難関でしょう。

輸入禁止措置が発令される前には大量に流通し、価格も2万円程度で入手できたのですが、今は高騰して50〜80万円が相場となりました。

 

現在流通している個体は、輸入が禁止される前に国内にいた個体から繁殖させた子孫です。

 

同じ齧歯類でも ハムスター やハツカネズミなどのように繁殖が容易なわけではありません。

専門のブリーダーの方が主に繁殖を行い、親プレーリードッグの飼育費用、餌代、諸費用、人件費がすべて上乗せされてきます。

市場に出回る機会も少なく、購入希望者の予約が殺到しているなか、入手できる機会はかなり狭き門の状況です。

 

里親探しのサイトもあり、入手できるチャンスもありますが、こちらも掲載即決のような状況が続いているのが現状です。

 

 

プレーリードッグの飼育方法

 

ed2

 

飼育個体を選ぶ

 

ネット販売でも購入可能ですが、やはり直接ショップやブリーダーの元に赴きお迎えするのが無難です。

 

高価な買い物になりますし、人への慣れ具合も確認する必要があります。

昼行性の動物のため、昼間の時間に訪問した方がよりベストな状態を観察できると思います。

 

お迎えする際は、毛の艶も良く、活発で店員さんによく懐いている個体を選んでください。

購入後は直接持ち帰るようにし、宅配便で送ってもらうようなことはしないでください。

 

また、特殊な動物なので、一般の獣医さんでは診察してもらえないことが多いです。

そのため、あらかじめ店員さんに獣医さんを紹介してもらうことも必要です。

 

臆病な動物なので、飼い主に慣れるまでは個体差があるものの、 1週間~3ヶ月程度 の期間が必要です。

その期間にストレスを与えないよう、辛抱強く見守ってあげてください。

 

温度管理

 

 

生息地は非常に寒暖差が激しい場所ですが、巣穴は平均15℃程度に保たれています。

そのため、冬場は 18℃ を下回らないようにペット用のヒーターを準備するか、エアコンで温度調節しましょう。

 

プレーリードッグは、15℃を下回ると寝ている時間が多くなり仮死状態に…下手すると死んでしまいます。

 

最適な温度は 20〜24℃ 位なので、夏場は逆に暑くなり過ぎないよう注意する必要があります。

ヒーターを設置する際にはコードを齧られないよう、防具でカバーするようにしてください。

 

日光浴

 

太陽光が当たらない場所にケージを設置する場合、10分以上日光浴させる必要があります。

ただし、熱中症には十分に注意してください。

 

 

 

野生では繊維質が豊富でカロリーの低いイネ科の植物を食しています。

 

プレーリードッグ_牧草

 

飼育する際はプレーリードッグ専用フード、あるいは高繊維のペレットや牧草を主食とします。

生野菜や果物はおやつとして与える程度にします。

 

リス の餌やヒマワリの種はカロリーが高すぎて肥満の原因になるため、避けるようにしてください。

 

 

プレーリードッグの飼育に必要なもの

 

ここでは、実際にプレーリードッグをお迎えする場合に備えておきたいものをご紹介します。

 

ケージ

 

 

ものを齧る癖があり、穴を掘る習性上、家の中での放し飼いはしないでください。

 

ケージの中での飼育が基本となりますが、もともと運動量の多い動物のため大きめのケージを準備してください。

特注のプレーリードッグケージが市販されていますが、大型うさぎ用のケージでも代用できます。

 

基準として、単体飼育の場合は  縦60×横80×高さ60cm  程度のもので充分です。

 

金網製だと、プレーリードッグが齧った際に歯を痛めるおそれがあるので避けるのが無難ですが、目の細かい網を重ねてつけることで予防は可能です。

 

ケージの床に敷くもの(すのこ・シート)

 

 

ケージの床部分にすのこを敷きます。

すのこの下に ペットシーツ を敷き、床の汚れを防ぎます。

 

すのこの上には、たっぷりと市販の牧草を敷いておきましょう。

 

 

隠れ家

 

 

プレーリードッグは巣穴で生活する習慣があります。

 

代用品として、身体が入れる位の広さがある小屋を準備し、ケージの中にセットします。

ウサギ用の広めのサイズがおすすめです。

 

水入れ

 

 

ペットボトルが逆さになっている形状の水入れをセットします。

 

餌入れ

 

 

プレーリードッグは運動量が多いため、軽めの容器ではひっくり返されてしまいます。

陶器など重量があるものを準備しましょう。

 

おもちゃ

 

 

回し車はあまり活用しないことが多いですが、幼少期から慣れていると遊ぶ個体もいます。

齧るおもちゃはプレーリードッグのエンリッチメントに必要なので、入れてあげるようにしましょう。

 

 

プレーリードッグを飼育する際に注意すべきこと

 

プレーリードッグ_飼育_注意点

 

落下防止

 

リスの仲間のわりに木登りは不得意です。

高いところに登って落下し、思わぬケガをする場合があるので、ケージの高さも調節する必要があります。

 

また、ケージから出した場合、カーテンなどに登るおそれがあるため注意してください。

 

トイレのしつけ

 

個体差があり、覚える個体もいるようですが、基本トイレのしつけはできないと考えておきましょう。

同じ場所に用を足す習性があるので、彼らが自分で決めた場所をトイレと決めておいた方が良いです。

 

ひとりぼっちにしない

 

プレーリードッグ_ひとりにしない

 

プレーリードッグは孤独に耐えられない動物です。

 

ひとりの時間が多いと、寂しさから「自咬症」を発症することがあります。

遊んであげる時間を出来る限り作ってください。

 

身体を優しくなでであげるとうっとりし、甘えてくることがあります。

 

かじりぐせ

 

プレーリードッグ_かじりぐせ

 

電気の配線などは、特に齧られないよう防具をつけるなど対策をしてください。

感電死する危険性があります。

 

砂遊び

 

 

プレーリードッグは砂に寝転んで身体を清潔に保つ習性があります。

 

1週間に1回程度で構わないので、市販の砂で砂遊びをさせてください。

チンチラやデグー用の砂を使用するのがおすすめです。

 

公園等の砂場では雑菌がある恐れがあるため避けるようにしましょう。

 

病気

 

プレーリードッグ

 

プレーリードッグは体調が悪くても症状を隠す傾向があります。

自然界では、弱った個体は天敵から真っ先に襲われる危険があるからです。

 

未病のため、運動不足と食生活には特に気を配ってください。

少しでも体調不良の兆候を感じたら、かかりつけの獣医さんに相談してください。

 

前もってプレーリードッグを診察してくれる獣医さんを探しておくことも必要です。

 

 

「ミニプレーリードッグ」の愛称を持つリチャードソンジリスとは

 

リチャードソンジリス

 

プレーリードッグを飼ってみたいけど、値段が高い上に入手が困難…

似たような動物が存在すれば嬉しいのにと思う方も少なくないと思います。

 

そこで、リチャードソンジリスという動物をご紹介します。

 

一部のショップで「ミニプレーリードッグ」と販売されることもあって、プレーリードッグそっくりです。

プレーリードッグと同様に北米大陸原産で、大きさは30cm程度、体重は 120〜750g  とかなり小型です。

 

プレーリードッグが輸入禁止措置を受けているのに対して、当種は適用外で輸入を許可させています。

その影響もあり、生体の販売価格は 3万円前後とプレーリードッグの1/10位の金額で購入可能です。

 

飼育するにあたっての環境や餌は、プレーリードッグの場合とさほど変わりませんが、習性や性格が異なる場合が多いのが現実です。

 

具体的に、プレーリードッグとの違いを挙げてみましょう。

 

人に懐きにくい

 

リチャードソンジリス_懐きにくい

 

プレーリードッグは時間がかかりますが、人に懐きやすい動物です。

 

しかし、リチャードソンジリスは個体差が激しく、懐かない個体は懐きません。

いつまで経っても飼い主を警戒し、威嚇する個体も少なくありません。

 

リチャードソンジリスはプレーリードッグと異なり、自然界では単独行動で生活する影響もあるのでしょう。

 

購入の段階で、人に懐きそうな個体(基準が難しいでしょうが)を選ぶことがポイントになります。

こうした個体なら、辛抱強く世話をすれば懐き、ユーモラスで愛くるしい仕草を見せてくれることも可能です。

 

鳴き声がうるさい

 

プレーリードッグはあまり鳴きませんが、リチャードソンジリスは甲高い声で鳴く個体が多いです。

場合によっては飼い主ばかりでなく、近所迷惑になる可能性もあるため注意が必要です。

 

冬眠の習慣

 

リチャードソンジリス_冬眠

 

オグロプレーリードッグは冬眠の習性はありませんが、リチャードソンジリスは自然界で冬眠します。

飼育環境下での冬眠は、個体にとって体力を消耗する命がけの行為であり、そのまま死んでしまうことも珍しくありません。

 

冬場は室温を上げるなどして、冬眠させない工夫が必要となります。

 

以上のように、リチャードソンジリスはプレーリードッグの代用ペットとは呼べないのが現実です。

ペットして捉えるなら、全く違った性質の動物として考えた方が良いでしょう。

 

 

プレーリードッグの基本データ

 

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プレーリードッグ(オグロプレーリードッグ)

 

原産地:北米大陸の草原地帯

体長:30〜40cm程度

体重:1kg程度

食性:草食性

寿命:自然界では3〜6年(飼育下では6〜10年)

価格:30〜70万円前後

飼育難易度:★★★

 

リチャードソンジリス

 

原産地:北米大陸北部

体長:13〜14cm程度

体重:300〜600g程度

食性:草食性(稀に昆虫を食す)

寿命:3〜5年

価格:3万円前後

飼育難易度:★★★★

 

※飼育難易度は5段階評価で、★の数が多いほど難しい

 

 

ペットとして国内で流通しているプレーリードッグには、野生のものは存在しません。

産まれた時から人間と触れ合っているため、人に懐きやすくなっているのかもしれません。

 

本記事を通して、プレーリードッグの魅力がより多くの人に伝われば幸いです。

 

 

監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)

 

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。

ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。

その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。

 

今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。


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