本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
犬はそもそも人と生活するために改良されてきた動物です。
そのため、基本的には人と接することが好きで 孤独は苦手 です。
長い留守番は好ましくありません。
ただし、現実的には多くの人にとって犬を留守番させるのは避けられないことです。
多くの飼い主さんはいろいろな 工夫 をして犬に留守番をさせています。
「犬は何時間くらい留守番できるの?」
その答えは、 「犬の性格」 そして 「留守番の訓練や対策がちゃんとできているか」 によります。
ひとり遊びが好き・マイペースな犬であれば、留守番の訓練もそれほど難しくないかもしれません。
逆に、かまって欲しがり・寂しがりな犬であれば、留守番の訓練はよりしっかりした方が良いでしょう。
家庭で飼われている犬の平均的な留守番時間は「5~10時間」とも言われます。
ただし、飼い主の中には「10時間以上」留守番させている人もいます。
時間の長短に関わらず、「うちは◯時間くらい留守番させている」というのが、それが犬にとって幸せなのか数字の上ではわかりません。
その犬の性格と訓練によって、「ストレスや事故の危惧が無く留守番できる時間」というのは 一概には言えない のです。
犬の留守番で重要なのは 「訓練」 だと上記で述べました。
では、その訓練はどのように行えばよいのでしょうか。
留守番の第1歩は、 「ケージの中で過ごせるようになること」 です。
ケージは「サークル」ともいい、犬の種類によって大体1~2畳くらいの大きさが必要です。
1歳になるまでは、 基本的にケージの中で過ごさせる ようにしましょう。
「ケージの中に犬を閉じ込めておくなんて可哀想…」と思われる方が多いかもしれません。
しかし、犬にとって 広いお部屋に放しておく方が良くない ことなのです。
なぜならば、犬は「狭い自分だけの空間」がある方が落ち着くためです。
子犬の頃からケージの中で馴れさせておけば、ケージの中を 「自分の落ち着ける場所」 と認識します。
睡眠やトイレもその中で済ませてくれます。
疲れたときは、自分からケージの中に帰ることもあります。
また、家の中は人間が思っている以上に、犬にとっての 危険 がいっぱいです。
ケージに入らない生活は、まだやんちゃで小さく体の弱い子犬にとってはかなり危険と言えます。
普段から絶対にしてはならないのは、 ケージから出たがるたびにお部屋に出してしまうこと です。
そうすると、 ケージで過ごす癖がつかない ため、危険ですしお世話も大変です。
生後半年 くらいまでは、ケージから出して遊ぶのは 30分~1時間 程度にしておきましょう。
犬にとって おもちゃ は重要です。
人間がずっとかまってあげられない分、おもちゃを噛んだり投げたりして遊び、 1人の時間を楽しみます。
おもちゃがないと犬は退屈してしまい、ストレスを溜め、暴れたり吠えたり糞で遊んだりするなど問題行動を起こすことがあります。
特に歯が生え換わる生後3~4か月ごろの子犬は、歯がむずむずしていろいろなものを噛みたがります。
そんなときに、ケージの中に噛むおもちゃがあるとストレスの解消になり、家具などを噛むことを防げます。
おもちゃといっても1種類ではすぐ飽きてしまいます。
「噛む用の固いおもちゃ」「柔らかいぬいぐるみ」「引っ張って遊べるロープ」 など 何種類か を用意してあげましょう。
また、おもちゃに自分の匂いが付きすぎても飽きてしまうため、 毎日洗って、新鮮な匂い にしておきましょう。
トイレを覚えていない頃は、帰宅後にケージの中が おしっことうんちまみれに… ということがよくあります。
これは仕方のないことで、トイレをしっかり覚えるまでは 「帰宅したらまず掃除をする」 という覚悟をしておいた方が良いでしょう。
トイレも留守番も、すぐに完璧にできることではありません。
1歳までは「訓練の期間」 と思い根気よく掃除をしましょう。
トイレトレーニング は、ケージの外に出したときも怠ってはなりません。
「そわそわして、おしっこやうんちをしそうになったらケージに戻す」 → 「トイレが成功したら褒めて出してあげる」 を繰り返します。
これを根気よく続けると、ケージの外で過ごしていても、自分でケージに戻ってトイレをするようになります。
そうなれば、お留守番中のトイレも心配ありません。
ケージでのトイレが完璧になるまでは、ケージの外でお留守番は控えておくのが良いでしょう。
留守番の後、飼い主が帰宅した後は、 しっかり構ってあげましょう!
犬は賢い動物なので「いつごろに飼い主が帰ってくる」というのを覚えます。
そして、その時間を楽しみに留守番を頑張ってくれます。
帰宅後、構ったり・構わなかったりが不規則だと、犬はどういう気持ちで飼い主の帰りを待てばいいのかわからず、不安になってしまいます。
「◯時までお留守番、◯時にご飯、◯時まで遊んで、◯時に寝る」という 「ルーティン」が定まっていると、犬が安心する のです。(時間は多少前後しても問題ありません)
ただし、お迎えしたての子犬のころから、いきなり構いすぎると疲れて体調を崩してしまうので、まずは30分遊んであげることから始めてみましょう。
犬の性格にもよりますが、午後に出発~翌日のお昼すぎに帰る、くらいの 「1泊」が限界 でしょう。
前述の通り、犬を一人ぼっちにするのは本来望ましくありません。
お留守番ができるのも、「ご主人は帰ってくる」ということがわかっているからです。
そのため、夜になっても帰ってこないのは 不安でいっぱい になってしまいます。
おしっこやうんちの掃除もできないため、部屋が汚くなるだけでなく、犬にもストレスがかかってしまいます。
何日間か家を空けたいときは、下記の通りにしましょう。
最も一般的な方法です。
犬のお世話のプロがいる ペットホテル に預け、トイレやご飯の世話をしてもらいましょう。
ペットホテルによっては、多少の運動もさせてもらえるところもあります。
健康状態もチェック してもらえ、何かあれば 病院に連れていってくれる 場合もあるため、長期の外出では最も安心です。
相場は1泊3,000~6,000円ほどです。
※合わせて読みたい: ペットホテルってどんなところ?料金や利用方法、選び方の紹介
ペットホテルに預けるのではなく、自宅へ ペットシッターに来てもらう 方法です。
窮屈なペットホテルとは違い、犬が 普段と同じ生活環境で過ごせる ため、ストレスも少なくて済みます。
ただし、ペットシッターに鍵を預けて自宅に来てもらうため、自宅に他人を入れたくない人は少し厳しいかもしれません。
相場はペットホテルとあまり変わらず、3,000~6,000円ほどです。
※合わせて読みたい: ペットシッターの上手な活用方法!いいペットシッターの見つけ方からトラブル防止対策まで
信頼できる 家族 や 知人 に頼むのも安心できます。
何かあればすぐ連絡がもらいやすく、指示が出しやすいのも良いですね。
日数分のご飯や、好きなおもちゃなどを用意して、スムーズにお世話ができるようにしておきましょう。
ただし、 「禁止事項」 (例:おやつをあげすぎる、外に放す、人間の食べ物を与える…)はしっかりと伝え、 必ず守ってもらう ようにしましょう。
犬の留守番にあると 便利なグッズ をご紹介します。
最近多くの人が導入している ペットカメラ。
スマホで常に犬の様子が見えて、飼い主にとってはとても安心です。
また、 飼い主の声をスピーカーから出せる 機能や、 飼い主の操作でおやつを投げてくれる 機能をもつものもあります!
声が聞こえたり、おやつを投げて遊んだりすれば、寂しがりのワンちゃんでも安心ですね♪
日常的に「声」や「おやつ」の機能を使う場合は、お昼休みなど、時間を決めて行うようにしましょう。
時間が決まっていた方が、犬は「◯時になったらおやつ!」と楽しみにお留守番してくれるでしょう。
前に「留守番におもちゃは重要」と述べましたが、 「留守番用の特別なおもちゃ」 を用意してあげるとより良いです。
留守番のときだけ出てくる特別なおもちゃがあれば、留守番中の楽しみが増え、一人遊びがより盛り上がるでしょう。
留守番用のおもちゃも、毎日洗って新鮮な匂いにしておきましょう。
※合わせて読みたい: 犬向けおもちゃ10選!愛犬のストレス解消だけでなくしつけや歯磨き効果も!
ひとり遊びをしているとはいえ、やはり飼い主が恋しくなります。
恋しくなった時に、 飼い主の匂いがついているもの があれば犬は落ち着きます。
たとえばブランケットや要らない服・靴下などを置いていってあげましょう。
前にも述べましたが、お留守番には ケージ がとても重要です。
生後半年~1年 までの子犬は、 ケージでお留守番 させておいた方が良いです。
子犬は好奇心旺盛でいろいろなものや場所で遊ぼうとします。
そのため、部屋での放し飼いは子犬にとって、 ケガ・事故などの危険が非常に大きい のです。
「うちは大丈夫」と思っていても、予想外の事故で、後悔する羽目になりかねません。
また「ケージ」という自分だけの空間があることで、犬は精神的に落ち着きます。
「ケージ」でトイレを覚えさせることで家も汚れず、犬も落ち着いてトイレができます。
以上の理由により、「ケージで過ごす習慣」を1歳までにしっかりつけておくべきなのです。
※合わせて読みたい: 犬にとって良いケージとは?犬用ケージの種類、選び方、おすすめ商品、diyの仕方まで
いざ犬に留守番をさせよう!というときに 気を付けること を紹介します。
家中をうろうろしたり、外に出てしまっては 事故 の原因になります。
家の窓や扉を 「カギまで」 しっかり閉めておきましょう。
犬は賢いので、カギを閉めておかないと自分で扉や窓を開けてしまうことがあります。
場合によっては、カギすら操作できないようにテープで固定するなどしましょう。
高いところにあって 落下しやすいもの や、小さくて 犬が飲み込みそうなもの は必ず片付けておきましょう。
「落下・誤飲」は犬の事故の原因の中でもかなり多いです。
また、ひも状のものも、犬の首がはまって首が締まる…なんてようなことが無いように気を付けてください。
ペット飼育の基本ですが、 部屋の温度 はしっかり管理できるようにしましょう。
犬を含め動物は、人間よりはるかに温度変化に敏感です。
エアコンで温度は常に 25~28度くらい に管理しておきましょう。
冬はペット用ヒーターを置いて、犬が自分で温度調節できるようにすることも大事です。
夏はもちろんのこと、冬も水が切れていると 脱水症状 を起こす可能性があります。
犬は自分で水を補充できませんので、必ず飼い主が水を切らさないよう気を付けましょう。
犬にとって 階段の上り下り は、 関節に負担がかかります。
また、好奇心で階段を上りそのまま降りられなくなる、最悪の場合階段から落ちてしまうということもあり得ます。
階段を使わないよう、バリケードでガードしておきましょう。
前にも述べましたが、犬の留守番におもちゃは重要です。
退屈してストレスを溜めないよう、柔らかいもの、固いもの、ロープ状のもの、いろいろな種類のおもちゃを用意しましょう。
犬のお留守番は、「訓練」と「対策」が非常に重要です。
「自由にさせたい」という思いで部屋にただ放置しておくことは、犬にとって最悪の結果になりかねません。
「ケージで過ごす習慣」「1人遊びができる用意」「危険なものの排除」「室温の管理」など、犬が安全で快適にお留守番ができるように徹底してください。
そうすることで、犬と飼い主がお互いをより信頼できる、幸せな生活を送ることができるでしょう!
公開日 : 2020/02/13