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猫 に好んでつくノミ、通称ネコノミは体調2mm程度のとても小さな寄生虫です。
イヌノミ、という 犬 に寄生するそっくりなノミもいるのですが、現在では犬猫につくノミは殆どがネコノミであると言われています。
寄生された猫とよく接触すると、人にも寄生することがあります。
しかし、猫の体温は人と比べ、2、3℃ほど高いため、多くのノミは寄生先にそこまで人を選びません。
もちろん卵がついてしまったときは別ですので、愛猫にノミがついてしまったときはなるべく頭皮などの毛が密集している場所と接触しないことをお勧めします。
そんな猫のノミの成長はとても早く、2日ほどで成虫になり、メスは毎日10個ほどの卵を産み落とします。
一度寄生すると非常に速いペースでその数を増やすことになるため、早めの処置が必要です。
ネコノミに寄生されるというのは、猫の体の栄養分をノミに吸われているということになります。
そのため、一番変化が現れるのは毛並みです。
以前と比べてごわごわしてきた、艶がないなどおかしな点が見られるようになったらネコノミを疑ってみてください。
ノミに噛まれたところが痒くて、掻いたり舐めたりしたところを掻き崩してしまって皮膚炎になるケースも多いです。
特に毛の中に老廃物とはまた違う小さな黒い粒(ノミの糞)がある、やけに体を掻くようになるといった変化は、高確率で猫にノミがついた可能性があるため注意が必要です。
この時、 猫ノミを見つけても潰すのだけは絶対にやめてください。
小さい生き物ゆえの工夫でしょうか、ノミは潰されるとその時に小さな卵をばらまくという特性を持っています。
この卵は案外硬く、踏まれたぐらいではつぶれません。
床に落ちてまた猫にノミが...というサイクルを防ぐためにもノミはなるべく潰さずに処置してください。
猫に対して痒みや栄養失調、アレルギー性皮膚炎を引き起こす猫のノミですが、実は人に感染する症状もあるのです。
瓜実条虫と呼ばれる寄生虫が、ネコノミの体内に入っていることで引き起こされる症状です。
ノミがつぶれたり、口内に入った時に感染し、下痢などの症状を引き起こします。
特に、ノミによる栄養失調が続いている状態だとこれが中々侮れません。
人にも感染するため、ノミがついている猫に触った後、下痢の症状が出たらこちらの病気を疑って良いと思います。
ノミが媒介するバルトネラ菌が、猫の爪や牙に感染することで引き起こされる症状です。
猫自体にこの症状は現れないのですが、人が感染するとリンパ腺の腫れや発熱を引き起こします。
アレルギー性皮膚炎の人間verです。
ノミの唾液がアレルゲンとなり、強い痒みが引き起こされます。
このようにノミは猫だけではなく人にも害を与えますので、なるべく早く愛猫の状態異常に気が付くことが大切です。
愛猫にノミがついてしまった...そんなときにお勧めなのが、
の3つです。
ただし、いずれの方法も必ず駆除できるというわけではありません。
応急処置としても知っておいて損はありませんが、出来る限り動物病院に連れていくことをおすすめします。
多くの猫は水が嫌いですが、一番手早くノミを駆除できるのがこの方法です。
ノミ取りシャンプー、もしくは動物用のシャンプーを使って、少し熱めのお湯で洗ってあげればそれだけで体についたノミは死んでしまいます。
死なないで仮死状態になるノミもいますが、動かない=取りやすいので、この時にノミ取りブラシを使って取ってしまってもOKです。
しかし卵自体は小さく、 シャンプー をしてもすべて取り切れない上に非常に耐久性が高いです。
お風呂に入れることはあくまでも一時的な処置として考えたほうが良いと思います。
目の細かいノミ取りブラシは猫のノミを的確に取ってくれます。
首のまわりや尻尾の付け根、背中はノミが集まりやすいので、そこを中心にブラッシングをするのがお勧めです。
他にも内またや顔など、ノミが集まりやすいところもあるのですが、残念なことにそこにブラシをかけると嫌がる猫は多いので、取れるところだけ取るという方法が良いです。
しかし注意して頂きたいのが、大きなノミであれば問題なく取れますが、孵化したてのノミや卵などは取り切れないところです。
かつ、ノミは体中を移動して卵を産み付けるので、手での処理が難しくなっています。
こちらも後述する駆除薬と比べるとあくまでも一時的な措置となりますが、あらかた取り除くだけでも効果はあるので是非試してみてください。
ブラシ自体は100均などでも販売しているので、安価に買い求めることができます。
長毛種の猫ちゃんの場合はノミ取りブラシが毛玉に引っかかってしまい痛い思いをするということもあると思います。
その場合はちょっとかわいそうですが、毛をある程度カットしてからのブラッシングがお勧めです。
猫のノミだけではなく、マダニやシラミにも効果があるのが駆除薬です。
フロントラインプラスやアドバンテージプラスなど、今では動物病院にいかなくても購入できる駆除薬が売っています。
動物病院にいくとこちらを処方されることも多いと思います。
フロントラインは孵化したノミを駆除してくれるだけではなく、卵の成長も阻害してくれる効果があります。
使い方も簡単で、猫が舐めることができない首筋につけるだけです。
24時間程度でノミの駆除が可能になっており、その効果は一か月ほど続きます。
また、マダニやシラミにも効果があるため、そちらの予防もしたい方にもおすすめです。
こちらは主にノミ取り用の駆除薬になります。
フロントラインプラスと同様に、孵化したノミ~卵をしっかりと駆除することができます。
一か月ほど効果が続きますが、フロントラインとは違って主にノミ用なのでマダニやシラミも予防したい方はフロントラインのほうがおすすめです。
それだけではなくノミ刺咬症、瓜実条虫症、猫ひっかき病の原因にもなるので、良く外に散歩に行く猫ちゃんの状態は小まめなチェックがお勧めです。
特に春と夏は猫のノミだけでなくダニやシラミなども活性化するので、この季節の 散歩 、脱走には要注意です。
頭など毛が密集しているところに移ると中々大変ですので、自分のためにも早めの発見を心がけたほうが良いかと思われます。
恐ろしいことに、潰すとノミは卵を広範囲にまき散らします。
床に落ちた卵が孵化してしまうと、また猫ちゃんにノミの被害が...ということになりかねません。
潰すのではなくガムテープなどの粘着性のあるもので捕まえてから袋に入れて捨てる方法が有効です。
一番良いのは駆除薬ですが、ノミの死骸を取るのに手っ取り早いのはこの二つです。
駆除薬によるノミの死滅→シャンプー→ノミ取りブラシの順に行うと、かなり綺麗になってくれると思います。
フロントラインは48時間後であればシャンプーをしても問題はありません。
アドバンテージプラスは4日後からシャンプー可能です。
ノミやダニといった小さな寄生虫は案外侮れないもので、野良猫の体調不良の原因が実は吸血による栄養失調だった...なんてことは少なくないのです。
家で安定した生活を送っている猫ちゃんも、感染の状態によってはひどく体調を崩す時があります。
栄養が損なわれてくると大抵体調のバロメーターである毛並みがパサついてきますので、触らなくても結構外見でわかりますが、急に毛並みが悪くなったなと思ったら、ノミが必ず移動に使う首筋のチェックがお勧めです。
大抵ネコノミがそこで動いているか、もしくはノミの糞があるのですぐにわかります。
ノミだけではなくダニとシラミにも効果があるので個人的にはフロントラインプラスがお勧めです!
本記事が猫ちゃんのノミに悩まされている方やネコノミ感染の早期発見の参考になれば幸いです。
最終更新日 : 2020/10/27
公開日 : 2018/01/25