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・野生のハツカネズミと売られているハツカネズミは種類が違います。
ハツカネズミは大きさが5センチから10センチ程度しかないとても小さなネズミです。
「野ネズミ」として知られているカヤネズミやアカネズミと違って、ハツカネズミは人家の周辺で見かけることができるため「家ネズミ」と呼ばれています。
家ネズミにはほかにもクマネズミやドブネズミなどの大型のネズミがあげられています。
クマネズミやドブネズミなどはペットショップで売られていることはほとんどありませんが、ハツカネズミは時折その姿を見ることができます。
今回はそんなハツカネズミの生態、特徴、飼い方について主に説明していきます。
「ハツカネズミ」という名前の由来は、ハツカネズミの妊娠期間が大体20日程度で終わることからそう呼ばれているという説が良く言われています。
最も子供も20日ほどで成体になるわけではなく、大人になるのは一か月から一か月半ほどかかります。
しかし、一般的にネズミの妊娠期間は20日前後とされています。
このため、妊娠期間を指しているのではなく、クマネズミやドブネズミと比べると体の大きさが半分しかないことから生後20日ほどのネズミ、もしくは「僅か(わずか)ネズミ」という言葉が変わって「ハツカネズミ」になったと言われているようです。
ハツカネズミは人家だけではなく、野原や河川敷、なんと砂丘にも生息しています。
乾きに強い耐性を持っているため、基本的にどのような場所でも暮らしていけるネズミと考えてもいいでしょう。
濡れた場所は好まないため、人家に現れるハツカネズミは天井裏や物置などに生息していることが多いです。
夜行性なため、野外で野生のハツカネズミを見かけることはあまりないかもしれません。
順応性と知能がそれなりに高いため、人家では夜にだけ活動するのではなく人がいない時間を狙って活動するネズミです。
ある程度の順応性と知能の高さ、そして繁殖スピードの速さからハツカネズミは「マウス」と呼ばれ、実験などにも使われています。
また、この実験用に使われていたり、ペットとして売られているハツカネズミは「セイヨウハツカネズミ」であることが多いです。
野生のハツカネズミが茶色から黒の保護色であるのに対して、実験用やペット用のハツカネズミはアルビノである白、もしくは黒の体色のどちらかが良く見られます。
ハツカネズミの特徴はなんといってもその愛らしさです。
小さな体にぱっちりとした目、大きな耳は「ネズミ」と言われてすぐに思い浮かぶイメージそのものです。
勿論、可愛らしいからと言って野生の個体を飼育することは止めましょう。
野生のハツカネズミはドブネズミやクマネズミほどではありませんが、ノミやシラミ、ダニなどを媒介する可能性が非常に高い生き物です。
どこにでも潜り込める小さな体をしているので、衛生面でも良くはありません。
ハツカネズミを飼育したい、と思った場合は野生の個体を捕まえるのではなく、ペットショップなどで買い求めるようにしてください。
また、ハツカネズミが家に住み着いてしまった場合の見分け方の最大の特徴がかび臭さです。
ハツカネズミ自体から匂うだけではなく、通り道や糞、巣などからも匂いがします。
もし、急にかび臭さが目立つようになったりネズミの泣き声が時折聞こえると感じたら、ハツカネズミの存在を疑ってもいいかもしれません。
その場合は専用の業者を呼ぶか、ハツカネズミの嫌いな匂いのするものを置くなどして対処することが大切です。
ドブネズミやクマネズミは体が大きいため、その足音や糞などもハツカネズミに比べると大きくなります。
足音や糞の大きさでどれぐらいのサイズの個体が家の中にいるのか、という分析も家の中に現れたネズミを見分ける時のポイントになっています。
ハツカネズミの飼い方は難しくはありません。
基本的に ハムスター と同じような飼育環境であれば、ハツカネズミは健康に育ってくれます。
知能が高く、人にも慣れますし、おだやかで好奇心も強いハツカネズミはペットとして非常に買いやすい生き物です。
他のげっ歯類もそうですが、歯がよく伸びます。
このため、餌を固めの物にするか、かじり木などの歯のメンテナンス用の素材を用意しておくことをお勧めします。
また、脚力が強いためプラスチックケースで飼育する場合はある程度深さがあるものを選ぶと良いでしょう。
ハツカネズミは雑食性です。
ハムスターの餌 だけでなく うさぎの餌 もたべますし、 犬 や 猫 などの ペットフード も問題なく食べてくれます。
しかし、栄養面での偏りやカロリーなどの問題を考えて、マウス用のペレットを与えるのをお勧めします。
ペレットは固いため、マウスのご飯にもかじり木のようにもなる一石二鳥の餌です。
飽きると食べなくなってしまう個体もいるため、時折サツマイモやキャベツなどの根菜や野菜を与えるのも良いでしょう。
そのほかにも昆虫や果実、なんと花も食べてくれます。
手で花を抱えておいしそうに食べる姿はとても可愛らしいです。
勿論固体によって好き嫌いがあるので必ず食べてくれるというわけではありませんが、ハツカネズミを飼育した際には是非花を与えてあげてみてください。
妊娠期間からの説、ほかの家ネズミの生後20日程度の大きさしかないから説、「わずかネズミ」が形を変えた説などがあげられています。
寿命が20日、もしくは産まれた子供が20日で成体になるわけではありません。
ペットショップや実験で使われているハツカネズミは「セイヨウハツカネズミ」と呼ばれる種類であることが多いです。
野生下ではめったに見ることができないアルビノ(白い体に赤い目)の個体が多いことも特徴です。
ダニやノミ、シラミなどの害虫を媒介するだけではなく、病気を持っている可能性が高いです。
特に、別の生き物を飼育している場合は野生のハツカネズミを飼育することは避けましょう。
人慣れもしてくれますし、しつけをすればトイレの場所も覚えてくれます。
おとなしい性格の個体が多いので、ペットとしてはお勧めな生き物です。
雑食性なハツカネズミですが、特に人間が食べるようなものは高カロリーであったり高塩分だったりしてしまいます。
お菓子などをあげるとおいしそうに食べるのは間違いないですが、体には悪いので与えないようにしてください。
甘いものを上げたい、と思ったときは何か果物などをあげると喜んで食べてくれます。
この場合、柑橘系はあまり与えないほうが良いようです。
知能が高く大人しい性格の子多いハツカネズミですが、最初は中々こちらに慣れてくれず、怯えている子が多いかと思います。
飼い主に早く慣れてくれることを急かさず、ゆっくりと接してあげることをお勧めします。
ハツカネズミの寿命は2年ほどしかありません。
長く生きても3年が限度だと思います。
そう長くはない付き合いになってしまうかもしれませんが、愛情を持って接してあげてください。
この記事がハツカネズミを飼育したいと考えている方の参考になれば幸いです。
最終更新日 : 2021/05/07
公開日 : 2017/10/31