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15~20%のたんぱく質と4~5%の脂肪を含む、ハムスターの主食です。
ペレットには半生タイプと固形タイプがあります。
固形タイプは傷みにくく長期保存が可能、かつ硬いため、かじって食べることで歯の伸び過ぎの予防にもなります。
ハムスターは餌をため込む習性があるので、あればあるだけ食べてしまいます。
1日の適量である体重の20%を守って与えるようにしましょう。
大人の ゴールデン・ハムスター の場合は約10~15g、大人のドワーフハムスターの場合は約5gが適量です。
主食であるペレットと一緒に、新鮮な水も常に用意してください。
固形タイプのペレットは腐りにくいので、毎日交換する必要はありません。
ハムスターは食べ物の少ないところに住み、餌を効率よく溜めるためにほお袋を進化させた動物です。
そのため、餌が少ないと思うと必要以上に巣箱などに溜め込もうとします。
また、巣箱などに溜めてある餌を飼い主が捨てたりしてしまうと、餌を盗まれたと思うことがあり、ハムスターとの関係が悪くなることもあります。
それを防ぐためにも、数日間は減った分だけ継ぎ足し、常に餌が入っている状態にしましょう。
餌入れの掃除は、たまに除菌ができるウェットティッシュで拭いてあげる程度で大丈夫です。
ハムスターが入ってしまう大きさの餌入れの場合は、汚れるのが早いため、こまめに清掃するようにしてください。
夏は水が腐りやすいので、出来れば1日2回ほど水を入れ替えます。
基本的に夜行性のハムスターですが、暑いと昼間も起きて水を飲むので、夏は朝と夕方に交換するのが良いでしょう。
冬も1日1回は交換してください。
水を交換する際、給水器をしっかりすすぎましょう。
ときどき、ほ乳瓶を消毒する薬品で消毒してください。
野菜もハムスターの主食ですが、栄養バランスの優れたペレットを主食として与える場合、カロリーを摂りすぎないように野菜は副食として考えます。
よく洗い、ハムスターが手で持ちやすい大きさに切って、1日に2~3枚ほど与えます。
ほうれん草、小松菜、カボチャ、にんじん、キャベツ、キュウリ、大根、さつまいも、ジャガイモ、大豆、えんどう豆など。
トマト、レタス、キュウリなど水分の多い野菜は、与え過ぎると下痢をすることがあるため注意が必要です。
ハムスターの好物ですが、糖分が多いので与え過ぎには注意してください。
与える場合はおやつ程度に考え、数日に1回、少量を与えましょう。
りんご、メロン、ぶどう、イチゴ、バナナ、パイナップルなど。
キャベツのように腐りにくいものを除いて、傷みやすい生野菜、果物を残した場合はこまめな交換が必要です。
傷みにくい乾燥野菜を与えることも出来ますが、生野菜や果物からも水分補給をするので、出来れば乾燥野菜は避けてください。
鮮度は落ちますが、残したキャベツなどはジッパー付きビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存すると1ヶ月くらいは持ちます。
野菜用の餌入れは大きいため、ハムスターが中に入ってしまいます。
餌を交換するたびに洗うか、除菌用が出来るウェットティッシュで拭いてあげましょう。
必ず与える必要はありませんが、与える際はおやつ程度にたまに与えるのが良いでしょう。
あらかじめよく洗って与えてください。
ハコベ、タンポポ、クローバー、ナズナ、オオバコ、アルファルファ、チモシーなど。
ハムスターは本来、昆虫や爬虫類などを食べてたんぱく質を摂ります。
少量の動物性たんぱく質を2~3日に1回与えましょう。
塩や醤油などの味付けは必要ありません。
ゆで卵の白身、煮干、チーズ、小動物用のミルク、ヨーグルト、豆腐、ゆでた鶏肉、ドッグフード、キャットフード、ミルワームなど。
ヒマワリの種に代表されるように、種子もハムスターの好物です。
ただし、カロリーが高いため与え過ぎには注意してください。
ヒマワリの種、ピーナッツ、アーモンド、クルミ、ピスタチオなど。
ハムスター用のビタミン剤やミネラル剤が販売されています。
液状や固形など様々な種類があるので、用途に合わせて適量を与えましょう。
人間には無害でも、ハムスターにとって有害な食べ物が多数あります。
下記の食べ物は与えないようにしてください。
玉ねぎにはげっ歯目の赤血球を破壊する成分が含まれています。
長ネギ、ニラ、ニンニクもハムスターには刺激が強いため与えないでください。
チョコレートに含まれるテオプロミンとカフェインによって、腎臓障害や神経症を引き起こすことがあります。
摂取しすぎると、心不全を起こして命を落としてしまうこともあります。
実、種、茎、枝すべてに有毒成分が含まれており、食べると、けいれん発作や抗うつ、呼吸困難、肝障害を引き起こすことがあります。
種の中に含まれるアミグタリンを摂取すると、呼吸困難や心臓麻痺を引き起こすことがあります。
チューリップ、スズラン、ヒガンバナ、ポトス、ゴムの木、ベゴニア、ツツジ、キョウチクトウ、サツキ、ツツジ、シダ、カラジューム、クリスマスローズ、ジンチョウゲ、ディフェンバギア、オシロイバナ、ヒヤシンス、アジサイ、アイリス、アヤメ、ショウブ、スズラン、アサガオ、スイセン、ポインセチアなど。
いずれも、ハムスターにとって有毒な成分が含まれています。
ハムスターの餌についてご紹介しました。
正しく健康的な餌やりで、末永く一緒に過ごしたいですね。
監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。
ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。
その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。
今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。
最終更新日 : 2022/06/15
公開日 : 2016/08/04