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1990年代にビーシュリンプの飼育が行われるようになり、瞬く間に アクアリウム 界ではビーシュリンプの飼育や繁殖が大ブームとなりました。
さらに今現在でも多くの愛好家や家庭で飼育を楽しむ方が多く、まだまだブームは終わりそうにありません。
そんなビーシュリンプですが、適切な飼育方法で管理しないとすぐに死んでしまったり失敗することが多いです。
今回は初心者の方に向けたビーシュリンプの飼育方法や繁殖方法のコツなどについて解説していきます。
香港原産で体長約2cmほどの小さな淡水 エビ です。
ビーシュリンプが持つ縞々模様が蜂(ビー)のように見えることから名づけられました。
原種は茶色と白色の縞模様ですが、改良を重ねて赤色と白色の品種が出来上がり、レッドビーシュリンプとして大ブームになりました。
現在までに、改良品種が多く作出され販売されるビーシュリンプの種類も様々になっています。
ビーシュリンプは改良を重ねて様々な種類が存在しますが、今回は初めての方に向けて大きく4つのタイプに分別しました。
改良以前の原種で、ビーシュリンプといえばこちらを指します。
茶色と白(透明)のバンド模様をしています。
改良品種に比べると地味な体色をしておりお店ではあまり売られていません。
しかし、改良品種に比べ丈夫で飼育しやすい種類です。
価格も最も安く、一匹200円~300円ほどで販売されています。
原種ビーシュリンプからの改良品種であり、バンド(縞模様)の色が黒色と白色から構成されます。
バンド模様以外にも模様の種類があり、珍しい模様や色の濃さによって値段が変わってきます。
基本的なブラックビーシュリンプの価格は一匹300円~400円ほどで販売されています。
原種ビーシュリンプからの改良品種で、バンド(縞模様)の色が赤色と白色から構成されます。
最も人気の高いタイプでお店でも多く販売されています。
ビーシュリンプといえばこのタイプをイメージする方が多いです。
バンド模様以外にも模様の種類があり、珍しい模様や色の濃さによって値段が変わってきます。
基本的な レッドビーシュリンプ の価格は一匹300円~400円ほどで販売されています。
レッドビーシュリンプから更に改良され作出されました。
ブラックビーシュリンプやレッドビーシュリンプと同じく白黒模様や赤白模様がありますが、コーティングのような色合いが特徴で美しい種類です。
その美しさからレッドビーシュリンプと人気を二分する存在になっています。
また、バンド模様以外にも模様の種類があり、珍しい模様や色の濃さによって値段が変わってきます。
シャドーシュリンプの価格は上記のタイプに比べ最も高価で一匹約1,000円~2,000円ほど。
飼育難易度も最も高く、初めての方は十分な準備が必要です。
いざ飼育を始める前に、最も重要なポイントは元気な個体を選ぶことです。
ビーシュリンプのグレードによって飼育難易度が変わりますので、その点についても説明します。
元気な個体は忙しなく手を動かし餌を探しています。
逆に調子の悪い個体はじっと止まっていることが多いです。
もし水槽全体を見てじっと止まっている個体が多いと感じたら、ツマツマしている個体がいたとしても購入を控えた方が良いです。
なぜなら、調子の悪い個体が多いということは水槽内の環境が崩れている、または入荷してきたばかりで体力が低下していると考えられるためです。
水槽内に卵を持っている抱卵個体がいたら調子の良い水槽環境だと推測できます。
稀に2mmほどの稚エビがいる水槽もあります。
そんな環境があれば当たり水槽ですので、一つの指標にしてください。
初心者の方には価格が高いハイグレード個体の購入はあまりおすすめしません。
色が綺麗で魅了されますが、一般のグレードに比べて飼育難易度が高いのです。
ハイグレード個体は改良を重ねた結果、色が濃く綺麗な個体になっていきますが、その反面遺伝子の多様性が失われ抵抗力が下がると言われています。
したがって、通常個体に比べ飼育が難しく上級者向けなのです。
少し詳しい所まで言うと、遺伝子の多様性が失われることを防ぐため、ハイグレード個体を扱うブリーダーさんはしばしば通常個体と交雑させることがあります。
これを戻し交配とも言います。
そんな努力もあって今の多様な品種が作出されていると考えると凄いですよね。
これから飼育を始める方に向けた、おすすめの飼育用品の選び方をご紹介します。
ビーシュリンプは超小型の生き物ですので、小さい水槽でも飼育が可能です。
ただし、小さな水槽は水質の変化が速く進み、水温も外気温の変化に影響されやすく管理が難しいです。
よく熱帯魚屋さんへ行くと小型水槽でビーシュリンプを展示していることがありますが、15cm~30cmほどの水槽での管理は中級者以上の方向けですので、初めての方にはおすすめできません。
初めての方は水量30リットル以上のサイズがおすすめです。
目安として40cm以上の水槽で管理すると良いでしょう。
しかし、置き場がない、小さい水槽でお洒落に飼育したいという方におすすめするのは縦・横・高さが全て30cmの水槽です。
水槽サイズが小さく、かつ水量も30リットル近く入るので、どうしても小型水槽で飼育したい方に向いています。
参考価格:2,071円(税込)
メーカー名:寿工芸
サイズ(幅X奥行X高さ):30×30×30cm
重量:5.5㎏
水槽の水を綺麗に保つために必須の用品ですが、種類も豊富で何を選んで良いのか迷われるかもしれません。
そこで、ビーシュリンプ飼育におすすめするろ過装置を2つのタイプに絞りました。
それは外部式フィルターまたは底面フィルターです。
外部式フィルターは一般的に売られているろ過装置の中でも最もろ過能力が高く、またろ過装置内に水が溜まりますので、全体的な水量を増加させることができ、水質を保つのに最適です。
また、水槽の外部に設置するため、水槽とは別に掃除ができるというメンテナンス性にも優れています。
ただ、その分価格が高めなので予算がある方におすすめです。
低価格で良いのはないのかとお探しの方におすすめするのが底面フィルター。
底面フィルターは水槽に敷く底砂をろ過材として使用しますので、底砂としてソイルを使用することが多いビーシュリンプ水槽ではろ過能力が高く、実際に使用している方も多いです。
熱帯魚屋さんでも、ビーシュリンプ水槽ではこの底面フィルターが最も使用されています。
参考価格:2,135円(税込)
メーカー名:Tetra
サイズ(幅X奥行X高さ):16×12×28cm
重量:660g
生産国:中国
ソイルとは底砂に使用される土を固めたものです。
ビーシュリンプは弱酸性~中性の水を好み、水質の変化が緩やかに進むのが良いです。
ソイルは弱酸性の水に保つ役割があり、また水質維持能力が高く必須の飼育用品です。
水草 にとっても栄養分になるため、水草も入れる際にも利用をおすすめします。
捕捉として、水槽を設置する際にソイルを入れてから水を入れるのですが、そのまま入れるとソイルは土なので水が黒く濁り大変なことになります。
そのため、慎重に入れる必要があるのですが、上手く入れるのがなかなか難しいです。
そこでコツがあります。
ソイルを入れ終わった後に、ソイルが入っていた袋を利用します。
袋をソイルの上に乗せ、その上からゆっくり水を注ぐと水の濁りが少なく成功します。
これは便利な方法ですので是非お試しください。
参考価格:1,619円(税込)
メーカー名:JUN
内容量:8L
生産国:日本
水槽や生き物を華やかに綺麗に見せる役割がある照明ライトですが、ビーシュリンプの場合は選ぶ物に注意が必要です。
ライトには大きく分けて蛍光灯タイプとLEDタイプがありますが、LEDタイプを選ぶようにしましょう。
蛍光灯タイプは熱を放出しやすく、水温を高めてしまう恐れがあるためです。
ビーシュリンプは高水温に弱いので注意が必要です。
参考価格:2,199円(税込)
メーカー名:JOOCHII
サイズ(幅X奥行X高さ):34.7×8×4cm
重量:372g
ビーシュリンプの適した水温は22℃~27℃ほど。
一般的な熱帯魚に比べると低水温には強く、高水温に弱いです。
ビーシュリンプ飼育で失敗する原因の大きなポイントですので、高水温になりすぎないように注意しましょう。
冬場は水槽用ヒーターで25℃ぐらいに保ち、夏場は水槽用クーラーまたは水槽用冷却ファンで28℃を超えないように管理することが最重要です。
参考価格:1,439円(税込)
メーカー名:Tetra
サイズ(幅X奥行X高さ):5×10×20cm
重量:300g
参考価格:3,003円(税込)
メーカー名:Tetra
サイズ(幅X奥行X高さ):8.5×2×16.5cm
重量:880g
生産国:中国
ビーシュリンプの飼育時に水質の維持や、ビーシュリンプにとって大切な成分を水槽に追加できる調整剤は各メーカー様々あり、どれが良いのか迷うと思います。
そこで一点押さえておくべきポイントをご紹介します。
「調子の悪い水槽を改善させるほどの効果は添加剤にはない」ということです。
飼育初心者の方は添加剤は魔法の薬みたいなイメージがあるかと思います。
しかし、添加剤が水槽環境に与える影響は小さいです。
それよりろ過装置やソイル、水温コントロールにお金をかけることが一番の飼育成功ポイントです。
あくまで水質調整剤、添加剤はプラスアルファとして考えましょう。
参考価格:1,270円(税込)
メーカー名:ジェックス
内容量:250ml
生産国:カナダ
ビーシュリンプは基本的にいつも餌をもとめて水槽内を動き回ります。
メインの餌は市販の餌ではなく、水槽内で発生するコケ類や微生物です。
ビーシュリンプの数が少ない場合は餌は与えなくても大丈夫です。
数十匹単位で多くなってくると補助的に市販の餌を与えます。
頻度は一日おきが目安です。餌の食べ残しがないように少なめに与えるのがコツです。
参考価格:459円(税込)
メーカー名:Tetra
内容量:15g
生産国:ドイツ
ビーシュリンプ飼育最大の楽しみは、繁殖させることにあるのではないでしょうか。
家庭の水槽で繁殖させて選別し、自分好みの個体へ改良していく、そのような楽しみ方ができるのもビーシュリンプがブームになった理由の一つだと思います。
そこで、繁殖にチャレンジしたい方に向けたコツをご紹介します。
繁殖をさせるのに最も効率が良いのがオスとメスの割合が3対7ぐらいです。
オスが多いと少ないメスを追いかけまわすので、メスに負担がかかり最悪死んでしまいます。
そこでメスの数が多いハーレム状態にするのがコツです。
かといって素人には性別の区別は難しいので、購入の際に詳しい店員さんにお願いするようにしましょう。
ビーシュリンプは低温に強いですが、20℃ぐらいだと抱卵しにくいです。
繁殖に適した水温は25℃~27℃です。
ヒーターや冷却ファンなどを使って、水温を安定して保てるようにしましょう。
生息地:原種は香港
販売価格:200円~数千円
大きさ:最大3cm
水温:22℃~27℃
餌:人工飼料、活き餌
混泳:
同程度の大きさのエビ、オトシンクルスや貝類は可能です
繁殖させる場合は同種のみで飼育する方が良いです
環境が良い水槽なら簡単に増えていきますので、是非ビーシュリンプ飼育を楽しんでください。
小さなエビですが奥深いです。
自分だけの魅力あるビーシュリンプ水槽にしましょう。
公開日 : 2017/10/12