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ポメラニアンの歴史、特徴、性格、飼い方






ふわふわとした長い被毛を持っていて、ぬいぐるみのような容姿をしたポメラニアン。

体も小さく愛らしい見た目をしていて、飼い主にはとてもよく甘えてくる性格をしています。
遊び好きでもあるので、一緒にいて飽きない、楽しい犬種です。

その一方で、祖先が中型犬であったポメラニアンはその名残りからか、自分より体の大きな犬にも立ち向かって行くほどの勇敢さも兼ね備えている犬種です。
この記事では、そんなポメラニアンの歴史や特徴、性格、飼い方についてご紹介します。

ポメラニアンの歴史

 

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祖先はソリ犬のサモエド

 

ポメラニアンはドイツが原産の小型犬です。

その祖先はロシアに古くから存在し、現在でもソリ犬として活躍している サモエド という犬種です。

牧羊犬としても使われていたサモエドは、いつしかドイツに渡り、そこから繁殖・小型化されていくこととなります。

 

イギリス王族が愛した犬

 

ポメラニアンが一般に広く知れ渡った背景には、イギリスの王族が深く関わっています。

1767年に、イギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットがポメラニアンをイングランドへ持ち込みました。

当時のポメラニアンはまだ小型化されておらず、中型犬のサイズでした。

 

その後、シャーロットの孫にあたるヴィクトリア女王もポメラニアンを飼育することとなります。

ヴィクトリア女王は自身でポメラニアンを繁殖するほどの愛好家で、ヨーロッパ各地から様々な毛色のポメラニアンを輸入しては繁殖を繰り返していましいた。

ヴィクトリア女王の存命中には、ポメラニアンの大きさは半分以下になっていたと言われています。

そうして一般にもポメラニアンが普及していきました。

 

20世紀に入る頃には現在と同じサイズになっています。

 

あのタイタニック号にも乗っていた犬

 

1912年、豪華客船であるタイタニック号が沈没してしまう事故がありました。

映画にもなったのでご存知の方も多いと思います。

実はその事故から生き残った3頭の犬のうち2頭がポメラニアンだったという記録が残っています。

 

ポメラニアンの名前の由来

 

ポメラニアンという名前の由来は、バルト海に面しているポーランド北西部からドイツ北東部のポメラニア地方にちなんで名付けられました。

また、現在でもジャーマン・スピッツの一品種に分類されていることから、多くの国で「ツヴェルク・スピッツ」(小さなスピッツ)とも呼ばれています。

「ドワーフ・スピッツ」や「ルル」といった別名も持っています。

 

日本では1970年代から人気に

 

日本でポメラニアンの人気が出たのは、1970年代以降となります。

マルチーズ ヨークシャー・テリア と並んで「座敷犬御三家」として一躍人気となりました。

座敷犬とは散歩以外では家にいる犬のことで、その当時、犬は外で飼うのが一般的だったことからこう呼ばれました。

 

これ以降、日本では人気の 犬の種類 となっています。

アメリカでも人気の犬種ですが、一方のイギリスでは意外にも上位20位にすら入っていません。

 

ポメラニアンの特徴

 

見た目の特徴

 

ぬいぐるみのような、まるまるとした容姿をしているポメラニアン。

耳は小さく立っていてキツネに似ています。

足も小さく、引き締まっています。

また、ペーパーボーンと言われるほど骨が細く弱いのが特徴です。

 

被毛の特徴

 

ポメラニアンの被毛は、長くて直毛のオーバーコートと密生しているアンダーコートのダブルコートです。

かかとに当たる部分まで毛に覆われているのも特徴です。

また他のスピッツ種と同様に、首周りと臀部に豊かな飾り毛があります。

この飾り毛のおかげで、ぬいぐるみのような可愛らしい印象が与えられます。

 

ポメラニアンの毛色

 

ポメラニアンの毛色は、レッド、オレンジ、クリーム、ブラック、ホワイトなど、実に様々です。

初期のポメラニアンはホワイト一色でしたが、時代の移り変わりと共に様々な毛色が流行し、現在ではオレンジが主流となっています。

ポメラニアンはあらゆる犬種の中で、最も多様な毛色を持っているとさえ言われています。

毛色は単色だけでなく、ブリンドル(虎のような縞模様)やセーブル(基本色に灰色や黒の毛色が混ざったもの)、マール(大理石のように不規則な縞模様が入った毛色)といった毛色も存在しています。

 

ここでは、基本となる6色を写真付きでご紹介します。

 

オレンジ

 

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現在主流となっている毛色です。

ポメラニアンのふわふわの被毛が、最も美しく見える毛色だと言われています。

 

クリーム

 

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ふんわりとした優しい毛色のクリーム。

ポメラニアンがペットとして飼われ始めて間もない頃は、こういった薄い毛色が主流でした。

現在は昔ほどではないですが人気が高い毛色です。

 

レッド

 

 

オレンジよりも赤みがあって濃い毛色のレッド。

こちらも人気の高い毛色です。

 

ホワイト

 

 

祖先であるスピッツ種と同様の毛色であるホワイト。

最初期のポメラニアンはこの毛色が主流でした。

最近ではあまり見かけることが出来ない毛色です。

 

ブラック

 

 

全身が黒一色のこの毛色は、頭数が少なく中々見かけることが出来ません。

 

オレンジ・セーブル

 

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このように、基本色となる毛色(この場合オレンジ)に黒や灰色の毛色が混ざったものがセーブルです。

他の犬種でもよく見られる色ですね。

 


ポメラニアンの寿命

 

ポメラニアンの寿命は12歳から16歳ほが平均となっています。

健康管理や飼育環境をしっかり整えていれば、20歳を超えることもあるほど長生きをしてくれます。

 

ポメラニアンの性格

 

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見た目に反して気が強い

 

ポメラニアンは、その可愛らしい見た目とは裏腹に実に勇敢な気質を持っています。

これは中型犬であった頃の名残りで、自分よりも大きな犬に立ち向かって行くほどの気が強いです。

 

また、縄張り意識が強く警戒心が高いです。

環境の変化にも敏感で、外的刺激に対して吠えやすい傾向があります。

見知らぬ人に対しても警戒するので、番犬としてピッタリの性格をしています。

 

飼い主に対しては甘えん坊

 

ここまでの説明で、気が強くて怖い犬ではないかと思った方もいるかもしれませんが、飼い主に対してはすごく甘えん坊な性格をしています。

実は依存心も強く、活発で遊び好きな面もあるため、家族には「遊んで欲しい」「可愛がって欲しい」とよく甘えてくるのです。

 

もちろん、それにつられて甘やかしてしまうと、吠え癖や噛み癖がついてしまうことがあります。

しかし、学習能力が高くしつけも入りやすいので、きちんと教育すれば素晴らしい家庭犬になってくれますよ。

 


ポメラニアンの飼い方

 

 

購入方法と値段

 

ポメラニアンを購入する方法は、ペットショップもしくはブリーダーから購入するという方法があります。

相場は15万円から30万円となっています。

親犬がドッグショーで活躍していたり、人気の毛色(レッド・オレンジ・ホワイトなど)であるといった場合には価格が高くなります。

 

ポメラニアンは人気犬種のため、ペットショップで見かけることも多いですが、出来ればブリーダーから直接購入するのをおすすめします。

ブリーダーは犬の健康管理をしっかり行っていますので、健康的な子犬を安心して購入することが出来ます。

その際は、実際に犬舎へ足を運んでみてくださいね。

 

無駄吠えをさせないしつけを

 

ポメラニアンは警戒心が強いので、見知らぬ人や犬に対して吠えてしまうことがあります。

放っておくと無駄吠えがクセになってしまうので、しっかりと しつけ を行う必要があります。

 

基本は褒めて伸ばす

 

無駄吠えをしたら無視、あるいは一度だけ「ダメ!」と強く叱るだけにしましょう。

その後吠えるのを止めた時に、しっかりと褒めてあげてください。

 

犬は基本的に、叱ってもあまりしつけが入りません。

叱られるというのは犬にとって嫌なことなので、例えば「知らない人が来たから吠えた」時に叱られると、「知らない人が来ると嫌なことが起こる」と学習してしまい、無駄吠えが無くなりません。

逆に、吠えるのを止めた時に褒められると「吠えなかったら良いことが起こる」と学習するので、無駄吠えもしなくなります。

 

こうしたことから、しつけは褒めて伸ばすことを意識しましょう。

 

被毛のケア

 

ポメラニアンは見ての通りふさふさの被毛を持っているので、ブラッシングは欠かせません。

1日1回ほどの頻度でブラッシングをしてあげてください。

夏前と冬前の換毛期には抜け毛も増えるため、この時期は特に念入りにブラッシングを行いましょう。

 

また、月に1回ほどはシャンプーをしてあげることも大切です。

皮膚病の予防にもなりますので、しっかりと被毛のケアをしてあげてください。

 

肥満・室内環境に注意

 

ポメラニアンは、ペーパーボーンと言われるほど骨が細く弱い犬種です。

そのため、肥満になってしまうと骨折が起こりやすくなってしまいます。

ご飯の与えすぎには十分注意してください。

 

また室内がフローリングである場合、滑って脱臼してしてしまう、といったことが起こりやすくなります。

カーペットを敷くなどして滑りにくいようにしてあげてください。

 

ポメラニアンのかかりやすい病気

 

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膝蓋骨脱臼

 

膝の皿がずれてしまう怪我です。

元々骨が弱いポメラニアンは、膝蓋骨脱臼を起こしてしまいやすいです。

犬が脚を伸ばしたり、人が手を貸してあげることで治ることもありますが、放置してしまうと外科手術が必要になってしまいます。

様子がおかしいと感じたら、すぐに受診しましょう。

 

膝蓋骨脱臼の症状

 

  • 脚を浮かせて歩く
  • 脚を引きずる
  • 痛がる(重度の場合)

 

膝蓋骨脱臼の予防法

 

  • フローリングにはカーペットを敷く(滑りにくくする)
  • 高所から飛び降りないようにする
  • 肥満に気を付ける

 

骨折

 

ポメラニアンはペーパーボーンと言われるほど骨が細く弱い犬種です。

そのため、他の犬種に比べて骨折が起こりやすいです。

しっかりと対策をすれば防ぐことができますので、怪我のないように過ごさせてあげましょう。

骨折してしまった場合、軽度であればギプスで固定、重度であれば手術によって治療します。

 

骨折の症状

 

  • 痛がる
  • 腫れる
  • 脚が折れた場合、脚をかばって歩く

 

骨折の予防法

 

  • 高所から飛び降りさせない(小型犬の場合は10cmほどの高さでも骨折する危険がある)
  • 他の犬と喧嘩させない
  • 散歩中はしっかりとリードをつける(自動車や自転車との接触事故を防止)

 

気管虚脱

 

気管虚脱は、気管が変形し呼吸が苦しくなってしまう病気です。

小型の犬種によく見られる病気で、ポメラニアンも例外ではありません。

遺伝的な要因や、肥満、気管支炎などによって引き起こされます。

病気の根本的な治療が難しいために、薬による症状の緩和を目的とした治療が行われます。

 

気管虚脱の症状

 

  • 呼吸が荒くなる
  • ガーガーと、ガチョウの鳴き声のような咳をする

 

気管虚脱の予防法

 

  • 肥満に気を付ける

 

水頭症

 

水頭症は文字通り、頭の中に水が溜まってしまう病気です。

上手く歩けない、発作が起こるなどの症状ありますが、症状が出ない場合もあります。

先天的な要因や、後天的な要因(頭部の怪我、ウィルス感染など)によって発症します。

ポメラニアンを含めた小型犬種は、先天的な要因で発症する場合が見られます。

薬剤による治療と、外科手術による治療があります。

 

水頭症の症状

 

  • 急に鳴きだす
  • 上手く歩けない・立ち上がれない
  • けいれんや発作が起こる

 

水頭症の予防法

 

水頭症はこれといった予防法が無いため、上記のような症状が見られたら早めに診察を受けましょう。

 

クッシング症候群

 

クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで起こる病気です。

様々な症状が現れる病気ですが、命の危険は低いです。

ポメラニアンはこの病気が発症しやすい傾向にあります。

基本的には薬により治療していきます。

 

クッシング症候群の症状

 

  • 水を飲む量が増える、尿の量が増える
  • 食欲が増すが痩せていく
  • 毛が薄くなる
  • お腹が膨れる

 

クッシング症候群の予防法

 

クッシング症候群には予防法がありません。

そのため、少しでも上記のような症状が見られたら、すぐに診察を受けるようにしましょう。

 


ポメラニアンの基本データ

 

名称:ポメラニアン

原産国:ドイツ

値段:15万円から30万円

毛色:オレンジ、レッド、クリーム、ホワイト、ブラックなどの単色や複合色

寿命:12歳から16歳

体重:2kgから3kg

体高:22cmから28cm

特徴:まるまるとした容姿、ふわふわの被毛

性格:気が強く勇敢、飼い主には甘えん坊

かかりやすい病気:膝蓋骨脱臼、骨折、気管虚脱、水頭症、クッシング症候群

注意点:ポメラニアンは骨がとても弱い犬種です。骨折や脱臼には十分注意しましょう。

 

 

ポメラニアンはふわふわもこもこの毛並みが可愛い犬の種類です。

本記事で興味を持たれた方は、是非直接ペットショップやブリーダーを通して会ってみてくださいね。


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